Rolf Stahel教授からの書簡 会員各位 今回、この ETOPスライドセットをご紹介できることを大変光栄に思います。このスライドセット は、2019年に開催された主要な学会で発表された、胸部がんに関する重要な所見に焦点を合わせ て概要を示すことを目的としています。このスライドは特に米国臨床腫瘍学会年次会議に重点を.

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Rolf Stahel教授からの書簡 会員各位 今回、このETOPスライドセットをご紹介できることを大変光栄に思います。このスライドセットは、2016年 に開催された主要な学会で発表された、胸部癌に関する重要な所見に焦点を合わせて概要を示すこと を目的としています。このスライドは特に第17回世界肺癌学会議(IASLC.
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Rolf Stahel教授からの書簡 会員各位 今回、この ETOPスライドセットをご紹介できることを大変光栄に思います。このスライドセット は、2019年に開催された主要な学会で発表された、胸部がんに関する重要な所見に焦点を合わせ て概要を示すことを目的としています。このスライドは特に米国臨床腫瘍学会年次会議に重点を 置いており、英語、フランス語、中国語、日本語の4ヵ国語でご利用いただけます。 腫瘍学における臨床研究の分野は、絶えず変化し続ける、厳しい環境下にあります。そうした環境 下において、我々は皆、科学者、臨床医および教育者としての役割において、知識の深化を促進し、 さらなる進歩の契機をもたらしてくれる、科学的なデータや研究所見の入手の機会を貴重なもので あると考えています。胸部がんの領域における最新情報に関する今回のレビューが、皆さまの臨床 診療にとって有益なものとなることを期待しています。本件につきましてご意見・ご感想などござ いましたら、是非お聞かせ下さい。ご意見ご質問はetop@etop.eu-orgにお送りください。 ETOP会員のEnriqueta Felip博士、Francoise Mornex博士、Solange Peters博士およびMartin Reck 博士には編集者として、抄録の優先順位決定、スライド内容のレビューに大変ご尽力いただいたこ とにお礼を申し上げます。このスライドセットは彼等の取り組みと努力なしには実現不可能でした。 最後に、このような複雑であるがやりがいのある活動の実現に際し、資金、運営管理および物流管 理の面においてご支援いただいたLilly Oncology社様に心より御礼申し上げます。 敬具 Rolf Stahel ETOP基金評議会会長

ETOP 腫瘍内科研究スライドデッキ編集者(2019年) 重点分野:バイオマーカー(全ステージ) Enriqueta Felip博士 スペイン、バルセロナ、バルデブロン大学病院、腫瘍科 重点分野:早期および局所進行NSCLC(ステージI~III) Francoise Mornex博士 フランス、ピエール・ベニット、リヨン・シュッド病院センター、放射線腫瘍学科 重点分野:進行NSCLC(根治治療不能のステージIII&ステージIV) Solange Peters博士 スイス、ローザンヌ、ローザンヌがんセンター、集学的腫瘍学センター 重点分野:他の悪性腫瘍、SCLC、中皮腫、まれな腫瘍 Martin Reck博士 ドイツ、グロスハンスドルフ、グロスハンスドルフ病院、胸部腫瘍学部

目次 スクリーニングとバイオマーカー 早期および局所進行NSCLC-ステージI、II、III 進行NSCLC-根治治療不能のステージIII&ステージIV 1次治療 2次治療以降 他の悪性腫瘍 SCLC、中皮腫および胸腺上皮性腫瘍

スクリーニングとバイオマーカー

SKT11を含むゲノム プロファイリングが入手可能 102:非扁平上皮非小細胞肺癌におけるプラチナ製剤2剤併用化学療法に ペムブロリズマブを追加することによるベネフィットの欠如とSTK11/LKB1遺伝子変異との関連性-Skoulidis F, et al 試験の目的 プラチナ製剤2剤併用化学療法とペムブロリズマブを併用している転移性非扁 平上皮NSCLC患者を対象に、臨床転帰がSTK11/LKB1変異から予測可能か否か を、米国および欧州の17の学術研究機関から収集したデータを対象に後ろ向き 試験により検討 コホート1 1次治療 PCP SKT11を含むゲノム プロファイリングが入手可能 (n=452) 主要な選択基準 転移性非扁平上皮NSCLC 感受性のEGFR変異またはALK転座を認めない 化学療法歴はアジュバント療法または根治的放射線化学療法の一環として 行われた場合は許容 免疫療法歴またはベバシズマブの併用がない (n=621) コホート2 1次治療 PC SKT11および/または KEAP-1変異 (n=169) PC(P)、ペメトレキセド+カルボプラチンまたはシスプラチン(+ペムブロリズマブ) Skoulidis F, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 102

STK11遺伝子変異を有する患者では、PCP投与による臨床転帰は劣っていた 102:非扁平上皮非小細胞肺癌におけるプラチナ製剤2剤併用化学療法に ペムブロリズマブを追加することによるベネフィットの欠如とSTK11/LKB1遺伝子変異との関連性-Skoulidis F, et al 主な結果 STK11遺伝子変異を有する患者では、PCP投与による臨床転帰は劣っていた 無増悪生存(PFS) 全生存(OS) 群 PFS、月 STK11/LK81野生型 (n=332) 6.9 STK11/LKB1変異型 (n=117) 4.8 群 OS、月 STK11/LK81野生型 (n=335) 16.0 STK11/LKB1変異型 (n=117) 10.7 無増悪生存率、% 月 100  80 60 40 20 6 12 18 24 30 36 HR 1.58 (95%CI 1.20~2.08) p=0.0012、ログランク検定 STK11/LKB1野生型 STK11/LKB1変異型 全生存率、% 月 100  80 60 40 20 6 12 18 24 30 36 HR 1.57 (95%CI 1.11~2.21) p=0.0113、ログランク検定 STK11/LKB1野生型 STK11/LKB1変異型 Skoulidis F, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 102

STK11および/またはKEAP-1変異を有するNSCLC患者では、PCPはPCと比較 して追加のベネフィットは認められなかった 102:非扁平上皮非小細胞肺癌におけるプラチナ製剤2剤併用化学療法に ペムブロリズマブを追加することによるベネフィットの欠如とSTK11/LKB1遺伝子変異との関連性-Skoulidis F, et al 主な結果 STK11および/またはKEAP-1変異を有するNSCLC患者では、PCPはPCと比較 して追加のベネフィットは認められなかった 無増悪生存(PFS) 全生存(OS) 無増悪生存率、% 月 40 60 80 100  20 6 12 18 24 30 42 36 STK11および/またはKEAP-1変異 HR 0.90 (95%CI 0.70~1.16) p=0.4、ログランク検定 PCP PC STK11および/またはKEAP-1変異 群 PFS、月 PCP (n=131) 4.5 PC (n=161) 3.6 全生存率、% 月 40 60 80 100  20 6 12 18 24 30 72 36 42 48 54 66 HR 0.99 (95%CI 0.74~1.35) p=0.97、ログランク検定 PCP PC 群 OS、月 PCP (n=131) 10.7 PC (n=169) 9.9 Skoulidis F, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 102

