名古屋市の救急搬送システム と119番通報時のお願い ~救命率の向上のために~ 平成21年6月26日 消防局救急対策室
救命の連鎖( Chain of Survival ) 早い119番通報 早い応急手当 心肺蘇生法・除細動 早い救急処置 電気ショックAED 早い医療処置
Survival 生存率 50 心肺蘇生法で 1分間に3~4%となる 蘇生のチャンスは 1分間に7~10%失われる AEDの効果 100 90 80 70 % 60 生存率 50 40 30 20 10 心肺蘇生法で 1分間に3~4%となる 蘇生のチャンスは 1分間に7~10%失われる 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 経過時間(分) Larsen MP et al. Ann Emerg Med.. 1993;22:1652-1658.
●本市救急搬送システム 防災指令 センター 119 救 急 隊 傷病者 発生 消防隊 応急手当 救命 センター 居合わせた人 重症!OK? 119通報 防災指令 センター 居合わせた人 119 応急手当 口頭指導 傷病者 発生 救 急 隊 気管挿管 薬剤投与 重症!OK? OK! 救命 センター 消防隊
●救急隊が行う救命処置 ● 特定行為(救急救命士) 1 特殊なチューブを用いた気道確保 2 輸液、薬剤投与 ● 処置手順 1 特殊なチューブを用いた気道確保 2 輸液、薬剤投与 ● 処置手順 「愛知県救急隊心肺蘇生法プロトコール」に 基づき、医師の具体的指示を受けながら救命 処置を実施 ● 標準的活動時間 約10分(傷病者接触から処置完了まで)
●搬送医療機関 1 CPAを含めた重症傷病者 第3次医療機関(原則) 2 上記以外の傷病者 傷病者の症状に応じた最寄の病院など
●名古屋市の救急出動状況 平成19年 平成20年 全出動件数 101,560件 96,099件 3,493件 3,265件 全CPA件数 老人福祉施設 3,493件 (3.4%) 3,265件 全CPA件数 1,862件 1,865件 230件 (12.4%) 260件 (13.9%) ※現場到着時間:約6.4分
Survival 生存率 50 心肺蘇生法で 1分間に3~4%となる 蘇生のチャンスは 1分間に7~10%失われる AEDの効果 100 90 80 70 % 60 生存率 50 40 30 20 10 心肺蘇生法で 1分間に3~4%となる 蘇生のチャンスは 1分間に7~10%失われる 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 経過時間(分) Larsen MP et al. Ann Emerg Med.. 1993;22:1652-1658.
●「119通報における救急要請の手引き」 作成の趣旨 ●「119通報における救急要請の手引き」 作成の趣旨 救命率向上= 救命の連鎖 ☆救急隊(消防隊)到着までの応急手当の実施 ☆救急隊(消防隊)の誘導(開錠) ☆救急隊(消防隊)へのすみやかな情報の提供 ・救急隊への情報提供表の作成 ・事前の取り決め(対応マニュアル)の作成
●救急隊への情報提供表 趣旨①単時間での傷病者情報の提供 ②市内関連施設での様式の統一 ・【事前記載事項】欄 ②市内関連施設での様式の統一 ・【事前記載事項】欄 ご利用者ごとに、事前に作成願います。 ・【119通報時の記載事項】欄 救急要請時の状況などを記載願います。
●119番通報時の対応フロー 緊急事態発生 119通報 救急隊等の到着 救急隊による救命処置 救急車への同乗 ●施設内への連絡及び職員の参集 ●傷病者への応急処置 緊急事態発生 ●住所、施設名 ●傷病者の状態と実施している応急処置 119通報 ●誘導(開錠) ●傷病者情報の提供(救急隊への情報提供表) 救急隊等の到着 救急隊による救命処置 ●必要書類の持参 ●傷病院での申送り 救急車への同乗
救命率向上のために 皆様のご協力をお願いします。 ありがとうございました。 Nagoya City Fire Bureau