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Presentation transcript:

Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng. 2011. 6. 6 電子計算機工学 Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng. Keiichi MIYAJIMA

制御アーキテクチャ

制御機構(装置) コンピュータのプロセッサを構成する主要なハードウェア機構。演算装置やメモリ装置などの他のハードウェア装置や機構を制御する。 制御アーキテクチャ 制御機能におけるハードウェア/ソフトウェア・トレードオフのこと。

制御アーキテクチャ 現在の制御機構は、制御対象に応じて、プロセッサの各所に分散して実装。 まとめて 制御装置(Control Unit)

制御方式 配線論理制御(ワイヤードロジック(Wired-logic)制御) マイクロプログラム制御 高速 設計が複雑、変更が困難 ハードウェア(順序論理回路)で実現 高速          設計が複雑、変更が困難 簡素な命令セットアーキテクチャに適している RISC型プロセッサ マイクロプログラム制御 マイクロプログラム(ファームウェア)と呼ばれるソフトウェアで制御 中速          修正が容易、調整が容易 複雑な命令セットアーキテクチャに適している CISC型プロセッサ

マシン命令の実行と制御 (1) フェッチ (2) デコード (3) 実行 (4) 順序制御 ノイマン型コンピュータでは命令は命令実行サイクルの順に行われる。 制御の観点からまとめると、 (1) フェッチ 命令をメインメモリから取り出す (2) デコード 命令をデコード(解読)する (3) 実行 命令を実行する (4) 順序制御 次に実行する命令の格納アドレスを決定する 制御アーキテクチャの議論で重要なのは(2)と(4)

命令デコードステージの制御 ① 命令形式の決定 OP opr ② OP(命令)コードとオペランドの分離・抽出 OP opr ③ 制御信号などの生成 配線論理制御:信号そのもの マイクロプログラム制御:命令機能を実現するマイクロプログラムの開始アドレス

マシン命令の実行と制御 (1) フェッチ (2) デコード (3) 実行 (4) 順序制御 ノイマン型コンピュータでは命令は命令実行サイクルの順に行われる。 制御の観点からまとめると、 (1) フェッチ 命令をメインメモリから取り出す (2) デコード 命令をデコード(解読)する (3) 実行 命令を実行する (4) 順序制御 次に実行する命令の格納アドレスを決定する 制御アーキテクチャの議論で重要なのは(2)と(4)

命令実行順序制御 プログラムカウンタ(PC)を現在実行している命令長分だけ増加させる。 順序制御命令(プログラム制御命令、分岐命令)の時、 命令デコードステージで抽出したオペランドである分岐先(候補)アドレス情報を基に次命令アドレスを生成 特に条件分岐命令のとき、分岐方向の判定に使用する条件がどのタイミングで発生する(したもの)かを十分考慮する必要がある。

制御機構 配線論理制御機構の構成 P C I R 命令 プログラムカウンタ(PC):現在実行している命令のアドレスを置く 制御機構(プロセッサ内) 次命令  アドレス P C アドレス メインメモリ 制御信号・制御情報 配線論理 I R 命令 デコーダ 制御信号 プログラムカウンタ(PC):現在実行している命令のアドレスを置く 命令レジスタ(IR):現在実行中の命令そのものを置く 命令デコーダ:命令語をデコードし、各装置や機構へ分配する制御信号や制御情報を生成

制御対象 順序制御機構 演算制御機構 メインメモリ制御機構 その他 タイミング信号の生成 レジスタなどのプロセッサ内格納機構へのアクセス (命令、データ、アドレス)バスの管理 入出力装置との通信 詳細な記述については教科書p.127を参照のこと

同期式制御と非同期式制御 回路が簡単、設計が容易 無駄時間がある 回路が複雑 無駄時間がない、きめ細かい制御 同期制御 回路1 回路2 回路n クロック 回路が簡単、設計が容易       無駄時間がある 非同期 非同期 回路1 回路2 回路n 外部 ノンクロック クロック1 クロック2 回路が複雑       無駄時間がない、きめ細かい制御

マイクロプログラム制御 マイクロプログラム(ファームウエア)の格納場所     メインメモリ     専用メモリ

マイクロプログラム制御機構 P C I R m P C m I R 制御機構 マシン命令アドレス マシン命令 コンディション OPコード等 メインメモリ マシン命令アドレス P C マシン命令 コンディション OPコード等 マイクロプログラムシーケンサ I R 制御メモリ m P C マイクロ命令アドレス マイクロ命令 m I R マイクロプログラム制御順序情報(分岐アドレス、コンディション選択など) デコーダ 制御信号

マイクロ命令形式 水平型 垂直型 マイクロ命令 制御メモリ: プロセッサ内にROMとして実装される ・・・ 制御信号 高速化可能 制御信号 現在はこちらが主流 制御メモリ ・・・ マイクロ命令 制御信号 水平型 デコーダ 高速化可能 制御信号 垂直型 制御メモリ: プロセッサ内にROMとして実装される ハードウェアの規模を小型化できる

本日のまとめ 制御アーキテクチャ 1.制御方式 2.マシン命令の実行と制御 3.制御機構 4.マイクロプログラム制御 配線論理制御、マイクロプログラム制御 2.マシン命令の実行と制御 マシン命令実行サイクル、命令デコード、命令実行順序制御 3.制御機構 同期式制御と非同期式制御 4.マイクロプログラム制御 ハードウェア構成、命令形式

本日の課題 1.マイクロプログラム制御方式の長所と短所について、配線論理制御方式と比較して述べよ。 2.マイクロプログラム制御機構のハードウェア構成では、配線論理制御機構のハードウェア構成の他にどのようなハードウェア機構を必要とするか、機構の簡単なハードウェア構成図を示して説明せよ。 3.2種類のマイクロ命令形式を示し、それぞれの特徴について、ハードウェア/ソフトウェア・トレードオフの観点から述べよ。

制御機構 配線論理制御機構の構成 P C I R 命令 命令レジスタ(IR):現在実行中の命令そのものを置く 制御機構(プロセッサ内) 次命令  アドレス P C アドレス メインメモリ 制御信号・制御情報 配線論理 I R 命令 デコーダ 制御信号 命令レジスタ(IR):現在実行中の命令そのものを置く 命令デコーダ:命令語をデコードし、各装置や機構へ分配する制御信号や制御情報を生成