平成17年度活動報告 通気・防水シートキャッピング工法研究会 生分解・崩壊性覆土代替材料分科会.

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平成17年度活動報告 通気・防水シートキャッピング工法研究会 生分解・崩壊性覆土代替材料分科会

目          次

1.平成17年度活動の概要報告(1) 表-1 日 時 打合せ及び実験内容 場 所 H17.7.4 平成17年度活動方針打合せ 日  時 打合せ及び実験内容 場   所 H17.7.4 平成17年度活動方針打合せ 旭化成ジオテック H17.8.8 N町最終処分場での鳥害対策実証実験への提案に向けての打合せ 飛散防止に関する各種資料打合せ 旭化成ジオッテク H17.8.29 ミズミチに関する打合せ:生分解、最終覆土、材料分科会合同 H17.9.7 N町最終処分場での鳥害対策実証実験の打合せ H17.10.3~19 N町最終処分場での鳥害対策実証実験 中富良野最終 処分場

1.平成17年度活動の概要報告(2) 表-2 日 時 打合せ及び実験内容 場 所 H17.11.17 日  時 打合せ及び実験内容 場   所 H17.11.17 飛散防止実験に向けて日本大学風洞実験設備使用に関する打合せ 日本大学 御茶ノ水 H1711.18 N町最終処分場での鳥害対策実証実験の報告資料打合 旭化成ジオテック H17.12.7 旭化成ジオッテク H17.12.15 CP会合同委員会 N町処分場での鳥害対策実証実験報告 H17.12.27 H18.1.25 N町処分場鳥害対策実証実験結果報告 中富良野町役場

1.平成17年度活動の概要報告(2) 表-3 日 時 打合せ及び実験内容 場 所 H18.1.26 日  時 打合せ及び実験内容 場   所 H18.1.26 飛散防止実験に向けて日本大学風洞実験設備使用に関する打合せ 日本大学 御茶ノ水 H18.2.8 N町処分場での鳥害対策実証実験全面施工に関して打合せ 旭化成ジオテック

2.N町最終処分場実証実験について (1)実験名 鳥害対策確認実験 (2)実験場所 N町一般廃棄物最終処分場 (3)実験日時    鳥害対策確認実験 (2)実験場所    N町一般廃棄物最終処分場 (3)実験日時    平成17年10月3日(月)~10月13日(木)

2.N町最終処分場実証実験について (4)実験目的   近年、廃棄物処理に伴うリサイクル及び分別の徹底で、最終処分場に搬入されたゴミは組成的に安定しているが、道内の最終処分場施設では、相変わらず異臭やカラスが飛来し、周辺の畑への被害及び環境保全上の問題が起こっているところもあり、地域住民から苦情が寄せられるケースもある。通気・防水シートキャッピング研究会(以下CP会)では生分解性材料を用いた即日・中間覆土代替材を用いることで埋立量の増加効果を主に目指してきたが,この覆土代替材に鳥嫌味剤を添加することにより,さらに鳥害抑止効果も期待し,覆土代替材設置前後のカラス飛来数を確認することにした。

2.N町最終処分場実証実験について (5)評価方法   鳥嫌味剤添加覆土代替工の実施前の状態での飛来数と、実施後の飛来数をビデオカメラを用いて定点観測(10分間に2秒のインターバル撮影)し、比較検討を行う。また目視により代替材の表面の変化を確認する。

2.N町最終処分場実証実験について (6)N町最終処分場概要 図-1 N町最終処分場平面図 93.18 28.61 49.41 31.13 106.81 42.00 71.42 N 14.00 縮尺 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 m 図-1 N町最終処分場平面図

