河村 聡人 (@aDAVISk) 京都大学附属花山天文台 2017/08/25 – シミュレーションサマーセミナー2017@千葉大学 CANS+部分電離化計画 河村 聡人 (@aDAVISk) 京都大学附属花山天文台 2017/08/25 – シミュレーションサマーセミナー2017@千葉大学.

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河村 聡人 (@aDAVISk) 京都大学附属花山天文台 2017/08/25 – シミュレーションサマーセミナー2017@千葉大学 CANS+部分電離化計画 河村 聡人 (@aDAVISk) 京都大学附属花山天文台 2017/08/25 – シミュレーションサマーセミナー2017@千葉大学

大重要な 三番目 の構成要素

部分電離プラズマ=電子+イオン+中性粒子 例:太陽彩層やプロミネンス

Neutral particles do not feel magnetic field; but plasma pushes neutrals via collisions. Electron I e Magnetic field’s movement N

Neutral particles do not feel magnetic field; but plasma pushes neutrals via collisions. Electron I e N

Neutral particles do not feel magnetic field; but plasma pushes neutrals via collisions. Electron I e This decoupling of neutral from plasma is the ambipolar diffusion. The collisions are mainly charge-exchange between ions and neutrals. N Heerikhuisen + (2009)

流体間は摩擦により物理量が輸送される Leake(2012ApJ)より, Equations of motion Leake(2012)では□は電荷交換(Charge-Exchange)によるものではないが、細かいこと考えなければ、衝突断面積が変わるだけで、式は同質。Σcx ~ 10-15 cm2

今回やったこと: cans+のmd_khを2流体化 変数の数を増やす I/O, mpi, boundary (2d/common以下も改造) 中性粒子用の計算コード MHD用のHLL関数の引数にB=0を入れるだけ 流体間の物理量輸送 衝突による項(Source Term)をコーディング。 (Hardshell近似なので簡単。|vn-vp|<<vtを想定) 注: vt2 = vtn2 + vtp2, thermal speed

pip_kh: partially-ionized Kelvin-Helmholtz instability 異なる流れの間に渦が出来る 中性流体とプラズマの渦のでき方に差があれば? ?

β=2.0, nn/(nn+ni)=1.0, B=B⊥, Σ=10-15,mn=10-5 (Σ/mn=>運動量,Σ=>熱)

β=2.0, nn/(nn+ni)=1.0, B=B⊥, Σ=10-15,mn=10-5 (Σ/mn=>運動量,Σ=>熱) CANS+のHPより

結果:臆病になりすぎた。 次はもっと衝突効くようにする。 要moreテスト ionization & recombinationを入れる 部分電離プラズマを普及させたい。

Ion-Neutral collisions : Charge-exchange Classical interpretation of charge exchange [藤本&満田(2007天文月報)] Schematic view of charge exchange collision [Heerikhuisen+(2009)] A B B A Momentum exchange pAi + pBn => pAn + pBi The collision cross section radius is about 4x atomic radius (Σcoll ~ 10-15 cm2). U ∝ 1/r, 1/a = 1/2a + 1/2a