102:非扁平上皮非小細胞肺癌におけるプラチナ製剤2剤併用化学療法に ペムブロリズマブを追加することによるベネフィットの欠如とSTK11/LKB1遺伝子変異との関連性-Skoulidis F, et al 主要な結果(続き) 結論 本後ろ向き試験の結果より、STK11および/またはKEAP1遺伝子変異を有する 転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象としたPCP療法の臨床転帰は不良であり、 ペムブロリズマブとプラチナ製剤2剤併用化学療法の併用と比較して、追加的 なベネフィットは得られないことが示唆される KEAP1野生型 KEAP1変異型 HR (95%CI)、p値 PFS、月 5.9 2.7 2.83 (1.73~4.62)、<0.0001 OS、月 20.4 7.8 2.63 (1.41~4.90)、0.002 STK11野生型/ KEAP1野生型 STK11変異型/ KEAP1野生型 STK11野生型/ KEAP1変異型 STK11変異型/ KEAP1変異型 PFS、月 8.4 5.1 2.7 OS、月 20.4 11.1 9.1 6.6 PRまたはCR、% 44.6 33.3 28.6 7.4 Skoulidis F, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 102

デュルバルマブ20 mg/kg q4w+tremelimumab 1 mg/kg q4w 最大4回投与 9016:MYSTIC試験における生存に関する予測バイオマーカーとしての血中腫瘍 変異量(bTMB)および腫瘍PD-L1:転移性(m)NSCLC患者を対象に、1次治療としてのデュルバルマブ(D)± tremelimumab(T)と化学療法(CT)の比較 -Rizvi NA, et al 試験の目的 デュルバルマブ ± tremelimumab併用療法を受けている転移性NSCLC患者を対象 に、PD-L1およびbTMBは生存に関する予測バイオマーカーとなるか否かを検討 デュルバルマブ20 mg/kg q4w (n=374) 主要な選択基準 ステージIVの転移性NSCLC 全患者集団(PD-L1の発現状況を問わず) EGFRおよびALK陰性 治療歴なし ECOG PSスコアが0~1 (n=1118) 進行(PD) デュルバルマブ20 mg/kg q4w+tremelimumab 1 mg/kg q4w 最大4回投与 (n=372) 無作為化 1:1:1 進行(PD) プラチナ製剤ベース化学療法* 最大6サイクル (n=372) 層別 PD-L1 TC (<25% vs. ≧25%) 組織学的検査 探索的解析 PD-L1およびbTMBがOSに及ぼす影響 *パクリタキセル+カルボプラチンまたは ゲムシタビン+シスプラチン/カルボプラチン(扁平上皮)または ペメトレキセド+シスプラチン/カルボプラチン(非扁平上皮) Rizvi NA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9016

デュルバルマブ+tremelimumab vs. 化学療法 9016:MYSTIC試験における生存に関する予測バイオマーカーとしての血中腫瘍 変異量(bTMB)および腫瘍PD-L1:転移性(m)NSCLC患者を対象に、1次治療としてのデュルバルマブ(D)± tremelimumab(T)と化学療法(CT)の比較 -Rizvi NA, et al 主な結果 全生存率(OS)の改善について、デュルバルマブ+tremelimumab併用群では、 CT群に比べてPD-L1 TCの発現増加に伴う明確な線形傾向は示されなかった PD-L1 TC 発現レベル n (%) HR (95%CI) <1% <25% <50% ≧1% ≧25% 25~49% ≧50% 159 (21) 419 (56) 529 (71) 585 (79) 325 (44) 110 (15) 215 (29) 0.73 (0.51~1.04) 1.01 (0.81~1.25) 0.99 (0.82~1.20) 1.01 (0.83~1.21) 0.85 (0.61~1.17)† 0.95 (0.62~1.45) 0.77 (0.56~1.07) デュルバルマブ+tremelimumab vs. 化学療法 0.50 1.00 デュルバルマブ +tremelimumab 優位 化学療法優位 PD-L1 TC 発現レベル n (%) HR (95%CI) <1% <25% <50% ≧1% ≧25% 25~49% ≧50% 178 (24) 421 (56) 521 (70) 568 (76) 325 (44) 100 (13) 225 (30) 1.18 (0.86~1.62) 1.12 (0.91~1.39) 1.05 (0.87~1.28) 0.88 (0.73~1.07) 0.76 (0.56~1.02)* 0.78 (0.49~1.23) 0.76 (0.55~1.04) デュルバルマブ vs. 化学療法 0.50 1.00 デュルバルマブ優位 化学療法優位 ITT解析対象集団 *97.54%CI, †98.77%CI Rizvi NA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9016

デュルバルマブ+tremelimumab 9016:MYSTIC試験における生存に関する予測バイオマーカーとしての血中腫瘍 変異量(bTMB)および腫瘍PD-L1:転移性(m)NSCLC患者を対象に、1次治療としてのデュルバルマブ(D)± tremelimumab(T)と化学療法(CT)の比較 -Rizvi NA, et al 主要な結果(続き) 結論 転移性NSCLC患者のOSをCT群と比較したところ、PD-L1 TC 25%以上の患者 では全bTMBレベルにわたってデュルバルマブ群で改善が認められ、bTMBが 16 mut/mB以上および20 mut/mB以上の患者ではPD-L1 TCの全発現レベルに わたってデュルバルマブ+tremelimumab併用群で改善が認められた PD-L1およびbTMBは、この患者集団を対象とした治療方法の選択において独立 した予測バイオマーカーとなる可能性がある 24ヵ月時点のOS率、% (95%CI) デュルバルマブ デュルバルマブ+tremelimumab 化学療法 PD-L1 TC発現 ≧25% <25% ≧1% <1% bTMB ≧ 20 mut/mB 35.1 (20.5~50.0) 32.4 (18.2~47.5) 36.2 (24.2~48.8) 25.0 (7.8~47.2) 56.1 (37.4~71.2) 40.4 (23.6~56.6) 48.9 (34.4~61.9) 45.7 (20.1~68.3) 24.1 (10.2~41.1) 16.3 (7.0, 29.0) 23.7 (13.1~35.9) 5.9 (0.4~23.5) bTMB < 20 mut/mB 40.1 (30.0~50.0) 16.9 (10.7~24.2) 33.3 (25.9~41.0) 10.8 (4.4~20.5) 20.9 (12.8~30.3) 19.6 (13.1~27.1) 19.6 (13.9~26.1) 22.5 (11.2~36.3) 18.2 (10.8~27.2) 26.8 (18.5~35.9) 23.9 (17.2~31.1) 18.9 (8.3~32.8) Rizvi NA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9016