2.N町最終処分場実証実験について (6)N町最終処分場概要 写真-1 N町最終処分場看板

2.N町最終処分場実証実験について (6)N町最終処分場概要 写真-2 N町最終処分場状況

2.N町最終処分場実証実験について (7)実験工程表 表-4 実験工程表 月日 項目 工 程 10月 3日 4日 5日 6日 7日 8日 表-4 実験工程表 月日 項目 工            程 10月 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 月 火 水 木 金 土 日 廃棄物敷き均し・転圧 撮影機材の準備 ブランク状態 飛来数定点観測 即日覆土代替材 の敷設・散布 施工後 後片付け

2.N町最終処分場実証実験について (8)主要材料表 実験に用いた即日覆土代替材およびその他材料を以下に表す。 表-5 主要材料 150.0 表-5 主要材料 品     名 主  材  料 数   量 単   位   液状タイプ:バイオアナリー でん粉系 150.0 Kg   基布タイプ:デイリーキャップA コットンリンター 115.0 m2   基布タイプ:レセプタールーフA ヤシ繊維   鳥嫌味剤:フィールドセーブT 芳香族化合物 30.0   生分解性土のう 80.0 枚

2.N町最終処分場実証実験について (9)主要材料 バイオアナリー 表-6 バイオアナリーの主な仕様 項 目 内 容 外観 緑色液体 主成分 (9)主要材料 バイオアナリー  表-6 バイオアナリーの主な仕様 項     目 内          容 外観  緑色液体 主成分  でん粉系  でん粉を主成分にポリオレフィンエマルジョン及び無機充填剤等を水にブレンド したもの 比重  約1.2 粘度  約50mPa・s(散布時) 規格  20kgポリタンク 散布量  液剤は約50kg/100m2   水で1.5倍に希釈して75 50kg/100m2散布 硬化時間  2~6時間(状況による) 安全性  ①PRTR法に基づく指定化学物質              435物質  ②環境省令に基づく排水基準に関わる有害物質      26物質  上記対象物質は含まず

2.N町最終処分場実証実験について (9)主要材料 バイオアナリー 写真-3 液状タイプ:バイオアナリー (9)主要材料 バイオアナリー  写真-3 液状タイプ:バイオアナリー (左:散布機への投入状況 右:散布状況)

2.N町最終処分場実証実験について (10)主要材料 デイリーキャップ 表-7 デイリーキャップAの主な仕様 項 目 内 容 外観 基布状 (10)主要材料 デイリーキャップ  表-7 デイリーキャップAの主な仕様 項     目 内          容 外観  基布状 材質  セルロース100%の天然長繊維不織布 重量  50g/m2 規格  W1.75m×L50.0m 87.5m2  荷姿 φ0.2m×1.75m 安全性  環境省告示第13号「産業廃棄物に含まれる金属等の検定方法」に準拠した溶 出試験により 安全性を確認済み

2.N町最終処分場実証実験について (10)主要材料 デイリーキャップ  写真-4 デイリーキャップAの姿図

2.N町最終処分場実証実験について (11)主要材料 レセプタールーフA 表-8 レセプタールーフAの主な仕様 項 目 内 容 外観 基布状 (11)主要材料 レセプタールーフA 表-8 レセプタールーフAの主な仕様 項     目 内          容 外観  基布状 材質  ヤシ繊維不織布 重量  300g/m2 規格  W2.0m×L10.0m 20.0m2  荷姿 φ0.3m×2.0m 安全性  製品安全データシートにより安全性を確認済み

2.N町最終処分場実証実験について (11)主要材料 レセプタールーフA 写真-5 レセプタールーフAの姿図

2.N町最終処分場実証実験について (12)主要材料 フィールドセーブT 表-9 フィールドセーブTの主な仕様 項 目 内 容 外観 粉体 (12)主要材料 フィールドセーブT 表-9 フィールドセーブTの主な仕様 項     目 内          容 外観  粉体 主成分  芳香族化合物 色  黄色 安全性  ①特定危険有害性分類の名称     該当無  ②発ガン性                 該当無  ③国連分類・国連番号           国連の定義上危険物に該当しない  ④適用法令                 特に無

