4号機の使用済み核燃料移動
4号機の現状 福島第一の4号機には、広島原爆の14000発分の燃料が最上階に保管されていた。4号機の爆発で、最上階を支えていた柱部分や壁や、最上階の床が損傷を受けた。 保管されていた使用済み核燃料の移動を今月開始しようとしている
日本と世界のマスコミの対応の違い 日本のマスコミは、通常業務のひとつくらいの認識で何の危機感も持っていない 世界のマスコミは、キューバ危機以来の人類の危機と思っている
命懸けの「UFOキャッチャー」作戦 地上に運ぶ際、何らかのトラブルでキャスクが傷付いたり、落下したりして燃料棒が空気に触れれば、たちまち即死レベルの放射性物質が放出される。仮に1500本を超える燃料棒がムキ出しになれば、放出される放射性物質の量はチェルノブイリ事故の10倍。東日本に人が住めなくなるのは間違いない。失敗が許されない命懸けの「UFOキャッチャー」作戦だ。 http://gendai.net/articles/view/newsx/145587
このような燃料棒が1500本以上保管されていた。 4号機の建屋の地震への耐久性が不安。耐震補強工事を行ったが、いつ崩壊するか分からない。 仮に崩壊すれば、
使用済み核燃料とは 燃料がウラン235の場合、燃えないウラン238が95%ほどで、燃えるウラン235が5%程度 ウラン235の割合が減り、プルトニウ239が混じってきた状態が、使用済み核燃料
ウランの反応 U235は核分裂 U235もU238もα崩壊などで崩壊する 何れも、反応の際に放射線とともに、大きな熱を出す ⇒冷却の必要性⇒プールに保管
放射能 Q:使用済みなのに放射線が出るのか? A:ほぼ永遠に出続ける。放射線の量が半分になるまでの時間を 半減期と言う。その半減期は ウラン235 7億年 ウラン238 45億年 プルトニウム239 24000年 セシウム137 30年 使用済み核燃料は長い間放射線を出し続けるので、人の生活場所から数万年遠ざけておく必要がある。
地層処分 処分する放射性物質は地下深く(数百m)に地下室を作り、そこで数万年管理する必要がある。 世界で地層処分を行った国はフィンランドだけ 日本では土地を提供する自治体が出ない⇒そのため、原子炉建屋に保管。これがこの重大な事態を招いた原因
通常の燃料棒の移動 水は放射線を止めるために使用⇒水が無くなれば、放射線が直接人に影響を与える。 通常であれば、原子炉からプールへの燃料棒の移動は日常業務。
問題点 4号機の爆発後に、使用済み核燃料を保管する冷却プールにも瓦礫が散乱していた。燃料棒を取り除くのが困難な状況であった。 しかしながら数日前に、テレビ画面で目視した限りにおいては、多くの瓦礫が取り除かれていた。ただし、見えないところに、小さな瓦礫が詰まっていて、燃料棒の取り出しを困難にする可能性がある。
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