早期および局所進行NSCLC-ステージI、II、III

8500:病理学的ステージIで再発リスクの高い非小細胞肺癌のためのアジュバント 化学療法:多施設共同試験-Tsutani Y, et al 試験の目的 病理学的ステージIのNSCLCで再発リスクが高い患者を対象に、アジュバント 化学療法を行った場合の有効性および安全性を検討 方法 肺葉切除術を受けた病理学的ステージIのNSCLC患者(n=1278)のデータを 評価した 無再発生存率(RFS)に対して多変量Cox解析を行い再発のリスク因子を検討 した RFS、全生存率(OS)、がん特異的生存率(CSS)をアジュバント化学療法歴 の有無により比較した 114名がプラチナ製剤2剤併用療法を受けていた 191名は単剤療法を受けていた:テガフール・ウラシル(157名)、S-1(24名)、 その他(10名) Tsutani Y, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8500

8500:病理学的ステージIで再発リスクの高い非小細胞肺癌のためのアジュバント 化学療法:多施設共同試験-Tsutani Y, et al 主な結果 RFSに対する多変量Cox解析では、高リスク群(n=641)を浸潤部位が2 cm超、 リンパ管内浸潤、血管浸潤、または臓側胸膜浸潤のいずれかを有する患者と 定義し、低リスク群(n=637)を浸潤部位が2 cm以内、リンパ管内浸潤なし、 血管浸潤なし、臓側胸膜浸潤なしの患者と定義して検討を行った 無再発生存率(RFS) 経過期間、月 無再発生存率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 637 641 12 623 594 24 473 439 36 365 316 48 261 199 60 146 106 72 62 41 低リスク 高リスク 低リスク(n=637):5年RFS 96.0% 高リスク(n=641):5年RFS 76.7% HR 6.62 (95%CI 4.18~11.10) p<0.0001 全生存率(OS) 経過期間、月 全生存率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 637 640 12 624 614 24 475 471 36 368 340 48 263 219 60 148 118 72 61 50 低リスク 高リスク 低リスク(n=637):5年OS 96.0% 高リスク(n=641):5年RFS 85.7% HR 3.99 (95%CI 2.39~7.03) p<0.0001 リスクに晒されていた患者数 リスクに晒されていた患者数 Tsutani Y, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8500

8500:病理学的ステージIで再発リスクの高い非小細胞肺癌のためのアジュバント 化学療法:多施設共同試験-Tsutani Y, et al 主要な結果(続き) 結論 病理学的ステージIの高リスクNSCLC患者では、アジュバント化学療法の 使用で生存率が改善される可能性がある(単剤療法を受けた患者の生存率は、 プラチナ製剤2剤併用療法と比較して顕著に優れていた) 低リスク 高リスク アジュバント化学療法 化学療法なし プラチナ製剤2剤併用療法 単剤療法 5年RFS、% 98.1 95.7 81.4 73.8 72.8 83.3 HR(95%CI) p値 0.47 (0.007~1.67) 0.30 0.63 (0.41~0.93) 0.023 1.45 (0.72~2.94) 0.29 5年OS、% 98.0 95.6 92.7 81.7 HR (95%CI) p値 0.50 (0.08~1.81) 0.35 0.28 (0.13~0.53) <0.0001 0.69 (0.32~4.98) 0.069 5年CSS、% 100  99.4 95.0 89.5 89.9 98.4 該当なし 0.52 0.34 (0.13~0.77) 0.012 8.92 (1.40~172.80) 0.018 Tsutani Y, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8500

ネオアジュバント アテゾリズマブ 1200 mg D1、22 2サイクル (n=101)* 8503:切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)を対象としたアテゾリズマブによる ネオアジュバント療法:多施設共同試験(LCMC3)の中間解析および バイオマーカーのデータ-Kwiatkowski DJ, et al 試験の目的 ステージIB~IIIBの切除可能NSCLC患者を対象に、アテゾリズマブによる ネオアジュバント療法を行った場合の有効性および安全性を検討 ネオアジュバント アテゾリズマブ 1200 mg D1、22 2サイクル (n=101)* アジュバント アテゾリズマブ 1200 mg D1、22 (12ヵ月以下) 主要な選択基準 ステージIB~IIIBの切除可能NSCLC (n=180) SoC 化学療法 外科手術 主要評価項目 主要な病理学的奏効(MPR)† 副次評価項目 無病生存(DFS)、奏効率、全生存(OS)、 安全性 *中間解析; †切除標本中の生存腫瘍細胞が10%以下と定義 Kwiatkowski DJ, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8503

8503:切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)を対象としたアテゾリズマブによる ネオアジュバント療法:多施設共同試験(LCMC3)の中間解析および バイオマーカーのデータ-Kwiatkowski DJ, et al 主な結果 サブグループ 性別 男性 女性 RECIST PD SD PR 喫煙 現在 過去 なし 性別 RECIST 喫煙 外科手術を要した患者(n=90) 部分奏効(PR):6 (7%)、安 定(SD):80 (89%)、進行 (PD):4 (4%) EGFR/ALK陽性の8名中3名に、 40~50%の病理学的退縮が 認められた 主要有効性解析対象集団(n=77) MPR:15/77名 (19%;95%CI 11~30) 病理学的完全奏効(pCR): 4/77名(5%) 38/77名(49%)に、50%以上の 病理学的退縮が認められた + + + + + + + + 病理学的退縮、% MPR 0%~ –49% –50%~ –89% –90%~ –99% (MPR) –100(MPRおよびpCR) 病理学的退縮は生存腫瘍細胞の割合(%)として定義 – 100% pCR、病理学的完全奏効 +EGFR陽性の患者1名で手術が中断された  +病理学的奏効は評価されなかった  EGFR陽性、ALK陽性 Kwiatkowski DJ, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8503

MPRは、PD-L1発現およびTMBにかかわらず観察された 病理学的退縮は腫瘍サイズと中等度の相関を示した 8503:切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)を対象としたアテゾリズマブによる ネオアジュバント療法:多施設共同試験(LCMC3)の中間解析および バイオマーカーのデータ-Kwiatkowski DJ, et al 主要な結果(続き) 結論 切除可能NSCLC患者を対象にアテゾリズマブによるネオアジュバント療法を 行ったところ、中間解析時点では忍容性は良好であり、有望な反応が示された MPRは、PD-L1発現およびTMBにかかわらず観察された 病理学的退縮は腫瘍サイズと中等度の相関を示した 有害事象、n (%) 安全性対象集団(n=101) 有害事象 グレード3~4 グレード5 98 (97) 29 (29) 2 (2) 治療に関連する有害事象(TRAE) グレード3以上* 58 (57) 6 (6) 重篤な有害事象(SAE) 30 (30) 治療中止に至った有害事象 5 (5) *肺臓炎(n=3)、鼻閉(n=1)、 リンパ球数減少(n=1)、貧血(n=1) Kwiatkowski DJ, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8503

