パートナーシップ活動から 生まれたエコカレッジ

Slides:



Advertisements
Similar presentations
守谷総合人生大学 (生涯学習の仕組み、学校教育法上の大学ではな い) の創設 グループ提案 会田榮光、片桐真奈美、古橋俊夫.
Advertisements

福井市環境パートナーシップ会 議 による環境教育活動 福井県立大学 菊沢 正裕 福井市環境課 宮越 靖彦
平成28年度 就労支援部会活動計画 1 1 就労支援部会 2 就労支援の課題 3 平成28年度活動計画
ITのリーダー OAインストラクタ 授業の目標、ねらい.
大学入門講座の 実施に向けて ●桑折範彦   
仙台防災枠組の実施に向けて 海外の災害・東日本大震災から生まれた広域復興トークライブ 仙台防災未来フォーラム
認知症の方を地域で支えたい 正しい知識や 接し方を知りたい 認知症について  学んでみませんか? どこに相談すればいいの?
子ども達への科学実験教室の運営方法論 -環境NGO「サイエンスEネット」の活動事例をとおして- 川村 康文
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
It’s new beginning of English education in Japan
エコメッセ2015inちば 出展団体募集中 !! 118 エコっておもしろい !! “エコメッセちば”で検索してね♡ こども環境教室
平成17年度 大学教育の国際化推進 プログラム (戦略的国際連携支援)
「ワク インダストリーアカデミー」のご案内
国際交流科目 KCJS・SCTI聴講 東アジア短期留学プログラム
教職院 ナッキョン 奈良市高畑町 得意: 授業での「つかみ」
身近なエコ活動と地域資源を 活かした環境教育
AO選考とともにポートフォリオ型一般入試へ進化 ~脱個別学力試験/学力検査の工夫策~
交流分析アドバンス講座 期 日 : 第3回 12月6日(日) 13:30~16:30 場 所 : あいれふ 研修室D
≪中小会計要領≫ ≪会計・経営講座≫ 創業者・後継者育成 短期集中プログラム 河上康洋税理士事務所 寺小屋型【全④回】 個別支援【全⑧回】
第1回 英語教育推進委員会 資料 平成24年5月30日 福井県国際交流会館 1.
患者を活かし、医療を変える 国際医療福祉大学 公開講座 2013年11月13日 患医ねっと 代表 NPO法人患者スピーカーバンク 理事長
介護従事者確保総合推進事業について(H28) 目的       介護を必要とされる方々が地域で安心して暮らし、必要な介護サービスが提供されるために、介護現場における人材 の  の安定的な確保と離職防止に向け、幅広い施策を総合的に推進する。 施策・取組 多様な人材の参入促進.
Millennium Promise Japan Youth
新聞活用のアイディア ~楽しくNIEに取り組むために~ 日本新聞協会NIEアドバイザー 仙台市立若林小学校 阿 部   謙.
教師教育を担うのは誰か? 日本教育学会第70回大会ラウンドテーブル 2011年8月24日 千葉大学 2108教室
国立大学法人 宮城教育大学 平成19年度学生支援GP 「障害学生も共に学べる総合的学生支援」.
地域円卓会議普及セミナー 事例報告① 大口町職員協働研修
かつしかの人を知る! 街を知る! かつしか地域づくりネット
平成17年度 大学教育の国際化推進 プログラム (戦略的国際連携支援)
「地域で進めるタバコ対策」 日時 茨城県がん診療連携拠点病院等研修会 2月24日(土) 13:30-16:30 平成30年
人間性豊かな人材の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与する
2018年10月開講 サテライト・イブニング・カレッジ 受講生 募集 琉球大学が取り組む 社会人のための 人材育成プログラム 地方 × 創生
 平成23年度 建設部会 活動報告 平成23年12月14日 公益社団法人 日本技術士会 建設部会.
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
仮説実験授業 板倉聖宣氏が1963年に提唱した授業方法. 教師が質問(こんな実験をしたらどうなるか?) 主題の明確化. ↓
大網白里まちづくりサポートセンター 平成21年4月開所.
笑顔のコーチング in 山梨県甲府市 笑顔のコーチング ファシリテーター(講師) 養成講座も同日開催! 《笑顔のコーチングとは・・・》
山形発の資格制度「星のソムリエ」 と NPO法人小さな天文学者の会の活動 今後推進したい項目 #
CSnet CSネット 組織情報 日中市民社会ネットワーク 代表 李妍焱 (り やんやん) 事務局長 朱惠雯 (しゅ けいぶん)
主催 新潟県立生涯学習推進センター 申込みは裏面へ
~シリコンバレーで起業する~ 平成26年度 US-JAPAN FORUM主催 ( シリコンバレー・アントレプレナー研修
カサコ ボランティア団体 レポート 【当日の様子】 活動紹介 ■ボランティア団体探検ツアーではこんなことをしました。
日中観光産業大会(忘年会) 第三回概要 開催日:12月22日(木)18:30~21:30
環境教育プランニング さていよいよ皆さんが 企画をつくります
環境教育プランニング さていよいよ皆さんが 企画をつくります
楽器店と音楽療法士との連携による 新しい音楽ビジネスの展開
20XX年度 ○○施策導入について (例)  社内講師の計画的育成とトレーニング導入について ○年○月○日 所属・担当者名.
女性活用の「組織」「自分」へのメリットを理解する
The Road to “New Public Commons” (ネットワークとコア機能の考察)
第32回日本がん看護学会学術集会 SIGフォーラム -自分の関心のある分野を見つけてみませんか- 2月3日(土) 16:20~17:50
「環境教育プランニング」とは何か 西村仁志.
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 ( 川村先生)
NPO法人 シニアボランティア経験を活かす会
エコがもたらす経済効果          2009/09/15               MK7072              江暁霞.
別紙1:政策学部のカリキュラム ■積み上げ型政策学教育 [基本教育] [導入教育] 大学院進学
2012年度次期会長・主査研修会 事業主任・主査の連携
「水都大阪2015」(仮称)の推進について 資料2-2 水都大阪パートナーズ 1.趣 旨
小松サマースクール 8年2月17日(土) 小松サマースクール実行委員会 石榑まり.
神奈川県士会女性会員支援事業委員会の活動報告
資料3 誰もが親しめる 市民スポーツの充実 佐賀市教育委員会 スポーツ振興課.
平成31年度 環境保全基金を活用して実施する事業(案) 府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市
福井県立大学 菊沢 正裕 大教室授業における グループ学習の効用 福井県立大学 菊沢 正裕
平成21年度 島根大学公開講座 夏休み,出雲でふしぎ体験!!  ◆理科実験講座          後援:島根県教育委員会・出雲市教育委員会
浜松まちなかにぎわい協議会 平成22年度事業報告
SCS研修 高等教育に学ぶ障害者への 配慮と学習支援
2004年9月9日 第2分科会 国際競争力のある人材育成.
~地域住民の要介護化予防支援体系の構築~
守谷総合人生大学 (生涯学習の仕組み、学校教育法上の大学ではない) の創設
エコハウス考イン下川 (2月12日)   平成20年・環境省エコハウスモデル事業として全国に20棟建設されたことを覚えてますか?北海道で(洞爺湖サミット)が開催された年です。当時は地球温暖化防止で二酸化炭素削減が住宅においても必要と叫ばれておりました。当時の建設時には①環境基本性能の確保②自然・再生可能エネルギー活用③エコライフスタイルと住まい方を基本的な考え方として設計されました。
環境問題における企業経営          2009/09/15               MK7072              江暁霞.
Presentation transcript:

