ネットワーク技術II 第10.3課 サブネット化のメカニズム http://www.info.kindai.ac.jp/NetEngII 38号館4階N-411 内線5459 takasi-i@info.kindai.ac.jp
IPアドレスクラス クラス 用途 ネットワーク数 各ネットワークの ホスト数 ネットワーク アドレスビット数 A 大規模 ネット ワーク 27-2 =126 224-2 =16,777,214 8 B 中規模 214 =16,384 216-2 =65,534 16 C 小規模 221 =2,097,152 28-2 =254 24 D マルチ キャスト - E 実験用
アドレスクラスの識別 クラス ネットワーク数 ホスト数 IPアドレス範囲 (最初のオクテット) 上位 ビット A 27-2 =126 224-2 =16,777,214 1~126 00000001~01111110 B 214 =16,384 216-2 =65,534 128~191 10000000~10111111 10 C 221 =2,097,152 28-2 =254 192~223 11000000~11011111 110 D - 224~239 11100000~11101111 1110 E 240~255 11110000~11111111 1111
アドレスクラスのプレフィックス クラスA ネットワーク ホスト オクテット 1 2 3 4 クラスB ネットワーク ホスト オクテット 1 クラスC ネットワーク ホスト オクテット 1 2 3 4 クラスD マルチキャストアドレス オクテット 1 2 3 4 クラスE 実験用アドレス オクテット 1 2 3 4
IPアドレスの割り当て クラスAとBで全体の75%を占める
IPアドレスの枯渇 アドレス総数 : 32ビット = 4,294,467,295 クラスA,Bを割り当てられる組織数 約43億個 : 世界の総人口(63億)より少ない クラスA,Bを割り当てられる組織数 僅か 126 + 16,384 = 16,510 IPアドレスが足りなくなってきた (特にクラスA,B)
IPアドレスの枯渇対策 長期的対策 短期的対策 IPv6 (Internet Protocol version 6) NAT (Network Address Translation) CIDR (Classless Interdomain routing)
アドレスの無駄遣い クラスB: ホスト65534台可能 クラスC: ホスト254台接続可能 ホスト500台接続したい ネットワークをサブネットに分割する
CIDR (Classless Interdomain routing) ネットワークをサブネットに分割する クラスBネットワーク IPアドレス65534個 1022個 64個 1個のクラスBネットワークを各ホスト1022台 接続可能な64個のサブネットに分割可能
CIDRの利点 アドレスの節約 ブロードキャストドメインをセグメント化 セキュリティの向上
CIDRが有効な例 IPアドレスの節約 例 : 各定員10名である研究室12個それぞれにLANを設定, 各人に1個ずつIPアドレスを割り当てたい Labo 1 10名 Labo 2 10名 Labo 3 10名 Labo 12 10名 10×12個のIPアドレスが必要
IPアドレスの節約 全研究室にクラスCネットワークを 割り当てた場合 10×12個しか必要無いのに 256×12個のIPアドレスを消費 Labo 1 10名 Labo 2 10名 Labo 3 10名 Labo 12 10名 10×12個しか必要無いのに 256×12個のIPアドレスを消費
IPアドレスの節約 1個のクラスCネットワークを 16個のサブネットワークに分割 各14台のホストが接続可能な 2 3 4 5 6 16 各14台のホストが接続可能な サブネットワークが16個できる
IPアドレスの節約 必要IPアドレス 10×12個 256×12個消費 16×12個でOK サブネット化無し クラスC クラスC クラスC Labo 1 10名 Labo 2 10名 Labo 3 10名 Labo 12 10名 256×12個消費 サブネット化あり 1 2 3 12 Labo 1 10名 Labo 2 10名 Labo 3 10名 Labo 12 10名 16×12個でOK
CIDRが有効な例 ブロードキャストドメインのセグメント化 スイッチはブロードキャストフレームを 全てのインタフェースから転送 ネットワーク ブロードキャストストーム が発生 PC1 PC2 PC3 PC4 =ブロードキャストドメイン