ニボルマブ3 mg/kg IV D1、15、29+イピリムマブ 1 mg/kg IV D1 8504:切除可能な非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象としたネオアジュバント療法 としてのニボルマブ(N)またはニボルマブ+イピリムマブ(NI):NEOSTAR試験の臨床的および相関的な結果-Cascone T, et al 試験の目的 ステージI~IIIAの切除可能NSCLC患者を対象に、ニボルマブ±イピリムマブに よるネオアジュバント療法を行った場合の有効性および安全性を検討 ニボルマブ3 mg/kg IV D1、15、29 (n=23) 主要な選択基準 ステージI~IIIAの切除可能NSCLC ECOG PSスコアが0~1 (n=44) 外科手術† 続いてSoC術後療法 無作為化 1:1 層別 ステージ ニボルマブ3 mg/kg IV D1、15、29+イピリムマブ 1 mg/kg IV D1 (n=21) 主要評価項目 主要な病理学的奏効(MPR)* 副次評価項目 全奏効率(ORR)、無再発生存率(RFS)、全生存率(OS)、R0切除率、病理学的完全奏効(pCR)率、安全性 *切除標本中の生存腫瘍細胞が10%以下と定義; †最終投与から3~6週間以内 Cascone T, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8504

8504:切除可能な非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象としたネオアジュバント療法 としてのニボルマブ(N)またはニボルマブ+イピリムマブ(NI):NEOSTAR試験の臨床的および相関的な結果-Cascone T, et al 主な結果 n (%) 全ITT集団 切除済み+未切除 評価可能集団 治験中に切除 合計 (n=44) Nivo (n=23) Nivo + ipi (n=21) 合計 (n=37) Nivo (n=21) Nivo + ipi (n=16) MPR + pCR 11 (25) 4 (17) 7 (33) 11 (30) 4 (19) 7 (44) 最良総合効果(BOR) 完全奏効(CR) 部分奏効(PR) 安定(SD) 進行(PD) 評価不能(NE) 1(2) 8 (18) 28 (64) 6 (14) 0 (0) 5 (22) 15 (65) 3 (13) 1 (5) 3 (14) 13 (62) ORR 9 (20) Cascone T, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8504

8504:切除可能な非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象としたネオアジュバント療法 としてのニボルマブ(N)またはニボルマブ+イピリムマブ(NI):NEOSTAR試験の臨床的および相関的な結果-Cascone T, et al 主要な結果(続き) ニボルマブ+イピリムマブは、CD3+ 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の高頻度の発現 並びに組織常在型メモリー(CD8+CD103+)細胞およびエフェクターメモリー (CD4+CD28+)細胞の増加と関連していた 組織常在型メモリー CD8+ T細胞 エフェクターメモリー CD4+ T細胞 CD3+ T細胞 p=0.021 p=0.057 50 p=0.034 80 80 40 60 60 %CD3+ (%CD45+) %CD8+ (%CD103+) %CD4+CD27–CD28+ 30 40 40 20 20 20 MPRなし MPRなし 10  MPRなし MPR MPR MPR ニボルマブ ニボルマブ+ イピリムマブ ニボルマブ ニボルマブ+ イピリムマブ ニボルマブ ニボルマブ+ イピリムマブ Cascone T, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8504

切除可能NSCLC患者では、ニボルマブ±イピリムマブにより反応が促進され、 管理可能な安全性プロファイルが得られた 8504:切除可能な非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象としたネオアジュバント療法 としてのニボルマブ(N)またはニボルマブ+イピリムマブ(NI):NEOSTAR試験の臨床的および相関的な結果-Cascone T, et al 主要な結果(続き) 最も高頻度(20%以上)に発現したグレード1~2の治療に関連する有害事象 (TRAE)は、ニボルマブ群では疲労(35%)、ざ瘡様皮疹(26%)、 ニボルマブ+イピリムマブ群ではざ瘡様皮疹(52%)、疲労(33%)、 悪心(33%)、咳嗽(29%)、および下痢(29%)であった 結論 切除可能NSCLC患者では、ニボルマブ±イピリムマブにより反応が促進され、 管理可能な安全性プロファイルが得られた ニボルマブ+イピリムマブはTIL浸潤の増加、Tメモリー細胞の高頻度発現 およびTCRの高い反応性に関連していた グレード3~5のTRAE、n (%) ニボルマブ (n=23) ニボルマブ+イピリムマブ (n=21) 高マグネシウム血症(グレード3) 低酸素症(グレード3) 肺炎(グレード3)* 肺臓炎(グレード5)* 1 (4) 下痢(グレード3) 低ナトリウム血症(グレード3) *同一患者 Cascone T, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8504

ステージIIIAのN2-NSCLC患者を対象に、ネオアジュバント化学療法+ ニボルマブの投与を行った場合の有効性および安全性を検討 8509:ステージIIIAの切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)の治療における ネオアジュバント免疫化学療法:第II相多施設共同探索試験 — 手術による評価を 受けた患者についての最終データ-Provencio M, et al 試験の目的 ステージIIIAのN2-NSCLC患者を対象に、ネオアジュバント化学療法+ ニボルマブの投与を行った場合の有効性および安全性を検討 アジュバント ニボルマブ 240 mg q2wで 4ヵ月間、その後 480 mg q4wで 8ヵ月間 (n=37) 主要な選択基準 ステージIIIAの切除可能NSCLC(N2またはT4N0/N1) EGFRまたはALK変異を認めない ECOG PSスコアが0~1 (n=51) ネオアジュバント ニボルマブ360 mg+ パクリタキセル200 mg/m2+ カルボプラチンAUC6 IV q3w 3サイクル (n=46) 外科手術* (n=41) 主要評価項目 24ヵ月時点での無増悪生存(PFS) 副次評価項目 全生存(OS)、奏効率、無増悪期間(TTP)、 安全性 *ネオアジュバント療法サイクル3の21日目から3週目または4週目 Provencio M, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8509

8509:ステージIIIAの切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)の治療における ネオアジュバント免疫化学療法:第II相多施設共同探索試験 — 手術による評価を 受けた患者についての最終データ-Provencio M, et al 主な結果 奏効 n (%) [95%CI] RECISTによる臨床的奏効(n=46) 完全奏効(CR) 3 (6.5) [0~16] 部分奏効(PR) 33 (72) [56~85] 安定(SD) 8 (17.5) 病理学的奏効(n=41) 主要な病理学的奏効* 35 (86.4) [71~95] 病理学的完全奏効 25 (71.4) [54~87] 6 (15) *10%未満かつ病理学的完全奏効を含むと定義 Provencio M, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8509

8509:ステージIIIAの切除可能非小細胞肺癌(NSCLC)の治療における ネオアジュバント免疫化学療法:第II相多施設共同探索試験 — 手術による評価を 受けた患者についての最終データ-Provencio M, et al 主要な結果(続き) 結論 ステージIIIAのNSCLC患者を対象に、ネオアジュバント化学療法+免疫療法を 行ったところ、高い放射線学的および病理学的完全奏効率が示された グレード3/4の有害事象、n(%) グレード3 グレード4 発熱性好中球減少症 1 (2.2) 0 (0) 好中球減少症 2 (4.4) 疲労 食欲減退 Provencio M, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8509

