磁気圏型プラズマRT-1の分光計測とイオン加熱実験

Slides:



Advertisements
Similar presentations
宇宙ジェット形成シミュレー ションの 可視化 宇宙物理学研究室 木村佳史 03S2015Z. 発表の流れ 1. 本研究の概要・目的・動機 2. モデルの仮定・設定と基礎方程式 3. シンクロトロン放射 1. 放射係数 2. 吸収係数 4. 輻射輸送方程式 5. 結果 6. まとめと今後の発展.
Advertisements

プラズマからのX線放射 X-ray Radiation from Plasmas 高杉 恵一 量子科学フロンティア 2002年10月17日.
東北大学ヘリアック装置における 磁気島とポロイダルフローの相互作用
平成20年度 核融合科学研究所共同研究 研究会 「負イオン生成および負イオンビーム加速とその応用」 プロセスプラズマのPIC計算のモデリング
太陽多波長フレアデータ解析研究会 NSRO-CDAW10 ピーク時のループトップ電波源(2周波)の高さ (統計解析)
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの熱的安定性 星間ガスの力学的・熱的な不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
較正用軟X線発生装置のX線強度変化とスペクトル変化
定在波型熱音響エンジンにおける 臨界温度比推定のための適応制御系の 安定性に関する実験と理論の比較 長岡技術科学大学
電子物性第1 第5回 ー 原子の軌道 ー 電子物性第1スライド5-1 目次 2 はじめに 3 場所の関数φ 4 波動方程式の意味
東北大学ヘリアック装置における HeII輝線スペクトルを用いた 多視線ドップラー分光計測手法の開発
内部導体装置Mini-RT 真空容器内に超伝導コイルを有する。 ポロイダル方向の磁場でプラズマ閉じ込め。 ECHでプラズマを加熱。
「高強度領域」 100 MW 〜 1 GW 50 Pcr 〜 500 Pcr 高強度レーザーパルスは、媒質中で自己収束 光Kerr効果
W e l c o m ! いい天気♪ W e l c o m ! 腹減った・・・ 暑い~ 夏だね Hey~!! 暇だ。 急げ~!!
加藤真理子1、藤本正樹2、井田茂1 1) 東京工業大学 2) JAXA/ISAS
素粒子実験に用いるガス検出器の原理と動作
ダイバータープラズマにおける熱流束に関する実験的研究(ヘリオトロンJにおける周辺プラズマの揺動と熱輸送の計測)
Determination of the number of light neutrino species
スパッタ製膜における 膜厚分布の圧力依存性
5.アンテナの基礎 線状アンテナからの電波の放射 アンテナの諸定数
1.Atwoodの器械による重力加速度測定 2.速度の2乗に比例する抵抗がある場合の終端速度 3.減衰振動、強制振動の電気回路モデル
AOによる 重力レンズクェーサー吸収線系の観測 濱野 哲史(東京大学) 共同研究者 小林尚人(東大)、近藤荘平(京産大)、他
相対論的重イオン衝突実験PHENIX におけるシミュレーションによる charm粒子測定の可能性を探る
2次元蛍光放射線測定器の開発 宇宙粒子研究室 氏名 美野 翔太.
菊地夏紀 荒木幸治、江野高広、桑本剛、平野琢也
帯電微粒子のダイナミックスと統計 クーロン相互作用の強い粒子集団 自然界、実験室の強結合プラズマ 微粒子の帯電と閉じ込め実験
低周波重力波探査のための ねじれ振り子型重力波検出器
Dissociative Recombination of HeH+ at Large Center-of-Mass Energies
GAMMA10セントラル部の低周波領域の揺動解析
「プラズマエッチングによるレジストパターン転写実習」
PIC/MCによる窒素RFグロー放電シミュレーション
テーマⅧ:低気圧放電の基礎と電子密度・電子温度計測
