岩村雅一 masa@cs.osakafu-u.ac.jp 知能情報工学演習I 第12回(後半第6回) 岩村雅一 masa@cs.osakafu-u.ac.jp.

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岩村雅一 masa@cs.osakafu-u.ac.jp 知能情報工学演習I 第12回(後半第6回) 岩村雅一 masa@cs.osakafu-u.ac.jp

後半の予定 5月29日 プログラミング環境(テキスト1,2章) 6月5日 変数とデータ型(3章) 、演算子(4章) 5月29日 プログラミング環境(テキスト1,2章) 6月5日 変数とデータ型(3章) 、演算子(4章) 6月12日 コンソール入出力(6章) 、配列(3章)、数学処理の標準ライブラリ(11章) 6月19日 制御文1 (テキスト5章) 6月26日* 制御文2(テキスト5章) 7月10日 関数1(テキスト7章) 、プリプロセッサ(テキスト10章) 7月17日* 応用プログラム

本日のメニュー 関数 関数とは何か ローカル変数とグローバル変数 プロトタイプ宣言 プリプロセッサ 引数や戻り値が無い関数 return文 配列を関数に渡す方法 ローカル変数とグローバル変数 プロトタイプ宣言 プリプロセッサ

関数とは 引数を取り、処理の後、戻り値を返すもの 数学の関数(”y=f(x)”)のようなもの printf()やscanf()は関数 main()も関数

関数の例(定義) 関数waは、2つの引数xとyを元にzの値を計算し、戻り値として返す 戻り値の型 引数の型 int wa(int x, int y) { int z; z=x+y; return z; } 関数名 戻り値

サンプルプログラム

サンプルプログラム

引数や戻り値が無い関数 引数が無い関数 戻り値が無い関数 int func(void) { … } void func(int a) { …

return文の役割 return文があると、関数の処理を打ち切って呼び出し元に戻る int waru(int x, int y) { int z; if (y==0) { return -999; } z=x/y; return z; yが0ならば-999を返して 関数の計算は終了

配列を関数に渡す方法 サンプルプログラムの前に、配列の初期化について

配列の初期化(テキストP.67) 変数は宣言するときに値を設定できる 配列は宣言するときに値を設定できる int a=10; 等価 省略可能

配列を関数に渡す方法の サンプルプログラム 配列の初期化 配列の大きさは(最後の1つだけ)省略可能 #include<stdio.h> int wa2(int num, int x[]) { int i; int sum=0; for(i=0; i<num; i++) { sum+= x[i]; } return sum; int main(void){ int a[]={1,3,5,7,9}; int sum; sum = wa2(5,a); printf("sum = %d\n",sum); return 0; } 配列の和

ローカル変数とグローバル変数 #include <stdio.h> int global; int func1(int x, int y) { int local; … } int func2(void) { int local, global; グローバル変数 ローカル変数

ローカル変数とグローバル変数 #include <stdio.h> int global; int func1(int x, int y) { int local; … } int func2(void) { int local, global; 変数が有効な範囲 global local local global 優先

プロトタイプ宣言 関数の「定義」を先にできない場合は「宣言」だけを先に書く

プロトタイプ宣言

プロトタイプ宣言

プリプロセッサ(テキストP.247) コンパイルする前にソースコードを変更する #include …ファイルの挿入 #define … 文字の置き換え

#include …ファイルの挿入 ファイル名:何でもいい ファイル名:wa.c ※通常はヘッダファイルと呼ばれるプロトタイプ宣言が書かれたファイルを読み込む #include <stdio.h> #include "wa.c" int main(void) { int a, b, sum; printf("a: "); scanf("%d", &a); printf("b: "); scanf("%d", &b); sum=wa(a,b); printf("a + b = %d\n", sum); return 0; } ファイル名:wa.c int wa(int x, int y) { int z; z=x+y; return z; }

#define … 文字の置き換え 記号定数 関数形式マクロ 単なる文字列の置き換え # define M_PI 3.14159265358979323846 関数形式マクロ 関数のように働く #define wa(a,b) a+b

関数形式マクロの例 コンパイル前に置き換える sum=a+b; include <stdio.h> #define wa(a,b) a+b int main(void) { int a, b, sum; printf("a: "); scanf("%d", &a); printf("b: "); scanf("%d", &b); sum=wa(a,b); printf("a + b = %d\n", sum); return 0; } コンパイル前に置き換える sum=a+b;

マクロの長所、短所 例:#define wa(a,b) a+b 長所 短所 変数の型を気にする必要がない 関数を呼ぶより速い int型でもfloat型でも同じように動作する 関数を呼ぶより速い 短所 予期せぬ動作をするときがある wa(a,b)/2 は、関数だったら(a+b)/2になったはずなのに、マクロだとa+b/2になる