8512:局所進行非小細胞肺癌を対象にアテゾリズマブと化学放射線療法の併用療法を検討した第II相試験-Lin SH, et al 試験の目的 局所進行NSCLC患者を対象に、アテゾリズマブと化学放射線療法の併用療法を 行った場合の有効性および安全性を検討 併用化学放射線療法* (n=10) 地固め化学療法†+アテゾリズマブ 1200 mg IV q3w 維持療法 アテゾリズマブ1200 mg IV q3w 最長1年間 パート1 主要な選択基準 ステージII~IIIの切除不能NSCLC ECOG PSスコアが2以下 (n=40) 併用化学放射線療法*+アテゾリズマブ 1200 mg IV q3w (n=30) 地固め化学療法†+アテゾリズマブ 1200 mg IV q3w 維持療法 アテゾリズマブ1200 mg IV q3w 最長1年間 パート2 主要評価項目 安全性 副次評価項目 無増悪生存率(PFS)、全生存率(OS) *週1回のカルボプラチンAUC2+パクリタキセル50 mg/m2と 放射線療法 (60~66 Gy/30~33 fx)の併用;†カルボプラチンAUC6+ パクリタキセル200 mg/m2 q3w 2サイクル Lin SH, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8512

8512:局所進行非小細胞肺癌を対象にアテゾリズマブと化学放射線療法の併用療法を検討した第II相試験-Lin SH, et al 主な結果 生存率、% 100  75 50 25 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 経過期間、年 無増悪生存率 パート1 パート2 全生存率 パート1 パート2 生存率、% 100  75 50 25 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 経過期間、年 Lin SH, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8512

8512:局所進行非小細胞肺癌を対象にアテゾリズマブと化学放射線療法の併用療法を検討した第II相試験-Lin SH, et al 主要な結果(続き) 結論 局所進行NSCLC患者を対象に、併用化学放射線療法+アテゾリズマブの投与を 行ったところ、実現可能で、許容可能な安全性プロファイルを示した グレード3以上の有害事象、n (%) パート1(n=10) パート2(n=30) 呼吸困難(グレード3) 関節痛(グレード3) 肺感染(グレード5)、 気管食道瘻(グレード5) 1 (10) 下痢(グレード3)、放射線肺臓炎 (グレード3) 腎炎(グレード3)、疲労(グレード3) 疲労(グレード3) 心不全(グレード3) 呼吸不全NOS(グレード4) 1 (3) 2 (7) Lin SH, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8512

進行NSCLC 根治治療不能のステージIIIおよびIV 1次治療

ラムシルマブ10 mg/kg q2w+エルロチニブ150 mg/日 9000:RELAY:治療歴のない上皮増殖因子受容体変異陽性(EGFRm)転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、エルロチニブ(ERL)とラムシルマブ(RAM)または プラセボ(PL)の併用を検討する、国際共同、二重盲検、無作為化、第III相試験 -Nakagawa K, et al 試験の目的 EGFR変異陽性転移性NSCLC患者を対象に、1次治療としてラムシルマブ+ エルロチニブ併用療法を行った場合の有効性および安全性をエルロチニブ単剤 療法と比較検討 主要な選択基準 ステージIV NSCLC 治療歴なし EGFR変異陽性(エクソン19欠失 またはL858R変異) CNS転移を認めない ECOG PSスコアが0~1 (n=449) ラムシルマブ10 mg/kg q2w+エルロチニブ150 mg/日 (n=224) 進行(PD)/ 毒性 層別 性別 地域(東アジア vs. その他) EGFRmの種類(エクソン19欠失 vs. L858R変異) EGFR検査方法 無作為化 1:1 プラセボ+ エルロチニブ150 mg/日 (n=225) 進行(PD)/ 毒性 主要評価項目 無増悪生存(PFS) 副次評価項目 全奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、 2次治療までの無増悪生存期間(PFS2)、 全生存(OS)、安全性 Nakagawa K, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9000

9000:RELAY:治療歴のない上皮増殖因子受容体変異陽性(EGFRm)転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、エルロチニブ(ERL)とラムシルマブ(RAM)またはプラセボ(PL)の併用を検討する、国際共同、二重盲検、無作為化、第III相試験 -Nakagawa K, et al 主な結果 無増悪生存(PFS) RAM + ERL (n=224) PBO + ERL (n=225) イベント 122 158 中央値、月 (95%CI) 19.4 (15.4~21.6) 12.4 (11.0~13.5) HR (95%CI) 0.591 (0.461~0.760) p値 <0.0001 PFS率 無作為化からの経過期間、月 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 224 225 3 196 6 170 167 9 154 136 12 133 99 15 103 72 18 69 52 21  49 37 24 32 27 20 30 10  4 33 1 36 RAM + ERL PBO + ERL 1年PFS率: 71.9% vs. 50.7% RAM + ERL PBO + ERL リスクに 晒されていた患者数 独立中央判定によりPFSに一貫したベネフィットが認められた (HR 0.671、95%CI 0.518~0.869;p=0.0022) Nakagawa K, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9000

9000:RELAY:治療歴のない上皮増殖因子受容体変異陽性(EGFRm)転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、エルロチニブ(ERL)とラムシルマブ(RAM)または プラセボ(PL)の併用を検討する、国際共同、二重盲検、無作為化、第III相試験 -Nakagawa K, et al 主要な結果(続き) PFS率 無作為化からの経過期間、月 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 123  120  3 108 110 6 96 94 9 87 78 12 72 58 15 54 43 18 38 32 21  25 22 24 17 27 11 10  30 2 33 36 RAM + ERL PBO + ERL エクソン19欠失 PFS率 無作為化からの経過期間、月 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 99 105 3 87 86 6 73 9 66 58 12 60 41 15 49 29 18 31 20 21  24 27 5 30 4 2 33 1 36 エクソン21 L858R変異 RAM + ERL PBO + ERL リスクに晒されていた患者数 エクソン19欠失 RAM + ERL (n=123) PBO + ERL (n=120) イベント 64 84 中央値、月 (95%CI) 19.6 (15.1~22.2) 12.5 (11.1~15.3) HR (95%CI) 0.651 (0.469~0.903) エクソン21 L858R変異 RAM + ERL (n=99) PBO + ERL (n=105) イベント 58 74 中央値、月 (95%CI) 19.4 (14.1~21.9) 11.2 (9.6~13.8) HR (95%CI) 0.618 (0.437~0.874) Nakagawa K, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9000

