はじめてみよう! 地方版 オープンデータ官民ラウンドテーブル 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 はじめてみよう! 地方版 オープンデータ官民ラウンドテーブル 【オープンデータ広報用キャラクター】 パッカーンくん 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 本書は、クリエイティブ・コモンズ 表示4.0 国際 (CC BY 4.0) にしたがって利用いただけます。 (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.ja)
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル はじめに 本資料の位置づけ 「内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室」(IT室)では、民間ニーズに即したオープンデータの取組や 民間データとの組み合わせを含めたオープンデータ活用の促進、データの価値向上と多様なサービスの出 現に貢献することを目的とし、民間企業等データ活用を希望する者と、データを保有する府省庁等が直接 対話を行う「オープンデータ官民ラウンドテーブル」(RT)の開催を推進しています。 本資料は、今後地方においてRTを開催する際の参考となるよう、RTの事前準備から開催、その後のフォ ローアップまでの簡単な手順を取りまとめたものです。 なお、地方におけるRTの開催に当たり、本資料の手順通りの開催が義務付けられるものではありません。 RTの開催手順 詳細は次ページ以降を確認! RTの開催分野の検討、一般公募の実施等の事前準備 1.開催準備 RT当日の対応 2.当日対応 RTでの議論等を踏まえ、その後の対応についてフォローアップ 3.フォローアップ
【Code for Nerimaキャラクター】 はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 1.開催準備 【開催準備の流れ】 ステップ① 開催分野の検討 ステップ② データ公開要望の 一般公募 ステップ③ 対象データの選定 ステップ④ 各参加者との調整 ステップ⑤ 一般傍聴者の募集 ステップ①~開催分野の検討~ ラウンドテーブルにおいては、要望元からより具体的な要望を引き出すことを目的とし、分野を限定した形で の要望募集を行うことが効果的です。 開催分野の検討にあたっては、以下のように様々な方法が考えられます。 地域における既存の課題認識をもとに検討する 過去の地方公共団体に寄せられた問い合わせ等をもとに検討する データ活用に積極的な事業者等に事前にヒアリングを行い、その中から出されたニーズをもとに検討する 開催を希望する分野を一般公募により募集し、検討する (参考)IT室にてこれまでに実施したRTの開催分野は以下のとおりです。 地方の特色に合わせた分野だと面白そうね! 第1回(平成30年1月25日) 観光・移動分野 第2回(平成30年3月27日) インフラ、防災・減災、安全・安心分野 第3回(平成30年9月14日) 土地・農業分野 【Code for Nerimaキャラクター】 マーネリーちゃん
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 1.開催準備 ステップ②~公開要望の一般公募~ データの公開要望を募るため、HP等で一般公募を実施します。公募にあたっては、要望内容・活用シーンにつ いて、より具体的な内容を吸い上げられるよう、要望を提出するための様式を準備すると効果的です。 公募にあたっては、新規の公開要望だけでなく、既存の公開データに対する変更要望(データ項目・データ形 式・利用条件・更新頻度の変更要望等)も含めて、幅広く募集を行います。 (参考)IT室にてこれまでに実施した一般公募の例は以下のとおりです。 第1回・第2回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/h291109_bosyu.html 第3回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/h300417_bosyu.html ステップ③~対象データの選定~ 公募により提出されたデータ公開要望の中から、RT当日に対象とするデータ公開要望を選定します。 選定にあたり、提出された様式に記載の内容に不明点等がある場合には、必要に応じて要望元へ対面等でヒア リングを実施し、より詳細な内容を確認します。 取り扱う要望元数やデータ公開要望数については、RTの会議時間を踏まえ、検討します。 (参考)IT室にてこれまでに実施したRTの実績は以下のとおりです。 開催回 要望元数 データ公開要望数 会議時間 第1回(観光・移動) 4 7 2時間 第2回(インフラ、防災・減災、安全・安心) 5 13 3時間 第3回(土地・農業) 12 2時間半
