2009年8月17日,新潟大学 「情報」と「ものづくり」 の実践教育2 佐藤亮一,下保敏和.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
プログラミング論 第八回数字の計算,整数の入出力. 本日の内容 前回の課題(続き) 前回の課題(続き) 数字の計算をする 数字の計算をする – 加減乗除を行う – インクリメント演算子とデクリメン ト演算子.
Advertisements

実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms NXT で目指せロボコン! WEB : 著者:藤吉弘亘,藤井隆司,鈴木裕利,石井成郎 :
プログラミングとは Q.プログラムとは何か? A.コンピュータを制御するための,コンピュータに対する命令(指示)の集まり.
マイコン入門実践教育プロセス説明 第4システム部 ES443 塩島秀樹.
5 LED回路 センシング演習基礎(2S) センシング基礎演習(第5回) LED回路 (担当 高橋)
JavaによるCAI学習ソフトウェアの開発
実行時のメモリ構造(1) Jasminの基礎とフレーム内動作
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(C言語第3回) 岩村雅一
テープ(メモリ)と状態で何をするか決める
コンピュータ系実験Ⅲ 「ワンチップマイコンの応用」 第1週目
プログラミングとは Q.プログラムとは何か? A.コンピュータを制御するための,コンピュータに対する命令(指示)の集まり.
情報科学1(G1) 2016年度.
USB2.0対応PICを用いたデータロガーの製作
プログラムはなぜ動くのか.
プログラミング演習Ⅰ 課題2 10進数と2進数 2回目.
PIC制御による赤外線障害物 自動回避走行車
デジタル回路(続き) コンピュータ(ハードウェアを中心に)
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
電子回路Ⅰ 第2回(2008/10/6) 今日の内容 電気回路の復習 オームの法則 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 線形素子と非線形素子
   電気回路について学習する。        (センサを使用した電気回路) 〇 めあて トランジスタを使った、電気回路を つくろう。
コンピュータの原理 1E17M053-9 奈良 皐佑 1E17M070-7 師尾 直希        1E17M078-6 渡邊 惇.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第8回(後半第2回) 岩村雅一
情報電子実験Ⅰ-説明 測定器の使い方.
ICトレーナーの構成 7セグメントLED ブレッドボード XOR OR AND NAND 電源端子 スイッチ端子 LED端子 データLED
第6回 よく使われる組合せ回路 瀬戸 重要な組合せ回路を理解し、設計できるようにする 7セグディスプレイ用デコーダ 加算回路・減算回路
電界効果トランジスタの動作原理 トランジスタを用いた回路のバイアス
電界効果トランジスタの動作原理 トランジスタを用いた回路のバイアス
半導体.
コンピュータを知る 1E16M009-1 梅津たくみ 1E16M017-8 小沢あきら 1E16M035-0 柴田かいと
演習課題の進め方 1.製作内容の決定 2.部品の配置を決める (回路図を描く) 3.処理の流れをフローチャートに表す
コンピュータ系実験Ⅲ 「ワンチップマイコンの応用」 第3週目
マイコンによるLEDの点灯制御 T22R003 川原 岳斗.
コンピュータ系実験Ⅲ 「ワンチップマイコンの応用」 第1週目 アセンブリ言語講座
R8C/Tiny I/Oポートの仕組み.
製造技術者のためのディジタル技術 組み込み型制御入門(2) 中京大学情報理工学部  伊藤 誠.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(後半第3回) 岩村雅一
岩村雅一 知能情報工学演習I 第8回(C言語第2回) 岩村雅一
実行時情報に基づく OSカーネルのコンフィグ最小化
巡回冗長検査CRC32の ハード/ソフト最適分割の検討
岩村雅一 知能情報工学演習I 第10回(後半第4回) 岩村雅一
ICトレーナーの構成 7セグメントLED ブレッドボード XOR OR AND NAND 電源端子 スイッチ端子 LED端子 データLED
デジタル画像とC言語.
ディジタル回路の設計と CADによるシステム設計
ICトレーナーの構成 7セグメントLED ブレッドボード XOR OR AND NAND 電源端子 スイッチ端子 LED端子 データLED
地域情報学 C言語プログラミング 第1回 導入、変数、型変換、printf関数 2016年11月11日
プログラミング基礎B 文字列の扱い.
情報処理 タイマの基礎 R8C タイマの基礎.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(後半第3回) 岩村雅一
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(C言語第3回) 岩村雅一
FETの等価回路 トランジスタのバイアス回路(復習)
岩村雅一 知能情報工学演習I 第12回(C言語第6回) 岩村雅一
C言語 はじめに 2016年 吉田研究室.
2010年度 情報科学序論 ~ 内部構造と動作の仕組み(2) ~.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(後半第3回) 岩村雅一
電子回路Ⅰ 第5回(2008/11/10) 理想電源 トランジスタの等価回路.
vc-3. ダンプリスト,配列 (Visual Studio C++ の実用知識を学ぶシリーズ)
2013年度 プログラミングⅠ ~ 内部構造と動作の仕組み(2) ~.
[3] 電子回路の製作 目的 OPアンプ(演算増幅器)を使用した小規模な 電子回路を製作し、その基本動作を確認する。 反転アンプ製作
エレクトロニクスII 第12回増幅回路(1) 佐藤勝昭.
vc-3. ダンプリスト,配列 (Visual Studio C++ の実用知識を学ぶシリーズ)
岩村雅一 知能情報工学演習I 第8回(後半第2回) 岩村雅一
岩村雅一 知能情報工学演習I 第8回(C言語第2回) 岩村雅一
Cp-1. Microsoft Visual Studio 2019 C++ の使い方 (C プログラミング演習,Visual Studio 2019 対応) 金子邦彦.
2008年度 情報科学序論 ~ 内部構造と動作の仕組み(2) ~.
printf・scanf・変数・四則演算
2009年8月18日,新潟大学 「情報」と「ものづくり」 の実践教育3 下保敏和,佐藤亮一.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第13回(後半第7回) 岩村雅一
岩村雅一 知能情報工学演習I 第7回(後半第1回) 岩村雅一
第1章 文字の表示と計算 printfと演算子をやります.
岩村雅一 知能情報工学演習I 第9回(C言語第3回) 岩村雅一
Presentation transcript:

