環境システム科学演習(後半) FORTRAN & C(以降FORTRANと省略して呼びます)は富士通 環境システム科学演習(後半) FORTRAN & C(以降FORTRANと省略して呼びます)は富士通 により開発されたプログラミング環境です。 FORTRANはコンピュータと共に歴史を刻んできたといっても過言 ではないポピュラーなもので、FORTRAN IV、FORTRAN77など というように歴史的変遷を経てきており、その間仕様もかなり 大きく変化を遂げてきています。
本センターに導入されたFORTRANではこれらの 過去の仕様で書かれたプログラムも走らせることが 出来ます。また、WORKBENCH、VISUAL ANALYSER と呼ばれるより本格的な開発環境も整えられており、 WINDOWSのアプリケーションを作成することも可能です。 また、本アプリケーションではC言語も同時に処理できます。 この講義ではこの開発環境の元で、海洋物理学や気候学 に関連した実際的なプログラミングを行い、計算機言語に 慣れ親しみ、論理的な思考能力を養うことを目標とします。
予定 11/25:計算機環境の説明、FORTRAN文法その1 12/2 :FORTRAN文法その2 12/9:FORTRAN文法その3 1/13:応用編その1 1/20:応用編その2 1/27:課題 2/3:課題
①プログラムの編集 情報処理センターでパソコンを立ち上げると、下の画面になります。 プログラムの作成はメモ帳で行います。
①プログラムの編集 スタートバーをクリックし、すべてのプログラム、アクセサリを クリックするとメモ帳が現れるので、これをクリックします。
①プログラムの編集 すると、メモ帳が立ち上がります。 このソフトによりプログラムを作成・編集します。
①プログラムの編集 下の画面に示されるように、Fortranのプログラムを打ち込みます。
①プログラムの編集 プログラムの保存:「ファイル」をクリックし、その中の「名前を付けて保存」をクリックしすると、右下の画面のようなものが現れてきます。ファイル名にプログラム名を入力して保存するわけですが、Zドライブを選んで保存してください。ファイル名は何文字でもいいです。「ファイルの種類」は必ず「全てのファイル」にし、ファイル名の後に.f95を付けることに注意してください(例:test.f90, rensyu.f90など)。二回目以降の保存は「ファイル」の「上書保存」を選択すればOKです。今回はsample01.f90とします。
②プログラムの翻訳 ①でプログラムの編集を行ったら、次に翻訳に移ります。メモ帳で 編集したプログラムは、人間に読みやすいように作られた言語で あり、そのままでは、コンピュータは理解・実行することができません。 この翻訳の作業は、プログラムの実行ファイルを作り出すものです。 まず、最初の画面で、デスクトップにある「Fortran」と書かれた (Mに似たアイコン)ショートカットをダブルクリックします。
②プログラムの翻訳 すると、 MINGW32というソフトが起動します。あまり見慣れない画面ですが、このソフトは UNIXというWINDOWSとは異なった動作環境により動いています。このソフトに より、プログラムを翻訳、実行します。
②プログラムの翻訳 まず、MINGW32上で、“ls -l”と打ち込み、Enterを押します。すると、下の画面の ようにファイルのリストが現れてきます。①でプログラムの編集を行っていれば、 そのファイル名が現れます。 ※この“ls-l”は、UNIX上でファイルの存在を確認するコマンドです。
②プログラムの翻訳 次に翻訳に移ります。Fortranの翻訳コマンドは、“g90”になります。“g90 プログラ ム名“と打ち込んで、Enterを押してください。翻訳しようとしたプログラムが文法上、 ミスがなければ、下の画面のように$マークが出るだけとなります。
②プログラムの翻訳 先ほどの翻訳でミスがなければ、ファイルを参照(ls-l)すれば、下の画面のように プログラムファイルの他にa.exeというファイルが現れます。これが、翻訳された コンピュータが理解・実行できるファイルになります。
③プログラムの実行 プログラムの実行は、“a.exe”と打ち込みEnterすればOKです。
※ソフトの終了の仕方 プログラミングを終了する時は、メモ帳は、「ファイル」の「メモ帳の終了」をクリック、 MINGW32は、画面上で“exit”と打ち込み、EnterすればOKです。
ここまでが一連のプログラム作成、翻訳、実行の操作となります。 来週以降は、FORTRAN文法について、例題プログラムに即した 説明を行っていきます。 結氷水温( Tf )の計算式: Tf=a0×S+a1×S (3/2)+a2×S2+b×P =(a0+a1×√S+a2×S) ×S +b×P ここで、 S:塩分 (psu) 、P:圧力 (dbar) 以下の4つは定数 a0=-0.0575 a1=1.710523e-3 (1.710523×10-3) a2=-2.154996e-4 ( -2.154996× 10-4 ) b=-7.53e-4 ( -7.53× 10-4 )