北極振動の増幅と転調は 何故20世紀末に生じたか? Why was Arctic Oscillation amplified and Modulated at the end of the 20th century? 地球環境気候学研究室 鈴木 はるか 513M228 立花 義裕, 山崎 孝治,

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北極振動の増幅と転調は 何故20世紀末に生じたか? Why was Arctic Oscillation amplified and Modulated at the end of the 20th century? 地球環境気候学研究室 鈴木 はるか 513M228 立花 義裕, 山崎 孝治, 小寺 邦彦

~1988年 ・北極振動が卓越していなかった ・北極振動の増幅と転調 北極振動は増幅している ・気圧偏差が60˚Nを境に南北逆相関 ・活動中心はArctic, Pacific, Atlantic ・冬季に最も卓越する ・日本の気候に影響 (田中ら2008) AO = EOF-1(1979-2000) http://www.cpc.ncep.noaa.gov/products/precip/CWlink/daily_ao_index/ao.loading.shtml AO+ AO- 低気圧 頻度:高,振幅:大 頻度:低,振幅:小 ※0はAOの条件を満たさない年 高気圧 低気圧 使用データ ・NCEP/NCAR reanalysis  ジオポテンシャル高度場,  東西・南北風速,気温 ・HadISST  海面水温 ~1988年 ・北極振動が卓越していなかった ・北極振動の増幅と転調

Baldwin and Dunkerton (2001) 北極振動が増幅・転調した原因は? 成層圏からの 伝播強度・頻度の増加? 中緯度の同期 1989年~2012年,12月EOF-1 ジオポテンシャル高度場Z1000回帰図[m] 発生メカニズム  成層圏循環強度の変動イベント   →下部成層圏へ伝播   →対流圏での異常な気候レジーム    →その後約60日間のAO Baldwin and Dunkerton (2001) 活動中心は海洋上 海が影響している?

30N-60NにおけるSSTが有意に上昇した領域平均index(有意水準90%以上) 11月におけるSSTの変化 after - before 30N-60NにおけるSSTが有意に上昇した領域平均index(有意水準90%以上) contour : regression, shade : significant 北極振動の活動中心において温暖化

11月中緯度SSTの温暖化が与える11月大気への影響 温度場の変化(高度-経度断面@45N) 波に影響を与える可能性 ↑ さらに上空まで暖められる T850場の日本付近・大西洋が暖まる 11月の中緯度SSTが暖まった 温度場の変化(T850) contour : regression, shade : significant

高低気圧はジェットを強める 波と平均流の相互作用 これは温帯低気圧や移動性の高気圧の活動度が高い領域を評価する指標 で、高気圧性擾乱の通り道となりやすく,ストーム トラックの北側で東⻄風が強化される.

ストームトラック 12月のストームトラックの変化@45N 温度場の変化(高度-経度断面@45N) 成層圏下部まで同期 ↑ 太平洋・大西洋が同期 東西方向にストームトラックが強化 日本付近が暖められる 12月のストームトラックの変化@200hPa面

強化されたジェットは成層圏へ 11月の中緯度SSTと12月東西平均した西風の関係 太平洋から成層圏へ

考察とまとめ

変動場の考察