First measurement of interference fragmentation function on longitudinally polarized deuteron target at HERMES 小林 知洋、 Gunar Schnell、 大須賀 弘、 田中 秀和、 長谷川 大樹、 宮地 義之、 柴田 利明、 他 HERMES Collaboration 東工大理 内容 1 深非弾性散乱、クォーク分布関数 2 transversity の測定方法 3 2つのハドロン(π+ 、 π-)生成の標的スピン非対称度 4 結果 5 まとめ、展望 日本物理学会 第60回年次大会 /2005年3月26日 / 講演番号26pZB-4
偏極深非弾性散乱 e + d → e’ + π++π- + X X 深非弾性散乱: Q2>1 GeV2 inclusive 検出 検出 semi-inclusive 深非弾性散乱: Q2>1 GeV2 パートン分布関数 破砕関数
クォーク分布関数 Leading twist Quark Number Density: f1(x)= Quark Helicity: g1(x)= - Quark Transversity: h1(x)= - h1(x):chiral odd ⇒ Inclusive 測定ではアクセスできない。 この他にchiral odd な過程が必要。 Soffer’s inequality:
Transversityの測定方法 1 hadron semi-inclusive DIS : chiral odd Collins fragmentation function 2 hadron semi-inclusive DIS H1∢:interference fragmentation function (chiral odd )
Single spin asymmetry AULsinφRの測定 ハドロン対(π+、π-)の 散乱平面 レプトン散乱平面 縦偏極重陽子のスピンベクトル ⇒ fit with
Interference FF : H1∢, s-p wave interference in ππ scattering theory Interference fragmentation のMππ依存性 R. L. Jaffe, Xuemin Jin, and Jian Tan, Phys. Rev. Lett. 80, 1166 (1998) π-p→π-π+nを用いた位相シフトの のMππ依存性の測定 P. Estabrooks and A. D. Martin, Nucl. Phys. B79, 301 (1974) H1∢はMππ=Mρ付近で符号が逆転する H1∢のMππ依存性
AULsinφRの測定結果 縦偏極重陽子標的( 約9M DIS events)を用いて得られた AULsinΦR非対称度 の前後で非対称度の符号が変化している。 統計量がより多いALUによるH1∢の解析も行っている。
まとめ、展望 HERMES実験では核子のクォーク分布関数のうち未解明なtransversity の研究を行っている。 縦偏極重陽子標的を用いた実験データを用いて、transversityとinterference fragmentation が関与する、π+、π-を同時計測した深部非弾性散乱のイベントの解析を行った。 AULsinφR⊥は数%程度の非対称を示し、 の前後において符号の変化が見られた。 Transversityによりsensitiveな横偏極標的を用いた実験からのAUTの解析、及び、統計量がより多いALUを通したInterference fragmentation の研究も行う。