9000:RELAY:治療歴のない上皮増殖因子受容体変異陽性(EGFRm)転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、エルロチニブ(ERL)とラムシルマブ(RAM)または プラセボ(PL)の併用を検討する、国際共同、二重盲検、無作為化、第III相試験 -Nakagawa K, et al 主要な結果(続き) ラムシルマブ+エルロチニブ(n=224) プラセボ+エルロチニブ(n=225) ORR、% (95%CI) 76 (71~82) 75 (69~80) DCR、% (95% CI) 95 (92~98) 96 (93~98) DoR n=171 n=168 イベント 101 (59) 128 (76) 中央値、月(95%CI) 18.0 (13.9~19.8) 11.1 (9.7~12.3) HR (95%CI) 0.619 (0.477~0.805) PFS2 イベント、n(打ち切り率、%) 61 (73) 79 (65) 中央値、月 到達せず 0.690 (0.490~0.972) 中間OS 37 (83) 42 (81) 0.832 (0.532~1.303) Nakagawa K, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9000

ラムシルマブ+エルロチニブ併用療法は、EGFR変異陽性NSCLC患者の新たな 初期治療選択肢となる可能性がある 9000:RELAY:治療歴のない上皮増殖因子受容体変異陽性(EGFRm)転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、エルロチニブ(ERL)とラムシルマブ(RAM)または プラセボ(PL)の併用を検討する、国際共同、二重盲検、無作為化、第III相試験 -Nakagawa K, et al 主要な結果(続き) 結論 EGFR変異陽性NSCLC患者を対象に、ラムシルマブ+エルロチニブ併用療法を 行ったところ、PFSが著しく改善され、安全性は個々の製剤の既知の安全性 プロファイルと一致していた ラムシルマブ+エルロチニブ併用療法は、EGFR変異陽性NSCLC患者の新たな 初期治療選択肢となる可能性がある 患者の5%以上に発生した グレード3~4の有害事象、n (%) ラムシルマブ+エルロチニブ(n=221) プラセボ+エルロチニブ (n=225) グレード3 グレード4 下痢 16 (7) 3 (1) ざ瘡様皮膚炎 33 (15) 20 (9) 高血圧 52 (24) 12 (5) ALT増加 17 (8) 2 (1) 14 (6) AST増加 11 (5) 9 (4) 1 (0.4) Nakagawa K, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9000

ゲフィチニブ250 mg/日+ ペメトレキセド500 mg/m2 IV+カルボプラチンAUC5 IV q3w 4サイクル (n=174) 9001:未治療の進行EGFR変異陽性非小細胞肺癌患者を対象に、ゲフィチニブ単剤療法と、ペメトレキセド/カルボプラチン化学療法とゲフィチニブの併用療法を比較する 第III相無作為化試験(gef vs gef+C)-Noronha V, et al 試験の目的 化学療法歴がないEGFR感受性変異を有する進行NSCLC患者を対象に、 ゲフィチニブにペメトレキセド/カルボプラチンを追加投与した場合の有効性 および安全性を検討 維持療法 ゲフィチニブ250 mg/日+ ペメトレキセド500 mg/m2 IV+カルボプラチンAUC5 IV q3w 4サイクル (n=174) ペメトレキセド500 mg/m2 IV q3w 進行(PD)/ 毒性 主要な選択基準 ステージIIIB~IVのNSCLC 活性化EGFR変異 (エクソン19、21または18) 化学療法歴なし ECOG PSスコアが0~2 (n=350) 無作為化 1:1 層別 ECOG PSスコア(0/1 vs. 2) EGFR変異(エクソン19 vs. その他) ゲフィチニブ250 mg/日 (n=176) 進行(PD)/ 毒性 主要評価項目 無増悪生存(PFS) 副次評価項目 全生存率(OS)、奏効率、安全性 Noronha V, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9001

9001:未治療の進行EGFR変異陽性非小細胞肺癌患者を対象に、ゲフィチニブ単剤療法と、ペメトレキセド/カルボプラチン化学療法とゲフィチニブの併用療法を比較する 第III相無作為化試験(gef vs gef+C)-Noronha V, et al 主な結果 無増悪生存率 全生存率 投与群 患者数 イベント発生件数 PFS中央値、 月(95%CI) ゲフィチニブ 176 138 8 (7.0~9.0) ゲフィチニブ+ ペメトレキセド/ カルボプラチン 174 99 16 (13.5~18.5) 投与群 患者数 イベント発生件数 OS中央値、 月(95%CI) ゲフィチニブ 176 80 17 (13.5~20.5) ゲフィチニブ+ ペメトレキセド/ カルボプラチン 174 42 NC (NC, NC) 無増悪生存率(%) 登録後の経過期間(月) 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 176 174 3 152 155 6 133 145 9 77 118 12 41 82 15 21  61 18 36 Gef Gef + Pem/Carbo 疾患進行または死亡、HR 0.51(95%CI 0.39~0.66) 全生存率(%) 登録後の経過期間(月) 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 176 174 3 163 6 156 159 9 131 148 12 85 111 15 69 89 21  28 45 18 41 62 24 84 25 Gef Gef + Pem/Carbo 死亡、HR 0.45(95%CI 0.31~0.65) p<0.0001 p<0.0001 リスクに晒されていた患者数 Noronha V, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9001

未治療のEGFR変異陽性NSCLC患者を対象に、ゲフィチニブ+ペメトレキセド/ カルボプラチン併用療法を行ったところ、生存率が著しく改善した 9001:未治療の進行EGFR変異陽性非小細胞肺癌患者を対象に、ゲフィチニブ単剤療法と、ペメトレキセド/カルボプラチン化学療法とゲフィチニブの併用療法を比較する 第III相無作為化試験(gef vs gef+C)-Noronha V, et al 主要な結果(続き) 結論 未治療のEGFR変異陽性NSCLC患者を対象に、ゲフィチニブ+ペメトレキセド/ カルボプラチン併用療法を行ったところ、生存率が著しく改善した 重篤かつ臨床的に重要な毒性の発現件数はゲフィチニブ単剤療法の2倍であった 患者の10%以上に発現したグレード 3~4の有害事象、n (%) ゲフィチニブ+化学療法(n=164) ゲフィチニブ(n=170) グレード3 グレード4 貧血 30 (18) 2 (1) 0 (0) 好中球減少症 23 (14) 3 (2) 下痢 22 (13) 1 (1) 13 (8) 低ナトリウム血症 36 (22) 4 (2) 高血圧 43 (26) 40 (24) Noronha V, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9001

