応用課題: 磁気リコネクション—Craig解2 (担当:柴田・田沼)

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応用課題: 磁気リコネクション—Craig解2 (担当:柴田・田沼) 左図: Yokoyama & Shibata 1997; 右図: ようこうHP(Tsuneta 1992参照) 「磁気リコネクション」は、磁力線の繋ぎ替り。 太陽フレアなどの原因となる重要な現象。 しかし、その解析解は長い間知られていなかった。

Craig-Henton解 ところが、Craig & Henton (1995)によって解析解が発見された(左図)。 そこで、2002年のサマースクールでは、この解の安定性について、CANSを使って調べた(右図。左図とは別の例)。 その結果は発展され、Hirose, Litvinenko, Tanuma, Shibata, Takahashi, Tanigawa, Sasaqui, Noro, Uehara, Takahashi, Taniguchi, Terekhova 2004, ApJ, 610, 1107として出版された(青いのが参加者)。

2004年サマースクール実習課題 2002年のサマースクールでは、Craig & Henton解は、パラメータの値によっては、ケルビン・ヘルムホルツ不安定性やテアリング不安定性に対して不安定であることを明らかにした。 しかし、この解には多くのパラメータがあるため、まだ充分調べられてはいない。 そこで、今回の応用課題では、まだ調べられていないパラメータ領域で、ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の発生する条件を明らかにする予定である。 (注)2002年サマースクールで使ったプログラムとHirose et al. (2004)をr01:/remote/home1/summer10/に置きましたので、応用課題選択者は参考にしてください。