2.N町最終処分場実証実験について (12)主要材料 フィールドセーブT 写真-6 フィールドセーブTの外観

2.N町最終処分場実証実験について (13)主要材料 生分解性土のう 表-10 生分解性土のうの主な仕様 項 目 内 容 外観 土のう (13)主要材料 生分解性土のう 表-10 生分解性土のうの主な仕様 項     目 内          容 外観  土のう 主成分  ポリ乳酸 生分解性織布 色  白色 安全性  製品安全データシートにより安全性を確認済み。

2.N町最終処分場実証実験について (13)主要材料 生分解性土のう 写真-7 生分解性土のうの姿図

2.N町最終処分場実証実験について (14)主要機器および器具 実験に用いた即日覆土代替材およびその他材料を以下に表す。 表-11 実験に用いた主な機器・機材 品     名 規   格 数   量 単   位 備   考   スプレーユニット 1 台  バイオアナリー散布機   デジタルカメラ 三脚付 2  カラス飛来定点記録用   ハンドミシン  レセプタールーフA幅継用   小型発電機  ハンドミシン駆動用   スコップ 3 本  生分解性土のう製作用   カッター   ハサミ   ポリタンク 20ℓ 4 個  攪拌水及び散水の運搬用

2.N町最終処分場実証実験について (15)スプレーユニット(簡易型) 表-12 スプレーユニットの仕様 項 目 内 容 トレーラー 表-12 スプレーユニットの仕様 項     目 内          容 トレーラー  小型台車換装 ステンレスタンク  80ℓ ポンプ  0.6Mpa(max)  130ℓ/min ホース  20m スプレーノズル  散布角 65°  「水散布時」

2.N町最終処分場実証実験について (15)スプレーユニット(簡易型) 写真-8 スプレーユニットの外観(簡易型)

2.N町最終処分場実証実験について (16)実験方法 実験は、以下に示すケース①~ケース③の異なる仕様で施工を行った。   実験は、以下に示すケース①~ケース③の異なる仕様で施工を行った。 表-13 実験に用いた主な機器・機材 ケース 仕   様 材料名 施工面積 備   考 ① 液状タイプ バイオアナリー + フィールドセーブ T 100m2  バイオアナリーにフィールドセーブ Tを  添加し、散布した。 ② 基布タイプ デイリーキャップA 120m2  デイリーキャップA敷設後に散水により 廃棄物へ張り付かせ、水に溶かしたフ ィールドセーブ Tを散布した。 ③ 複合タイプ レセプタールーフA フィールドセーブ T  レセプタールーフA敷設後に、生分解性 土のうにて固定し、フィールドセーブ Tを 添加したバイオアナリーを散布した。

2.N町最終処分場実証実験について (17)即日覆土代替材の設置位置 図-2 即日覆土代替材の設置位置

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ①実験範囲の整備 定点観測がし易い様に、対象範囲の廃棄物をブルトーザで  ①実験範囲の整備   定点観測がし易い様に、対象範囲の廃棄物をブルトーザで   敷き均した。 写真-9 対象範囲敷き均し状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ①実験範囲の整備 写真-10 施工前状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ②即日覆土代替材施工前の定点観測  ②即日覆土代替材施工前の定点観測   施工前の状態を、ビデオカメラにて定点観測(10分間に2秒   のインターバル撮影)を行った。 ビデオカメラ 写真-11 ビデオカメラ設置状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ③施工前定点観測 表-14 施工前観測時間 定点観測日 開始時間 終了時間  ③施工前定点観測   表-14 施工前観測時間 定点観測日 開始時間 終了時間 10月 4日 8:20    ~    17:00 10月 5日 5:30       17:40 10月 6日     8:00

バイアナリー、ポリタンク、スプレーユニット 2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ④機材・機器の搬入 ポリタンク バイオアナリー スプレーユニットタンク 写真-12 搬入状況 バイアナリー、ポリタンク、スプレーユニット