9002:ECOG-ACRIN 5508:進行非扁平上皮NSCLCの維持療法としての ペメトレキセド、ベバシズマブ、またはこれらの併用-Ramalingam SS, et al 試験の目的 進行非扁平上皮NSCLC患者を対象に、維持療法としてのベバシズマブ、 ペメトレキセド、またはベバシズマブ+ペメトレキセド併用療法を行った場合 の有効性および安全性を検討 ベバシズマブ15 mg/kg q3w (n=287) PD カルボプラチンAUC6+ パクリタキセル 200 mg/m2+ ベバシズマブ 15 mg/kg q3w 4サイクル(n=1516) 主要な選択基準 進行非扁平上皮NSCLC 全身療法の治療歴なし ECOG PSスコアが0~1 (n=1516) CR PR SD ペメトレキセド50 mg/m2 q3w (n=294) 無作為化 1:1:1 PD ベバシズマブ15 mg/kg+ ペメトレキセド500 mg/m2 q3w (n=293) PD 層別 性別 導入療法に対する最良効果(CR/PR vs. SD) ステージ(IIIB vs. IV M1a vs. M1b vs. 再発) 喫煙状況(なし vs. あり) 主要評価項目 全生存率(OS) 副次評価項目 無増悪生存率(PFS)、奏効率、安全性 Ramalingam SS, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9002

9002:ECOG-ACRIN 5508:進行非扁平上皮NSCLCの維持療法としての ペメトレキセド、ベバシズマブ、またはこれらの併用-Ramalingam SS, et al 主な結果 全生存率 無増悪生存率 HR vs. ベバシズマブ (97.5%CI) p値 (両側検定) ベバシズマブ ペメトレキセド 併用療法 – 0.86 (0.70~1.07) 0.90 (0.73~1.12) 0.12 0.28 HR vs. ベバシズマブ (97.5%CI) p値 (両側検定) ベバシズマブ ペメトレキセド 併用療法 – 0.85 (0.69~1.03) 0.67 (0.55~0.82) 0.06 <0.001 全生存率 無作為化からの経過期間(月) 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 287 294 293 12 156 168 172 24 80 98 94 36 50 59 62 48 17 27 30 60 2 3 72 1 無増悪生存率 無作為化からの経過期間(月) 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 287 294 293 6 112 130 168 12 43 55 85 18 24 35 50 16 25 27 30 8 15 21  36 7 10  リスクに晒されていた患者数 ベバシズマブ ペメトレキセド 併用療法 Ramalingam SS, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9002

全体的な毒性の発現率は、併用療法群で高かった 9002:ECOG-ACRIN 5508:進行非扁平上皮NSCLCの維持療法としての ペメトレキセド、ベバシズマブ、またはこれらの併用-Ramalingam SS, et al 主要な結果(続き) 結論 進行非扁平上皮NSCLC患者を対象にベバシズマブ+ペメトレキセド併用療法を 行ったところ、それぞれの単剤療法と比較して、OSには追加的なベネフィット は得られなかったが、PFSでは改善が認められた 全体的な毒性の発現率は、併用療法群で高かった 患者の5%以上に 発現したグレード3~4の有害事象、% ベバシズマブ ペメトレキセド ベバシズマブ+ペメトレキセド グレード3 グレード4 貧血 2 7 6 <1 リンパ球減少症 1 4 好中球減少症 5 8 3 疲労 高血圧 16 19 Ramalingam SS, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9002

9012:IMpower150:肝転移を有する患者における有効性の解析 -Socinski MA, et al 試験の目的 ベースラインで肝転移を有する患者を対象に、アテゾリズマブ+ベバシズマブ +化学療法を行った患者の特性および反応を検討 維持療法 (クロスオーバーは許容しなかった) ACP:アテゾリズマブ+ カルボプラチン+パクリタキセル 4または6サイクル (n=349) アテゾリズマブ 進行(PD)/ 臨床的ベネフィットが認められなくなるまで 主要な選択基準 ステージIVまたは再発転移性非扁平上皮NSCLC 化学療法歴なし バイオマーカー検査のための腫瘍組織 PD-L1 IHC発現状況 (n=1202) ABCP:アテゾリズマブ+ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル 4または6サイクル (n=359) 無作為化 1:1:1 アテゾリズマブ+ベバシズマブ BCP(対照):ベバシズマブ+ カルボプラチン+パクリタキセル 4または6サイクル (n=337) ベバシズマブ 進行(PD) 層別 性別、PD-L1 IHC発現、肝転移 主要複合評価項目 ITT-野生型(EGFR/ALK野生型)および 腫瘍Tエフェクター遺伝子シグネチャー発現を有する野生型でのPFS ITT-野生型でのOS 副次評価項目 ITT集団における無増悪生存率(PFS)および全生存率(OS)、PD-L1サブグループにおけるPFS 全奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、安全性 Socinski MA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9012

9012:IMpower150:肝転移を有する患者における有効性の解析 -Socinski MA, et al 主な結果 無増悪生存(PFS) 全生存(OS) 無増悪生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 52 57 2 44 45 4 42 35 6 29 21  8 26 11 10  19 3 12 17 1 14 24 16 18 28 30 32 22 34 ABCP BCP 肝転移あり ABCP vs. BCP HR 0.41 (95%CI 0.26~0.62) 中央値8.2ヵ月 (95%CI 5.7~10.3) 中央値5.4ヵ月 (95%CI 4.1~6.0) 全生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 52 57 2 46 51 4 44 43 6 41 37 8 34 10  36 24 12 30 14 22 16 3 1 26 19 18 13 7 28 32 5 ABCP BCP 肝転移あり ABCP vs. BCP HR 0.52 (95%CI 0.33~0.82) 中央値13.3ヵ月 (95%CI 11.6~26.1) 中央値9.4ヵ月 (95%CI 7.9~11.7) リスクに晒されていた患者数 リスクに晒されていた患者数 肝転移なし 肝転移なし 無増悪生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 348 343 2 308 4 284 262 6 233 192 8 189 143 10  155 101 12 124 73 14 84 42 24 26 16 66 25 18 52 15 28 1 30 34 7 32 22 23 ABCP BCP 全生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 348 343 2 321 325 4 307 301 6 292 280 8 271 259 10  252 231 12 235 213 14 186 164 24 35 26 17 16 143 129 18 117 97 28 3 30 1 83 74 32 22 57 50 34 ABCP BCP ABCP vs. BCP ABCP vs. BCP HR 0.61 (95%CI 0.52~0.73) HR 0.82 (95%CI 0.66~1.02) 中央値8.4ヵ月 (95%CI 8.0~10.3) 中央値7.0ヵ月 (95%CI 6.4~7.9) 中央値17.0ヵ月 (95%CI 14.4~19.2) 中央値20.4ヵ月 (95%CI 18.2~25.2) リスクに晒されていた患者数 リスクに晒されていた患者数 Socinski MA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9012