電力 P ( Power ) 単位 ワット W = J / sec
ダブルパストムソン散乱計測を用いた 2方向圧力同時計測
蓄積イオンビームのトラップからの引き出し
研究背景 電荷移行反応とは・・・ 核融合(重水素 + 三重水素→ヘリウム原子核+中性子) ・・・しかし、
安東 正樹池本尚史,小林洸,坪野公夫 (東京大学 理学系研究科)
原子核物理学 第2講 原子核の電荷密度分布.
Bursty Bulk Flow 生成に関する理論モデル
プラズマ発光分光による銅スパッタプロセス中の原子密度評価
東邦大学理学部物理学科 宇宙・素粒子教室 上村 洸太
開放端磁場における低温プラズマジェットに関する研究
K核に関連した動機による K中間子ヘリウム原子X線分光実験の現状 理化学研究所 板橋 健太 (KEK-PS E570 実験グループ)
2.4 Continuum transitions Inelastic processes
星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか
Mini-RT装置における 強磁場側からの異常波入射による 電子バーンシュタイン波の励起実験
DPFのマスモジュールにおける残留ガス雑音の研究II
明大理工,通総研A 木下基、福田京也A、長谷川敦司A、細川瑞彦A、立川真樹
サーマルプローブを用いたイオン温度計測の新しいアプローチ
キャリヤ密度の温度依存性 低温領域のキャリヤ密度                   ドナーからの電子供給→ドナーのイオン化電圧がわかる                              アクセプタへの電子供給→アクセプタのイオン化電圧がわかる             常温付近                            ドナー(アクセプタ)密度で飽和→ドナー(アクセプタ)密度がわかる.
偏光X線の発生過程と その検出法 2004年7月28日 コロキウム 小野健一.
卒業論文発表 中性子ハロー核14Beの分解反応 物理学科4年 中村研究室所属   小原雅子.
永久磁石を用いた高出力マイクロ波 放電型イオン源の開発
建築環境工学・建築設備工学入門 <空気調和設備編> <換気設備> 自然換気の仕組みと基礎
フィードバック制御に基づく 熱音響発電システムの検討
B5 プラズマ B5 実験テーマ 2018年度は後期のみ プラズマ 物質の第4の状態 外部の場とともに荷電粒子自身が作る電磁場が相互作用
メスバウアー効果で探る鉄水酸化物の結晶粒の大きさ
惑星と太陽風 の相互作用 惑星物理学研究室 4年 深田 佳成 The Interaction of The Solar
マイクロ波生成プラズマの分光測定 環境計測 高橋 順三.
CPU冷却用素子の開発 理工学研究科環境制御工学専攻 長谷川 靖洋
実験結果速報 目的 装置性能の向上 RF入射実験結果 可動リミター挿入 RFパワー依存性 トロイダル磁場依存性 密度依存性
課題研究 P4 原子核とハドロンの物理 (理論)延與 佳子 原子核理論研究室 5号館514号室(x3857)
大型ヘリカル装置における実座標を用いた 粒子軌道追跡モンテカルロコードの開発
物理学実験 II ブラウン運動 ー 第2日目 ー 電気力学結合系の特性評価 物理学実験II (ブラウン運動) 説明資料.
ガス電子増幅器を読み出しに用いた タイムプロジェクションチェンバー (GEM-TPC)の開発
マイクロ波測定により、プラズマ密度、揺動計測を行いプラズマ閉じ込めについて調べる。
5×5×5㎝3純ヨウ化セシウムシンチレーションカウンターの基礎特性に関する研究
TES型カロリメータのX線照射実験 宇宙物理実験研究室 新井 秀実.
0次元計算による定常高イオン温度STの可能性
PRISM-FFAG電磁石の開発 大阪大学 久野研究室 中丘末広.
B5 プラズマ B5 実験テーマ 2017年度は後期のみ プラズマ 物質の第4の状態 外部の場とともに荷電粒子自身が作る電磁場が相互作用
Presentation transcript:

