北海道大学理学研究科 地球惑星科学専攻 豊田英司 toyoda@gfd-dennou.org 管理者の日常 ―システムモニタリング― 北海道大学理学研究科 地球惑星科学専攻 豊田英司 toyoda@gfd-dennou.org
「管理者」の仕事 計算機管理 ひとつの計算機 ネットワーク ユーザサポート
計算機管理 構築 保守がやりやすいように設計 保守: 障害の発見・補修 設定誤り 状況の変化 機械の故障 ソフトウェアのバグ
障害の発見 = メッセージの観察 UNIX は寡黙な OS まず日常的にメッセージを表示させないようにする 何か表示されれば問題あり 自分でプログラミングするときもメッセージを出力するのを忘れないように まず日常的にメッセージを表示させないようにする
ひとりでに現れるメッセージはどのように見られるか 電子メール ログファイル syslog dmesg, last など
電子メール cron(8) が起動したコマンドが標準出力・標準エラー出力に何か表示した場合、結果は起動者宛に送られる MTA (mail transfer agent) のエラーメッセージは postmaster 宛に送られる 構築時チェックポイント: Postmaster, root あてのメールはどこに行くか
ログファイル プログラムがログ (記録) ファイルを作成することがある 多くのデーモンたちは直接ファイルに書かず syslog (後述) を用いる
syslog /var/log/ 以下のファイルたち syslogd(8) が作成、/etc/syslog.conf に設定 Debian では定期的に改名され、消えてゆく
記録表示のコマンド OS 起動時のメッセージを dmesg(1) コマンドで表示 ログインした人のリストを last(1) で表示 周辺機器の動作確認 ディスクやテープなどのデバイス名を確認 ログインした人のリストを last(1) で表示 侵入調査に使う? /var/log/wtmp に記録、login(1) が作成
情報源 マニュアルページ Texinfo /usr/doc のファイルたち インストール時ドキュメント Syslogd(8) と書かれていれば「man 8 syslogd」で表示 Texinfo GNU のドキュメント、「info make」など /usr/doc のファイルたち インストール時ドキュメント