衛星生態学創生拠点 生態プロセス研究グループ 村岡裕由 (岐阜大学・流域圏科学研究センター).

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Division of Process Control & Process Systems Engineering Department of Chemical Engineering, Kyoto University
Advertisements

1 PCB のムラサキイガイへの濃縮特性 に関する研究 京都大学大学院工学研究科 ○ 新海貴史、田中康寛、津野洋 兵庫県立健康環境科学センター 中野 武、松村千里 PCB をはじめとする POPs の監 視 背景・目 的 環境中で微量なため測定困 難 ムラサキイガイを用いた生物モニタリングが有 効 蓄積物質の単純比較.
気候 - 海・陸炭素循環結合モデルを用い た 地球温暖化実験の結果 吉川 知里. 気候 - 海・陸炭素循環 結合モデル.
リモートセンシング 測量学実習 第 2 回. 本日の概要 実習の目的 リモートセンシングとは? 概要 リモートセンシングのしくみ 衛星画像とバンド マルチバンドと解析 IKONOS ArcGIS を用いた解析 使用データ 作業フロー.
2003年12月16日 炭素循環ー陸域サブサブグループ 1 他プロジェクトとの連携 (共生第3 - 生態、環境省S1、 GCP ) ( 11 月 日の合同会議を踏まえて) 2 最近の進捗状況 3 AGU-2004Fall 参加報告 4 その他 共生第2課題 第15回連絡会.
温暖化に対する 寒冷圏の応答 予想以上に氷流出進行? 2月 17 日朝日新聞 3月 25 日朝日新聞 阿部彩子 地球 Frontier 研究センター 東大気候システム研究センター 国立環境研究所.
地球環境史(地球科学系) 現代地球科学(物理系学科)
レーダー画像のコヒーレンス解析による、地形変化個所の抽出
連作障害について 発表者:原理紗(のが).
基礎ゼミ 林分動態部門 光を受ける 植物のかたち 担当者:飯島.
昼ゼミ Seeing the forest for the trees: long-term exposure to elevated CO2 increases some herbivore density 著者Stiling P., Moon D., Rossi A., Hungate.
Developing an integrated terrestrial ecosystem model
導波路放出光解析による量子細線の光吸収測定
温暖化に伴う植生移動を、いかにモデル化するか?
いもち病感染危険度予測へ向けた 観測・モデル研究
アグリバイオ用照明による 葉菜類の実証栽培
大学との研究・学会発表等 月(社)日本木材加工技術協会 第27回年次大会
安全な農作物生産管理技術と トレーサビリティシステムの開発
国際科学技術共同研究推進事業 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS) 「成果目標シート」 作成要領(雛形含む)
気候-陸域炭素循環結合モデルの開発 加藤 知道 地球環境フロンティア研究センター 22nd Sep 2005.
照葉樹林から地球環境を見る その1 2011年4月27日 「環境と社会」第4回 3.1 照葉樹林生態系 3.2 地球の植生分布と生物生産量
資源の空間的不均一性がプランクトン群集の共存に与える影響: 格子モデルシミュレーションによる予測
地球温暖化.
衛星による地球環境観測のための地上検証ネットワーク(PEN)
リモートセンシングによる緑被面積率を用いた 行政区画別環境評価
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
リモートセンシング 地球観測衛星等のような無限遠から,対象物に直接触れずに対象物の大きさや形,性質を観測する技術
菅野洋光 (農研機構中央農業総合研究センター) 山崎 剛 (東北大学) 大久保さゆり・紺野祥平 (農研機構東北農業研究センター)
地球温暖化と森林 西浦 長谷川 馬場 曵地 藤田.
第8回(山本晴彦) 光学的計測法による植物の生育診断
光環境と植物 第10回 光量と植物の生長について
○清家伸康・大谷 卓 (農業環境技術研究所)
2.温暖化・大気組成変化相互作用モデル開発 温暖化 - 雲・エアロゾル・放射フィードバック精密評価
大気-海洋結合炭素循環モデル開発状況 河宮未知生.
付属書Ⅰ.5 ハザード分析と 重要管理点 (HACCP).
炭素循環モデルグループの進捗状況 吉川知里 共生2連絡会議   C. Yoshikawa.
生物情報計測学 第7回 植物の生育・水分状態の計測.
光学特性を考慮した アマモの分布シミュレーション
オゾン層破壊による生物への影響 東 正剛  高緯度で紫外線を増加させる 南極海に異変 南極オゾンホールの発見 忠鉢 繁(1984)
リモートセンシング 測量学実習 第2回.
リモートセンシングデータによる佐鳴湖汚濁状況の把握
第13回 エコシステムの観測 エコシステムの 形態 性質 構造 過程 捉える.
陸域炭素循環モデルにおける 植生帯移動予測コンポネントの構築
Environment Risk Analysis
窒素が増えると樹木の 葉っぱはどうなるの?
植物と大気汚染 ー研究の概略ー 1)大気汚染のバイオモニタ  リングへの利用 2)大気汚染物質の分解除去.
植生熱収支モデルによる いもち病感染危険度予測を目指して
共生第二課題における 陸域生態系炭素循環モデルの研究計画 名古屋大学大学院 環境学研究科地球環境科学専攻 市井 和仁
K核に関連した動機による K中間子ヘリウム原子X線分光実験の現状 理化学研究所 板橋 健太 (KEK-PS E570 実験グループ)
マングローブ林 2班 井上華央 今泉早貴 榎本耕作   老籾千央 岡西勇斗  .
平成28年度PBL(平成28年4月8日~平成28年7月29日実施)
<JP3-079> 光環境の違いに対するエゾマツとトドマツの生理・形態・器官量配分反応
ATP合成酵素の分子進化と活性制御 久堀 徹 博士 (東京工業大学資源化学研究所附属資源循環研究施設)
森林破壊と地球温暖化.
生物情報計測学 第6回 植物の栄養状態の計測と診断.
学部生対象 地球水循環研究センター(一部)説明会 趣旨説明
生態地球圏システム劇変のメカニズム 将来予測と劇変の回避
田中 英一 鶴谷 賢彦 栂森 勇輝 豊島 政弘 永橋 牧子 西村 紘美
ダスト-気候-海洋系のフィードバック 河宮未知生.
海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター 河宮未知生 吉川知里 加藤知道
風速 風向 気温・湿度 クローズドパス システムBOX 32m 積雪深 純放射量 m 地温 土壌水分量 地中 熱流量 cm 5cm ×4地点 水蒸気密度 吸気口 オープンパス 二酸化炭素濃度 三次元風速.
特論B 細胞の生物学 第6回 エネルギーはどこから 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
地上分光観測による金星下層大気におけるH2Oの半球分布の導出
CO2 enrichment increases carbon
河宮未知生 相田眞希 吉川知里 山中康裕 岸道郎
太陽光の分配1(直接光) 木本 葉群を垂直10センチ間隔のレイヤーに区切り、各葉群レイヤーの南中時における直接光を左図の要領で算出する。この南中時における光量を元に、1日の積算入射光量を推定する。 下の方の葉群レイヤーほど自己被陰の効果が強くなる。また仮想林分の境界を越えた光線は反対から方向に入射されるとした。
安定同位体による 土壌動物の食性解析 造林学研究室 学部4年 野中 佳祐 (金) 昼ゼミ.
従来研究 本研究 結果 南極大型大気レーダーPANSYで観測された大気重力波の数値モデル再現実験による力学特性の解明
共生2-3相関チャート ※共生2のグループ分け 炭素循環 陸域(炭素循環、 植生動態) 海洋 大気組成 大気化学 エアロゾル 寒冷圏モデル
沿道植物中のEROD活性による 大気汚染のバイオモニタリング ー研究の概略ー.
Presentation transcript:

