ATLAS実験におけるZ→μμ(W→mn)事象の測定

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ATLAS実験におけるZ→μμ(W→mn)事象の測定 久保田隆至,織田勧,結束晃平,山下了,松下崇A (東大素セ,神戸大理A) 他 ATLAS日本標準モデルグループ,ATLAS Collaboration 日本物理学会2010年秋季大会@九州工業大学 2010年9月13日

ATLAS実験:約300 nb-1の統計でのZ→mm、W→mn断面積測定の 論文を準備中 ミューオン検出器の性能測定 発表の概要 ATLAS実験:約300 nb-1の統計でのZ→mm、W→mn断面積測定の            論文を準備中 ミューオン検出器の性能測定 トラッキング効率の測定 トリガー効率の測定 → 論文の解析に貢献 Z→μμ事象の断面積 W→μν事象の断面積    → W/ Z 解析グループ公式の手法にもとづいた解析結果 8月末までのデータ(~2.7 pb-1)での解析(preliminary) Z→μμ、W→μν候補事象の分布のMCとの比較 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

A – geometrical / kinematical acceptance (MC) C – 事象再構成効率 (MC) 断面積測定の概要 Nyeild – シグナル事象数 Nbg – 背景事象数 A – geometrical / kinematical acceptance (MC) C – 事象再構成効率 (MC) SFreco – データとMCのミューオントラッキング効率 の比(edata / eMC) SFtrig – データとMCのミューオントリガー効率の比 (edata / eMC) Lint – 積分ルミノシティ 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Monitored Drift Tube (MDT) Cathode Strip Chamber (CSC) ATLASミューオン検出器 トラッキング Monitored Drift Tube (MDT) |h| < 2.7, ~20 layer Cathode Strip Chamber (CSC) 2.0 < |h| < 2.5, ~4 layer トリガー Resistive Plate Chamber (RPC) |h| < 1.05, ~12 layer Thin Gap Chamber (TGC) 1.05 < |h| < 2.4, ~17 layer Barrel |h|=1.05 Endcap IP 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントラッキング tt -> mm MC ミューオン検出器トラック + 内部飛跡検出器(ID)トラック → コンバインドトラック 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントラッキング効率の評価 大量のハドロンバックグラウンドトラック 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントラッキング効率の評価 大量のハドロンバックグラウンドトラック ミューオンライクなIDトラックを選別する 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントラッキング効率の評価 ミューオン検出器トラック 大量のハドロンバックグラウンドトラック ミューオンライクなIDトラックを選別する その先にミューオン検出器のトラックがあるか、    コンバインドされているか調べて、効率を評価 コンバインドトラック 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントラッキング効率の評価 ミューオンライクなIDトラックの選別 → ハドロントラックの除去 ミューオン検出器トラック 大量のハドロンバックグラウンドトラック ミューオンライクなIDトラックを選別する その先にミューオン検出器のトラックがあるか、    コンバインドされているか調べて、効率を評価 課題 ミューオンライクなIDトラックの選別 → ハドロントラックの除去 IDのトラッキング効率は~100%を仮定 コンバインドトラック tag & probe (東京大学結束氏のトーク(13pSK2)) には統計が足りない 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Muon Spectrometer (MS) hit method ハドロンはカロリーメータで吸収され、ミューオン検出器に届かない → IDトラックの外挿先に、バイアスとならない範囲でミューオン検出器のヒットを要求しバックグラウンドを除く Extrapolated path ハーバード大学のチームと共同研究  外挿先のMDTのヒット数を   カウントするツールの開発  (2009年秋季大会11pSB3)  解析用Ntuple作成コードの実装  Muon Chamber トラッキング効率 (pT > 20 GeV): Data: 99.4 +/- 2.5 % MC: 98.6 % (解析では検出器を1ビンとして扱う) ヒット数をカウント Hadron calo 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントリガー効率測定 L1_MU6 ? 