Webアプリケーションと JSPの基本 ソフトウェア特論 第4回
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きょうの内容 Webアプリケーションの概要を知る。 JSPの基本について理解する。
Webアプリケーションとは何か Webアプリケーションとは、「ユーザがWebブラウザを使って何かを入力し、必要な結果を得る」Webページ。 サーチエンジン、本の検索、商品の購入、掲示板など
Webアプリケーションの仕組み (1) 3層モデル Webアプリケーション (J2EE) の基本パターン
Webアプリケーションの仕組み (2) 動的なページの作成 動的なページ → ユーザからの入力に応じて出力結果が変化 静的なページ → 普通のページ 通常は CGI CGIは呼ばれるたびにプロセスを生成するので、遅くなる。 セッション管理が大変。
Webアプリケーションの仕組み (3) Servlet と JSP HttpServlet を継承する Javaプログラム。 HTML を埋め込める (あまり使わないけど) JSP ほとんどHTML Javaプログラムを埋め込める (あまり使わないけど) どちらも「Webコンテナ」で動く。 普通は Servlet と JSP を組み合わせて使う。
Webアプリケーションの仕組み (4) データベースの必要性 図書データ 在庫リスト 掲示板の記事 「データ」は保存される (= 永続性を持つ) データベースを使うと面倒がなくて良い。 データをただのファイルで保存しておくと、遅いし面倒。
HTTP 最初に、ホスト名とポート番号を使って接続を確立 「要求」を出して「応答」がくる。 ブラウザが応答の中身を表示する。
http://localhost:8080/examples/jsp/index.html を見る場合 URL を解釈する localhost の 8080 番に接続 「/examples/jsp/index.html をくれ!」 (要求) 「はい、お渡しします」と index.html を渡す (応答) Index.html を表示
JSP とは? JavaServer Pages の略 HTML のソースに次のものを付け加えている。 特殊なタグ Javaプログラム
JSP のサンプルから (1) 特殊なタグとJavaのプログラム <% for (int i = 1; i <=5; i++) { %> <p>サンプル <%= i %></p> }
JSP のサンプルから (2) for 文の対応関係 <% for (int i = 1; i <=5; i++) { %> <p>サンプル <%= i %></p> } 出力例) サンプル 1 サンプル 2 サンプル 3 サンプル 4 サンプル 5
JSP の要素 (1) ディレクティブ JSPページ全体に関わること <%@ page pageEncoding=“Shift_JIS” page contentType=“text/html; charset=Shift_JIS” %> <%@ page import=“java.uti.Date” %>
JSP の要素 (2) 宣言 JSP ページで利用される変数 <%! Int i = 0; %> <%! Circle c = new Circle(2.0); %>
JSP の要素 (3) 式 Javaの式 返す値に toString メソッドを適用して得られる文字列に置き換わる <%= df.format(d) %>
JSP の要素 (4) スクリプトレット Javaのプログラム <% for (int i = 1; i <=5; i++) { %> <p>サンプル <%= i %></p> }
HTMLのフォーム (1) 画面イメージ Webブラウザから何かを入力してもらうために使う。
HTMLのフォーム (2) HTMLのソース <p>姓名を入力してください:</p> <form method=“get” action=“name.jsp”> <p>姓: <input type=“text” name=“familyName” /></p> <p>名: <input type=“text” name=“givenName” /></p> <input type=“submit” value=“実行” /> <input type=“reset” value=“キャンセル” /> </form>
フォームとプログラム 「実行」ボタンが押されると、HTTPの要求を用いて、フォームに入力したデータがプログラムに渡される。 プログラムに渡すときは、HTTPの次のメソッドを使う。 GET POST
HTTPの要求・応答とJSP 要求の処理には、request という変数を使う。 応答の処理には、response という変数を使う。 request.getMethod() request.getRequstURI() request.getProtocol() request.getRemoteAddr() 応答の処理には、response という変数を使う。
JSPを使ったクエリーの処理 <%= request.getParameter("familyName") %> GET でも POST でも利用できる。
Tomcat Jakarta Project が作成している Webコンテナ Javaで書かれている オープンソース Servlet や JSP を動かすために必要 Apache に組み込んで使える Tomcat 単独でも Webサーバとして使える
Tomcat のインストール J2SE が必要 環境変数をセットする ポート番号を変更する (本学実習室の場合) JAVA_HOME と CATALINA_HOME それぞれ、Java と Tomcat がインストールされているフォルダを指定する ポート番号を変更する (本学実習室の場合) インストール時に「NTサービス」にチェックを入れない方がよい。
TomcatにWebアプリケーションを置く %CATALINA_HOME%/webapps/ に配置 ひとつのファイル (war ファイル) にまとめても良い。 test/ | |-- WEB-INF/ --- web.xml 必須 | |- classes/ Servlet などのクラス | |- lib/ 使用するライブラリ |-- loop.jsp JSP
Webアプリケーションへのアクセス どこのホストで動いている? どのポートで動いている? どのWebアプリケーションを動かす? この例では http://localhost:8080/test/loop.jsp