サハリン開発と天然ガス 新聞発表 5月14日 上野 雅史 坂中 遼平 松崎 翔太朗 河原塚 裕美
サハリン原油・ガス事業 ~サハリン2とは~ 三井物産と三菱商事がシェルと合弁で設立したサハリンエナジーが推進主体となり、サハリン東方の海上にある二鉱地区で原油と天然ガスを生産する計画
天然ガスの利点 硫黄酸化物や煤塵の発生が無い。 燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)が他の化石燃料に比べて少ない。
天然ガスの利点 SOx・NOx・CO2排出量の比較
天然ガスの利点 単位発電量当たりのコストが石油火力や石炭火力に比べ、安価である。
天然ガスの利点 <単位発電量当たり のコスト比較>
地域別確認埋蔵量構成比と可採年数
Liquefied Natural Gas(液化天然ガス) LNGとは、天然ガスを-162度で冷却して液 体にしたもので、体積は気体の状態で600分 の1になる。 →輸送に便利な形態
国内へのLNG輸入システム 天然ガス LNG 天然ガス 都市ガス
日本のLNG輸入元
都市ガスの原料構成の推移
一次エネルギーの需給の推移
主要国の一次エネルギー消費量
~展望~ 日本の天然ガス導入量は年々増えているものの、その他の主要国と比べると、一次消費エネルギーに使われる天然ガスの占める割合はまだまだ低いといえる。 →天然ガス導入が進みきらない原因には、やはり輸送や設備投資のコストが大きく加わる事に問題があると思われる。
日本がサハリンプロジェクトに着目した理由 従来の輸入元に比べ距離が近い →輸送期間の短縮 (2週間~1ヵ月→2~4日) イラク情勢の緊迫による石油中東依存への 危機感 資源の可採量が多い →天然ガスの可採埋蔵量は日本の輸入元 7カ国の総和の約1.5倍
サハリン1とサハリン2の違い サハリン1 パイプライン vs サハリン2 LNG 開発会社の違い
サハリン2の方が開発が進んでいる理由 タンカー輸送ならば、広範囲にわたるLNGの供給が可能&体積縮小による大量輸送が可能 海洋のパイプライン敷設における漁業権の問題が少ない
サハリン開発における問題点 コスト面 莫大な初期投資 環境面 LNGプラントによる大気汚染 漁場への影響 莫大な初期投資 環境面 LNGプラントによる大気汚染 漁場への影響 絶滅危惧種を含む動植物(生態系)への影響 ガス爆発の可能性 陸上パイプラインによる環境影響
~実状と今後の展開~ 未だ未知な部分が多いサハリン開発 大きい初期投資をしたものの今のところ需要家が少ない状況にあり、このままでは低コストでのLNG供給の実現が難しい そこで・・・ 初期段階における政府の介入→生産者への負担を減らす→コスト低下による需要の増加→競争力UPによる技術革新→効率的な開発 ・・・やがては環境と開発の両立の実現へ
~まとめ~ ☆サハリンプロジェクトへの期待☆ サハリンプロジェクトが発展し、天然ガスの安定した供給ができるようになれば日本の石油依存度も下がり、エネルギー事情が大きく変わるのではないか
おしまい