インターネットの基礎知識 電子制御設計製図Ⅰ 2010年5月25日 Ⅲ限目
インターネットの仕組み http://www.gifu-nct.ac.jp/index.html gifu-nct.ac.jp DNS (Domain Name System): 32[bit]で表現されるIPアドレスを接続先として指定するが、IPアドレスを分かりやすい文字列に変換する機能 URL (Uniform Resource Locater): Web上の情報を閲覧するときに目的の情報のアドレスの認識に使用 http://www.gifu-nct.ac.jp/index.html プロトコル名 サーバ名 ドメイン名 ファイル名 gifu-nct.ac.jp 第3レベルドメイン 第2レベルドメイン トップレベルドメイン
DNS (Domain Name System) インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステム (例) 同じサイトが表示される http://www.gifu-nct.ac.jp http://202.223.137.200
インターネットの代表的なサービス t-kitagawa@gifu-nct.ac.jp gifu-nct.ac.jp 電子メール ユーザ名 ドメイン名 gifu-nct.ac.jp 第3レベルドメイン 第2レベルドメイン トップレベルドメイン
インターネットの代表的なサービス 電子メール ネットニュース インスタントメッセージング(IM: Instant Messaging) WWW (World Wide Web) インターネット上の文書システム。単にWebとも。 HTML (Hyper Text Markup Language): WWW用の文書記述用の言語で、文書間の関連付け(リンク)が可能。レイアウトの設定や画像の挿入等が自由 XML (eXtenxible Markup Language): 独自のタグを利用可能。論理的なタグを付けることができるため、文書の理解が容易 CGI (Common Gateway Interface): ウェブサーバ上に存在するプログラムをクライアントの要請に応じて実行し、結果をWebブラウザに表示
インターネットへの接続方法 接続回線の種類 電話回線: 電話回線をデータ通信に利用 通信速度:300[bps]-56[kbps] アナログ-デジタル信号変換にはモデム装置を使用 ISDN (Integrated Services Digital Network): 統合デジタル通信網を利用 通信速度: 通信用Bチャンネル64[kbps] 制御用Dチャンネル16[kbps] データ通信を全デジタル化(ノイズに強い)
インターネットへの接続方法 接続回線の種類 xDSL (x Digital Subscriber Line): ADSL / HDSL / SDSL / VDSL など、電話線を利用して高速デジタル通信を行う技術の総称。電話回線に使われる銅線に電話では使用しない周波数帯域に高周波の信号を流して高速通信を実現 ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line): 音声伝送用やISDNよりも高い周波数帯域を利用してデータ転送 データ転送速度:ダウンストリーム:数十[Mbps]、アップストリーム:数[Mbps] …その他のxDSL HDSL (High-bit-rate Digital Subscriber Line): SDSL (Symmetric Digital Subscriber Line): VDSL (Very high-bit-rate Digital Subscriber Line):
インターネットへの接続方法 接続回線の種類 CATV (ケーブルテレビ接続): CATV網を利用して提供されるインターネット接続サービス。加入者宅にケーブルモデムと呼ばれる装置を配置し、これにCATVの同軸ケーブルを接続して利用 データ転送速度:数[Mbps]-数十[Mbps] 基地局からの距離によるデータの劣化(ノイズ)に強い FTTH (Fiber To The Home): プロバイダと各家庭を光ファイバーケーブルで接続 データ転送速度:10-100[Mbps] 光ファイバー網の整備の確認が必要