パートナーシップ活動から 生まれたエコカレッジ 福井県立大学 菊沢正裕 日本環境教育学会第20回大会 (2009年7月25日~26日 会場:東京農工大学)

発表内容 福井市環境パートナシップ会議(FEPS) FEPSの環境教育セミナーの問題点 問題を解決するエコカレッジ構想 「エコカレッジ福井」の概要 受講状況 課題 kikusawa@fpu.ac.jp

福井市環境パートナシップ会議 Fukui Ecological PartnerShip federation http://www.eco-fukui.net/ 環境基本計画(2001.3策定)を行政と市民が連携して推進するための組織 2001.5設立,略称FEPS kikusawa@fpu.ac.jp

3つの活動目的 環境行政に意見,基本計画改訂の骨子案の策定 団体や公民館の環境活動および団体間の交流を支援 独自プロジェクト(環境教育,環境展など環境団体が通例としない活動) kikusawa@fpu.ac.jp

FEPSのプロジェクト(2008年度) kikusawa@fpu.ac.jp

FEPSの環境教育プロジェクト 身近な環境セミナー(野外学習) 暮らしの環境セミナー(座学) 5年間(2004~08) で47回,参加者1846人 平均 年9.4回 39人/回 暮らしの環境セミナー(座学) 2006 7回113人,2008 5回 112人 平均 18.7人/回 kikusawa@fpu.ac.jp

セミナー参加者 野外学習 座学 学習会員制度→リピータが多い 母子や年齢の高い女性が多い ツアー旅行にいく感覚での参加者も多い 男性が多く,自然(フィールド)より,社会問題や理論的な講義に関心が高い 女性は,自然,農,食,あるいは自然エネルギーなど日常生活への関心が高い 学習会員制度→リピータが多い kikusawa@fpu.ac.jp

野外学習の光景 上:菜種の収穫体験 右上:里山で学ぶ  右下:魚道について学ぶ kikusawa@fpu.ac.jp

セミナーの問題点 野外学習 座学 1回きりのセミナーでその後につながらない 親子連れ(母子)が多く,若い人や男性が少ない 5回連続講座でもカリキュラムを意識していないので講座間の関連性は不十分 体系的に学ぶことができない 若い人や男性が増えるが,参加者が少ない kikusawa@fpu.ac.jp