デイリーキャップA、レセプタールーフA、スプレーユニット本体 2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ④機材・機器の搬入 デイリーキャップA スプレーユニット本体 レセプタールーフA 写真-13 搬入状況 デイリーキャップA、レセプタールーフA、スプレーユニット本体

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ④機材・機器の搬入 フィールドセーブ T  ④機材・機器の搬入 フィールドセーブ T 写真-14 搬入状況 フィールドセーブ T

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑤液状タイプ:バイオアナリーの施工  ⑤液状タイプ:バイオアナリーの施工 粘度調整(水にて約1.5倍に希釈)後、フィールドセーブ T を添加し、スプレーユニットにて散布した。    写真-15 粘度調整状況           写真-16 粘度計                               TVC-5型:東機産業

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑤液状タイプ:バイオアナリーの施工 写真-17 フィールドセーブ T 添加状況

写真-18 バイオアナリー+フィールドセーブ T 散布状況 2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑤液状タイプ:バイオアナリーの施工 写真-18 バイオアナリー+フィールドセーブ T 散布状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑥基布タイプ:デイリーキャップA+フィールドセーブ T  ⑥基布タイプ:デイリーキャップA+フィールドセーブ T   デイリーキャップA敷設後、散水して廃棄物へ張り付かせた   後に、水に希釈したフィールドセーブ T を散布した。 写真-19 デイリーキャップA敷設状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑥基布タイプ:デイリーキャップA+フィールドセーブ T 写真-20 散水状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑥基布タイプ:デイリーキャップA+フィールドセーブ T  ⑥基布タイプ:デイリーキャップA+フィールドセーブ T 写真-21 フィールドセーブ T 散水状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑦複合タイプ:レセプタールーフA+バイオアナリー+フィールドセーブ T  ⑦複合タイプ:レセプタールーフA+バイオアナリー+フィールドセーブ T   レセプタールーフAを敷設後、ハンドミシンにて幅継ぎ部を縫   製し、生分解性土のうにて固定し、フィールドセーブ Tを添加   したバイオアナリーをスプレーユニットにて散布した。 写真-22 レセプタールーフA敷設状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑦複合タイプ:レセプタールーフA+バイオアナリー+フィールドセーブ T  ⑦複合タイプ:レセプタールーフA+バイオアナリー+フィールドセーブ T          写真-23                 写真-24   ハンドミシンによる幅継ぎ状況      生分解性土のうによる固定状況

バイオアナリー+フィールドセーブ T 散布状況 2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑦複合タイプ:レセプタールーフA+バイオアナリー+フィールドセーブ T 写真-25 バイオアナリー+フィールドセーブ T 散布状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑧施工終了状況 写真-26 施工終了状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑧施工終了状況 写真-27 バイオアナリー施工終了状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑧施工終了状況 写真-28 デイリーキャップ施工終了状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑧施工終了状況 写真-29 レセプタールーフA施工終了状況

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順 ⑨施工後定点観測 施工後の状態を、ビデオカメラにて定点観測(10分間に2秒  ⑨施工後定点観測   施工後の状態を、ビデオカメラにて定点観測(10分間に2秒   のインターバル撮影)を行った。 表-15 施工後観測時間 定点観測日 開始時間 終了時間 10月 6日 12:00    ~    17:30 10月 7日 5:30       17:40 10月 8日    12:10 10月 9日    11:30 10月10日 10月11日    17:10 10月12日    17:20 10月13日 ※10月8日12:10以降、風によりビデオが倒れ、映像なし。 ※10月9日11:30以降、バッテリー交換時誤作動により、映像なし。

2.N町最終処分場実証実験について (18)実験作業手順  ⑨施工後定点観測 ビデオカメラ 写真-30 ビデオカメラ設置状況

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ①各ケース作業結果 表-16 各ケース作業時間 ケ ー ス 作 業 内 容 作業時間  ①各ケース作業結果 表-16 各ケース作業時間 ケ ー ス 作    業    内    容 作業時間 ①液状タイプ バイオアナリー+フィールドセーブT散布 10分 合計 ②基布タイプ デイリーキャプA敷設 散水 フィールドセーブT散布 30分 ③複合タイプ レセプタールーフA敷設 ハンドミシン幅継ぎ及び生分解性土のうによる固定 20分 40分

