OPERA原子核乾板のFLOW 名古屋大学理学研究科F研究室 M1 中塚裕司.

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OPERA原子核乾板のFLOW 名古屋大学理学研究科F研究室 M1 中塚裕司

4年生時・・・OPERA RUN開始。届いたfilm CSとECCを sheet化する仕事を担当する。 2010年現在までで2600CS,1000ECC以上のfilmをsheet化してきた。 M1・・・イタリアで実験場、Gran Sasso現地でのCS,ECCのHandlingを 経験する。 現在、ECCの中でのVERTEX Confirmの作業をし始めたところ。

Gran Sassoから東濃スキャニングルーム に届いたフィルム。 Sheet化装置

東濃スキャニングルームでのシート化の様子

シート化されたECC

Gran Sasso研究所 イタリア 2009年9月~11月滞在

Detecterから取り出されたECC

8.3kg ECC (Emulsion Cloud Chamber) 75.4mm 125mm 100mm 原子核乾板と 鉛のサンドイッチ構造 57 emulsion films and 56 Pb plates

生成粒子 反応地点 neutrino 原子核乾板

ニュートリノ反応におけるECC内でのニュートリノ反応地点、 VERTEXの探索。 CSでのニュートリノ反応での生成粒子のtrack解析 →ECCへ繋ぐ。 ● Scan Backでのtrackのstop地点から反応plateを突き止めVERTEX探索を行う。 ● CS の解析で、複数のtrackの描像がある一点に収束しているように見えるとき、直接に    ECC内の反応plateを予想しVERTEX探索。

CS neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01 base:200micron emulsion:44micron CS Pb:1mm neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

CS neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01 base:200micron emulsion:44micron CS Pb:1mm neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

CS neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01 base:200micron emulsion:44micron CS Pb:1mm neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

CS Following up the track neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 base:200micron emulsion:44micron CS Following up the track Pb:1mm neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

CS Stop! Following up the track neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 base:200micron emulsion:44micron CS Stop! Following up the track Pb:1mm neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

SCANNING CS Stop! Following up the track neutrino ….. PL10 PL09 PL08 base:200micron emulsion:44micron CS Stop! Following up the track Pb:1mm SCANNING neutrino ….. PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

SCANNING 3D ViewerでのVERTEX探索。 CS Stop! Following up the track neutrino base:200micron emulsion:44micron CS Stop! Following up the track Pb:1mm SCANNING neutrino ….. 3D ViewerでのVERTEX探索。 PL10 PL09 PL08 PL07 PL06 PL05 PL04 PL03 PL02 PL01

PL43であるScan Back trackがstop PL37-PL44を飛跡読み取り装置でSCANする。 実際に自分が挑んだEVENT Event 901370, Brick 41597 PL43であるScan Back trackがstop PL37-PL44を飛跡読み取り装置でSCANする。 飛跡読み取り装置S-UTSによるデータ上で 飛跡の再構成を行う。 飛跡を再構成すると、Back Groundを含めて 約10000本/cm^2のtrack候補が出てくる。 ほとんどはcompton自由電子による飛跡が、trackと誤認識されたもの。 ECCのフィルム間アライメント用の宇宙線 ~100本/cm^2 以下、3D Viewerでの実演

飛跡読み取り装置S-UTSによるデータ上で stop trackを探し出す。 実際に自分が挑んだEVENT Event 901370, Brick 41597 飛跡読み取り装置S-UTSによるデータ上で stop trackを探し出す。 Stop track情報を元にそれとVERTEXをつくるPartner Searchを行う 条件:PL43よりもニュートリノ方向に対して上流で、Stop trackに対して再接近距離が50micron以内になるようなtrackだけを表示させる。

CS trackの解析により直接にVTX Pointを予想し、その付近をSCANNING 実際に自分が挑んだEVENT Event 901664, Brick 22994 CS trackの解析により直接にVTX Pointを予想し、その付近をSCANNING 3D ViewerでVTX探索。CS trackの情報を元に、それに近いtrackを選び出す。 VTXを見つけ出す。

課題 何をもって Location したというか。 →muon付きのVERTEXはほぼそれで決着が付くが、NC反応の場合、親粒子(VTXの上に粒子がついているかどうか見ないといけない。中性の粒子の場合どうするか? →物理的な条件、film間のalignmentの精度向上、飛跡読取装置のeffciency改善などによってさらに良く、Location、Decay Searchができるようになる。