議事録作成支援 Webアプリケーションの開発 リアルタイム通信を用いた合意形成を目指して

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議事録作成支援 Webアプリケーションの開発 リアルタイム通信を用いた合意形成を目指して 議事録作成支援 Webアプリケーションの開発   リアルタイム通信を用いた合意形成を目指して 1310990107 新川 大貴

はじめに 工学:「あるべきもの」の探求 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

課題発見 前回挙げた話題が正確に思い出せない また同じ話題を繰り返している /14 次に課題発見ですが、私の所属する情報物理研究室では,週2回のミーティングが行われている.そのミーティングでは,前回挙げた話題が正確に思い出せない,また同じ話題を繰り返しているという場面もある.これは他のミーティングや会議,ソフトウェア開発の打ち合わせにおいても同様の場面が発生する可能性がある.どんなに小さな会議でも議事録を録っていればこの問題は解消されると考えた.そこで議事録について検討した結果、問題点が3点考えられた。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

議事録の問題点1 議事録作成者の負担が大きい /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発 1310990107 新川大貴 1つめは「議事録作成者の負担が大きい」こと。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

議事録の問題点2 議事録の内容訂正に 手間と時間がかかる /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発 1310990107 新川大貴 2つめは「議事録の内容訂正に時間がかかる」 こと。 議事録は通常、会議終了後にまとめられる。議事録作成者は記録した議事録(案)を校正し、不備がないことを確認して、会議参加者に配布する。会議参加者が自らの発言の意図が誤りなく議事録に記述されているかを確認するまでに時間を要する。間違いがあれば訂正にさらに時間を要することになる。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

議事録の問題点3 議事録の正確性を、参加者全員が 納得できているわけではない /14 3つ目は「議事録の正確性を参加者全員が納得できているわけではない」こと。 会議中の発言は発言者の意図しない解釈で議事録に書き込まれる可能性がある。作成者に議事録を任せきりではこの問題は防げない。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

会議参加者にも作業を分担 会議終了時、校正済みの議事録が完成 重要な発言は、会議参加者が自ら記録する ・議事録作成者の負担が大きい 議事録の問題点 ・議事録作成者の負担が大きい 会議参加者にも作業を分担 ・議事録の内容訂正に手間と時間がかかる 会議終了時、校正済みの議事録が完成 ・議事録の正確性を、参加者全員が  納得できているわけではない まずは以上の3つの問題点を、どう解決するかを検討し、アプリケーションの開発に臨んだ。議事録作成者の負担が大きいことを解決するためには、会議参加者にも作業を分担してもらうことが必要だ。議事録の内容訂正に時間がかかることは、会議終了時に校正済みの議事録が完成するような機能を組み込むことで解決できる。議事録の正確性は、会議参加者が、重要な発言は自ら記録することにより保障できる。 重要な発言は、会議参加者が自ら記録する /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

CreateMinutesアプリの機能 実装した機能 未実装の機能 ・ログイン機能 ・議事録出力機能(PDF) ・チャット型発言記録機能 ・議事録校正機能 ・議事録出力機能(txt形式) 私は開発するWebアプリケーションをCreateMinutesと名付けました。チャット型発言記録機能と議事録出力機能は議事録を作成する上で必須の機能のため実装した。音声認識機能は手動で発言を入力するよりは、音声認識により自動で発言が書き込まれる方が、便利だと考えたため実装した。重要な発言は手動で入力してもらいます。ただし、HTML5から加わったWebSpeechAPIを使用して音声認識機能を実装したため、ブラウザのサポートはchromeに限られる。ファイル共有機能は、Web上で会議参加者に会議資料を配布する目的と、資料を扱ったことを記録し保証する目的で実装した。 ・音声認識機能 ・ファイル共有機能 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

チャット型発言記録機能 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発 1310990107 新川大貴 前のスライドで説明したチャット型発言記録機能では議事録に書き込まれた発言情報が表示される。LineのUIを参考にしてデザインした。メリットは書きこまれた発言情報が、直感的に誰のものかが判別しやすいことにある。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

WebSocket WebSocket WebDB 保存 WebDB Erlang WebSocket Erlang 受信 (on) 受信 データ送信 (push) WebSocket Erlang 保存 WebSocket WebDB Erlang WebSocket チャット型発言記録機能を実装するにあたって、milkcocoaというサービスを利用した。Milkcocoaとは、push型通信の一種であるWebSocket通信を代替するAPIを提供するサービスだ。Websocket通信はHTML5から追加された通信規格だ。Milkcocoaを使用することで、push型通信のWebアプリケーションを開発する際には、サーバサイドの構築を気にすることなく、フロントサイドのコーディングのみで開発できる。本来はIotでの利用を目的としたサービスですが、私はwebアプリケーション開発で利用しました。 画面に表示された3つの端末はWebsocket通信のコネクションを確立済みです。ある端末から、Pushメソッドにより送信されたデータは、Erlang(アーラン)という言語で構築されたサーバで処理されます。Onメソッドでpushを監視している端末へデータが送信されリアルタイムな通信が実現しています。Pushメソッドで送信したデータはデータベースに保存されるので、いつでも参照が可能です。 受信 (on) 受信 (on) /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

実演 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発 1310990107 新川大貴 それではアプリの実演を行います。こちらが本アプリのトップページです。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

/14 まとめと課題 議事録作成支援Webアプリケーションの開発 1310990107 新川大貴 Web上で会議参加者がそれぞれ、CreateMinutesアプリを使用して自らの発言内容を書き込むことで、議事録作成者の負担を軽減できるため、問題点1「議事録作成者の負担が大きい」ことは解決できた。 また、発言者が自らの発言を書き込むことで、内容の正確性が保証された議事録が作成できる。そのため、問題点3「議事録の正確性を参加者全員が納得できているわけではいない」ことを解決できた。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

・音声認識で誤認識が多発 ・手動書き込みにより作成した 議事録の校正を行う機能を 開発することに至っていない /14 まとめと課題  議事録の校正を行う機能を  開発することに至っていない WebSpeechAPIを用いて音声認識を行うと、誤認識が多発し校正に多くの時間がかかってしまう。また、手動書き込みにより作成した議事録の、校正を行う機能を開発することに至っていない。 /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴

課題点 ・議事録作成者の負担を軽減できた ・内容の正確性を参加者全員が 納得できる議事録を作成できた ・会議終了時に、内容が校正済みの  納得できる議事録を作成できた 課題点 ・会議終了時に、内容が校正済みの  議事録が出力できる機能の開発に  至っていない /14 議事録作成支援Webアプリケーションの開発  1310990107 新川大貴