磁気圏型プラズマRT-1の分光計測とイオン加熱実験 47-086078  氏名 水島 龍徳 (指導教員 吉田 善章 教授)

高いβをもつプラズマの安定閉じ込め 先進核融合では弱い磁場で高温のプラズマを閉じ込める必要がある。弱い磁場で高温のプラズマを閉じ込めることは、プラズマのエネルギーが束縛するエネルギーに対する割合が増えることを意味し、プラズマの安定閉じ込めを制御することが難しくなる。βという無次元量をプラズマエネルギーが束縛するエネルギーに対する割合を評価するものとしてもちいる。βとはβ=2pμ/B2で表わされる量でプラズマ熱圧力を磁気圧力で規格化したものである。βが高いと少ない磁場で高温のプラズマを閉じ込めることができることを意味する。安定な高βプラズマの平衡構造は物理的にも興味深い。磁気圏型プラズマの代表例として、木星では局所βが100%を越えるようなプラズマが閉じ込められていることが観測されている。

プラズマの流れとイオン温度 高いβをもつプラズマは流れを作り、その流れがプラズマの圧力分布を変化させる。[1] 特に、磁気圏プラズマでシアアルフベン速度の0.06倍程度の流れを持つ場合プラズマの圧力勾配を急峻化させると計算されている。[2,3] 磁気圏型プラズマ閉じ込め装置であるRT-1では、これまでに局所βが40%のプラズマがECRHで生成、加熱され、0.1s間のエネルギー閉じ込め時間をもつ。イオンは直接加熱機構をもたず、電子からのエネルギー緩和により加熱される。イオンが高いβをもつプラズマは流れを作り、その流れがプラズマの平衡に与える影響を無視できなくなる。RT-1の場合はイオンのβは低いので、流れが平衡に与える影響は少ないが、電子は高いβをもつため電子の流れが平衡に影響を与える。そのため、RT-1の磁場配位でのトロイダル流速の温度依存性を調べることが重要である。 [1] ]S.M.Mahajan and Z.Yoshida, Phys.Rev.Lett.81,4863(1998) [2]J.Shiraishi,S,Ohsaki and Z.Yoshida, Phys.Plasma 12,092901(2005) [3]J.Shiraishi,M Furukawa, and Z.Yoshida,Plasma Fusion Res.1,050(2006)

目的 本研究では磁気圏型プラズマRT-1でイオンを高いβにするとどれだけ流れができるかを評価するため、イオン温度とイオン流速との関係を求めることを目的とした実験をおこなった。 温度と流速の関係を知ることは、現在の低いβのイオンと高いβの電子の平衡を考える上でも重要である。 今後のイオン加熱に必要なエネルギーを評価するためにイオンの閉じ込め時間を評価した。 イオンが高いβをもつようなプラズマを作るためイオン加熱の予備実験をおこなった。

磁気圏プラズマ閉じ込め装置RT-1 RT-1 ポロイダル磁場のみ 浮上コイル 電流250kAturn 電流中心r=250mm 吊上げコイル 浮上コイル  電流250kAturn 電流中心r=250mm 吊上げコイル  電流30kAturn  電流中心r=600mm, z=400mm プラズマ生成加熱 2.4GHz マグネトロン 8.2GHz  クライストロン 放電時間 1s or 2s

分光計測 Heプラズマ中のHe(II)(468.58nm) 水素プラズマ中の不純物C(II)(464.74nm) 分光器 装置幅 0.0185nm(Neランプで計測) 波長分解能0.012nm(CCDの1pixelに対応) 図 コリメーションレンズ系 真空容器 コリメーションレンズ 有効径Φ2.5mm、レンズΦ30mm、焦点距離100mm 測定光路 r=400mm(コイルの端) ~r=650mm(ビューポートから見える範囲) ビューポート 図 測定光路

イオン加熱用アンテナ設置 イオンサイクロトロン共鳴(ICRF) 2πf=qB/M ICRF加熱 周波数 220kHz 共鳴面の磁場強度 0.057T(He+), 0.014T(H+) Lアンテナ SUS304 r=960mm,z=240mm w=13mm,t=0.3mm R=0.7Ω,L=11μH, Lω(220kHz)=15Ω 図 RT-1断面図 図 CアンテナとLアンテナ

イオン加熱用電源開発 負荷 フルブリッジ回路で発振 周波数240kHz ② Irms=10A ① Vrms=140V Mosfet 4×10個利用 ② ① 負荷 ③ 図 フルブリッジ回路2 ④ ① ④ 図 フルブリッジ回路 ② ③ 図 ドライバー回路 [4]”トランジスター技術3月号” ,CQ出版社,3,P170(2004) 図 フルブリッジ発振波計

RT-1にイオン分光計測を適応 Heプラズマ中のHe(II)(468.58nm,パッシェンα) 13本ーのライン 実験データ ○Highβ(3.2×10-4Pa) ○Lowβ(1.2×10-2Pa) ドップラーブローディング 装置幅ー0.0185nm Lowβ―0.0164nm->0eV Highβ-0.0296nm->6.6eV ドップラーシフト(clock wise) Lowβ―0.0012nm->800m/s Highβ-0.0128nm->8200m/s

