冷却エレクトロニクス STJ読み出し用SOI極低温アンプ

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冷却エレクトロニクス STJ読み出し用SOI極低温アンプ TIAかけはし事業「簡単・便利な超伝導計測」ミニ研究会 2017年1月4日 @物質・材料研究機構(NIMS) 武内勇司 (筑波大) on behalf of COBAND collaboration

CRVAVITY製Nb/Al-STJ I 0.1nA V 50m sq. Nb/Al-STJ fabricated at CRAVITY Temperature(K) 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 Leakage 100pA 1nA 10nA 100nA 500pA/DIV 0.2mV/DIV I V T~300mK w/ B field Leakage 0.1nA Ileak~200pA for 50m sq. STJ, and achieved 50pA for 20m sq. =0.6meV, Al層でのバックトンネルゲインを10とすると 25meV光子に対する信号は, Nq.p.=25meV/1.7Δ10~ 250 50pA のリーク電流をSTJ信号幅(~1s)で積分:50pA×1s~310e 素子そのものは,25meVの一光子検出も可能な性能

100x100m2 Nb/Al-STJ response to 465nm pulsed laser 産総研CRAVITY製100x100m2 Nb/Al-STJ STJ 10M T~350mK (3He sorption) Charge sensitive pre-amp. shaper amp. 465nm laser through optical fiber  Laser pulse trigger 2V/DIV 40μs/DIV STJで10光子程度の検出に対応する応答 STJの信号を室温まで引っ張ってきて,電荷積分型アンプで読み出すと,可視光の一光子検出ですら大きな労力が必要. 冷凍機の中のSTJのすぐ近くで信号を増幅したい! STJと同じ極低温で動作するアンプが必要

FD-SOI-MOSFET at Cryogenic temperature FD-SOI : Fully Depleted – Sillicon On Insulator Very thin channel layer in MOSFET No floating body effect caused by charge accumulation in the body FD-SOI-MOSFET is reported to work at 4K JAXA/ISAS AIPC 1185,286-289(2009) J Low Temp Phys 167, 602 (2012) Channel W Channel L

FD-SOI MOSFET Id-Vg curve Id-Vg curve of W/L=10m/0.4m at |Vds|=1.8V p-MOS ̶̶ ROOM ̶̶̶ 3K -Ids 1nA 1A 1mA Vgs (V) -0.5 -1 -1.5 -2 Vgs (V) Ids 0.5 1 1.5 2 1pA 1nA 1A 1mA ̶̶ ROOM ̶̶̶ 3K n-MOS Both p-MOS and n-MOS show excellent performance at 3K (We confirmed they function down to 300mK). Threshold shifts, sub-threshold current suppression and increase of the carrier mobility at low temperature.

極低温でのFET特性変化 n-ch ST2 W/L=10m/1.0m Ids (A) Ids (A) Vds (V) Vgs (V) ̶̶ ROOM ̶̶̶ 3K Vds (V) Ids (A) Vgs (V) Ids (A) ̶̶ ROOM ̶̶̶ 3K キャリア移動度上昇による飽和電流の増加 Vdsの低い領域で電流の立ち上がりが鈍る 回路モデル化が不可能 閾値電圧の移動 サブスレッショルド電流の抑制 超低消費電力化が可能か?

LDD濃度変更後 p-ch ST2 W/L=10m/1.0m LDD(Lightly doped drain)不純物濃度を増加することで,極低温においてもId-Vdの立ち上がりが線形に回復 p-ch ST2 W/L=10m/1.0m Vds (V)+1.8V -Ids (A)

SOI prototype amplifier 8mV 150mV 10mV 100s V T=350mK INPUT OUTPUT 1nF Amplifier stage Buffer stage Test pulse Test pulse input through C=1nF capacitance at T=3K and 350mK Power consumption ~100μW We can compensate the effect of shifts in the thresholds by adjusting bias voltages.