ブロードキャストドメインの セグメント化 サブネット化 サブネット1 サブネット2 PC3,4はブロードキャストを受け取らずにすむ PC1
CIDRが有効な例 セキュリティの向上 異なるネットワークへは 同じネットワーク内では ルータを通さないと 自由にアクセス可能 アクセス不可能
ルータによるセキュリティ ルータはアクセスリスト(※)により通過するパケットを遮断できる 遮断の例 特定のIPアドレスからの通信を遮断 特定のネットワークからの通信を遮断 特定のネットワークへの通信を遮断 特定のプロトコルによる通信を遮断 (※)アクセスリストはCCNA2で学習
ルータによるセキュリティ httpサーバから192.168.1.0へのhttpは許可 httpサーバから192.168.1.32へのhttpは遮断 smtpサーバからのsmtpは全て許可 192.168.1.0/27 192.168.1.32/27 httpサーバ smtpサーバ ウェブ可 ウェブ不可 メール可
サブネットのスコープ サブネットはLAN内でのみ有効 - 外部に影響無し ネットワーク インタフェース 215.35.50.0 /24 215.35.50.0 / 24 サブネット1 サブネット2 サブネット3 サブネット4 サブネット5 サブネット6 S0 ネットワーク インタフェース 215.35.50.0 /24 シリアル0 サブネット化しても外部のルータの ルーティング表に影響無し
サブネット化 ホスト部の一部をサブネット部として借りる IPアドレス ネットワーク ホスト ネットワーク ホスト サブネットワーク
クラスCのサブネット化 20=1 28-2 = 254 24 8 21=2 27-2 = 126 1 7 22=4 26-2 = 62 2 サブネット数(※) ホスト数 ネットワークビット数 サブネットビット数 ホストビット数 20=1 28-2 = 254 24 8 21=2 27-2 = 126 1 7 22=4 26-2 = 62 2 6 23=8 25-2 = 30 3 5 24=16 24-2 = 14 4 25=32 23-2 = 6 26=64 22-2 = 2 (※)サブネットゼロを使用した場合
クラスBのサブネット化 サブネット数 ホスト数 ネットワークビット数 サブネットビット数 ホストビット数 20=1 216-2 = 65,534 16 21=2 215-2 = 32,766 1 15 22=4 214-2 = 16,382 2 14 23=8 213-2 = 8,190 3 13 24=16 212-2 = 4,094 4 12 25=32 211-2 = 2,046 5 11 26=64 210-2 = 1,022 6 10 27=128 29-2 = 510 7 9 28=256 28-2 = 254 8 29=512 27-2 = 126
クラスAのサブネット化 サブネット数 ホスト数 ネットワークビット数 サブネットビット数 ホストビット数 20=1 224-2 = 16,777,214 8 24 21=2 223-2 = 8,366,606 1 23 22=4 222-2 = 4,194,302 2 22 23=8 221-2 = 2,097,150 3 21 24=16 220-2 = 1,048,574 4 20 25=32 219-2 = 524,286 5 19 26=64 218-2 = 262,142 6 18 27=128 217-2 = 131,070 7 17 28=256 216-2 = 65,534 16 29=512 215-2 = 32,766 9 15
サブネットのネットワークアドレス ホスト部が n ビットの場合サブネットのネットワークアドレスは 2n ずつ増える 例 : 155.100.0.0 でホスト部4ビット 24=0.0.0.16ずつ増加 サブネット 2進表記 ネットワークアドレス 10011011.01100100.00000000.00000000 155.100.0.0 1 2 3 4 +16 10011011.01100100.00000000.00010000 155.100.0.16 10011011.01100100.00000000.00100000 155.100.0.32 +16 10011011.01100100.00000000.00110000 155.100.0.48 +16 10011011.01100100.00000000.01000000 155.100.0.60 +16