衛星生態学創生拠点 生態プロセス研究グループ 村岡裕由 (岐阜大学・流域圏科学研究センター)

森林生態系の炭素動態 光合成 呼吸 土壌呼吸 森林の炭素収支は? 森林の光合成能力と活性を決める生物的(植物)・物理的(微気象)要因は? 根 土壌微生物 葉 幹 リター (落葉・落枝) 森林の炭素収支は? 森林の光合成能力と活性を決める生物的(植物)・物理的(微気象)要因は? 森林の呼吸活性を決める生物的(植物,土壌微生物)・物理的要因は? 気象条件の年々変動が光合成や呼吸に与える影響は?

植物バイオマスの計測による炭素固定量の算出 生態プロセス研究の概略 植物バイオマスの計測による炭素固定量の算出 個葉の光合成特性・ 光の吸収/反射特性の観測 土壌呼吸活性の観測と 土壌微生物分布の解析 森林内の光環境および 森林の葉面積分布の観測

生態系の炭素吸収能力(光合成能力)の評価 5 10 15 20 150 200 250 300 Amax (mmol m-2 s-1) DOY 森林の葉面積 葉の光合成能力 2003 2004 光合成能 クロロフィル含量 窒素含量 衛星リモセン 現地での生理生態学・分光反射観測 実験室での生化学分析 個葉スペクトル特性 植生の分光反射特性 (NDVI,PRI, etc.) http://www.gma.org/herring/biology/   distribution/comparing_oceans.asp 衛星データから週スケールの光合成能を予測可能に!!

流域圏の森林生態系炭素動態モデル 個葉レベルでの観測 クロロフィル量の衛星リモセン計測 個葉の光合成能 葉の光吸収・反射 クロロフィル含量 窒素含量(∝Rubisco) クロロフィル含量 窒素含量(∝Rubisco) クロロフィル量の衛星リモセン計測