増幅段ゲイン 極低温時においてもバイアス電圧を調整することによってしきい値の変動を補償して,室温時と同じ増幅率を達成 Gain ● 室温 ● 室温    (V3=1.10V) ● 3K (V3=1.50V) Gain 10 20 30 40 50 60 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 Current source bias (V2) [V] V2 V3 極低温時においてもバイアス電圧を調整することによってしきい値の変動を補償して,室温時と同じ増幅率を達成

バッファー段出力周波数依存性 ● 室温    (V4,V5=1.00V, 0.70V) ● 3K (V4,V5=1.40V, 1.00V) Gain 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 0.4 0.3 0.2 0.1 0.1k 1k 10k 100k 1M 10M Input frequency [Hz] V4 V5 極低温時においてもバッファー段に流す電流を増やすことによって冷凍機配線~0.5nFの容量負荷に対して 0.5MHz程度までの出力周波数帯域を確保

STJのパルス光応答のSOI増幅回路経由読み出し 10M T~350mK (3He sorption) 465nm laser through optical fiber  GND Vss Vdd 4.7F アンプ出力 アンプ入力モニター用 20m角 Nb/Al-STJのchipとSOIアンプのchip(同じ極低温ステージ上)をセラミックコンデンサーを介して接続 アンプ入力のインピーダンスは,数十kΩ程度 STJのバイアス線の浮遊容量1nF程度:1sの信号に対して160Ω

STJパルス光応答信号のSOI極低温アンプによる増幅 1mV/DIV 0.1mV/DIV SOIアンプ出力 20s/DIV 465nmパルス光レーザー照射(f=20kHz) 512回アベレージ波形

SOI charge-sensitive pre-amplifier development STJは比較的大きな静電容量: 20m角で~20pF 光子計数の利点を生かすためには,低入力インピーダンスの電荷積分型アンプが必要 STJ応答時定数: ~1s 1MHz以上の帯域をもつSOIオペアンプを製作中 STJ T~350mK Charge sensitive pre-amp. CSTJ 10M I=I(V)

Op-amp Circuit for STJ design telescopic cascode differential amplifier Feedback C=2pF x R=5MOhm = 10s Power consumption ~150W Arriving in this winter! Iref W(m)/L(m) Iref Iref2 10/10 10/10 20/10 100/7 100/7 Bias 12/7 Iref 100/1 100/1 Iref/5 Buffer stage 4/1 4/1 2/10 4/10 4/10 VDD=-VSS=1.5V Iref2/5 Iref2/5 10/10 Iref>10A Telescopic cascode

SOI増幅回路一体型STJ検出器(SOI-STJ) SOI回路基板上にNb/Al-STJ検出器を直接形成した増幅回路一体型の検出器 STJアレイ化(STJ大面積化)の可能性 via STJ capacitor FET 700 um 640 um

SOI基板上へのSTJを形成後の特性 1mA/DIV drain-source current 2mV/DIV gate-source voltage (V) drain-source current 0.2 0.4 0.6 0.8 -0.2 1pA 1nA 1A 1mA B~150Gauss 2mV/DIV 1mA/DIV FD-SOI基板上に形成されたNb/Al-STJのI-V特性(KEKのプロセス装置使用) FD-SOI基板上にNb/Al-STJを形成後のnMOS-FETの特性(KEKのプロセス装置使用) KEK のプロセス装置でSOI基板上へNb/Al-STJを作製 通常のSi基板上のSTJと同等のI-V特性を観測 SOI基板中のn-MOS, p-MOS-FETともに極低温で動作 産総研CRAVITYでSOI基板上へのSTJ作製をテスト中

まとめ COBAND(宇宙背景ニュートリノ崩壊探索)ロケット実験のための遠赤外光検出器(=50m)を開発中 超伝導トンネル接合素子(STJ) + SOI 読み出し回路 SOIに技術を用いた極低温アンプによる読出し回路を開発中 SOIアンプの極低温での動作を確認.実際のSTJの光パルス信号のSOIアンプでの増幅信号読み出しに成功.ノイズ評価に向けた測定を準備中 光子計数の利点を最大限に生かす低インプットインピーダンス高速アンプ(帯域>1MHz)を製作中 SOI アンプ一体型STJの可能性 本講演のSOIアンプの設計は,VDECのサポートを受けて行われています. * VLSI Design and Education Center(VDEC), the U. Tokyo in collaboration with Synopsys, Inc., Cadence Design Systems, Inc., and Mentor Graphics, Inc.

backup

STJ current-voltage curve 2Δ B field Voltage Signal current Leak current I-V curve with light illumination Optical signal readout Apply a constant bias voltage (|V|<2Δ) across the junction and collect tunneling current of quasi particles created by photons Leak current causes background noise Tunnel current of Cooper pairs (Josephson current) is suppressed by applying magnetic field