CADシステムの運用と 情報セキュリティ
CADシステムの利用環境 机、イス、部屋: 作業者にとって肉体的に快適な作業環境を整備 コンピュータ、画面、印刷機、サーバー、ネットワーク: コンピュータ上で作業する上で快適な環境を整備 連続作業: 適度に休憩をはさみ、視点を変え視力の低下を抑制 また、屈伸運動によってエコノミークラス症候群等の発症を抑制 グレア(glare) :まぶしさ(眩輝)のこと。 画面上における直接光や照明等の反射光 画面、光源の強さによって制御
CADシステムの運用管理 CADを複数の人数で利用する場合は運営管理が必要 サーバー側とクライアント側によって管理内容が異なる サーバー側 ・ 環境設定 ・ データ管理 ・ バックアップ ・ OSバージョンアップ ・ ウィルス対策 ・ 図枠 ・ 標準ライブラリ ・ 環境設定 ・ OS・アプリケーション バージョンアップ ・ ウィルス対策
CADシステムの運用管理 図枠 図面のサイズ、図面の種類、会社のロゴ、表題欄の位置や大きさの標準化 標準ライブラリ 購入品やJIS記号など、一般的なデータを毎回機能を用いて製図するのは時間の浪費、ミスのもと。標準ライブラリ機能のあるCADを用いて効率化
CADシステムの運用管理 環境設定 ・クライアントごとに線の太さや文字の大きさを統一 ・プロッタ、プリンタとの相性から標準設定値を決定 データ管理 ・作成した図面データの格納場所の決定 ・仕掛かり中、検図中、検図完了をそれぞれのフォ ルダに仕分け ・ファイル名の書式の決定
CADシステムの運用管理 バックアップ ・作成したデータが消えてしまったときの保険 ・バックアップの頻度が高いほど効果が高いが、 利便性とのトレードオフに注意 ・敷地外へのデータ保存も効果的 日常運用 サーバーの管理者やクライアントの管理者を決定し、故障時の修理、アプリケーションのバージョンアップを実行し、運用の効率化を目指す
情報セキュリティの基礎知識 セキュリティの必要性 外部からの攻撃(ウイルス、ハッカーなど) 内部の情報漏洩 故障、災害などによる情報の消失 情報セキュリティ:情報を安全に守ること セキュリティの必要性 外部からの攻撃(ウイルス、ハッカーなど) 内部の情報漏洩 故障、災害などによる情報の消失 電子商取引による不正
情報セキュリティの基礎知識 セキュリティの手段 ファイアウォールシステムの設置 (外部不法侵入禁止) ウイルス対策ソフトの導入 (ウイルス検知、処理) フィルタリングソフトの導入 (有害サイトの遮断) 暗号化による盗聴防止(無線LAN) パスワード管理 OSのアップデート (セキュリティホール対策)
情報セキュリティの基礎知識 セキュリティの手段(物理的セキュリティ) PC筐体管理 ・筐体に対する物理的なロック(特にHDD)、 筐体開閉の検出、警報システム 入室制限 ・一定の権限を持つもの以外の入室禁止 ・バイオメトリクス(生体認証技術)による個人の認証 持ち物検査 ・携帯カメラ、リムーバブルメディア等の持ち込み禁止、備品の持ち出し禁止 雇用者、被雇用者のモラル維持 etc…
情報セキュリティの基礎知識 情報セキュリティ:情報を安全に守ること 利便性と危険性はトレードオフの関係。
ウイルスの定義 経済産業省での制定ではコンピュータウィルスは以下のように定義 経済産業省での制定ではコンピュータウィルスは以下のように定義 第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能を1つ以上有するもの. 自己伝染機能 潜伏機能 発病機能
情報セキュリティの基礎知識 ウィルスの機能 自己伝染機能 自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーしまたはシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能 潜伏機能 発病するための特定時刻、一定時間、処理回数 等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出 さない機能 発病機能 プログラム、データ等のファイルの破壊を行った り、設計者の意図しない動作をする等の機能
