Flashを用いた 脳力トレーニングゲームの作成 古賀慎也
はじめに Flashはアドビシステムズの開発した、動画やゲーム などを扱うための規格であり、webサイトのナビゲー ションや広告などに広く使われている。 また、ActionScriptというスクリプト言語で制御する ことによりマウスの動きに合わせてアニメーションさせ たり、音を鳴らしたりといった表現も可能である。本研 究はこのFlashを用いて、現在話題になっている脳力 トレーニングゲームの開発を行う。
開発環境 Flash作成にはフリーウェアParaFla!を使用した。 paraFla!は「敷居は低く懐は深く」を標語に掲げたFlash開発 環境で、操作はシンプルながらもFLASH MX相当のAction Scriptを使用でき、携帯電話用FLASHが作成できる等、 高度な機能もサポートする。 ・使用OS Windows Vista ・Flash作成ソフト ParaFla! Ver1.37 ・ベクタ画像作成 paradraw Ver0.3a4 ・使用言語 ActionScript3.0
Flashの特徴 ・画像イメージをAction Script(アクションスクリプト)というプログラミング 言語で制御することにより、マウスの動きに合わせてアニメーションしたり 音を鳴らしたりなど、インタラクティブな動きが可能で、アニメーションや ゲーム、ウェブサイトのナビゲーション、音楽再生などのコンテンツを作る のに向いている ・画像の情報を数値によって制御するベクタイメージという規格が中心 なため表示ウィンドウのサイズを変えても画像が劣化しない ・ Flash Playerという再生ソフトウェアがインストールされていれば動作 するため、環境への依存度が低い。
今回作成したゲーム 今回作成した「脳力トレーニングゲーム」はブラウザ上で動作するFlash ゲームである。ゲームは3つの項目に分かれておりそれぞれ「計算力」 「記憶力」「視覚能力」を鍛えることができる。 タイトル画面 遊び方説明画面
今回作成したゲーム ①計算力 画面上に表示される2つの式をそれぞれ計算して、合計の大きくなる式を素早く答えて いくゲーム。回答には画面上に配置されたボタンを使用する。 ゲーム画面 解答後
今回作成したゲーム ②記憶力 順番に5枚表示される色のパネルを記憶し、表示された色の順番通りに答えていく ゲーム。回答には画面上に配置されたボタンを使用する。 パネルを表示 回答画面
今回作成したゲーム ③視覚能力 画面上に表示される図形をみて、出題される質問(赤い●はいくつ?など)に答えていくゲーム 回答にはキーボードの0~9のキーを使用する。 レベル1 レベル4
今回作成したゲーム タイトル画面 1ケタ → 2ケタ ◎ハードモード 3つのゲーム全てで80点以上(100点満点)の得点をとると、「ハードモード」が選択可能にな る。「ハードモード」では上記3つのゲームを難易度をあげて遊ぶことができる。(制限時間の短 縮、問題の難易度上昇など) タイトル画面 1ケタ → 2ケタ デモ →
まとめと今後の課題 今回の研究を通して、Flashの基本的な仕組みや特徴、活用 法などを学ぶことができた。 また、実際に作成してみて画像の扱いが容易な点や、フレーム ごとにイベントを組み込んでいくわかりやすい開発方法など Flashの利点も実感することができた。 作品の今後の課題としては、「視覚能力」ゲームでの画像表 示が不安定であるためその最適化や、使用画像をベクタイメー ジに統一できていないため、ベクタイメージへの画像変換など が挙げられる。
参考文献 [1] ParaFla!のページ http://www.geocities.jp/coa9999 [2] PARAFLA学習帳 http://parafla776.jog.buttobi.net/ [3]区立ぱらふら予備校 http://www.geocities.jp/dr0p4u/how2/ [4] ParaFla! Wiki http://www.wikihouse.com/ParaFla/