サブネットのネットワークアドレス 24 +1.0.0.0 16 +0.1.0.0 8 +0.0.1.0 23 +0.128.0.0 15 ホスト部 増加値 24 +1.0.0.0 16 +0.1.0.0 8 +0.0.1.0 23 +0.128.0.0 15 +0.0.128.0 7 +0.0.0.128 22 +0.64.0.0 14 +0.0.64.0 6 +0.0.0.64 21 +0.32.0.0 13 +0.0.32.0 5 +0.0.0.32 20 +0.16.0.0 12 +0.0.16.0 4 +0.0.0.16 19 +0.8.0.0 11 +0.0.8.0 3 +0.0.0.8 18 +0.4.0.0 10 +0.0.4.0 2 +0.0.0.4 17 +0.2.0.0 9 +0.0.2.0
サブネットマスク ネットワークアドレス =ネットワーク部+サブネット部+ホスト部 サブネットマスクを使用 サブネット部の長さは可変 =どこまでがサブネットなのか区別が必要 サブネットマスクを使用
サブネットマスク 32ビット 例 : クラスBネットワーク 136.32.0.0 で サブネットに6ビット使用 ネットワーク部, サブネット部 : 1 ホスト部 : 0 例 : クラスBネットワーク 136.32.0.0 で サブネットに6ビット使用 ネットワーク サブネット ホスト IPアドレス 10101000 00100000 00000000 サブネットマスク 11111111 11111100 サブネットマスク 255.255.252.0
サブネットマスク 例 : クラスBネットワーク 148.36.0.0 で サブネットに5ビット使用 255.255.248.0 ネットワーク: 16ビット サブネット: 5ビット 11111111.11111111.11111000.00000000 255.255.248.0 サブネット ネットワークアドレス サブネットマスク ホストアドレス 148.36.0.0 255.255.248.0 148.36.0.1~7.254 1 148.36.8.0 148.36.8.1~15.254 2 148.36.16.0 148.36.16.1~23.254 3 148.36.24.0 148.36.24.1~31.254 4 148.36.32.0 148.36.32.1~47.254
サブネットの表記 / (ネットワークのビット数)+(サブネットのビット数) IPアドレスの後ろに / (ネットワークのビット数)+(サブネットのビット数) を書く 例 : クラスCネットワーク 195.22.15.0 で サブネットに2ビット使用 ネットワーク: 24ビット サブネット: 2ビット サブネット ネットワークアドレス ホストアドレス 195.22.15.0 / 26 195.22.15.1~62 1 195.22.15.64 / 26 195.22.15.65~126 2 195.22.15.128 / 26 195.22.15.129~190 3 195.22.15.192 / 26 195.22.15.193~254
クラスCのサブネットマスク 20=1 28-2 = 254 255.255.255.0 / 24 21=2 27-2 = 126 サブネット数(※) ホスト数 サブネットマスク / 表記 20=1 28-2 = 254 255.255.255.0 / 24 21=2 27-2 = 126 255.255.255.128 / 25 22=4 26-2 = 62 255.255.255.192 / 26 23=8 25-2 = 30 255.255.255.224 / 27 24=16 24-2 = 14 255.255.255.240 / 28 25=32 23-2 = 6 255.255.255.248 / 29 26=64 22-2 = 2 255.255.255.252 / 30 (※)サブネットゼロを使用した場合
クラスBのサブネットマスク 20=1 216-2 = 65,534 255.255.0.0 / 16 21=2 215-2 = 32,766 サブネット数 ホスト数 サブネットマスク / 表記 20=1 216-2 = 65,534 255.255.0.0 / 16 21=2 215-2 = 32,766 255.255.128.0 / 17 22=4 214-2 = 16,382 255.255.192.0 / 18 23=8 213-2 = 8,190 255.255.224.0 / 19 24=16 212-2 = 4,094 255.255.240.0 / 20 25=32 211-2 = 2,046 255.255.248.0 / 21 26=64 210-2 = 1,022 255.255.252.0 / 22 27=128 29-2 = 510 255.255.254.0 / 23 28=256 28-2 = 254 255.255.255.0 / 24 29=512 27-2 = 126 255.255.255.128 / 25 210=1024 26-2 = 64 255.255.255.192 / 26