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ②バイオアナリー 表-17 バイオアナリー検証結果 項目 結果 散布量  ②バイオアナリー 表-17 バイオアナリー検証結果 項目 結果 散布量 液剤 50kg/100m2 水で1.5倍に希釈して 75kg/100m2 乾燥時間 約40分(晴) 廃棄物上固着状態 良好 経時変化(1週間後) 降雨による状況確認 良好(10月8日降雨)

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ③デイリーキャップ 表-18 デイリーキャップ検証結果 項目 結果 敷設量  ③デイリーキャップ 表-18 デイリーキャップ検証結果 項目 結果 敷設量 140m2/120m2 ラップ20cm ロス約15% 張り付け用散水量 約250ℓ フィールドセーブT溶水量 約100ℓ 廃棄物上張り付き状態 端部の一部、風による 捲れあったがほぼ良好 経時変化(1週間後) 良好 降雨による状況確認 良好(10月8日降雨)

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ④レセプタールーフA 表-19 レセプタールーフA検証結果 項目 結果 敷設量  ④レセプタールーフA 表-19 レセプタールーフA検証結果 項目 結果 敷設量 115m2/100m2 幅継ぎ20cm ロス約15% 廃棄物上固定状態 良好 経時変化(1週間後) 降雨による状況確認 良好(10月8日降雨)

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑤フィールドセーブ T (ケース①液状タイプ、③複合タイプ) バイオアナリーに添加  ⑤フィールドセーブ T (ケース①液状タイプ、③複合タイプ)    バイオアナリーに添加 表-20 フィールドセーブ T 検証結果 項目 結果 添加量 5kg/100m2 バイオアナリー70kg 分散性 バイオアナリー水溶液に不溶 コロイド状で浮遊 経時変化(1週間後) 良好 降雨による状況確認 良好(10月8日降雨)

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑥フィールドセーブ T (ケース②基布タイプ)水に添加  ⑥フィールドセーブ T (ケース②基布タイプ)水に添加 表-21 フィールドセーブ T 検証結果 項目 結果 添加量 10kg/100m2 分散性 バイオアナリー水溶液に不溶 コロイド状で浮遊 経時変化(1週間後) 良好 降雨による状況確認 基布上を流れ、低部に集まる (10月8日降雨)

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑦スプレーユニット 表-22 スプレーユニット検証結果 項目 結果 散布性 良好  ⑦スプレーユニット 表-22 スプレーユニット検証結果 項目 結果 散布性 良好 ハンドリング性 小型台車換装により良好 タンク移動に難あり 目詰まりの有無 無 洗浄性

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑧代替材上の時間当り最大カラス数カウント表  ⑧代替材上の時間当り最大カラス数カウント表    別途添付する「カラスカウント表」より、代替材上の時間当り    カラス最大飛来数をプロットしたグラフを次頁に表す。    ※施工前は、処分場に飛来しているカラス数をカウントし、     施工後は、代替材上に飛来して来るカラス数をカウントし     たものである。     代替材施工後も施工箇所以外の廃棄物上や搬入廃棄物     にカラスは飛来してきていたが、この数はカウントしない     ものとした。

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑨代替材上の時間当り最大カラス飛来数 図-3 代替材上の時間当りカラス最大飛来数  ⑨代替材上の時間当り最大カラス飛来数 代替材上の時間当り最大カラス飛来数 25 レセプタールーフ上 25 デイリーキャップ上 代替材施工 15 20 15 デイリーキャップ上 10 15 10 カラス飛来数 デイリーキャップ上 10 5 5 デイリーキャップ上 2 1 2 2 1 5 1 1 1 1 1 5時 7時 9時 測定時間 11時 10月4日 10月5日 10月6日 13時 10月7日 10月8日 10月9日 15時 10月10日 10月11日 10月12日 17時 10月13日 測定月日 バイオアナリー上 図-3 代替材上の時間当りカラス最大飛来数