2009年8月17日,新潟大学 「情報」と「ものづくり」 の実践教育2 佐藤亮一,下保敏和

本日の内容 PIC16F84A PIC16F84Aを用いた LED点滅回路

本日の内容 午前 9:00-9:50 ガイダンス,ソフトウェアのインストール 10:00-10:50 電子回路の基礎 11:00-11:50 演習 12:00-12:20 試験① 午後 13:30-14:20 回路作成の説明,および回路作成 14:30-15:20 回路作成 15:30-16:20 プログラム説明,および作成 16:30-16:50 試験②

試験について 重要 のページを要チェックしてください. PIC回路,プログラムが完成しなくても,合否には関係ありません

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

1.はじめに Iin Iout PIC Iout Iin トランジスタ Iout ON/OFF スイッチ

1.はじめに Iin Iout Iin Iout Iin Iout

1.はじめに プログラム(ソフトウェア)で制御 コンピュータ!

1.はじめに ハードウェア 一般のPC PIC 最大動作クロック: 3.0GHz位 (Intel Core 2 Duo等) 最大動作クロック: 20MHz位      (PCだと,NEC PC9801 VX?) メモリ: 2~4GB位 プログラムメモリ:1K~数Kワード PIC16F84Aだと1ワードは14ビット ∴例えば,2Kワードは3.5KB G(ギガ) 109 M(メガ) 106 K(キロ) 103

1.はじめに ソフトウェア PIC PIC16F84A 35種類のアセンブラ命令 アセンブラ言語 (機械の言語) C言語 (人間が理解しやすい言語) C言語 (人間が理解しやすい言語)

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

2.オームの法則 重要 I E=Vcc I E 問1. 電圧Eが3V, 抵抗Rが150Ωのとき,流れる電流は何mA? 答え. 500Ω (=5/0.01)

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

3.回路図における電源,アース 重要 注意. 上図では赤と青を使いましたが, 一般に電源ラインは赤,アースラインは黒を使います. 電源ライン     一般に電源ラインは赤,アースラインは黒を使います.

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

4.LEDのON/OFF ダイオード 発光ダイオード(LED) × × カソード アノード カソード アノード カソード アノード カソード

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

5.トランジスタのスイッチ動作 IC(出力) IE(出力) IB(入力)

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

6.PICの出力電流 0V(L) 5V (H)

午前の目次 はじめに オームの法則 回路図における電源,アース LEDのON/OFF トランジスタのスイッチ動作 PICの出力電流 2進数と16進数

7.2進数と16進数 重要 10進数 2進数 16進数 0000 0000 1 0000 0001 2 0000 0010 3 0000 0011 4 0000 0100 5 0000 0101 6 0000 0110 7 0000 0111 8 0000 1000 9 0000 1001 10 0000 1010 A 11 0000 1011 B 12 0000 1100 C 13 0000 1101 D 14 0000 1110 E 15 0000 1111 F 16 0001 0000

7.2進数と16進数 重要 2進数から16進数への変換 (例) 0010000100001111 2 4ビットずつに区切る. 0010 0001 0000 1111 2 2 1 F (答え) 210F16 or 0x210F 16進値を表現する際に「0x」という記号が頭に使われる場合がある.