クラスAのサブネットマスク サブネット数 ホスト数 サブネットマスク / 表記 20=1 224-2 = 16,777,214 255.0.0.0 / 8 21=2 223-2 = 8,366,606 255.128.0.0 / 9 22=4 222-2 = 4,194,302 255.192.0.0 / 10 23=8 221-2 = 2,097,150 255.224.0.0 / 11 24=16 220-2 = 1,048,574 255.240.0.0 / 12 25=32 219-2 = 524,286 255.248.0.0 / 13 26=64 218-2 = 262,142 255.252.0.0 / 14 27=128 217-2 = 131,070 255.254.0.0 / 15 28=256 216-2 = 65,534 255.255.0.0 / 16 29=512 215-2 = 32,766 255.255.128.0 / 17 210=1024 214-2 = 16,382 255.255.192.0 / 18
サブネットマスクと ネットワークアドレス増加値 サブネットマスク+増加値 = 256 (0,255以外の部分) 例 : クラスAネットワークでホスト部18ビット サブネットマスク : 11111111.11111100.0000000.00000000 = 255.252.0.0 増加値 : 218 = 22+8+8= 0.4.0.0 252 + 4 = 256
サブネットの予約アドレス 予約アドレス ホスト部全て 0 : ネットワークアドレス ホスト部全て 1 : ブロードキャストアドレス 例 : サブネット 40.15.120.128 / 26 ネットワークアドレス : 00101000.00001111.01111000.10000000 = 40.15.120.128 ブロードキャストアドレス : 10101000.00001111.01111000.10111111 = 40.15.120.191
サブネットゼロ 使用不可サブネット ただし実際には使用可能にする場合が多い サブネット部全て 0 : サブネットゼロ サブネット部全て 1 : サブネットオールワン 例 : 70.0.0.0 でサブネット部14ビット サブネットゼロ : 01000110.00000000.00000000.00000000 = 70.0.0.0 / 22 サブネットオールワン : 01000110.11111111.11111100.00000000 = 70.255.252.0 / 22 ただし実際には使用可能にする場合が多い
サブネット化の手順 サブネット部, ホスト部のビット数計算 サブネットマスク計算 ネットワークアドレス増加値計算 必要なホスト数→ホスト部のビット数 必要なサブネット数→サブネット部のビット数 サブネットマスク計算 ネットワークアドレス増加値計算 各サブネットにネットワークアドレス割り当て 各サブネットのブロードキャストアドレス計算 各サブネットのホストアドレス範囲計算
サブネットアドレスのチェック 例 : ホスト部5ビットの場合 サブネットマスク : 255.255.255.224 増加値 : 25 = 0.0.0.32 224+32=256 サブ ネット ネットワーク アドレス ホスト範囲 ブロードキャスト 192.168.5.0 192.168.5.1~30 192.168.5.31 1 192.168.5.32 192.168.5.33~62 192.168.5.63 2 192.168.5.64 192.168.5.65~94 192.168.5.95 3 192.168.5.96 192.168.5.97~126 192.168.5.127 4 192.168.5.128 192.168.5.129~158 192.168.5.159 5 192.168.5.160 192.168.5.161~190 192.168.5.191 6 192.168.5.192 192.168.5.193~222 192.168.5.223 7 192.168.5.224 192.168.5.225~254 192.168.5.225 +32 サブネットアドレス+1 ~次のサブネットアドレス-2 次のサブネット アドレス-1