再構成されたミューオンをトリガー検出器へ外挿 外挿先でL1_MU6(pT閾値6GeVのレベル1ミューオントリガー)が    鳴っているか判定 L1_MU6 ? W / Z 解析の予事象選択と同じクオリティ(後述)のミューオン選抜 イベントにジェットトリガーを要求、バイアスを排除 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントリガー効率 Endcap Barrel Data: 86.3 +/- 2.2% MC: 95.1 +/- 0.2 %  20GeV以上の効率をW / Z の解析に使用 ATLAS work in progress Endcap ATLAS work in progress Barrel トリガー効率(pT > 20GeV): Data: 86.3 +/- 2.2% MC: 95.1 +/- 0.2 % トリガー効率(pT > 20GeV): Data : 76.0 +/- 2.0 % MC: 79.2 +/- 0.3 % 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Geometrical acceptance ~ 80 % ミューオントリガー効率  Endcap – Barrelの2ビン  20GeV以上の効率をW / Z の解析に使用 名古屋大学杉本氏のトーク(14pSM-9) ATLAS work in progress Endcap ATLAS work in progress Barrel Geometrical acceptance ~ 80 % トリガー効率(pT > 20GeV): Data: 86.3 +/- 2.2% MC: 95.1 +/- 0.2 % トリガー効率(pT > 20GeV): Data : 76.0 +/- 2.0 % MC: 79.2 +/- 0.3 % 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオントリガー効率 トリガー効率 (pT > 15GeV) “足”の領域 ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ここまでのまとめ ここまで 300 nb-1でのミューオン検出器の性能評価 → 性能の理解も進んでいる ここから トラッキング効率: 99.4 +/- 2.5 % (Data), 98.6 % (MC) トリガー効率: Endcap - 86.3 +/- 2.2% (Data), 95.1 +/- 0.2 % (MC)           : Barrel - 76.0 +/- 2.0% (Barrel), 79.2 +/- 0.3 % (MC) → 性能の理解も進んでいる ここから W / Z 信号事象の分布、MCとの比較 8月末までに取得された(~2.7 pb-1)の統計での結果 (very preliminary) データ取得期間中のトラッキング、トリガー効率は未評価   (評価用データセットのプロダクションが未完了) 分布はイベント数で規格化 断面積の計算結果 300 nb-1での結果 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン対不変質量分布 2.7 pb-1, 全ミューオン対不変質量分布 pTco > 6GeV, pTID > 4.0 GeV, pT MS > 2.5 GeV J/y U ATLAS work in progress ATLAS work in progress Z Opposite Charge Same Charge 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Z→μμ事象選別 衝突事象選別 予事象選別 Z -> mm 事象選別 陽子陽子衝突事象の選別 Good Run Quality colliding beam crossing bunch L1_MU6 trigger primary vertex ( # tracks ≥ 3 ) |ZPV| < 150mm 予事象選別 combined muon |h| < 2.4 |Z0 – ZPV| < 10mm |pTms – pTID| < 15 GeV pTms > 10 GeV pTcomb> 15 GeV Isolateした異電荷ミューオン対の選別 Z -> mm 事象選別 pTcomb > 20 GeV, |h| < 2.4 for both muons Muon Quality (High pT selection for both muons) SpTID / pTcomb < 0.2 (cone DR = 0.4) opposite charge 66 < Mmm < 116 GeV 横運動量が高く、クオリティの良い(decay in flight でない) ミューオンを含む事象の選別 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Z不変質量、pT、ラピディティ 855 Z事象 Z pT Z rapidity 規格化:イベント数 予事象選別後 不変質量以外のカット ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress Z pT Z rapidity 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン分布( Z→μμ ) pT h f 規格化:イベント数 全カット後 全カット後 全カット後 ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress pT h f ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

σ = 0.87 +/- 0.08 (stat.) +/- 0.06 (syst.) +/- 0.10 (lumi.) nb. Z→μμ断面積計算(300 nb-1) sample # of events tt 0.108 +/- 0.010 Z->tt 0.087 +/- 0.007 W->mn 0.014 +/- 0.007 bb 0.038 +/- 0.041 Nbg 0.247 +/- 0.47 Nyeild 109 A: 0.486 +/- 0.014 C : 0.773 +/- 0.048 (SFreco, SFtrig corrected) Lint: 331+/- 36 .4nb -1 ATLAS work in progress σ = 0.87 +/- 0.08 (stat.) +/- 0.06 (syst.) +/- 0.10 (lumi.) nb. σ = 0.989 + 0.045 – 0.039 nb. (NNLO: FEWZ + MSTW2008) 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

