2016年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ

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ILC 実験でのヒッグス粒子 精密測定精度評価 第 67 回日本物理学会春季大会 2012 年 3 月 25 日 関西学院大学 日本歯科大学新潟 小野裕明 高エ研 宮本彰也 他 ILC 物理解析グループ 2012 年 3 月 25 日第 67 回 日本物理学会 1.
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高エネルギー物理学研究室紹介 ひろ☆たん 2012年6月16日 @5号館302号室.
Introduction 標準模型は実験結果をよく再現している。 しかし、標準模型の枠組では説明できない現象もある。
科研費特定領域第二回研究会 「質量起源と超対称性物理の研究」
μ→e+γとμ→e+γ+νe+νμ を探索する
電磁カロリーメーターを使って中性パイ中間子を見よう!
山崎祐司(神戸大) コライダーでの Higgs 探し.
山崎祐司(神戸大) 粒子の物質中でのふるまい.
2016年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その2)
BRST対称性とカイラル対称性の破れの 格子QCDシミュレーションによる検証 scirqcd 帝京大学理工学部 古井貞隆
COMPASS実験の紹介 〜回転の起源は?〜 山形大学 堂下典弘 1996年 COMPASS実験グループを立ち上げ 1997年 実験承認
名古屋大学大学院 理学研究科 高エネルギー素粒子物理学研究室(N研) 名古屋大学タウ・プトン物理研究センター 飯嶋 徹
LHC Run-2 進展状況 [1] Run-2に向けたアトラス検出器の改良 [0] Run-2 LHC
Bファクトリー実験に関する記者懇談会 素粒子物理学の現状 2006年6月29日 名古屋大学 大学院理学研究科 飯嶋 徹.
高エネルギー物理学特論 岡田安弘(KEK) 2007.1.23 広島大学理学部.
ATLAS実験における超対称性事象のバックグラウンドの実験的評価
複荷電ヒッグス粒子のWW崩壊に対するLHC実験からの制限について
CERN (欧州原子核研究機構) LEP/LHC 世界の素粒子物理学研究者の半数以上の約7000人が施設を利用
Randall Sundrum model に於ける KK Graviton の dimuon 崩壊の探索
ILCにおけるリトルヒッグス・モデルの検証に関する
CERNとLHC加速器 LHC計画 (Large Hadron Collider Project): CERN
LHC加速器の設計パラメーターと 2012年の運転実績
核物理の将来 WG ストレンジネス sub group
Vector Boson Fusion過程を用いた ヒッグスのスピンとCPの測定
Unitarity in Dirichlet Higgs Model
Randall Sundrum model に於ける KK Graviton の dimuon 崩壊の探索
FPCCDバーテックス検出器における ペアバックグラウンドの評価 4年生発表 2010/03/10 素粒子実験グループ 釜井 大輔.
アトラス実験で期待される物理 (具体例編) ① ② ③ ④ ① ② ③ 発見か? 実験の初日に確認 確認! 2011年5月9日 ④ 未発見
D中間子崩壊過程を用いた 軽いスカラー中間子の組成の研究
2018年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ
ATLAS実験における J/Y->mm過程を用いたdi-muon trigger efficiency の測定方法の開発及び評価
高エネルギー加速器研究機構/ 総合研究大学院大学 岡田安弘 2006年6月21日 茨城大学
LHCでの発見へ向け 世界最大コンピューティンググリッドが始動
LHC計画が目指す物理とは × 1:ヒッグス粒子の発見 2:標準理論を越える新しい物理の発見 未発見!
ILC実験における ヒッグス・ポータル模型での ヒッグス事象に関する測定精度の評価
Z(mm)イベントを用いた ATLAS LVL1 Muon Trigger Systemのコミッショニング
2015年夏までの成果: 超対称性(SUSY)粒子の探索
岡田安弘 (KEK) シンポジウム「物質の創生と発展」 2004年11月4日
LHC計画で期待される物理 ヒッグス粒子の発見 < 質量の起源を求めて > 2. TeVエネルギースケールに展開する新しい物理パラダイム
LHC計画で期待される物理 ヒッグス粒子の発見 < 質量の起源を求めて > 2. TeVエネルギースケールに展開する新しい物理パラダイム
2013年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ
高エネルギー物理学特論 岡田安弘(KEK) 2008.1.15 広島大学理学部.
岡田安弘 高エネルギー加速器研究機構/ 総合研究大学院大学 2008年10月7日 広島大学 “高エネルギー物理学特論”
ATLAS実験における ブラックホール探索の研究
電子・陽電子リニアコライダーで探る素粒子の世界
2015年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その2)
ILCバーテックス検出器のための シミュレーション 2008,3,10 吉田 幸平.