サブネット化の例 例 : クラスBネットワーク 135.25.0.0 を62(=26-2)台のホストを接続できる1024 (=210)個のサブネットに分割 ネットワーク ホスト 16ビット 16ビット ホスト サブネット ネットワーク 16ビット 6ビット 10ビット ホスト部から10ビット借りる
サブネット化の例 サブネットマスク サブネットアドレス = 255.255.255.192 11111111.11111111.11111111.11000000 = 255.255.255.192 サブネットアドレス ホスト部が6ビットなので、26 = 0.0.0.64 ごと 192+64 = 256 0番目のサブネット : 135.25.0.0 / 26 1番目のサブネット : 135.25.0.64 / 26 +64 2番目のサブネット : 135.25.0.128 / 26 +64
サブネット化の例 +64 サブネットマスク : 255.255.255.192 アドレス増加値 26 = 0.0.0.64 アドレス増加値 26 = 0.0.0.64 サブネット ネットワーク アドレス ホスト ブロードキャスト 135.25.0.0 /26 135.25.0.1~0.62 135.25.0.63 1 135.25.0.64 /26 135.25.0.65~0.126 135.25.0.127 2 135.25.0.128 /26 135.25.0.129~0.190 135.25.0.191 3 135.25.0.192 /26 135.25.0.193~0.254 135.25.0.255 4 135.25.1.0 /26 135.25.1.1~1.62 135.25.1.63 5 135.25.1.64 /26 135.25.1.65~1.126 135.25.1.127 1023 135.25.255.192/26 135.25.255.193~255.254 135.25.255.255 +64 サブネットアドレス+1 ~次のサブネットアドレス-2 次のサブネット アドレス-1
サブネット化例題1 クラスBネットワーク 150.50.0.0 を、各ホスト500台接続可能なサブネットに分割 サブネットマスクは? 何個のサブネットに分割できるか? 各サブネットに割り当て可能なIPアドレスの範囲は?
サブネット化例題1 255.255.254.0 サブネットマスクの計算 500 ≦ 29 - 2 なのでホスト部には 9ビットあれば良い 11111111.11111111.11111110.00000000 255.255.254.0 ( / 23 ) サブネットの個数 サブネット部は 16 - 9 = 7 ビットなので 27 = 128 個のサブネット
サブネット化例題1 IPアドレスの範囲 ホスト部が9ビットなので、ネットワークアドレスは 29 = 21+8 = 0.0.2.0 ごと サブネットマスク : 255.255.254.0 なので 254+2 = 256 0番目のサブネット : 150.50.0.0 / 23 1番目のサブネット : 150.50.2.0 / 23 +2.0 2番目のサブネット : 150.50.4.0 / 23 +2.0 3番目のサブネット : 150.50.6.0 / 23 +2.0
サブネット化例題1 +2.0 サブネットマスク : 255.255.254.0 アドレス増加値 29 = 0.0.2.0 アドレス増加値 29 = 0.0.2.0 サブネット ネットワーク アドレス ホスト ブロードキャスト 150.50.0.0 /23 150.50.0.1~1.254 150.50.1.255 1 150.50.2.0 /23 150.50.2.1~3.254 150.50.3.255 2 150.50.4.0 /23 150.50.4.1~5.254 150.50.5.255 3 150.50.6.0 /23 150.50.6.1~7.254 150.50.7.255 4 150.50.8.0 /23 150.50.8.1~9.254 150.50.9.255 127 150.50.254.0 /23 150.50.254.1~255.254 150.50.255.255 +2.0
サブネット化例題2 クラスBネットワーク 130.100.0.0 を、5個のサブネットに分割 サブネットマスクは? 各サブネットに接続可能なホスト数は? 各サブネットに割り当て可能なIPアドレスの範囲は?
