第11回 内部統制
内部統制とは? 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準 内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報 告の信頼性、事業活動 に関わる法令等の遵守並びに資産の保 全の4つの目的が達成されているとの合理的な 保証を得るた めに、業務に組み込まれ、組織内のすべての者によって遂行 されるプロ セスをいい、統制環境、リスクの評価と対応、統 制活動、情報と伝達、モニタリング (監視活動)及びIT (情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される。
内部統制とは(2) 業務に組み込まれ、組織内の すべての者によって遂行され るプロ セス 目的 基本的要素 業務の有効性及び効率性 財務報告の信頼性 事業活動 に関わる法令等の 遵守 資産の保全 基本的要素 統制環境 リスクの評価と対応 統制活動 情報と伝達 モニタリング (監視活動) IT(情報技術) http://www.brother.co.jp/library/websites/co.jp/corporate/img/governance/con_img_01.gif
注目されるようになったきっかけ アメリカにおけるエンロン事件 日本におけるカネボウ事件
内部統制の実施主体 経営者 取締役 監査役または監査委員会 内部監査人 組織内のその他の者 (内部統制の整備運用状況を検討評価し、その改 善を促す職責を担う者および部署) 組織内のその他の者
経営者の実施すべき内容 経営者は、組織の 活動について最終的な責 任を有しており、その一環として、取締役会が決定 した基本方針に基づき内部統制を する 役割と責任がある。 経営者は、その責任を果たすための手段として、社 内組織を通じて内部統制の 整備及び運用(モニタリ ングを含む。)を行う。 経営者は、組織内のいずれの者よりも、統制環境に 係る諸要因及びその他の内部統制の基本的要素に影 響を与える組織の気風の決定に大きな影響力を有し ている。
内部統制評価について 経営者は、有効な内部統制の整備及び運用 の責任を負う者として、 内 部統制を評価する。 経営者は、有効な内部統制の整備及び運用 の責任を負う者として、 内 部統制を評価する。 経営者は、内部統制の評価に当たって、連 結ベースでの財務報告全体に 影響 を及ぼす内部統制の評価を行った上で、 その結果を踏まえて、 に組み 込まれ一体となって遂行される内部統制を 評価しなければならない。
業務プロセスの内部統制 と で業務プロセスを明確に それらのリスクを明らかにして、そのリスクの予防と防止 の仕組みを構築 手作業による統制 と で業務プロセスを明確に それらのリスクを明らかにして、そのリスクの予防と防止 の仕組みを構築 手作業による統制 人の判断等によって行われるコントロール ITを利用した統制 自動で行われるコントロール