高エネルギー加速器研究機構/ 総合研究大学院大学 岡田安弘 2006年8月10日 日本物理学会科学セミナー
リニアコライダーでの ビームサイズ測定方法の研究
Geant4による細分化電磁 カロリメータのシミュレーション
HERMESの横偏極水素標的の 深非弾性散乱におけるハドロン 測定による Single Spin Asymmetry
2017年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ
岡田安弘(KEK/総合研究大学院大学) 札幌Winter School 2011 2011年2月7日 北海道大学
LHCの加速装置はショボイ こんな加速器がわずか 8個設置されているだけ。 小さな努力の 積み重ね
2012年夏までの成果: ヒッグス探索で新粒子発見!
2015年夏までの成果: 超対称性(SUSY)粒子の探索
! Web(World Wide Web)の発祥地 ! LHC計画 (Large Hadron Collider Project):
統計現象 高嶋 隆一 6/26/2019.
2016年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その1) 緑:除外されたSUSY粒子の質量範囲 [TeV]
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2015年春までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ
重心系エネルギー200GeVでの金金衝突におけるPHENIX検出器による低質量ベクトル中間子の測定
ATLAS実験におけるSUSY の発見能力
2010年夏までの成果 測定器の性能の確認 既知粒子の再発見 W,Z ジェット 超対称性粒子の探索の始まり トップクォークの再発見
[2] 超対称性理論(SuperSymmetry, SUSY) [4] ヒッグス粒子の階層性(微調整・不自然さ)問題
[2] 超対称性理論(SuperSymmetry, SUSY) [4] ヒッグス粒子の階層性(微調整・不自然さ)問題
超弦理論の非摂動的効果に関する研究 §2-超弦理論について §1-素粒子論研究とは? 超弦理論: 4つの力の統一理論の有力候補
Penta Quark Search in sNN=200 GeV Au+Au Collisions at RHIC-PHENIX
陽子の中のSeaクォーク 柴田研究室 02M01221 渡辺 崇 [内容] 1.Seaクォークとは 2.β崩壊とクォーク
LHC (Large Hadron Collider)
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2016年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ LHCHiggs2016-A0v1, http://atlas.kek.jp/sub/poster/index.html (last update 2016.8.23 S. Odaka) 2016年夏までの成果:ヒッグス粒子発見から精密測定へ 2012年7月4日 ヒッグス粒子と考えられる新粒子を発見 質量の起源として存在が1960年代から予言されていたヒッグス粒子は、質量は予測が難しく、LHCでは100GeV-1,000GeVの範囲を広く探索してきた。そして質量 125 GeV 付近に新しい粒子を発見した! H→ ZZ H→ γγ 4.5s CERN歴代の所長さんたち 3.6 s H→ WW 4つのミュー粒子を検出した事象(質量は125.1 GeV) 祝賀会(ATLAS Higgs WG) 2.8s pT (muons)= 36.1, 47.5, 26.4, 71 .7GeV m12= 86.3 GeV, m34= 31.6 GeV, 15 reconstructed vertices 日本の新聞(2012年7月5日朝刊) LHC実験はヒッグス粒子発見だけでなくその精密測定も可能にする能力を持つ。これまでに取得したデータを精密に調べた結果、新粒子が標準理論ヒッグス粒子と矛盾しないことがより鮮明になってきた。 ヒッグス粒子の精密測定へ 質量測定 標準理論との比較 追加データで統計精度が上がった。 arXiv:1606.02266 (2016) H→ γγ H→ZZ→4 leptons 標準ヒッグス粒子のいろいろな生成・崩壊モードごとに信号の頻度を標準理論の予想と比較 標準理論の予想 (KF=1.0, KV=1.0) 7.4 s 6.6 s ヒッグス粒子の質量は 125.09±0.21±0.11 GeV 統計誤差  系統誤差 標準理論の予想 ヒッグス粒子とフェルミオン, ボゾンとの結合強さKF, KV の許容範囲 すでに0.2%の精度 !! 標準理論からのズレはない !! ATLASとCMSの合同結果(2015 年 3 月) 湯川カップリングの確認 スピン・パリティ測定 Eur. Phys. J. C 75 (2015) 476 arXiv:1506.05669 arXiv:1606.02266 (2016) 標準理論のヒッグス粒子はスピンJ = 0 パリティ P = + をもつはず。γγに崩壊するので新粒子はスピン1ではない。崩壊した4個のレプトン(e, m)や2つのγの角度相関分布を測り、親粒子をスピンパリティ J P = 0+, 0-, 2+ などと仮定した場合との一致度を調べた。 ヒッグス場は弱い力を伝えるWやZ粒子が質量をもつようにするために導入された。ところが副産物として、電子やクォークなどフェルミオンの有限質量も同時に説明できる。その場合、ヒッグス粒子とフェルミオン f を結ぶ力の強さλ(湯川カップリングと呼ぶ)は のようにフェルミオンの質量 mf に比例するはずである。 JP= 0- (赤), 0+(青), データ(黒)       JP= 2+(赤), 0+(青), データ(黒)    結論:発見された新粒子のスピンは0、パリティは+である。 湯川カップリングと粒子の質量の相関