サブネット化例題2 255.255.224.0 サブネットマスクの計算 5 ≦ 23 なのでサブネット部には 3ビットあれば良い 11111111.11111111.11100000.00000000 255.255.224.0 ( / 19 ) 各サブネットのホストの台数 ホスト部は 16 - 3 = 13 ビットなので 213 -2 = 8190 台のホストが接続可能
サブネット化例題2 IPアドレスの範囲 ホスト部が13ビットなので、ネットワークアドレスは 213 = 25+8 = 0.0.32.0 ごと サブネットマスク : 255.255.224.0 なので 224+32 = 256 0番目のサブネット : 130.100.0.0 / 19 1番目のサブネット : 130.100.32.0 / 19 +32.0 2番目のサブネット : 130.100.64.0 / 19 +32.0 3番目のサブネット : 130.100.96.0 / 19 +32.0
サブネット化例題2 +32.0 サブネットマスク : 255.255.224.0 アドレス増加値 213 = 0.0.32.0 1 2 3 アドレス増加値 213 = 0.0.32.0 サブネット ネットワーク アドレス ホスト ブロードキャスト 130.100.0.0 /19 130.100.0.1~31.254 130.100.31.255 1 130.100.32.0 /19 130.100.32.1~63.254 130.100.63.255 2 130.100.64.0 /19 130.100.64.1~95.254 130.100.95.255 3 130.100.96.0 /19 130.100.96.1~127.254 130.100.127.255 4 130.100.128.0 /19 130.100.128.1~159.254 130.100.159.255 5 130.100.160.0 /19 130.100.160.1~191.254 130.100.191.255 6 130.100.192.0 /19 130.100.192.1~224.254 130.100.223.255 7 130.100.224.0 /19 130.100.224.1~255.254 130.100.255.255 +32.0
クラスフルネットワーク 全てのサブネットが同じサイズ 192.168.1.0/26 192.168.1.128/26 192.168.2.0/26 192.168.1.64/26 192.168.1.192/26
クラスレスネットワーク サブネットごとにサイズが異なる 192.168.1.0/24 192.168.2.128/26 192.168.1.224/30 192.168.2.0/25 192.168.1.192/27
クラスフルネットワークによる サブネット化 ⑤ 2個 ① ② ③ ④ 100個 50個 20個 10個 サブネット1 サブネット2 サブネット3 サブネット4 このネットワークで 172.24.0.0 をサブネット化すると?
クラスフルネットワークによる サブネット化 必要ホスト数 : 100, 50, 20, 10, 2 100 ≦ 27-2 なのでホスト部7ビット必要 サブネットマスク : 255.255.255.128 アドレス増加値 +0.0.0.128 サブネット ネットワークアドレス ホストアドレス ホスト数 1 172.24.0.0 /25 172.24.0.1~0.126 126 2 172.24.0.128 /25 172.24.0.129~0.254 3 172.24.1.0 /25 172.24.1.1~0.126 4 172.24.1.128 /25 172.24.1.129~1.254 5 172.24.2.0 / 25 172.24.2.1~2.126 全て同じサイズのサブネットにするのはホスト数の無駄
クラスレスネットワークによる サブネット化 サブネットごとにホスト部のビット数を変える サブネット 必要ホスト数 ホスト部 必要ビット 1 100 2 50 3 20 4 10 5 ≦ 22-2 ≦ 24-2 ≦ 25-2 ≦ 26-2 2 4 5 6 ≦ 27-2 7
クラスレスネットワークによる サブネット化の手順 必要なホスト数が多い順に並び替え 各サブネットのサブネット部, ホスト部のビット数計算 各サブネットのサブネットマスク計算 各サブネットのネットワークアドレス増加値計算 並び替えた順に各サブネットにネットワークアドレス割り当て 各サブネットのブロードキャストアドレス計算 各サブネットのホストアドレス範囲計算
クラスレスネットワークによる サブネット化 サブネットごとにホスト部のビット数を変える サブネット 必要 ホスト数 ホスト部 ビット サブネットマスク アドレス 増加値 1 100 7 2 50 6 3 20 5 4 10 255.255.255.252 255.255.255.240 255.255.255.224 255.255.255.192 255.255.255.128 +0.0.0.4 +0.0.0.16 +0.0.0.32 +0.0.0.64 +0.0.0.128 252+4 = 256
クラスレスネットワークによる サブネット化 ネットワークアドレス ホスト範囲 アドレス増加値 1 +0.0.0.128 2 +0.0.0.64 3 +0.0.0.32 4 +0.0.0.16 5 +0.0.0.4 172.24.0.0 /25 172.24.0.241, 242 172.24.0.224~238 172.24.0.193~222 172.24.0.129~190 172.24.0.1~126 172.24.0.128 /26 172.24.0.192 /27 172.24.0.224 /28 172.24.0.240 /30
クラスレスネットワークによる サブネット化 ⑤ 2個 172.24.0.240/30 ① ② ③ ④ 100個 50個 20個 10個 172.24.0.0/25 172.24.0.192/27 172.24.0.128/26 172.24.0.224/28
クラスレスネットワークによる サブネット化の例 WAN ④ ⑤ 5個 4個 ⑧ ⑥ ⑦ ① ② ③ 100個 50個 10個 このネットワークに 220.20.10.0 を割り当てるには?