ウイルスに関する問題 ウイルスは、インターネット上から侵入する危険性が高い 記憶媒体(USBメモリ等)を媒体として拡散させる危険性が極めて高い ウイルス対策用のソフトウェアは、インターネットに繋がっていないものでも、インストールして常にチェックできる環境にしておくことが望まれる
ウィルス対策としては ウィルス対策ソフトを導入する メールの添付ファイルを安易に開かない ファイル交換ソフトを利用したりして,安易に知らない人の作成したファイルを取得したりしない ダウンロードしたファイルをウィルスチェックする OSやアプリケーションのアップデートを行う バックアップを取る ホームページでツールのインストールを 要求されたときは疑うこと
不正アクセス対策 パスワード管理 生年月日等の個人情報を用いず,頻繁に更新する アクセス管理 企業ではファイアウォールを用いている.個人でもルータを用いることで外部ネットワークからの不正アクセスを制限できる セキュリティ修正プログラム OSなどのセキュリティホール(セキュリティ面の欠陥)を修正するプログラム(パッチ)を導入する バックアップ 万が一のデータの破壊に備えておく
知的財産権の基礎知識 知的財産権: 人間の創作物について、その製作者が持っている権利 知的財産権は産業財産権(工業所所有権)と著作権の2つに分類
知的財産権の基礎知識 ソフトウェアの著作権: 産業財産権と異なり、申請した時点ではなく、著作物が作成された時点で発生 ソフトウェアには著作権が付与 違法行為 ライセンス数より多くのコンピュータにインストール 会社で利用しているソフトを自宅PCにインストール 産業財産権と異なり、申請した時点ではなく、著作物が作成された時点で発生
知的財産権の基礎知識 ライセンス契約: ・ ソフトウェアにはライセンス契約書(使用許諾契約書)が付随 ・ ソフトウェアにはライセンス契約書(使用許諾契約書)が付随 ・ 本人のみ、ネットワークライセンス(同時使用人数制限)、使用数の限定を行わないといった様々な形態が存在 ・ 購入費以外で使用料を定期的に支払う必要があるものも
バックアップに関する問題 アプリケーションソフトのプログラムデータの破損などが起きた場合に備えるものであるためコピーしても差し支えないもの バックアップのために複数枚コピーするのは、その趣旨からも反するため,著作権侵害とみなされる場合あり
知的財産権の基礎知識 CADデータの著作権 フリーウェアとシェアウェア ・ 企業の業務で作成したデータの著作権は企業に所属し、給与や昇格によって還元(雇用契約書を確認) ・ アイデアは特許法で保護され個人の権利の主張が可能 フリーウェアとシェアウェア ・ フリーウェア :無償で配布されるソフト ・ シェアウェア :一定期間は無償、後に継続使用で 料金を支払うソフト フリーウェアでも著作権を放棄していないものが大半
知的財産権の基礎知識 著作権 Q.1 Q.2 著作権は著作者が死亡すると保護されなくなります。 どのくらいの期間で保護されなくなるのでしょうか? Q.1 (A) 直後 (B) 1年 (C) 20年 (D) 50年 著作権は著作物を創作したときから保護され、原則として 著作者の死後50年を経過するまで保護されます(51条)。 A.1 CDやDVDの複製防止機能(コピーコントロール)をソフトを使って 解除して複製することは著作権の侵害にあたりますか? Q.2 ○。技術的保護手段を回避することで複製可能となったものを その事実を知りながら複製した場合には、私的使用のための 複製にあたらないとしています(30条1項2号)。 A.2
知的財産権の基礎知識 著作権 Q.3 Q.4 発明やアイデアは著作権法で保護されるのでしょうか? A.3 ×。発明やアイデアそのものは、「思想又は感情を表現したもの」 とはいえないので、著作物ではありません。発明やアイデアが論文 や図表になった場合には、著作権による保護を受けます。 保護を受けるのは、表現された論文や図面そのものであって、 その内容ではありません。 Q.4 日本で特許権を有していれば、外国でも自動的にその権利を主張できますか? ×。日本で特許権を有していても、外国では各国別に、それぞれ 権利を取る必要があります。これを専門用語で属地主義といいます。 従って、外国で特許商品を製造・販売したい場合には、その外 国で別途特許権を取得して、自社の製品を保護する必要があります。 A.4