7.2進数と16進数 重要 16進数から2進数への変換 (例) 0x420D 4 2 D 0100 0010 0000 1101 2 D 0100 0010 0000 1101 2 (答え) 0100 0010 0000 11012

演習 重要 (演習1) 下図において,電源Vccが5Vで抵抗R流れる電流を 10mAにしたい.抵抗Rを何Ω程度にすればよいか? なお,LEDで1.7Vの電圧降下がある. 答え. 330Ω (=(5.0-1.7)/0.01)

演習 重要 (演習2) 下図の回路に電源ラインとアースラインを引きなさい. 電源ライン アースライン

演習 重要 (演習3) 0011000101001101 2 を16進数に,0x431Eを2進数に 変換しなさい. 3 1 4 D       変換しなさい. 3 1 4 D 4ビットずつに区切る. 0011 0001 0100 1101 2 4 3 1 E 0100 0011 0001 1110 2

午前の部 終わり

本日の内容 午前 9:00-9:50 ガイダンス,ソフトウェアのインストール 10:00-10:50 電子回路の基礎 11:00-11:50 演習 12:00-12:20 試験① 午後 13:30-14:20 回路作成の説明,および回路作成 14:30-15:20 回路作成 15:30-16:20 プログラム説明,および作成 16:30-16:50 試験②

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイル PICライター

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイル PICライター

回路図

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイル PICライター

各部品の説明 PIC 凹み 凹み 18 1 17 2 16 3 15 4 PIC16F84A 14 5 13 6 12 7 11 8 10 9

各部品の説明 LED A K K A

各部品の説明 抵抗 330Ω 1/4W

各部品の説明 セラミック振動子 アースに接続

各部品の説明 重要 バイパスコンデンサ

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイル PICライター

はんだ付け用具 はんだコテ台 はんだ はんだコテ

はんだ付け作業の注意点 重要 はんだコテが十分な温度になるまで待つ. コテ先をリード線とランド(銅箔)を同時に加熱し,その後にはんだを流し込む(①コテが先 ②次にはんだ)      「富士山」のような形が理想. 3. はんだが適量になったら,コテをはなす. 4. その後,数秒放熱. 5. 作業全体では:   ①コテ先を綺麗に保つため,時々濡れたスポンジ等ではんだを拭き取る(温度調整の役割もする).   ②基板上の余分なはんだを除去するには,先の綺麗な(はんだが拭き取られた)コテ先をつける.   ③火傷に気を付ける・

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイル PICライター

C言語の構成 宣言部 ・モジュール使用宣言 ・インクルードファイル指定 ・グローバル変数宣言 メイン関数部 int main(void) { ローカル変数宣言; 実行文; return 0; } その他関数部 関数A() { ローカル変数宣言; 実行文; }

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイルの手順 PICライター使用法

Cサンプルプログラムの説明① 重要 1つのポートでのLED点滅のアルゴリズム はじめ 初期化 ポートをON 一定時間待つ ポートをOFF

Cサンプルプログラムの説明② 重要 PORTB (0-7)に対応する8ビットの移動 (main関数内) for(;;) { pb = 1; for (i=0; i<13 ; i++) { PORTB = pb; PORTA = pb >> 8; timer_wait(INTERVAL); pb <<= 1; } pb = 1;  8ビットだと 00000001 PORTB = pb; により,以下のようになる. PORTB 7 6 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0がON,1がOFF pb <<= 1; 00000001  00000010        左に1ビットシフト 実際には,PORTA(0-4), PORTB (0-7)の 合計13個のLEDが点滅する.

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイルの手順 PICライター使用法

フォルダ構造 Windows内のHDD(ハードディスクドライブ)内のフォルダ(ディレクトリ)構造 このフォルダで作業します.作成したソースファイル「*.c」,および「make.bat」ファイルをここに保存します. C: Documents and settings ユーザ名(ここではRyoichi SATO) My Documents (XP) or Documents (Vista) お気に入り その他のフォルダ

コンパイルの手順 XP: 「cd my」と打って,「Tab」キーを押すと,自動的に 「cd “My Documents”」となるので,その段階で「Enter」 キーを押す. Vista: 「cd doc」と打って,「Tab」キーを押すと,自動的に 「cd documents」となるので,その段階で「Enter」 「dir」と打って,「Enter」.作成したソースファイル「***.c」と 「make.bat」があるのを確認する. 「make ***.c」でコンパイルする. 「dir」と打って,「***.hex」ファイルが出来ているのを確認する.

午後の目次 回路図 各部品の説明 はんだ付け用具 C言語の構成 Cサンプルプログラムの説明 コンパイルの手順 PICライター使用法

PICライタの使用法 凹んでいる方が上. 上から2番目から入れる. レバーを倒して固定.

PICライタの使用法

午後の部 終わり

ソフトウェアのインストール

sdccのインストール

GPUTILISのインストール