大分県版GAP認証制度 概要説明 2018年10月 大分県農林水産部地域農業振興課
目 次 1 「大分県版GAP認証制度」とは? ・・・・・・・ 1 2 認証の大まかな体制 ・・・・・・・ 2 目 次 1 「大分県版GAP認証制度」とは? ・・・・・・・ 1 2 認証の大まかな体制 ・・・・・・・ 2 3 「大分県版GAP認証制度」の概要 ・・・・・・・ 3 4 申請要件申請要件・基準書と範囲 ・・・・・・・ 4 5 認証のスケジュール ・・・・・・・ 5 6 Q&A ・・・・・・・ 6
「大分県版GAP認証制度」とは 大分県では、【JGAP認証を中心に、マーケットに求められる レベルのGAPを推進する】という考えのもとでGAPを推進しています。 一方で、JGAP等の認証制度は ・毎年、認証審査費用として高額の費用がかかる。 (例:個別農場では10万円/年以上) ・JGAPは120項目もの、多くの基準がある。 といった側面があり、取組を躊躇している生産者・部会もあります。 そこで大分県では、平成32年度末までの期間限定で、JGAP へのステップアップを目指し、70項目程度の「大分県版GAP」 の基準書と、審査費用を無償とする認証制度を制定しました。 これにより、認証費用をかけずに、GAP認証の基準・制度に取 り組むことができます。 また、大分県版GAPは、JGAPの基準等を踏襲して策定して いますので、大分県版GAPで認証を得た生産者・団体は、その取 組をそのまま活かして、追加項目の取組でJGAP認証を目指すこ とができます。 さらに、大分県版GAPは2020年東京オリンピック等の食糧 調達基準(必須要件)を満たすよう、国のGAPガイドラインに準 拠しています。オリンピック等へ農産物の提供を考えている生産者 は、大分県版GAPの認証を取得すれば、JGAPの約6割の基準 数でオリンピックへの農産物提供の必須要件をクリアできることに なります。
県版GAPの認証体制・根拠 認証の大まかな体制 大分県 認証までの流れ 専門家による 審議会 生産者 認証の大まかな体制 県版GAPの認証体制・根拠 スキームオーナー(基準策定・認証体制統括) → 大分県 認証の根拠 → 大分県版GAP 認証要綱 審査機関 → 大分県版GAP認証審議会(要領で設置) (県職員、JA職員 等で構成) 認証者 → 大分県(大分県知事) 現地検査員 → JGAP指導員基礎研修受講者を要件とする (NPO法人 おおいた有機農業研究会へ委託) 認証までの流れ 審議会 設置 審査 依頼 専門家による 審議会 大分県 ⑤検査結果が基準を 満たしているか審査 ⑥審査結果 報告 ①認証 申請 ⑦認証 検査報告 業務委託 生産者 ④現地検査結果を審議会へ報告 ②検査依頼 ③現地検査 委託先:おおいた有機農業研究会
「大分県版GAP認証制度」の概要 認証の種類 認証対象農産物 認証期間 認証費用 現地検査員 安全・安心な取組を認証するために、県独自の3つの要件 ①食品安全、②農作業安全、③環境保全を満たす取組を認証機関が認証する制度です。 認証の種類 個人や1法人で取り組む「個別認証」と、部会など複数名・複数法人が合同で取り組む「団体認証」の2種類があります。 認証対象農産物 県内で栽培される野菜、果樹、きのこ、米、麦、その他食用作物(茶を除く)の生産工程か乾燥調整する工程を対象にしています。 認証期間 2020年度末まで(ただし、毎年維持審査が必要です) 認証費用 登録・審査費用は無料ですが、残留農薬自主検査や水、土等の分析検査にかかる費用は自己負担となります。 現地検査員 GAPに十分な知識を有する機関(外部)に、現地検査を委託します。
申請要件・基準書と範囲 申請要件 ①申請できる対象者 ②農場の所在場所と圃場面積 ③基準書への適合 基準書 大分県版GAP農場用基準書 認証のためには、以下の3つの要件を満たして頂く必要があります。 認証範囲には、工程に応じて下記のとおり分かれます。 ①申請できる対象者 個人、法人、農業教育機関、若しくはそれらが共同管理により生産を行う団体が対象です。 ②農場の所在場所と圃場面積 主たる農場が大分県内にあり、概ね5a以上の圃場面積で生産している方が対象です。 (面積要件はきのこについては対象外です。) ③基準書への適合 県が定める基準書のうち、該当する項目すべてについて適合していることを自己点検(団体は内部監査)する必要があります。 基準書 大分県版GAP農場用基準書 個別認証を申請する農場や、団体認証を申請する団体に所属する農場が満たすべき基準を定めています。 大分県版GAP団体用基準書 団体認証を申請する団体事務局が満たすべき基準を定めています。 認証範囲
認証のスケジュール 基準書をもとに、農場が大分県版GAP基準書を満たすよう、取組を行います。県普及指導員やJA営農指導員らの指導を受けると効率的です。 0.取組開始 認証は、知事に大分県版GAP認証申請書を提出することからスタートします(その際に、認証の種類に応じて添付書類の提出を求めます)。 1.申 請 知事は、申請農場・団体に現地検査員を派遣して、現地検査を実施します。 現地検査で不適合項目の指摘があった場合、農場・団体は不適合項目を是正し、現地検査の日から4週間以内に是正処置報告書を現地検査員に提出してください。 2.現地検査 大分県版GAP認証審議会は、現地検査員から現地検査結果の報告を受け、現地検査が全て適正であるか審査を行います。(現地検査の報告に疑義や不十分な点があると認めるときは、再度現地検査を行う場合もあります。) 3.認証審査 要件をクリアしていれば、「大分県版GAP認証農場」として認証されます。その際に、知事より認証書が発行されます。 4.認証書
認証のスケジュール② 書類・検査の流れ(認証まで) 認証のスケジュール② 書類・検査の流れ(認証まで) 認証の期間は平成32年度末までです。認証前に、認証申請の手続が必要です。 また、毎年の維持審査が必要であり、維持審査もほぼ同じ流れとなります。 ※JGAP、ASIAGAP、GLOBAL G.A.Pを取得されている方は、手続きの一部が省略されます。 認証申請 現地検査 認証審査 全認証: 大分県版GAP認証申請書(様式●) 大分県版GAPにかかる同意書 誓約書 自己点検 事前準備 受理 是正処置 申請者 個別認証: 1 主たる事務所を記した地図 2 申請品目リスト 3 圃場一覧表 4 施設一覧表 5 自己点検結果 是正処置 報告書 団体認証: 1 団体の基本情報、組織図、 主たる事務所を記した地図 2 責任分担表 3 申請品目リスト 4 所属する農場の一覧 (圃場一覧、及び施設一覧) 5 団体・農場管理マニュアル 6 団体事務局用基準にかかる 自己点検結果 申請 基準書(農場用、団体事務局用) 現検地査 員 現地検査(概要)報告書 不適合項目一覧 現地 検査 報告 是正要請 認審 証議 会 受理 審査・ 結果報告 大分県 受理 日程調整のうえ 現地検査の通知 審査依頼 受理 認証書