第9回 位置情報サービスの新展開 Web2.0/Where2.0の時代

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第9回 位置情報サービスの新展開 Web2.0/Where2.0の時代

さまざまなマップサービス ビジネスドメインのマップサービス 政府・自治体のマップデータサービス MapFan Mapion Alps Zenrin 政府・自治体のマップデータサービス 国土交通省の国土数値情報ダウンロードサービス 国土地理院の地図閲覧・航空写真ダウンロードサービス Yokohama City Shimane Prefecture Tokyo Metro. Fujisawa City

ブームを起こしたデジタルグローブ デジタルアース構想に原点がある。 Google’s Google Earth NASA’s World Wind デジタルアース構想に原点がある。

デジタルアースの構想 ゴア氏のデジタルアース構想 デジタルアース構想の背景 地理情報技術の発展 衛星画像の蓄積 ICT技術の普及 アメリカ元副大統領ゴア氏が1998年1月に行った演説の中で提唱した概念である.“われわれは……MacintoshやWindows OSで用いられているデスクトップ・メタファーのように,データ処理に用いる一般的なツールでは,これから起こる新たな挑戦へ臨むことはできない.膨大な量の地理空間データをはめ込むことができ,多解像度かつ3次元で地球を表現できる「デジタルアース」がいま必要である”. デジタルアース構想の背景 地理情報技術の発展 衛星画像の蓄積 ICT技術の普及 グローバル問題への関心

ゴア構想後の地理情報界の発展 OGC: Open GIS Consortium 高解像度衛星画像 ISDE: International Symposium on Digital Earth        1999, Beijing, China 24-28, 6, 2001, Fredericton, New Brunswick, Canada 21-25, 9, 2003, Brno, Czech 28-31, 3, 2005, Tokyo, Japan 5-8, 6, 2007, San Francisco, USA OGC: Open GIS Consortium 地理情報の標準化:OpenGIS® Specifications 高解像度衛星画像 IKONOS: 解像度:マルチバンド4m、パンクロ:0.8m QuickBird:解像度:マルチバンド3m、パンクロ:0.6m 

従来のGIS&Webマップサービスの問題点 地理情報産業は特殊な分野。環境の構築に巨大な費用が必要。 大量の地理データが眠ったままで、あまり使われていない。 さまざまな地理情報がインターネットにあるが、活用しにくい。 WebGISというと、地図サービスしか思い浮かばない。 地図サービスは地域限定的。インタフェイスはさまざま。 情報は古い。更新は遅い。ユーザ参加はできない。

Google Mapsで始まった新Webマップサービス Microsoft Live Local Yahoo Maps! Hatenaマップ

新しいWebマップサービスの特徴 →Web2.0ファミリの一員の地位を獲得 オープンソースベース インターネットと親和性 費用がかからない環境整備 利用できるリソースが多い インターネットと親和性 簡単で共通のインターフェイス インターネットの情報利用が可能 Ajax技術、APIを提供 レスポンスが速い。特殊なハード・ソフトが必要ない。 データがフリー 高精細な画像、詳細なデータが無償でみれる ユーザ参加型 Hackerらのコミュニティ、ユーザコミュニティによって支持される 常時更新 ソフトウェアのバージョンアップで利益を得るのではなく、良質なサービスを提供することで、ユーザをひきつける。 →Web2.0ファミリの一員の地位を獲得

Web2.0の特徴

Web2.0的情報サービス&ビジネス Google Search (小さな無限大によるビジネス) Google Maps (Ajax利用による処理の円滑化) Google Adsense (データマイニング方のサービ) Amazon (DB公開、ロングテール) WikiPedia (ネットユーザ参加型のコンテンツ整備) News Feeder (RSS) Flickr, YouTube (写真ギャラリー&タグ付け) SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サイト) Orkut, MySpace, Mixiなど)

Web2.0から Where2.0へ 従来のLBS 特徴 今後のLBS GPS測位(数10m) 携帯測位 トラッキング 物流配車 モニタリグ ナビゲーション バス案内 特徴 業務ベース 専用システム 情報案内 1:N型 今後のLBS GPS(mオーダー) マルチメディア携帯端末 RSS GeoRSS SNS GeoSNS 特徴 生活ベース Webシステム 情報共有 N:N 中央管制型 大衆参加型

Where2.0のトレンド①:オープンソース PostgreSQL+PostGIS+MapServer OpenGIS “Simple Features for SQL” (SFSQL)をデザインガイドとする Mapserverを使ったインターネット・マッピング PHP/Mapscript と PHP/PgSQLを使って,対話的なウェブ・マッピング・アプリケーションを構築する ArcIMS エミュレーターとMapserverを使って, Arc8 内でPostGIS データをみる GeoTools を使ったJavaマッピング GeoToolsはベータ版の PostGIS レイヤー・データソースをもっている

Where2.0のトレンド②:Globalization 世界の隅々まで同質の情報でカバーする 地球の様々な顔を捉える 世界の人々とリアルタイムでつなげる

Where2.0のトレンド③:Localization Yahoo!’s Vision for Local Enrich people’s lives by enabling them to find, use, share and expand all human knowledge Enable people to find what they are looking for Find Share Sharing knowledge with people you connect with and connecting to people who you share knowledge with Search to complete a task or achieve a purpose Use Expand Leverage base of human knowledge to expand global repository

Where2.0のトレンド③:Localization Microsoft: Live Local Messengerと連携しているため、リモート通信に利用することが可能。

Where2.0のトレンド④:空間知 ジオコンテンツからジオコンテクストへ “The universe is made up of stories, not atoms.”  -Muriel Rukeyser

Where2.0のトレンド⑤:集合の力 RSS、GeoRSS:インターネットに分散する地名・イベント情報を収集・発信する仕組み。

Localizationの実践:地域SNS パソコンや携帯電話を利用して、日常的にサイト内の日記や電子掲示板を利用したり、行政情報、地域情報などを入手したりすることができる「特定の地域」向けの交流・情報提供サービスである。 地域SNSは、地域に住む・働く・関心のある人々のためのコミュニケーションや情報共有を行うための便利な機能を提供する。

問題・討論 あなたが集めた事例は、Web2.0/Where2.0型ですか。