W→μn事象選別 衝突事象選別 予事象選別 W -> mn 事象選別 陽子陽子衝突事象の選別 Good Run Quality Colliding beam crossing bunch Jet cleaning L1_MU6 trigger primary vertex ( # tracks ≥ 3 ) |ZPV| < 150mm 予事象選別 combined muon |h| < 2.4 |Z0 – ZPV| < 10mm |pTms – pTID| < 15 GeV pTms > 10 GeV pTcomb > 15 GeV Isolateしたミューオン 大きなmissing ET W -> mn 事象選別 pTcomb > 20 GeV, |h| < 2.4 SpTID / pTcomb < 0.2 (cone DR = 0.4) ETmiss > 25 GeV MT > 40 GeV 横運動量が高く、クオリティの良い(decay in flight でない) ミューオンを含む事象の選別 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ETmiss , MT, 電荷分布(W→μν) ETmiss MT Charge W->mn事象数 = 9365 規格化:イベント数 ETmiss以外のカット MT以外のカット ATLAS work in progress ATLAS work in progress ETmiss MT 全カット後 W->mn事象数 = 9365 ATLAS work in progress W+ →m+ n事象数 = 5669 W- → m- n事象数 = 3696 Charge 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン分布( W→μn ) pT h f 規格化:イベント数 全カット後 全カット後 全カット後 ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress pT h f ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

W→μν断面積計算 (300 nb-1) Sample W W+ W- Z->mm 40.7 +/- 2.6 21.2 +/- 1.4 19.4 +/- 1.3 W->tn 31.8 +/- 2.0 18.6 +/- 1.2 13.2 +/- 0.9 Z->tt 1.4 +/- 0.1 0.7 +/- 0.0 tt 4.3 +/- 0.3 2.2 +/- 0.2 2.1 +/- 0.2 QCD 21.1 +/- 9.8 11.1 +/- 5.4 10.1 +/- 4.8 total BG 99.3 +/- 11.0 53.8 +/- 5.7 45.5 +/- 4.8 signal yield 1181 709 472 A: 0.480 +/- 0.014 (W), 0.484 +/- 0.015 (W+), 0.474 +/- 0.014 (W-) C: 0.758 +/- 0.031 (W), 0.765 +/- 0.031 (W+), 0.748 +/- 0.030 (W-) (SFreco, SFtrig corrected) Lint: 310 +/- 34.1 nb -1 ATLAS work in progress σ (W) = 9.59 +/- 0.30 (stat.) +/- 0.50 (syst.) +/- 1.06 (lumi.) nb. σ (W+)= 5.71 +/- 0.23 (stat.) +/- 0.29 (syst.) +/- 0.63 (lumi.) nb. σ (W-) = 3.88 +/- 0.20 (stat.) +/- 0.20 (syst.) +/- 0.43 (lumi.) nb. 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

W→μν断面積計算 (300 nb-1) NNLO (FEWZ + MSTW2008) σ (W) = 10.46 +/- 0.42 nb s(W+) = 6.16 +/- 0.18 nb s(W-) = 4.30 +/- 0.13 nb (NNLO) W- W+ W 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Z tag & probe tag & probeによる性能評価スタート! 1.2 pb-1, 424 Z’s = 848トラック ATLAS work in progress tag & probe  Zの質量ピーク下のトラック対をミューオンと同定、   トリガー、トラッキング効率の評価  精密な測定(バックグラウンド、バイアスが小さい)  が、統計が少ない(ATLAS実験では 400 Z’s / pb-1) efficiency vs pT efficiency vs h efficiency vs f ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