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑨代替材上の時間当り最大カラス飛来数  ⑨代替材上の時間当り最大カラス飛来数    代替材施工前は、廃棄物上に約20~30羽の群れが飛来して    いた。    代替材施工後は、代替材上に1~2羽飛来している程度だが、    代替材以外の廃棄物上や搬入廃棄物上に約20~30羽の    群れが飛来している。    飛来して来る時間は6時台で、9~10時台に離散して行った。    初日の10月4日は、夕方に2~3羽飛来していたが、2日目    以降は廃棄物上に飛散して来なかったが、周囲の木々の上    に2~3羽が飛来していた。    次頁以降に状況写真を表す。

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑩状況写真 写真-31 10月4日 施工前 カラス飛来状況 約20羽 廃棄物上  ⑩状況写真 廃棄物上 搬入廃棄物 写真-31 10月4日 施工前 カラス飛来状況 約20羽

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑩状況写真 写真-32 10月4日 施工前 カラス離散状況 約10羽 廃棄物上  ⑩状況写真 廃棄物上 搬入廃棄物 写真-32 10月4日 施工前 カラス離散状況 約10羽

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑩状況写真 写真-33 10月7日 施工後 カラス飛来状況 約10羽 廃棄物上 代替材  ⑩状況写真 廃棄物上 代替材 搬入廃棄物 写真-33 10月7日 施工後 カラス飛来状況 約10羽

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑩状況写真 写真-34 10月7日 施工後 カラス飛来状況 約10羽 搬入廃棄物  ⑩状況写真 搬入廃棄物 廃棄物上 写真-34 10月7日 施工後 カラス飛来状況 約10羽

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果 ⑩状況写真 写真-35 10月11日 施工後 カラス飛来状況 約30羽 搬入廃棄物  ⑩状況写真 搬入廃棄物 廃棄物上 写真-35 10月11日 施工後 カラス飛来状況 約30羽

2.N町最終処分場実証実験について (19)実験結果  ⑩状況写真 写真-36 10月11日 施工後 カラス離散状況 約30羽

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 (19)実験結果より、鳥嫌味剤を添加や散布した各覆土代替  (19)実験結果より、鳥嫌味剤を添加や散布した各覆土代替  材の施工後には、代替材上にカラスがほとんど飛来せず、付  近の廃棄物上や搬入廃棄物上に飛来していることから、代替  材にカラスの飛来を抑制する効果があることが確認された。  しかし、鳥嫌味剤は本来カラスが口にして嫌なものと判断し  て寄って来なくなるものであり、徐々に減少していく傾向が他  の現場実験(次頁図-4参照)で証明されているが、本実験  においては一挙に寄って来なくなっていることから、カラス飛  来抑制効果が鳥嫌味剤によるものか、代替材を施工したこと  による環境の変化によってのものなのか(色、臭い、状態等)  は現状では判別し難い。

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 一般に、カラスは臭いは感じないと言われていたり、黄色は嫌  一般に、カラスは臭いは感じないと言われていたり、黄色は嫌  がると言われているが、本実験のカラス抑制効果が何よるも  のか今後の課題である。 対策前 対策後 図-4 過去の実績データからの集計例

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 次に廃棄物の臭い抑制効果であるが、基本的に今回の実験  次に廃棄物の臭い抑制効果であるが、基本的に今回の実験  では臭い抑制効果を発揮する対策を行っていないが、基布タ  イプ(デイリーキャップA、レセプタールーフA)を捲って見ると  臭いが立ち昇って来ることから、多少は軽減しているものと  思われる。  またハエの集り方を見ると、バイオアナリー⇒レセプタールー  フA⇒デイリーキャップの順に少なくなっており、特にデイリー  キャップAはハエの集り方が極端に少ないことから、基布の目  合が詰まっているものほどハエの集り方が少ない、即ち臭い  抑制効果があるものと思われるが、本格的な臭い対策につい  ては今後の研究課題とする。

