その場原子レベル顕微同定によるマルチスケール物性制御

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その場原子レベル顕微同定によるマルチスケール物性制御 格子不整合ひずみグラフェンの その場原子レベル顕微同定によるマルチスケール物性制御 藤川 安仁 弘前大学大学院理工学研究科     (連携研究者) 小幡 誠司 東京大学大学院新領域創成科学研究科

グラフェン:夢(物性物理)と現実(材料応用) Bi growth on Si(111)-7x7 (room temperature) グラフェンの物理:等価な2種類のサイト、擬スピン、ディラックコーンの存在 Geim, Science 324, 1530 (2009). グラフェンの応用:高い電子移動度、機械的性質(炭素結合の性質) Wang et al., Nano Lett. 8, 323 (2008). Novoselov et al., Science 306, 666 (2004). Yang et al., Science 336, 1140 (2012). スイッチング素子への応用:ディラックコーンの破壊(リーク低減のため)

ひずみ誘起擬ランダウ準位 局所的な3軸ひずみ:擬スピンの非対称化→擬ランダウ準位の形成 量子数の平方根比例のエネルギー Bi growth on Si(111)-7x7 (room temperature) 局所的な3軸ひずみ:擬スピンの非対称化→擬ランダウ準位の形成 Guinea et al., Nat. Phys. 6, 30 (2010). Graphene/Pt(111) 量子数の平方根比例のエネルギー (ディラック電子のランダウ準位と同様) エネルギー:eVオーダー (常温動作可能) Levy et al., Science 329, 544 (2010). ランダウ準位のゲーティング=量子ホール効果 グラフェンと基板間の界面相互作用の最適化 →変調構造の大面積作製 絶縁性の基板の使用による電気伝導特性の測定 (シリコン上での低温処理によるグラフェンの接合) 変調構造作製と電気伝導測定の両立→夢と現実の接点 酸素処理グラフェンナノバブル (東大新領域 斉木G)

FPSTM-PEEM複合装置を使用したモノレイヤーの構造・物性研究 Bi growth on Si(111)-7x7 (room temperature) FPSTM-PEEM in-situ microscopy-measurement system (Unisoku USM1400-4P + Elmitec Peemspector) PEEM FPSTM 薄膜構造の原子分解能観察 原子層レベルの薄膜のその場電気伝導測定 68 Kから330 Kまで試料温度可変 Ag/Si (25 mm FOV) Bi source 原子・分子薄膜の原子レベル構造制御と各種電気伝導測定 loadlock FPSTM PEEM 薄膜・デバイス構造のナノ・マイクロスケール観察 電子状態マッピング(現状仕事関数のみ。) In-situ atomic imaging and transport measurement ミクロン・ナノスケールでの薄膜・デバイス構造の制御と電子状態マッピング

Bi growth on Si(111)-7x7 (82 K + 330 K annealing) 2 ML 4 ML 6 4 (2) 6 ML 4, 6 (5) 6 7 20 Å sq. 2 (with clusters) 4 6, 7 82 K (5) FdM growth up to 10ML (1.9 ML) 300 Å (3.9 ML) (6.2 ML) 20 Å sq. 001 (~5 BL) 4 (012) 4 and 0 (island formation) 290 K Conventional 001 nuclei (2.0 ML) (4.0 ML) (6.1 ML) Uniform (012)-oriented films forms by LT growth, suppressing (001) nucleation (2, 4, 6-10 ML films available)

Addition of monolayer Bi on flat (012) Bi layers 4.1 ML (82 K & 330K) 1 ML @ 250K 5.1 ML 5 (6) (up to 290K) FdM growth 4 300 Å Fully covered 5 ML film can be grown. (Coverage tuning from 4 to 10 ML possible at growth temperature) Layer-by-layer formation of uniform (012) films achieved for in-situ transport measurement

Completion of unpaired odd layer: higher conductance Transport oscillation during FdM growth of (012) Bi Bi added @ 250K on (012) Bi films (82 K + 330 K) In-situ 4-probe measurement 5 9 (~12) 7 (~14) 8 6 Step roughening @10 ML (150 nm sq.) Completion of unpaired odd layer: higher conductance Conductance fingerprint: thickness dependent, supporting double layer model

Filled state enhancement @ Fermi level detected on odd layer STS on even and odd layers STM: -0.2 V, 20 pA 7 Si step 6 100 Å Contrast enhancement on 7th layer (~0.3 Å) Metallicity preserved and similar pseudogap structures seen on both layers Filled state enhancement @ Fermi level detected on odd layer

Temperature dependence Bi(012)/SOI(111), square 4-point measurements Interface layer (2 ML): Semiconducting + metallic (~G0) Added layers: Metallic (scattering dominated by structure) Conductivity of ~G0/ML: MFP comparable to spacing of conductance paths 2D conductivity (Conductance does not follow d2 power law.)

(まとめ)研究の現状と今後 Bi growth on Si(111)-7x7 (room temperature) FPSTM-PEEM in-situ microscopy-measurement system (Unisoku USM1400-4P + Elmitec Peemspector) FPSTM 原子層の電気伝導測定が可能なパフォーマンス PEEM Ag/Si (25 mm FOV) PEEM ミクロンスケールで光電子の分布を観察する事が可能である事を確認 Bi source これまでの共同研究の経緯 (A01斉木グループと) 白金清浄表面上に展開された酸化グラフェンの提供を受け、還元・酸化処理後STM観察を行う。 試料運搬中のコンタミネーションの問題が有り。 loadlock FPSTM 当面の研究計画 酸化グラフェンを表面に対する展開前の状態で提供を受け(斉木グループと共同研究の予定)、弘前大学において清浄表面に対する展開を行い、還元・酸化処理のSTM・PEEM観察による最適化を進める。 Si上で酸化グラフェンの低温処理を可能にする界面の探索を進める。