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 1.開催準備 ステップ④~各参加者との調整~ 参加者ごとに以下のとおり調整を実施します。 参加者 調整内容 オープンデータの 知見を有する有識者 RT当日にご参加いただくオープンデータの知見を有する有識者(各開催分野等における知見を有 する方であるとなお効果的)を調整します。 第三者としてのご意見を頂く目的でご参加いただく有識者と、当日のファシリテーターを務めて いただく有識者を調整します。 【有識者にコメントいただく際の観点(事前に意識合わせしておくと効果的です)】 要望元のニーズや要望データを活用したユースケースをより明確にできるような質問・コメント 要望通りの対応が困難な場合、代替として使えるデータや回答者に対しての公開条件などの提案、課 題を乗り越えた類似事例の紹介 IT室にて事務局を行うオープンデータワーキンググループの有識者※1、IT室にて任命するオープ ンデータ伝道師※2の紹介も可能です。必要な場合は、本資料の最終ページのIT室オープンデータ 担当までご連絡ください。 ※1:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata_wg/opendata_wg_kouseiin.pdf ※2:https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/opendata-dendoushi_ichiran.pptx 要望元 RT当日の発表、及びその際のプレゼン資料の準備を依頼します。 【要望元にプレゼンいただく際の観点(事前に意識合わせしておくと効果的です)】 現状抱える課題・要望データの活用方法・それがどのような効果を生むのかについて、具体的に示す 要望するデータのデータ項目・データ形式・利用条件・更新頻度等を具体的に示す 必要に応じて、回答者からの質問事項を確認します。
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 1.開催準備 ステップ④~各参加者との調整~ 参加者ごとに以下のとおり調整を実施します。 参加者 調整内容 回答者 RT当日に対象とするデータ公開要望について、当日の回答者(地方公共団体におけるデータの保 有元の部局や、関係する制度を所管している部局等)を調整します。 【要望への対応が困難であり、回答者の出席が理解を得られにくい場合に伝える観点】 現状、要望への対応が困難と思われる場合においても、議論や有識者からのアイデア等を通じて、解 決策が見いだされる可能性があること 公開の場において、対応が困難な理由について丁寧に説明し理解を得ることは、行政の信頼性向上に 繋がる取組であること 回答者には、事前に事務局へRT当日の回答方針の提出を依頼し、事務局として回答方針の把握・ 確認を行うと、当日の議論のポイントが明確となり、効果的です。 RT当日の回答において、資料を用いた説明を希望する回答者については、その資料の提出を依頼 します。 有意義なRTの開催を目指して、前向きに理解を得られるよう調整しよう!
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 1.開催準備 ステップ⑤~一般傍聴者の募集~ HP等で一般傍聴者の募集を行います。 (参考)IT室にてこれまでに実施したRTの一般傍聴募集は以下のとおりです。 第1回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai1/kaisai.html 第2回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai2/kaisai.html 第3回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai3/kaisai.html 公開の場で議論をすることって、 とても大切ね。
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 2.当日対応 座席配置 「ラウンドテーブル」は、元々円卓の意味であり、議論を行いやすくするため、会議のテーブルを円卓形式に することが望ましいです。 しかしながら、円卓テーブルのある会議室の準備は容易ではないことから、IT室にてこれまでに実施したRTに おいては、通常の会議室のテーブルを用いて開催を行っており、その際、テーブルの配置はそれほど大きくせ ず、3人掛けのテーブル2×3程度の大きさまでとすると効果的です。 RTは、会議の性質上、1団体の要望元から複数データの公開要望が出され、データ毎に回答者が異なる場合が あるため、回答者の人数が一番多くなる傾向があります。その場合、テーブルの数を増やして全体の輪を大き くせず、会の途中でテーブルの回答者を入れ替えるという対応をとる方が、集中した議論が可能となります。 (参考)IT室にてこれまでに実施したRTの 座席配置例は右図のとおりです。 回答者 有識者 司会・事務局 深い議論を行う為にも、座席配置の検討は大切だね! 要望元
