地域生活へのススメから 「本人の願う暮らし」に 寄り添って えにしを結ぶ会 2007.5.26 長野県西駒郷地域生活支援センター 山田 優
[地域生活のススメ」 普通の暮らし・・・と 声高に叫ばなくてもよい地域でありたいと、 コーディネーターになった。 障害があるだけで、生き方が制限される。 変だなと思う感性を大事にしたかった。 ご縁をいただき信州に辿り着いた。 「施設を出たい」という思いのそそのかしと、自己実現に向かう環境整備役を頂いた。 堰を切ったように、西駒郷から地域に向かう流れを本人たちが作った。
宮田村 駒ヶ根市 天竜川
毎日毎日 頑張り続けた あなたに 贈る言葉 もう、そのままで いいじゃないか 西沢美枝墨書@風の工房
寮で会うと、いつも緊張感をにじませていた。 GHで見せてくれたこの笑顔に、あなたは全ての意思を込めていた 一番重い人たちの寮に34年間も。 寮で会うと、いつも緊張感をにじませていた。 GHで見せてくれたこの笑顔に、あなたは全ての意思を込めていた
いま、思いがどんどん湧いているようです。そんなに話好きだとは知らなかった・・・ 「話を聞いてくれる・・・」 いま、思いがどんどん湧いているようです。そんなに話好きだとは知らなかった・・・
気付いたら、体温感じるほど近くに座る彼女から、安心感を伝えてもらった 居宅介護事業所派遣の世話人さんも 支援に加わっている。 気付いたら、体温感じるほど近くに座る彼女から、安心感を伝えてもらった
「西駒郷はもういい」とわずかな言葉から、GHの暮らしを続ける決意は充分すぎるほど伝ってくる。 GH生活は5年目になった。 近くの工場に通う毎日。 「西駒郷はもういい」とわずかな言葉から、GHの暮らしを続ける決意は充分すぎるほど伝ってくる。
・・・今が青春だと語る彼に、私は待たせてしまってすみませんと謝った。 「この間、 初めてヘルパー(移動支援)さんと 買い物に行きました。」 ・・・今が青春だと語る彼に、私は待たせてしまってすみませんと謝った。
この笑顔を得るために・・・どれほどの時間が必要だったのだろうか。 必要なのは、指導という時間ではなく住まいという環境ではなかったか・・・。 この笑顔を得るために・・・どれほどの時間が必要だったのだろうか。 必要なのは、指導という時間ではなく住まいという環境ではなかったか・・・。 私は…ずっと空 を見ながら努力しました。 お天とうさんは嘘付か ないと母さんが言っていたな・・・(ある利用者さんのつぶやきから) 宮下宜續墨書@風の工房
セピア色の 顔写真が、 黄ばんだ書類 と一緒に綴じ られた、僅か 2冊のケースファイル。 36年間の・・・生きた証。 過ぎ去った時間はもう戻らない
地域生活への移行は、 良い支援?施策?・・・があるからではなく 本人の思いを ・受け止める→聴く姿勢がある ・一緒に実現する→押し付けない ・誇りを自覚できる→主役はあなたたち こうした環境が用意できるかだ
西駒郷から地域に出た人 ・・・209名 止む無く再入所した人8名 この人たちのメッセージ をどう生かすのか 地域生活移行支援は 移行して気がつく・・・ 新たな支援の始まりに過ぎないと 西沢美枝墨書@風の工房
地域生活移行は、障害の重さ・軽さではなく その人の意向に沿った支援を 組み立てたところから動き出せばいい その人の意向に沿った支援を 組み立てたところから動き出せばいい 地域生活移行208名の障害程度
西駒郷の地域生活移行は、民間入所施設・在宅者へも波及した H15~H18のデータでは 西駒郷から地域移行した人たち 188名 民間施設から地域移行した人たち 203名 在宅からGHを選んだ人 261名 グループホーム入居した人の合計は 652名 事業者・支援センター・行政・家族・なによりも本人が踏ん張り、地域社会に分け入った。 「みんなで地域生活を支える」長野方式が、県内に広がった。
入所型施設に暮らす人たちは全国約12万人 長野県・西駒郷の地域生活への移行の試みが全国に広がって欲しい まず本人が声を出そう 入所型施設に暮らす人たちは全国約12万人 長野県・西駒郷の地域生活への移行の試みが全国に広がって欲しい まず本人が声を出そう その声に職員は応えよう 家族はフォローの風を 国・地方自治体は施策に そして地域社会は無条件に 受け入れる・・・ 徳増さやか墨書@風の工房