SKA参入に向けた技術開発 国立天文台 水沢VLBI観測所 河野裕介 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門.

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木村公洋、小川英夫、大西利和(大阪府立大学・理)
茨城局における 22 GHz 帯受信システム整備状況
米倉 覚則 (茨城大・宇宙科学教育研究センター) Y. YONEKURA (Ibaraki U.)
高周波観測 大田 泉 (甲南大学理工学部) 空気シャワー電波観測ワークショップ2014@甲南大
本間 希樹 Mareki Honma (水沢VLBI観測所)
ALMA Band10用 導波管型LOカプラ一体型低雑音SISミクサ
茨城 32 m 電波望遠鏡(高萩局・日立局)の整備状況
高まるVLBI観測における野辺山45m鏡の需要
位相補償と⼤気損失補正のための⽔蒸気ラジオメータ
クワッドリッジホーンアンテナ (広帯域フィード) を 用いた電波望遠鏡の測地VLBIにおける性能評価
Mareki Honma Director, Mizusawa VLBI Observatory, NAOJ
今井 裕 鹿児島大学総合教育機構共通教育センター 理工学研究科天の川銀河研究センター
ROACHボードによるFOREST用バックエンドの開発
川口則幸教授退職記念ワークショップ 「VLBIとその展望」 川口さんとのVLBI開発 2014年6月2日 小林秀行(国立天文台)
22/43 GHz帯フィルタによる 野辺山45 m鏡二周波同時観測の現状について
2018年度共同利用観測報告 (KaVA and EAVN)
分散型VLBIソフトウェア相関処理システムの開発
CPU冷却用素子の開発 理工学研究科環境制御工学専攻 長谷川 靖洋
苔山 圭以子 お茶の水女子大学大学院 2007年11月17日, 高エネルギー天体現象と重力波研究会
ASTE搭載用ミリ波サブミリ波帯 多色ボロメータカメラ光学系の開発 竹腰達哉 北海道大学修士課程2年 Collaborators:
ギガビット観測システムによる長基線測地 VLBI
米倉 覚則 (茨城大・宇宙科学教育研究センター)
ASTE望遠鏡を用いたVLBI観測の ための超伝導230GHz帯受信機開発
Presentation transcript:

SKA参入に向けた技術開発 国立天文台 水沢VLBI観測所 河野裕介 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

日本の参加分野の候補 VLBI レコーダ Band 5c AIV (SKA2 相関器) 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

VLBIレコーダ CSP(相関器)にVLBI用フェイズアップモジュール がある 記録する OCTADISK2 or 3 VSREC (鈴木, 小山+) SKA CSP Mid Correlator and Beamformer Subelement Detailed Design Document 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

VLBIレコーダ ビットレート:80Gbps 4ビーム x 5Gsps x2pol x 2bit = 80Gbps 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

AIV Assembly-Integration-Verification タイミング ALMAでの経験 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

Array Assemblyの展開 ITF @Geraldton AA1 18 AA2 64 AA3 256 AA4 512 stations 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

各種性能確認 AA1の例 フルCSPなし 実績 VERA KJCC 韓国+日本 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

On-the-fly干渉計 アンテナメインビームを動かしながら高視野の画像 を得る 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

Band 5C Band B SKAバンド - 5c: 14-24*GHz BandB: 4.6 - 24 GHz 66台 67台 https://www.skatelescope.org/ - 5c: 14-24*GHz 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

Band 3, 4, 5a, 5b, 5c ←ここに5C 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

Band B Oxford, ‎Chalmers (Yang+2016) 開口能率 Band B 偏波特性 Spec: IXR < 15dB Band Bは-15dB 達成できていない 大阪府立大と相談中 次の木村さんの講演 Band 5a,bは 達成できる “SKA – MID Sensitivity” By Mike Jones+ 2016 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

SKA2 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

SKA2では演算負荷の増加 局数10倍、演算負荷100倍 演算負荷 (単位TMACS/sec) SKA1 SKA2 SKA2では F部 10  X部  415 SKA2 F部 100 X部 41,500 TMACS = Tera Multiplex & Accumulation SKA2では 演算負荷100倍 4京FLOPS相当 現在 20京FLOPS By “SKA CSP Proposal” section 4 Technical Description Summary  (LOWの場合)

プロセッサの進化 ムーアの法則の限界近い?

分散計算機 分散型計算機 SKA1= 52 Modules SKA2= 5200 Modules? No Mooreの場合。 PAFでさらに3000倍 Interconnect!

研究課題:相関器に適したインターコネクト 相関器インターコネクトのポイント データ伝送パスが事前に確定している 観測パラメータが決まれば演算構成が確定 局数、観測モード、FFT点数など インテリジェントなスイッチは不要 膨大なデータレート 研究課題:相関器に適したインターコネクト

SKA2/CSP/key technology 光スイッチ 光TX/RX 冷却

日本の強み:シリコンフォトニクス PETRA(技術研究組合光電子融合基盤技術研究所) 光トランシーバの消費電力比較 PETRA IBM Yashiki et al, 2016    5 mW/Gbps NRZ IBM Huynh et al, 2016     5.7 mw/Gbps NRZ レーザーは外部 Huynh et al, 2016     2.8 mw/Gbps PAM4 レーザーは外部 富士通 Tanaka et al, 2018 1.6 mW/Gbps  PAM4 UC バークレー Stojanovic, 2018 1.06mW/Gbps PAM4 レーザーは外部 RX消費電力  0.36 pJ/b TX消費電力  0.7 pJ/b(変調のみ) PETRA(技術研究組合光電子融合基盤技術研究所)

冷却:油没計算機 KEK, 東工大, 理研 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

まとめ 参加する候補 日本はSKA1では後発。SKA2に向けて今から研究 を始めておきたい VLBI, AIV, Band5c/B 2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門

2019/1/18 水沢VLBI観測所計画部門