まとめ 300 nb-1の統計を用いたミューオン測定器の性能評価 300 nb-1のデータを用いた断面積の測定 トラッキング効率: 99.4 +/- 2.5 % (Data), 98.6 % (MC) トリガー効率: Endcap - 86.3 +/- 2.2% (Data), 95.1 +/- 0.2 % (MC)           : Barrel - 76.0 +/- 2.0% (Barrel), 79.2 +/- 0.3 % (MC) → 解析手法、結果はATLAS実験のW / Z 断面積測定の論文に採用 300 nb-1のデータを用いた断面積の測定 s (Z → μμ) = 0.87 +/- 0.08 (stat.) +/- 0.06 (syst.) +/- 0.10 (lumi.) nb. s (W → mn) = 9.59 +/- 0.30 (stat.) +/- 0.50 (syst.) +/- 1.06 (lumi.) nb. s (W+ → m+n) = 5.71 +/- 0.23 (stat.) +/- 0.29 (syst.) +/- 0.63 (lumi.) nb. s (W- → m-n ) = 3.88 +/- 0.20 (stat.) +/- 0.20 (syst.) +/- 0.43 (lumi.) nb. 誤差の範囲でNNLOの理論予想と一致 2.7 pb-1の統計で855個のZ、9365個のW候補事象の分布をMCと比較 イベント数による規格化で良く一致 Zピークを用いたtag & probeによる性能評価を開始した 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ATLAS実験 Proton (3.5TeV) Proton (3.5TeV) ミューオン検出器(||<2.7) : 空芯トロイド磁場 + トリガー、トラッキングチェンバー 運動量1TeVまでのミューオンを< 10%の分解能でトリガー、再構成 3段階トリガー: レベル1:ハードウェア レベル2、Event Filter: ソフトウェア Proton (3.5TeV) 内部飛跡検出器(ID)(||<2.5, B=2T):  シリコンピクセル検出器  シリコンストリップトラッカー  TRT検出器 飛跡再構成 + vertexing 運動量分解能: /pT ~ 3.8x10-4 pT (GeV)  0.015 Proton (3.5TeV) 電磁カロリメータ: Pb-LAr アコーディオン e/ トリガー、再構成 エネルギー分解能: /E ~ 10%/E ハドロンカロリーメータ (||<5): 鉄・シンチレータータイル (central), Cu/W-LAr (fwd) ジェット、タウ、missing ET トリガー、再構成 エネルギー分解能:/E ~ 50%/E  0.03 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ルミノシティ ルミノシティ不定性 ~11% So far. 3.5 pb -1 27, Aug. 2.7 pb -1 18, Jul. 330 nb -1 30, Mar. First collision! 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ZのpT, ラピディティ ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

WのMET, MT ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

系統誤差(Z→mm) parameter dCw (%) Trigger efficiency 0.7 Reconstruction efficiency 5.0 Muon momentum scale 0.45 Muon momentum resolution 0.48 Isolation efficiency 2.0 Total 5.5 Parameter dAw (%) Theoretical uncertainty 3.0 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

系統誤差(W→mn) parameter dCw (%) Trigger efficiency 1.9 Reconstruction efficiency 2.5 Muon momentum scale 1.2 Muon momentum resolution 0.2 Muon Spectrometer miss alignment 1 Etmiss scale and resolution 2 Isolation efficiency 1.0 Total 4.0 Parameter dAw (%) Theoretical uncertainty 3.0 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

MC 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

MS hit method ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン飛跡再構成効率 Template fits for decay in flight elimination ATLAS work in progress Official result 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

不変質量分布 規格化:イベント数 Barrel - Barrel Endcap - Barrel Endcap - Endcap ATLAS work in progress ATLAS work in progress ATLAS work in progress Voigt function Z width = 2.495 GeV fixed Gaussian resolution s, mean m fit range 66 – 116 GeV Type # of Z’s Mean (GeV) Width (GeV) all 855 90.4 +/- 0.14 (90.8 +/- 0.01) 2.80 +/- 0.17 (1.98 +/- 0.01) barrel / barrel 229 90.8 +/- 0.27 (90.9 +/- 0.02) 2.44 +/- 0.37 (1.64 +/- 0.02) barrel/ endcap 431 90.2 +/- 0.18 2.54 +/- 0.21 (1.99 +/- 0.02) endcap / endcap 195 90.8 +/- 0.39 3.81 +/- 0.57 (2.39 +/- 0.03) 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

Run 162764, evt 9973290 ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン分布( Z→μμ ):330nb-1 ATLAS work in progress ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

ミューオン分布( W→μn ): 330 nb-1 ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学

MT, ETmiss (W→μν): 330 nb-1 ATLAS work in progress 2010年9月13日 2010年日本物理学会秋季大会@九州工業大学