LCGT用防振装置の開発 (5) 防振系の配置と構成 各防振系の構造 計算によるミラー変位スペクトル 設計と試験状況

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LCGT用防振装置の開発 (5) 防振系の配置と構成 各防振系の構造 計算によるミラー変位スペクトル 設計と試験状況 高橋竜太郎、山元一広、関口貴令、内山隆(東大宇宙線研究所) 石崎秀晴(国立天文台) 高森昭光(東大地震研究所) Riccardo DeSalvo(Sannio Univ.) Ettore Majorana(INFN) LCGT collaboration 防振系の配置と構成 各防振系の構造 計算によるミラー変位スペクトル 設計と試験状況 Pre-isolator Standard GASF Payload Outer frame スケジュール まとめ 2011年秋季大会 於 弘前大学

1. 防振系の配置と構成 IP: Inverted Pendulum GASF: Geometric Anti-Spring Filter Type-A IP + GASF (5 stage) + Payload (23kg, cryogenic) Type-B IP + GASF (3 stage) + Payload (10kg/20kg) Type-C Stack + Single/Double-pendulum (~1kg) IP: Inverted Pendulum GASF: Geometric Anti-Spring Filter

Type-A (2-layer structure) 2. 各防振系の構造 Type-A (2-layer structure) Upper tunnel containing pre-isolator (short IP and Top filter) 1.2m diameter 5m tall borehole containing standard filter chain Lower tunnel containing cryostat and payload

2. 各防振系の構造 Type-B IP base is supported by the outer frame. Top filter IP base is supported by the outer frame. Stack is used for small optics. Pre-isolator is the same as Type-A’s. Inverted pendulum 2-stage GASF Mirror

2. 各防振系の構造 Type-C Stack is based on TAMA’s design. Rubber for stack is enclosed by bellows. Differential evacuation is necessary for the bellows.

3. 計算によるミラー変位スペクトル 質点モデルによる運動方程式を計算。 Type-A防振系の5Hz以上の防振比はヒートリンクによって制限されている。 Type-B防振系の計算には外部支持構造の影響は考慮されていない。 iLCGTではType-B payloadをスタックの上に置いて使用する。 Type-A、Type-BともにRMS速度は0.1μm/s程度であるが、iLCGTの構成では3μm/s程度となる。 回転の影響などを調べるためには剛体モデルによる計算が必要。 → 後の発表(18pSV11)

4. 設計と試験の状況 a. Pre-isolator G&M社での組立(May, 2011) GAS blades (A), Horizontal accelerometers (B), Central keystone (C), Motor controlled rotation mechanism (D), Platform for vertical accelerometer (E), Coaxial LVDT and voice coil actuator (F), Motor driven vertical springs (G), Sliding clamps (H), Special tool tuning filter resonant frequency (I), Counterweights for GASF (J), Inverted pendulum legs (K), Magnetic dampers (L), Counterweights for inverted pendulum (M), Motor driven horizontal springs (N), Horizontal LVDT (O), Horizontal voice coil actuators (P), and Hooking points of magnetic damper (Q)

4. 設計と試験の状況 b. Standard GASF NIKHEFで特性を測定(Feb, 2011)

4. 設計と試験の状況 c. Payload

4. 設計と試験の状況 d. Outer support モード FEM計算 [Hz] 測定 曲げ 1次 7.1 21.1 曲げ 2次 78.8 39.5 ねじれ 17.3 43.8 Preliminarily 曲げ(2次)モード    ねじれモード Pre-isolatorと試験用支持架台(Aug, 2011)

5. スケジュール First operation 2011 2012 2013 2014 2015 2016 Standard GASF Prototype test in NIKEF & ICRR Procure Assembling Pre-isolator in ICRR Type-B payload in NAOJ Installation Type-A SAS in the site Type-B SAS in TAMA Stack First operation

6. まとめ LCGTではIPとGASFを組み合わせた低周波防振装置が使用される。 必要となる防振性能に応じて3タイプの防振系が使用される。 質点モデルによる計算で各防振系の性能を評価。 設計と試験が進行中。 Standard GASFは基本的なプロトタイプ試験が終了。 Pre-isolatorはプロトタイプ試験を準備中。 Payloadは設計中。 Outer supportは最初の評価試験中。