荏原病院放射線科・総合脳卒中センター 井田正博 MR実践講座 東京 2008.12.13 Susceptibility-weighted imaging (SWI) MRの原理と臨床応用 荏原病院放射線科・総合脳卒中センター 井田正博
Susceptibility-Weighted Imaging:SWI Haacke EM SWIは“位相情報” を用いて磁化率を強調する. 単なる磁化率効果による信号減衰を画像化したものではない. 3D FLASH 高い空間分解能 Long TE: 40 msec 磁化率変化による位相シフトを強調 3軸に flow compression flowによる影響を排除 動脈流はみえない Haacke EM. Magn Reson Med 52:612-618. 2004 Rauscher A.Magn Reson Med. 54(1):87-95. 2005
Susceptibility-Weighted Imaging:SWI 画像コントラストの特性 組織間の磁化率の差異 デオキシヘモグロビン (deoxy-Hb)化された静脈血と オキシヘモグロビン(oxy-HB)濃度の高い周囲脳組織との間のコントラスト High-resolution BOLD venography Haacke EM. Magn Reson Med 52:612-618. 2004 Rauscher A.Magn Reson Med. 54(1):87-95. 2005
SWI 磁化率と位相 j /TE = - g・DB 位相差 j = - g・DB・TE 局所の位相変化は局所磁場変化とTEに比例する。 ・・ 山田直明 日磁医誌 9:127-134 Yamada N. Radiology 175:561-565, 1990
= gB Larmor式 w: 回転(角)周波数、共鳴周波数 g: 磁気回転比 B: 外部磁場(静磁場) 磁気回転比は一定である 回転周波数は外部磁場に比例する
w = gB w=gB=g(mH) Bの違いを人工的に作る 電子遮蔽w=g(1-s)B 透磁率mの違い MRは低エネルギー現象 周波数のずれ位相のずれ 化学結合による共鳴周波数の違い chemical shift 磁化率変化 信号の喪失 位相情報の誤り SPIO 位相情報 MR spectroscopy水/脂肪 緩和過程 今村惠子 画像診断22;1306-1311, 2002