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 2.当日対応 進行の流れ RT当日は、要望元毎に以下のとおり流れで進行を行います。 (参考)上記を前提とした実際の進行例は以下のとおりです。 データの公開要望について、想定する活用のユースケースをもとにプレゼン。 ①要望元からのプレゼン 公開要望に対して、データを保有する府省庁等より回答。 ②回答者からの回答 プレゼン内容・回答内容をもとに、質疑応答。また、データ公開可否・条件等について議論。 ③質疑応答・意見交換 【進行例1】 【進行例2】 【前提】要望元は4団体(要望元A~D)あり、それぞれが 関連性はない要望である 【前提】要望元は4団体(要望元A~D)あり、CとDの要望に 関連性がある 要望元Aについて①~③まで実施 要望元Bについて①~③まで実施 要望元Cについて①~③まで実施 要望元Dについて①~③まで実施 要望元Aについて①~③まで実施 要望元Bについて①~③まで実施 要望元C・Dそれぞれについて①を実施 その後要望元C・Dそれぞれについてまと めて②・③を実施
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 2.当日対応 進行の流れ 「③質疑応答・意見交換」においては、以下のような観点で議論を行います。 回答者の回答内容 議論の観点 オープンデータとして公開可能 データの粒度・更新頻度・形式・具体的データ項目等について議論。(公開までに時間 がかかる場合には、直近での代替案なども含めて、必要に応じて議論。) オープンデータとしての公開が困難 困難な理由、条件付きの公開方法(例:限定的な関係者間での共有を図る「限定公開」 等)、今後の検討の方向性等について議論。 公開ができない 公開できない理由について議論。 結果概要の取りまとめ RT開催後は、必要に応じて結果の概要を取りまとめ、公表を行います。 (参考)IT室にてこれまでに実施したRTの結果概要は以下のとおりです。 第1回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai1/kekkagaiyou.pptx 第2回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai2/kekkagaiyou.pptx 第3回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kanminrt_dai3/kekkagaiyou.pptx
はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル 3.フォローアップ フォローアップの実施 RTは、開催することがゴールではなく、要望されたデータが、当日の議論及びその結果等を踏まえた形で公開 され、そのデータが活用されることが重要です。 その為、RTの開催後には、対象となったデータについてのフォローアップを実施し、その後の検討状況・進捗 状況等について、適宜確認を行います。 (参考) IT室では、これまでに実施したRTについて、IT室が事務局を行うオープンデータワーキンググルー プにてフォローアップを実施しています。第6回オープンデータワーキンググループ(平成30年11月13日開 催)におけるフォローアップの例は以下のとおりです。 第6回オープンデータワーキンググループの議事次第 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata_wg_dai6/gijisidai.html フォローアップ表 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata_wg_dai6/odwg_sannkou3.xlsx フォローアップって、とっても大切ね!
IT室にてこれまで実施したRTについての関連資料の公開先 はじめてみよう!地方版オープンデータ官民ラウンドテーブル IT室にてこれまで実施したRTについての関連資料の公開先 IT室にてこれまで実施したRTについての関連資料は、首相官邸HPの以下のURLにて公開中です。 第1回・第2回 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/kentokai.html#kanmin_rt 第3回以降 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata.html 問い合わせ先 本資料に関してや、IT室にてこれまでに実施したRT等へのお問い合わせについては、下記の連絡先まで お電話またはメールにてご連絡ください。 また、地方におけるRTの開催実績等について、地方におけるオープンデータ促進のための支援策の検討 等の参考としたいと考えています。その為、RTの開催を検討している団体については、是非下記の連絡 先までご一報ください。 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室 オープンデータ担当 【TEL】03-3581-3856 【e-mail】git-opend_core@cas.go.jp 地方版オープンデータ官民ラウンドテーブルで、 地方でのオープンデータの利活用を促進しよう!!