担当教官 理論: 菅沼 秀夫 実験: 成木 恵 藤岡 宏之 前期: それぞれ週1回のゼミ 後期: 理論ゼミ + 実験作業

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担当教官 理論: 菅沼 秀夫 実験: 成木 恵 藤岡 宏之 前期: それぞれ週1回のゼミ 後期: 理論ゼミ + 実験作業 課題研究P3 「素粒子と原子核」 ~ミクロな世界の全体像を探る~ http://www-nh.scphys.kyoto-u.ac.jp/gakusei/p3 担当教官 理論: 菅沼 秀夫 実験: 成木  恵      藤岡 宏之 前期: それぞれ週1回のゼミ 後期: 理論ゼミ + 実験作業 QGP@LHC-ALICE Large Hadron Collider

素粒子・原子核物理の研究領域 量子論 QCD 物質の階層性と様々なスケール 相 対 論 電磁気力 重力 古典論 素粒子・ 原子核物理 宇宙の初期状態 (QCD相転移) 相 対 論 電磁気力 重力 古典論 量子論 素粒子・ 原子核物理 強い相互作用 QCD 相 対 論 的 10-13cm = fm の スケールの物理 弱い相互作用 中性子星 (高密度物質) 電磁気力 物質の階層性と様々なスケール

理論 現代の素粒子原子核物理の概観 標準理論(量子色力学QCD・電弱統一理論)から クォーク・ハドロン・原子核にいたる   クォーク・ハドロン・原子核にいたる   ミクロな世界での多様な物理を概観する 実験的な事実も含め総合的な理解を目指す ・ディラック方程式と量子電気力学(QED) ・パリティの破れとCPの破れ ・電弱統一理論(Glashow-Weinberg-Salam模型) ・小林・益川理論 ・クォーク・パートン模型とクォーク模型 ・量子色力学(QCD) ・カイラル対称性の自発的破れ(南部の理論) ・原子核の理論(殻模型・クラスター構造・集団運動・量子カオス…) ・クォーク・グルーオン・プラズマ(1兆度以上の世界)

理論ゼミ 現代の素粒子原子核物理の概観 ゼミ形式(週1回:曜日は相談して決める) 標準理論からクォーク・ハドロン・原子核までを概観 ゼミ形式(週1回:曜日は相談して決める)   標準理論からクォーク・ハドロン・原子核までを概観 実験的な事実も含め総合的な理解を目指す ・パリティの破れやCPの破れはどのような実験事実から分かるのか? ・電弱統一理論の実験的検証は? ・クォークやグルーオンの存在はどのような実験事実から得られたのか? ・クォークのカラーが3であることの実験的証明は? ・宇宙初期の様相は実験でどこまで理解できるのか?       etc 前期:院入試もあるので基礎的な学習を日本語のテキストで行う 「素粒子・原子核物理入門」(B.Povh 他著、柴田利明 訳) 後期:実験テーマ、学生の興味に応じてテキストや論文を選択   使用したテキストの例  「Gauge Theory of Weak interaction」(W.Greiner 他著)  「Introductory Nuclear Physics」(S.Wong 著) 原著論文の輪講

実験 実験テーマの決定(学生主体) 実験計画を立て、実行に移す 加速器を用いた本格的な実験 前期: 実験手法の学習(ゼミ形式) 放射線検出の原理、統計、放射能と放射線の性質、・・・ 実験テーマの決定(学生主体) 毎年異なった実験テーマを学生自身で考える 素粒子・原子核関連の実験テーマならなんでもOK 同じテーマでも様々な方法があり、独創的なアプローチでの研究も可能 オリジナルなアイデアを期待 後期: 実験計画を立て、実行に移す 装置作成・テスト、測定、解析、レポート作成、発表 実験の研究とは何か、共同研究とは何か を肌で感じとってもらう 必要に応じて勉強する 加速器を用いた本格的な実験   (京大の加速器施設、阪大RCNPの加速器施設、播磨のSPring-8など)

ある年はSPring-8で実験

格子QCD:スーパーコンピュータを用いて QCDの経路積分を数値的に解く!数値実験 経路積分を100万重積分程度に近似して計算 NEC SX-ACE @ RCNP 京 @ RIKEN

Vn [a-1] 格子QCDによる ハドロンのストリング励起の研究 R [a] 反クォーク クォーク クォーク 反クォーク クォーク b = 6.4, i.e., a = 0.06fm R [a] Vn [a-1] クォーク 反クォーク [Doi, Fujibayashi, Tsutsui, Ueda et al.] クォーク 反クォーク クォーク 反クォーク 2つの海外での国際会議で学生(院生)が発表

過去の実験 2016年度 ・アハロノフ・キャッシャー効果の実験@京大中性子源 2015年度 ・原子核の形状因子(サイズと形)の測定@京大熊取 2016年度 ・アハロノフ・キャッシャー効果の実験@京大中性子源 2015年度 ・原子核の形状因子(サイズと形)の測定@京大熊取 2014年度 ・GeV g 線による電子-陽電子対生成実験@SPring-8 2013年度 ・g 線による電子-陽電子対生成実験@京大中性子源        ・格子ゲージ理論(格子QCD) による理論的実験など 2012年度 ・EPR現象(パラドックス)の検証実験 ・ミューオン原子の生成実験 2011年度 ・パリティの破れの測定実験   ・格子ゲージ理論(格子QCD) : スーパーコンピュータを用いた理論的実験 2010年度 ・ p +→e+nの崩壊分岐比の測定        ・ Primakoff 効果を用いたp 0の寿命測定 2009年度 ・重陽子ビームを用いたアルファクラスター状態の探索        ・様々な原子核に対する熱中性子捕獲断面積の測定 2008年度 ・閾値付近の g 線の電子-陽電子対生成の断面積測定 2007年度 ・鏡映核の原子核反応を用いたアイソスピン対称性と破れの研究 2006年度 ・m原子のX線計測による原子核の拡がりの測定   ・中性子過剰核11Beの励起状態の寿命測定による中性子ハローの研究 2005年度 ・b-g 偏光相関による パリティの破れの検証 2004年度・Ge検出器を用いた高分解能 g 線分光による原子核形状の研究   ・(p,n)反応による b+ 崩壊核63Znの生成とその b+ ヘリシティの測定 2003年度 ・ニュートリノのヘリシティの測定