低温懸架装置設計ミーティング 山元 一広 東京大学 宇宙線研究所 重力波推進室

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低温懸架装置設計ミーティング 山元 一広 東京大学 宇宙線研究所 重力波推進室 2011/7/22 @東京大学宇宙線研究所、柏、千葉 山元 一広 東京大学 宇宙線研究所 重力波推進室 At first, thank you for giving a chance talk here. In fact, I have been in Trento in 2002, eight years ago. I am happy because I can visit here again. OK, shall we start ? This is the title of my talk of today. Gravitational wave and detectors. 2011/7/22 @東京大学宇宙線研究所、柏、千葉

課題 (1)組立 (2)懸架できるか (3)制御できるか (4)冷却できるか (5)雑音は小さいか

課題(とりあえず) (4)冷却できるか (a)初期冷却時間(~1 月?) (b)光が当たっているときの鏡の温度(<20K) ここでは以上の計算に必要な懸架系の概略を まとめ、確認する。 細かい数値は山元がまとめたうえwikiに近日中に 置く。 3

冷却能力:既に温度との関数として計算ずみ(木村)。 それを使用。 熱負荷 (1)レーザー   Front mirrorを考える。 Substrate 20ppm/cm, coating 0.5 ppm (2)SASとの接合   熱伝導:ボルファ(直径1.5mm、長さ?)? 輻射:ボルファ?を通す穴 (3) 真空ダクトからの輻射(0.1mW):どういれるか?

Inner shieldの形状 懸架系入るか? シールドとプラットフォームの位置(heat linkの長さ)

構成要素 鏡、Recoil mass、 中間マス、Recoil mass(中間マス用)、 プラットホーム、Recoil mass(プラットフォーム) 最後のrecoil mass(プラットフォーム)は、熱的には 他の部分と切れているのでとりあえず考えない。 材質:鏡はサファイア     それ以外は(とりあえず)銅     プラットフォームのみ後で議論

構成要素をつなぐもの 鏡はサファイアファイバーで懸架 他は熱解析なのでheat link(純アルミ)のみ考える。 中間マス-プラットフォーム プラットフォーム-シールド Recoil mass(鏡)-中間マス Recoil mass(中間マス)-プラットフォーム  (初期冷却を考えると同程度のheat linkが必要)

構成要素について 鏡 サファイア、(ほぼ)円柱、直径25cm、厚さ15cm、   質量30kg Recoil mass(鏡)   銅、円筒形、中に鏡が入る、重心は鏡の重心と   一致、鏡をつるファイバを通すためのきりかき   外形29cm、内径26cm、厚さ26cm、質量30kg

構成要素について 中間マス 銅、直方体、幅31cm、奥行20cm、高さ11cm、  質量60kg Recoil mass(中間マス)   銅、上から見てロの字型、この中に中間マスが入る、   幅(外)44cm、)(中)35cm、   奥行(外)33cm、(中)24cm、高さ11cm、 質量60kg  

構成要素について プラットフォーム 銅、直方体、幅44cm、奥行33cm、高さ4.7cm、 質量60kg  薄い?   銅とアルミ   密度:銅はアルミの3.3倍   単位質量当たりの比熱:銅はアルミの0.43倍

熱伝搬   熱伝導:当然考える  輻射:榊原の計算によると初期冷却において   かなり重要。ANSYS(もしくは他の有限要素法)   でとりこむことは可能か?  対流:初期冷却でHe gasを入れた時?

ローマ大学のシミュレーション Astroparticle Physics 35(2011)67.   光が当たっているときの温度   調べた。   一番下の段のみ考える。   シリコン鏡を銅ワイヤーで吊る。   Marionettaに冷凍機直付。   冷凍機パワーと温度の関係も   考慮。

ローマ大学のシミュレーション Astroparticle Physics 35(2011)67.   Paolaにメール。   細かい数字もらう。   上の段まで含めたシミュレーション及び   初期冷却のシミュレーションについて聞いてみた。   少なくともANSYSではかなり大変とのこと   (コンピュータ的に)。

どうするか? ANSYS(小池):ANSYSの計算は大変か? いずれにせよRome大学と同じ計算をしてみる? 榊原:既に初期冷却時間について計算。 (構成要素の大きさは考えていない)。 ANSYSのbackupもしくはcross checkとして 進めてほしい。

どうするか? 冷却以外の課題 (雑音、制御など) 山元、関口でmodel 及び parameterを準備。  

Mailing list   鈴木、高橋、内山、関口、榊原、三代木、石崎、   木村、小池、山元   他には? 次回?