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 なお、覆土代替材の基布タイプ上に廃棄物を掘り返した箇所  なお、覆土代替材の基布タイプ上に廃棄物を掘り返した箇所  が見られたが、保護マット上に小動物の足跡や基布上に小動  物の糞があることから、キツネやタヌキ等が夜間にやって来て  基布を掘り返したものと推測される。 写真-37 保護マット上の小動物足跡

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 6時台に飛来し始め、10時台に飛散して行くカラスであるが、  6時台に飛来し始め、10時台に飛散して行くカラスであるが、  どこのねぐらから飛来し、日中どこに行っているのかであるが  最終処分場を一山越えた農場の畑地に最終処分場飛来数と  同程度の約20~30羽の群れがいたのがたまたま確認出来  た。もちろん処分場に飛来してきた群れと同一とは断定出来  ないが、非常に興味深い発見であった。 写真-38 農場畑地でのカラス

2.N町最終処分場実証実験について (20)考察 早朝5時頃市街から最終処分場まで観測に向かう途中、市街  早朝5時頃市街から最終処分場まで観測に向かう途中、市街  地のスーパー駐車場に何百羽というカラスが集まっているの  を目撃した。札幌市環境局ホームページには、カラスは夜集  まって眠る習性(集団ねぐら)があるとの報告がある。もちろん  スーパーの駐車場が“ねぐら”ではないが、本地区におけるカ  ラス生息数は相当なものであると思ったと共に、カラスの生態  は奥が深く、まだまだ調査・研究の余地があることを実感した。

3.平成18年度活動計画 (1)N町最終処分場での容量増加対策と鳥害対策実証実験 詳細、時期等はまだ未定であるが、N町の意向として容量   詳細、時期等はまだ未定であるが、N町の意向として容量   増加対策を真剣に検討しており、 現在管理するコンサルタ   ントにおいて費用対効果を検討中である。   費用対効果が認められば、実証実験において判別し難かっ   たカラス抑制効果を実証するため、部分的ではなく廃棄物   全体と搬入廃棄物にも施工を行う予定である。

3.平成18年度活動計画 (2)風洞実験による覆土代替材の飛散防止確認実験 平成16年度に粉じん計による飛散防止性の確認実験を行   平成16年度に粉じん計による飛散防止性の確認実験を行   ったが、今年度は日本大学工学部の海岸工学の権威であ   られる久保田先生の御好意により、船橋校舎にあるエッフェ   ル型吐き出し風洞を使用し、高感度カメラを用いたビジュア   ル的な飛散防止性の確認実験を行う。 図-5 エッフェル型吐き出し風洞縦断図

3.平成18年度活動計画 (2)風洞実験による覆土代替材の飛散防止確認実験 表-23 風洞装置の諸元 図-6 測定部の断面 測定部断面(送風域) 1m×1m 測定部断面の長さ 20m 風速 3~30m/sec(可変) 測定部の1側面はガラス張 表-23 風洞装置の諸元 図-6 測定部の断面

3.平成18年度活動計画 (3)ミズミチに関する検証 最終覆土分科会と材料分科会と合同で、ミズミチに関する 理論と実験方法を検討する。   最終覆土分科会と材料分科会と合同で、ミズミチに関する   理論と実験方法を検討する。 (4)最終処分場の臭気対策に関する検証   既存にある臭気除去・減少材料を調査し、液状タイプへの   混合や水と混合して基布タイプに散布できるか等の確認と   効果を検証する。 (5)営業・施工マニュアルの作成   営業に必要なツールを広報委員会と連動して作成する。

御清聴ありがとうございました。 即日・中間覆土代替材の御採用の 御検討をよろしくお願い致します。 終り