発光強度の径方向分布 2.45GHz 10kW Heガス圧力 2mPa 浮上なし 図 線強度の接する円半径変化 図 発光強度プロファイル 図 線強度の接する円半径変化 図 発光強度プロファイル ビューポート 2.45GHz 10kW Heガス圧力 2mPa 浮上なし 真空容器

加熱エネルギーと失うエネルギーが平衡状態 イオンの閉じ込め時間評価 ECRH 電子加熱 電子からの緩和 イオン加熱 τi 加熱エネルギーと失うエネルギーが平衡状態 (Te-Ti)/τe,i=Ti/τi τei=2τi イオン温度 Ti ドップラー ブロードニング βが高い時 Te=3Ti 干渉計 電子密度 ne βが低い時 ラングミュア プローブ 高いβの時のバルクの電子温度が不明 エネルギー閉じ込め時間の下限値 電子温度 Te 高速電子 SX

閉じ込め時間と荷電交換の時間 ne,Te,τc レート方程式 nn τn 図 閉じ込め時間 反応速度係数CXXは バルクの電子温度でのCxxと10keVの高速電子のCxxそれぞれに密度比をかけて求めた。 レート方程式  nn τn ガス圧が低い時荷電交換の時間は0.3sで閉じ込め時間が0.1sであった。荷電交換以外の不安定性等によるエネルギーロスは少なくても0.1sより長い。 Ti=3.8eV,TeL =11.4eV, TeH=10keV、 nL=0.44×1016/m3, nH=1.24×1016/m3, He(I)8%, He(II)32%, He(III)60%,8.2GHz ECH-Power 22kW, 図 閉じ込め時間

電界計測 真空容器 アンテナ 電界計測 ポッケルスセンサー 真空容器内 大気状態 f=300kHz、Irms=1.8A, z=138mm 真空容器内 大気状態 f=300kHz、Irms=1.8A, z=138mm (アンテナz=240mm) EΘrms/Irms=8V/mA(r=800mm)

イオン加熱実験 加熱実験 ループアンテナ f=220kHz、Irms=10A 加熱パワー W=εωErms2 =0.042Wm-3 (220kHz,10A) 加熱パワー2 <I(t)V(t)>=275W(plasma有り) アンテナの抵抗で100W損失 175Wプラズマ加熱 加熱に必要なパワー W=ΔkTi×n/τ =0.03Wm-3/eV 図 イオン加熱の結果 ECH2GHz 5kW

RT-1でのドリフト速度 ーvtotal ーvκ ーv∇B ーvD イオン温度に比例 流れの方向はコイル電流と同じ方向 図 磁場強度の径方向変化 図 磁力線が曲率をもつ ーvtotal ーvκ ーv∇B ーvD イオン温度に比例 流れの方向はコイル電流と同じ方向 図 κ+∇B+∇P drift は外側で速い(T=1eV)

イオン温度とドリフト速度の関係 イオンを直接加熱したのでなく、ガス圧を変化させてイオン温度を変えている。 図 流れr=0.65m(He(II),2GHz-5kW) 図 流れr=0.4m(C(II),8GHz-12kW) イオンを直接加熱したのでなく、ガス圧を変化させてイオン温度を変えている。 外側では流れがイオン温度に比例していた。 内側でも流れの速さが外側と同程度の流れがあるが、イオン温度に比例していない。

開発成果 RT-1プラズマに分光計測を適応し、イオン温度とイオン流速が測定できることを確認した。 RT-1のイオン加熱電源として必要とされる数100kHz帯のインバータをMOSFETをフルブリッジ回路で組み立て、Irms=10A、Vrms=140V、240kHzまで発振できることを確認した。

結論 イオン温度は放電前のガスの圧力が低い方が高く、He(II)イオンで最大5.5eV、C(II)イオンで18eVとなった。イオンのエネルギー閉じ込め時間を決める原因はイオンと原子の荷電交換による損失が支配的で閉じ込め時間は0.1sであった。荷電交換以外の不安定性等によるエネルギーロスは少なくても0.1sより長い。この閉じ込め時間でイオン加熱を考えると1eV加熱するのに0.03Wと求まった。 ICRFによるイオン温度上昇は0.4eV以下で統計的揺らぎの範囲であった。 ガス圧を下げるとイオン温度が上がり、その温度変化に比例するような流れが観測された。その流れはRT-1のカーバチャ―ドリフトと同じ方向でコイルの上から見て時計周りに流れていた。その大きさはr=650mmで5.5eVのイオンで6000m/sであり、計算で求めたカーバチャードリフト速度等と一致した。カーバチャ―ドリフト等は計算では内側が外側より遅いが、実験では内側でも外側と同程度の流れが発生していた。