エコカレッジ構想 受講者層の厚みを増すために リーダ養成のために 卒業者には 野外学習と座学を組み合わせたカリキュラム カリキュラムのもとに体系的に環境を学べる リーダ養成のために 卒業レポートによって関心あるトピックを掘り下げて学ぶ NPOの活動家を講師とし,活動の現場に触れる 卒業者には 環境活動の資格や場を提供する FEPS委員,NPO活動,公民館活動に推薦する kikusawa@fpu.ac.jp

設立準備 準備会 実行委員会 FEPS委員の有志 7名程度 2年 一般公募 25名(うちFEPS関係者7名) 1年 kikusawa@fpu.ac.jp

福井市の環境を守り、住みよい町を創るため、市民と行政が一緒になって活動しています 2009年4月オープン エコカレッジ福井 環境についてもう少し学びませんか?  どなたでも 参加可能です 環境にやさしい活動しませんか? 環境への想いを地域に伝えませんか? 環境活動やNPO活動に参加している方、参加したい方 環境に配慮した職場、環境活動への貢献をめざす企業にお勤めの方 時間に余裕がある方 社会活動に参加したい方 地球環境や自然環境に関心のある方 新しい仲間と環境の勉強をしたい方 ●授業料は未定です ●月1回、1年間で卒業です ●教室は、まちのなかの簡易施設、公民館や野山など ●修了後は環境アドバイザーや、NPOの一員として活躍できるでしょう  どんなコースができるかな ・・・  *エコビジネスで、売上げアップ  *わが家も10%節約、エコ家計     *いまや若者の常識、エコライフ      *砂漠を緑の海に、エコアクション 福井市環境パートナシップ会議(FEPS) 福井市の環境を守り、住みよい町を創るため、市民と行政が一緒になって活動しています

エコカレッジの概要 理念 コース カリキュラム 修了要件 kikusawa@fpu.ac.jp

理念 呼びかけ 学びが人を変え、社会を変える 持続可能な社会をつくるためのひとづくり 教室や野外で、仲間と一緒に、エコを学び、考え、話し合い 学びが人を変え、社会を変える  持続可能な社会をつくるためのひとづくり 呼びかけ 教室や野外で、仲間と一緒に、エコを学び、考え、話し合い そして、ゆっくり周りの人にエコを伝えましょう

4つのコース (定員 各15名程度) Aコース エコライフとエネルギー Bコース 自然との共生 Cコース グローバル・エコ活動 4つのコース (定員 各15名程度) Aコース エコライフとエネルギー はじめよう!地球温暖化防止に向けたエネルギーとエコライフについて考える Bコース 自然との共生 自然をみてその力を学び,自然と共生する里山や農の知恵を通じて環境マインドを学ぶ Cコース グローバル・エコ活動 海外視察や外国人講師を通じ,国際的視野にたって環境対策や環境教育を学ぶ。 Dコース 環境のまちづくり 環境にやさしく,人が快適に住めるまちづくりについて学ぶ。

学年暦と単位

まとめると 共通必修こま 2 コースこま  48 フィールドこま 10 講師 26人 kikusawa@fpu.ac.jp

修了要件 必修2単位、コース科目10単位以上、共通選択1単位以上の計13単位以上 修了課題(春学期または秋学期に専攻した何れかのコースに関する話題をレポート) 修了証を授与 kikusawa@fpu.ac.jp

エコカレッジの開校 Bコースのオリエンテーションの様子 kikusawa@fpu.ac.jp

入学生の関心

入学の動機,1年の抱負 kikusawa@fpu.ac.jp

春学期受講状況

特別な工夫 海外研修 環境展でのフォーラム開催 学習管理システム(LMS)によって教材利用の便宜をはかる ソーシャルネットワークサービス(SNS)によって交流の場を設ける(コース内,トピック別,カレッジ内,一般・・・) kikusawa@fpu.ac.jp

運営委員会にSNS利用

運営委員会の様子 kikusawa@fpu.ac.jp

課題 カリキュラム内容と受講者の興味・学力のギャップが多少みえてきた 授業(日曜2コマ)当日のスタッフ不足などの運営上の問題 3コースへの再編成 教材の冊子化,交流の場,詳細な運営マニュアルの整備 kikusawa@fpu.ac.jp

4つのコース (定員 各15名程度) Aコース エコライフとエネルギー Bコース 自然との共生 Cコース グローバル・エコ活動 4つのコース (定員 各15名程度) Aコース エコライフとエネルギー Bコース 自然との共生 Cコース グローバル・エコ活動 Dコース 環境のまちづくり CもDも環境全般に意識が高い Think Globally, while Act locally