資料2 「産業革新戦略」の 主な取組状況について 平成25年6月6日 石川県
産業革新戦略の柱 1 ・研究開発支援 ・商品開発支援 ・販路拡大支援 等 ・次世代ファンドの活用 による大型研究開発 ・医商工連携支援 等 ・販路拡大支援 等 ・次世代ファンドの活用 による大型研究開発 ・医商工連携支援 等 ・ニッチトップ候補企業に 対する一流専門家派遣 ・革新的ベンチャー企業の 発掘・育成 等 ・成長分野の企業誘致 ・港湾整備による港湾 活用企業の誘致 等 ・高度専門人材の育成・確保 ・技能人材の育成・確保 ・若年人材の育成・確保 等 1
産業革新戦略の主な取組みについて 1.基幹産業等の更なる競争力強化 (1)企業経営基盤の強化、販路の拡大 1.基幹産業等の更なる競争力強化 (1)企業経営基盤の強化、販路の拡大 企業経営に関する専門家の派遣を通じ、将来に向けた県内企業の的確な対策立案を支援する とともに、企業間・業種間の連携支援や、商談会の開催を通じ、県内企業の受注拡大を支援。 ● 企業ドックの実施 H22~24年度で、1,020社に対し、外部専門家をのべ3,193回派遣 H25年度には、年間派遣枠を1,500件から2,000件に拡充 ● 県内繊維業界と首都圏アパレルの連携 成約金額 約3億2,300万円 共同開発 573点(H20~24) ● 大手メーカーに対する技術提案型商談会の開催 成約金額 約6,900万円 ● 県内伝統工芸の首都圏での販路開拓 いしかわ伝統工芸フェアの首都圏での開催 →会期中の入場者数:約58,000人、販売・成約額:約2,500万円(H24) アパレル懇談会における共同開発作品の展示 2
(2)活性化ファンドによる地域資源の活用 (3)海外展開の拡大 国、県、金融機関が出資するファンドを設立(H20)し、地域資源を活用した新製品や新事業を創出。 ● 活性化ファンドによる支援 H20~24年度で、367件の事業に支援。 支援が終了した137件のうち、125件の事業化に成功。 ● ファンドの拡充(H25年度) ファンドの規模を200億円から300億円に拡充。 事業化例)加賀丸いもを使った焼酎「のみよし」 (3)海外展開の拡大 成長著しいアジアや、世界のトレンド発信基地である米国等に向けた、県内企業の販路開拓等を支援 ● 輸出倍増を目指す県内中小企業の育成・支援(H23~) モデル認定した企業について、目標を クリアするベースで輸出額が増加。 モデル認定企業: ㈱ヤマト醤油味噌、 メカトロ・アソシエーツ㈱など ● 米国における、石川の食文化総合力の発信 ・ニューヨークで影響力を持つオピニオンリーダーを活用した、 本県食文化のブランド化 ・日系商社と連携した、米国での販路開拓への支援 海外向け専用商品の例(㈱ヤマト醤油味噌) 3
(1)いしかわ次世代産業創造ファンドの創設 2.次世代産業の創造 (1)いしかわ次世代産業創造ファンドの創設 ● 次世代産業の創造に向けた産学官連携 による研究開発を支援 ・企業と大学研究者のマッチング ・新技術・新製品の可能性調査、研究開発支援 ・集中支援分野(炭素繊維等)への支援 全国初の地域独自の 130億円ファンドを創設 運用期間:5年間 運用益:約1億円/年 (2)いしかわ炭素繊維クラスター 県内には繊維産業の織物や染色加工技術、機械産業のプレス加工技術の産業が集積していることから、これらを応用した「炭素繊維」研究を推進 H22 ・次世代ファンドでの集中支援分野に炭素繊維を設定し、研究開発を支援 (H22:4件、H23:4件、H24:2件の研究開発に助成) H23 ・炭素繊維織物からプレス成形まで、一貫した研究開発ができる拠点を整備 H24 ・研究開発情報の収集・整理や研究開発のスピードアップ、川下企業との 連携強化を目的に、研究者やコーディネーター等の人材を補強 ・炭素繊維の用途を拡大するための、新素材の開発に向けた県・民間企業の共同 提案が、国の大型拠点整備事業に採択(全額国費:約20億円) 4