運動方程式

発表内容 図 RT-1で閉じ込められたプラズマ 序論 高いβをもつプラズマの安定閉じ込め プラズマの流れとイオン温度 目的 実験方法 分光計測 イオン温度とプラズマ流速計測 開発 イオン加熱用アンテナ設置 イオン加熱用電源開発 結果・考察 RT-1にイオン分光計測を適応 発行強度の径方向分布 イオンの閉じ込め時間評価 閉じこめ時間と荷電交換の時間 電界計測 イオン加熱実験 RT-1でのドリフト速度 イオン温度と流れの関係 開発成果 結論 図 RT-1で閉じ込められたプラズマ

圧力分布

ICRF波入射時にHe(II)の発光強度が減少 図 加熱結果 図 RF入射時にHe(II)の発光量が減少 図 発光量現象は低ガス圧で顕著 イオンがICRF波を受け壁に当たる プラズマが不安定 Heの発光量が減る 図 イオン温度とGyro半径の関係 図 最外殻のプラズマが真空容器に衝突

径方向分布 2.45GHz 10kW Heガス圧力 2mPa 浮上なし 図 発光強度プロファイル 図 線強度の接する円半径変化 図 発光強度プロファイル 図 線強度の接する円半径変化 図 流れの径方向分布 図 イオン温度の径方向分布

図 線強度の接する円半径変化 (O(II))

図 Heの電離度

図 測定抵抗の周波数依存 図 C(II)イオンのイオン温度 8GHz-22kW

レート方程式 [4]Kato, T.Asano, E. NIFS-DATA,54(1999). He(I)+e→He(II)+2e CI->II He(II)+e→He(III)+2e CII->III He(II)+e→He(I) CII->I He(III)+e→He(II) CIII->II [4]Kato, T.Asano, E. NIFS-DATA,54(1999).

荷電交換 [5] Gilbody, H et al.  Proc. R. Soc. London A 238 (1956)334

イオン温度 コイル浮上なしでのHeプラズマ中でのHe(II)イオンのイオン温度 2GHZのECRH-Power 13KWと8GHzのECRH-Power22kW Heプラズマ中のHe(II)イオンのドップラーブロードニングにより測定 ガス圧を下げるとイオン温度が高くなる。最大で4eV RT-1のコイル浮上状態、ECRH-Power 2G 20KW 水素プラズマ中の不純物イオンのC(II)のドップラーブロードニングにより測定、 Heの時より温度が高い、その原因はCとHとの荷電交換の断面積がHe同士の荷電交換の1/10だからである。

電子密度

ポッケルスセンサー

アンテナ抵抗

遅波による加熱 速波 遅波 、 、 vTは熱速度、Zはプラズマ分散関数でありωi~Ωの時 、 、 プラズマ周波数は1×1016/m3だと5.6×109 /sとなり、装置サイズが1mなのでkz=1/m、vT=10000m/s ωi=Ωとすると となる。よって共鳴面では1/1021m入射すると波が加熱のエネルギーに変わってしまうので、電磁波のエネルギーが全て加熱に使われると考えられる

研究業績 水島龍徳、小野督幸、柴田俊充、利根川明、河村和幸 デタッチプラズマでの磁力線方向の熱流束の空間分布測定   水島龍徳、小野督幸、柴田俊充、利根川明、河村和幸 デタッチプラズマでの磁力線方向の熱流束の空間分布測定 日本物理学会 2008年3月(近畿大学) 水島龍徳、林裕之、矢野善久、斎藤晴彦、森川惇二、吉田善章 磁気圏型プラズマ閉じ込め(RT-1)におけるトロイダル方向の流れ計測 日本物理学会 2009年3月(立教大学) 水島龍徳、小林慎也、矢野善久、斎藤晴彦、森川惇二、吉田善章 磁気圏型配位でのイオン加熱とイオン温度計測 日本物理学会 2009年9月(熊本大学黒髪キャンパス) 磁気圏型配位でのイオン加熱実験 日本物理学会 2010年3月(岡山大学)