森林破壊と地球温暖化
世界の森林面積の変化
森林破壊の原因 人口増加と貧困に伴う、森林の農地・牧草地化 人口増加に伴う、薪炭材利用の増加 非伝統的焼畑農法 森林火災 世界規模での木材利用の増加
オランウータンに迫る危機 もともとあった生息地の面積は約80%が破壊され、個体数は100年間で約92%減少している。
地球温暖化 森林への影響
温度上昇と森林 温度が1℃上昇=緯度が100㎞下がる。 山の場合 温度が1℃上昇=高度が100m下がる。 →1℃の温度上昇によって、植物の分布地域は大きく変化する。 ⇒中には、気候の変化に適応できず、絶滅する植物も出てくる可能性や、空気が乾燥し、森林火災が多発する可能性がある。
日本の森林で起きている現象 北の地方に分布するブナ林の分布適域が大きく減少 マツ枯れ被害が大きく拡大 東北地方を中心に広がるハイマツが減少 シコクシラベの絶滅危機 内陸部におけるシラカシなど常緑広葉樹の分布が増加
世界の森林で起きている現象 2000年から2010 年までの10年間に年間1,300万haもの森林が消失 空気の乾燥による大規模な森林火災の多発 植物の生息域の高緯度化、高地方向への移動、春期現象の早期化
今後どのような影響があるのか IPCCの報告書 「現存する世界の森林の1/3が樹木の植生タイプの変化にさらされる」 植物は植生の移動速度が極めて遅い →絶滅する樹種もある
森林の機能 生物多様性保全 地球環境保全 土砂災害防止機能/土壌保全機能 水源涵養機能 快適環境形成機能 保健レクリエーション機能 文化機能 物質生産機能 森林の機能
地球環境保全 二酸化炭素吸収 を吸収しているが、同時に呼吸 によってCO2を排出する は呼吸で排出するCO2量を上回る ため、差し引きすると吸収している
森林のCO2吸収量 天然林よりも人工林の ほうが吸収量が多い →育成林は下草刈りや、 間伐などを行うため →育成林は下草刈りや、 間伐などを行うため 15年生くらいまでの森 林はCO2をよく吸収す る
地球環境保全 化石燃料代替エネルギー 住宅1棟を建設する時に必要な材料の製造に要するエネルギー消費から放出される炭素量 木造住宅は・・・ 住宅1棟を建設する時に必要な材料の製造に要するエネルギー消費から放出される炭素量 木造住宅は・・・ 鉄骨プレハブの3分の1 RC造(鉄筋コンクリート造) 住宅の4分の1 の炭素放出
二酸化炭素の排出を削減 具体的には… 化石燃料の使用を抑えること →化石燃料に依存しきっている 現代社会においては困難なこと 地球温暖化防止と森林 二酸化炭素の排出を削減 具体的には… 化石燃料の使用を抑えること →化石燃料に依存しきっている 現代社会においては困難なこと
光合成により、二酸化炭素を同化し、 固定できる森林の力に頼る 京都議定書で約束した削減目標の3分の2を 森林による温室効果ガスの吸収量で 達成する計画になっている。 残りの3分の1は省エネなどで削減
化石燃料の使用を抑えることが困難 ↓ 植物の同化・固定できる性質に頼る 化石燃料の使用を抑えることが困難 ↓ 植物の同化・固定できる性質に頼る
特に森林は長い年月にわたって成長し続ける樹木が集まっているため、大気中の二酸化炭素の吸収に有効 ↓ 長年にわたり、大気中の二酸化炭素を、 幹や枝、根などに固定できる 森林は地球温暖化防止において 大切な役割を果たしている
地球温暖化になると起こること 海面水位の上昇→領土が狭くなる 異常気象(豪雨、干ばつetc)の増加 生態系への影響、貴重なDNAの減少 砂漠化 熱帯性感染症(マラリヤ、コレラetc)の発生 穀物生産の低下→食糧問題 消費エネルギーの増加によるエネルギー不足
地球温暖化による森林破壊 ☆そもそも、森林はどのような役割を果たしているのか? →水を蓄える/酸素を作る/住む場所を作る/食べ物を作る….人間の生活に密接している! ☆なぜ森林破壊が起こるのか? →木材利用・施設開発による森林伐採/焼畑農業/酸性雨による木々の荒廃 そして、地球温暖化による森林の枯渇!
森林を保護するために… わたしたちが日常生活の中でもできる森林保護対策。それの代表に、ゴミ処理方法の改善がある。 使い捨てのものに頼らず、一人一人が 「もったいない」精神を持って資源を大切にすることが、森林を守ることとなり、そして わたしたちの生活を守ることに繋がる!!