(4)ほくりく健康創造クラスターの推進 (3)航空機分野への参入に向けた体制整備 県内の複数の企業が、品質保証に係る国際的な認証を取得 県内の複数の企業が、品質保証に係る国際的な認証を取得 ● 認証を取得した企業について ・㈱高林製作所(金沢市) → 非破壊検査 ・浅下鍍金(白山市) → 化学処理 ・深田熱処理工業(小松市)→ 熱処理 ● 認証取得の効果 3社で航空機部品(ステアリングアクチュエータ) の一貫した受注・生産が可能となった。 ステアリングアクチュエータ (4)ほくりく健康創造クラスターの推進 世界に先駆けた脳機能、血管関連分野等の産学共同研究を通じ、国際的競争力のあるライフサイエンス研究開発拠点の構築を目指す。 ● 先端的な機器の開発 ◎複数のアミノ酸を日常の血液検査で同時計測して 疾病を診断できるシステム ◎脊髄の神経活動に伴う微弱な磁場を検出し、脊髄 の機能を調べる装置 など ● 知的財産の形成、研究機関等の集積 特許出願件数318件、研究発表論文843本、 大学・研究機関の参画90機関、企業の参画96社(H24実績) 脊髄機能イメージング装置(金沢工業大学) 5
3.ニッチトップ企業の育成 4.戦略的企業誘致の推進 3.ニッチトップ企業の育成 ニッチトップ企業へ発展するなど、特定の市場において飛躍的に成長するモデル企業を輩出すること により、本県産業全体の対外的競争力を向上させ、経済活性化を図る ● ニッチトップ企業数の増加 40社(H17年)→64社(H25年5月現在) ● 主なシェアトップ企業 ㈱アクトリー (産業廃棄物等の処理装置で約20%のシェア) フジタ技研㈱ (自動車部品用冷間鍛造パンチで約50%のシェア) など 4.戦略的企業誘致の推進 県内企業に波及効果の高い企業誘致や成長が見込まれる産業分野の企業誘致など、戦略的な企業 誘致を推進するとともに、設備投資の促進等、時代の変化に即応した企業誘致を推進 県外からの進出・増設企業(H17~24年度) 41社 年度 主な進出企業名 所在地 進出先 生産品目 H20 日本ガイシ㈱ 愛知県 能美市 自動車排ガス浄化用セラミックス わらべや東海㈱ 白山市 コンビニエンスストア用弁当等 H22 ㈱NTN能登製作所 大阪府 志賀町 産業用機械軸受等 H24 日機装㈱ 東京都 金沢市 人工透析装置や炭素繊維製の航空機部品 ㈱モンベル 羽咋市 アウトドア用品の製造・配送 6
(1)ビジネスリーダーとしての高度専門人材の育成・確保 5.産業人材の総合的育成・確保 (1)ビジネスリーダーとしての高度専門人材の育成・確保 ● 若手経営者、経営者候補を対象とした討論形式の講座を開講 H17~24年度で88名の修了生を輩出 ● 産業人材サポートデスクの設置 H17~24年度で首都圏等から高度専門人材304名を誘致 (2)複数の工程を担当できる技能人材の育成・確保 ● 地域の熟練技能者を講師とした、「モノづくり技能」を学ぶ機会の提供 H18~24年度で159人の修了生を輩出 (3)若年人材の育成・確保 ● ジョブカフェ石川による、キャリア教育支援、若年者就職支援、企業支援の実施 キャリア教育支援 ・企業人事担当者等による職業講話や職業体験・適性診断の実施 ・学校のキャリア教育ツールとして定着 (H24利用者数 12,711人) 若年者就職支援 ・カウンセリング、面接対策セミナー等の実施 ・若年者の就職支援施設として定着 (H24利用者数 11,640人) 企業支援 ・いしかわ元気企業ナビによる企業紹介等の実施 ・企業の人材確保支援機関として定着 7