クラスレスネットワークによる サブネット化の例 必要 ホスト数 ホスト部 ビット サブネットマスク アドレス 増加値 1 100 2 50 3 10 4 5 6 7 8 3 2 4 6 7 255.255.255.248 255.255.255.252 255.255.255.240 255.255.255.192 255.255.255.128 +0.0.0.8 +0.0.0.4 +0.0.0.16 +0.0.0.64 +0.0.0.128
クラスレスネットワークによる サブネット化の例 ネットワークアドレス ホストアドレス範囲 アドレス 増加値 1 +0.0.0.128 2 +0.0.0.64 3 +0.0.0.16 4 +0.0.0.8 5 6 +0.0.0.4 7 8 220.20.10.0 /25 229.20.10.231, 232 229.20.10.229, 230 229.20.10.225, 226 229.20.10.217~222 220.20.10.209~214 220.20.10.193~206 220.20.10.129~190 220.20.10.0~126 220.20.10.128 /26 220.20.10.192 /28 220.20.10.208 /29 220.20.10.216 /29 220.20.10.224 /30 220.20.10.228 /30 220.20.10.232 /30
クラスレスネットワークによる サブネット化の例 WAN 220.20.10.208 /29 220.20.10.216 /29 5個 4個 220.20.10.232 /30 220.20.10.224 /30 220.20.10.228 /30 100個 50個 10個 220.20.10.0 /25 220.20.10.128 /26 220.20.192.0 /28
演習問題 : クラスレスネット ワークによるサブネット化 ① ② 120個 50個 ⑥ ⑦ ③ ④ ⑤ 12個 10個 8個 このネットワークに 195.50.25.0 を割り当てるには?
演習問題 : クラスレスネット ワークによるサブネット化 必要 ホスト数 ホスト部 ビット サブネットマスク アドレス 増加値 1 120 2 50 3 12 4 10 5 8 6 7 4 2 6 7 255.255.255.240 255.255.255.252 255.255.255.192 255.255.255.128 +0.0.0.16 +0.0.0.4 +0.0.0.64 +0.0.0.128
演習問題 : クラスレスネット ワークによるサブネット化 ネットワークアドレス ホストアドレス範囲 アドレス 増加値 1 +0.0.0.128 2 +0.0.0.64 3 +0.0.0.16 4 5 6 +0.0.0.4 7 195.50.25.0 /25 195.50.25.245, 246 195.50.25.241, 242 195.50.25.225~238 195.50.25.209~222 195.50.25.193~206 195.50.25.129~190 195.50.25.0~126 195.50.25.128 /26 195.50.25.192 /28 195.50.25.208 /28 195.50.25.224 /28 195.50.25.240 /30 195.50.25.244 /30
演習問題 : クラスレスネット ワークによるサブネット化 195.50.25.0 /25 195.50.25.128 /26 120個 50個 220.20.240.0 /30 220.20.244.0 /30 12個 10個 8個 195.50.25.192 /28 195.50.25.208 /28 195.50.25.224 /28