9012:IMpower150:肝転移を有する患者における有効性の解析 -Socinski MA, et al 主要な結果(続き) 全生存(OS) 100  肝転移あり ABCP vs. BCP 全生存率、% 経過期間、月 80 60 40 20 2 4 6 8 10  12 14 16 18 22 34 24 26 28 30 32 HR 0.52 (95%CI 0.33~0.82) 中央値13.3ヵ月 (95%CI 11.6~26.1) 中央値9.4ヵ月 (95%CI 7.9~11.7) 100  肝転移あり ACP vs. BCP 全生存率、% 経過期間、月 80 60 40 20 2 4 6 8 10  12 14 16 18 22 34 24 26 28 30 32 HR 0.87 (95%CI 0.57~1.32) 中央値9.4ヵ月 (95%CI 7.9~11.7) 中央値8.9ヵ月 (95%CI 6.5~12.6) 100  肝転移なし ABCP vs. BCP 全生存率、% 経過期間、月 80 60 40 20 2 4 6 8 10  12 14 16 18 22 34 24 26 28 30 32 HR 0.82 (95%CI 0.66~1.02) 中央値20.4ヵ月 (95%CI 18.2~25.2) 中央値17.0ヵ月 (95%CI 14.4~19.2) 100  肝転移なし ACP vs. BCP 全生存率、% 経過期間、月 80 60 40 20 2 4 6 8 10  12 14 16 18 22 34 24 26 28 30 32 HR 0.84 (95%CI 0.68~1.04) 中央値21.0ヵ月 (95%CI 18.4~24.0) 中央値17.0ヵ月 (95%CI 14.4~19.2) Socinski MA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9012

9012:IMpower150:肝転移を有する患者における有効性の解析 -Socinski MA, et al 主要な結果(続き) 結論 NSCLC患者(肝転移の有無を問わない)を対象に、アテゾリズマブ+ ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法を行ったところ、 ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法と比較して、生存率 が改善し、忍容性は全体的に良好であった 有害事象、n (%) 肝転移あり 肝転移なし ABCP (n=48) ACP (n=52) BCP (n=55) ABCP (n=345) ACP (n=348) BCP (n=339) 有害事象 グレード3~4 グレード5 48 (100) 28 (58.3) 6 (12.5) 49 (94.2) 29 (55.8) 1 (1.9) 55 (100) 35 (63.6) 4 (7.3) 338 (98.0) 222 (64.3) 18 (5.2) 342 (98.3) 201 (57.8) 9 (2.6) 335 (98.8) 195 (57.5) 17 (5.0) 治療に関連する 有害事象(TRAE) 43 (89.6) 25 (52.1) 3 (6.3) 45 (86.5) 19 (36.5) 51 (92.7) 30 (54.5) 2 (3.6) 327 (94.8) 198 (57.4) 8 (2.3) 332 (95.4) 153 (44.0) 3 (0.9) 326 (96.2) 161 (47.5) 7 (2.1) 重篤な有害事象 20 (41.7) 26 (50.0) 27 (49.1) 154 (44.6) 131 (37.6) 108 (31.9) 重篤なTRAE 7 (14.6) 13 (25.0) 18 (32.7) 96 (27.8) 65 (18.7) 60 (17.7) 投与中止 13 (27.1) 6 (11.5) 20 (36.4) 120 (34.8) 47 (13.5) 78 (23.0) 用量調整/中断 26 (54.2) 23 (44.2) 26 (47.3) 220 (63.8) 184 (52.9) 162 (47.8) Socinski MA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9012

ペムブロリズマブ+化学療法による治療を受けた転移性非扁平上皮NSCLC患者 を対象に、長期生存率を検討 9013:KEYNOTE-189試験:転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、 ペムブロリズマブ(pembro)+ペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を行った場合の全生存(OS)および2次治療以降の進行(PFS2)をプラセボ+ 化学療法を行った場合と比較検討(最新データ)-Gadgeel SM, et al 試験の目的 ペムブロリズマブ+化学療法による治療を受けた転移性非扁平上皮NSCLC患者 を対象に、長期生存率を検討 ペムブロリズマブ200 mg+ ペメトレキセド500 mg/m2+ カルボプラチンAUC5または シスプラチン75 mg/m2 4サイクル (n=410) ペムブロリズマブ200 mg q3w+ペメトレキセド 500 mg/m2 最長31サイクル 主要な選択基準 ステージIVの非扁平上皮NSCLC 感受性のEGFR変異またはALK変異を認めない 化学療法歴なし ECOG PSスコアが0~1 (n=723、ITT-野生型 n=679) 層別 PD-L1発現(TPS<1% vs. ≧1%) プラチナ製剤(シスプラチン vs. カルボプラチン) 喫煙歴(なし vs. 喫煙歴あり/現在喫煙中) 無作為化 2:1 プラセボ+ ペメトレキセド500 mg/m2+ カルボプラチンAUC5または シスプラチン75 mg/m2 4サイクル (n=206) ペメトレキセド 500 mg/m2 最長31サイクル 評価項目 全生存率(OS)、無増悪生存率(PFS)(主要) 全奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、安全性(副次) PFS2(探索的) 進行(PD) ペムブロリズマブ200 mg q3w 最大35サイクル Gadgeel SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9013

9013:KEYNOTE-189試験:転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、 ペムブロリズマブ(pembro)+ペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を行った場合の全生存(OS)および2次治療以降の進行(PFS2)をプラセボ+ 化学療法を行った場合と比較検討(最新データ)-Gadgeel SM, et al 主な結果 全生存率 イベント 52.0% 69.9% HR (95%CI) 0.56 (0.45~0.70) Pembro/pem/plat Placebo/pem/plat OS、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 410 206 3 377 183 6 346 149 9 316 115 12 283 99 15 256 82 18 234 72 21  144 45 24 79 26 27 28 10  30 2 33 リスクに晒されていた患者数 12ヵ月時点(%) 70.0% 48.1% 24ヵ月時点(%) 45.5% 29.9% 中央値(95%CI) 22.0ヵ月(19.5~25.2) 10.7ヵ月(8.7~13.6) Gadgeel SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9013

9013:KEYNOTE-189試験:転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、 ペムブロリズマブ(pembro)+ペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を行った場合の全生存(OS)および2次治療以降の進行(PFS2)をプラセボ+ 化学療法を行った場合と比較検討(最新データ)-Gadgeel SM, et al 主要な結果(続き) 無増悪生存率 イベント 74.1% 92.2% HR (95%CI) 0.48 (0.40~0.58) PFS、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 410 206 3 328 142 6 266 81 9 197 50 12 149 31 15 119 18 91 8 21  54 24 28 1 27 10  30 33 リスクに晒されていた患者数 Pembro/pem/plat Placebo/pem/plat 12ヵ月時点(%) 38.8% 16.8% 24ヵ月時点(%) 20.5% 1.5% 中央値(95%CI) 9.0ヵ月(8.1~9.9) 4.9ヵ月(4.7~5.5) Gadgeel SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9013

9013:KEYNOTE-189試験:転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、 ペムブロリズマブ(pembro)+ペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を行った場合の全生存(OS)および2次治療以降の進行(PFS2)をプラセボ+ 化学療法を行った場合と比較検討(最新データ)-Gadgeel SM, et al 主要な結果(続き) TPSレベル別PFS2 PFS2、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 410 206 3 377 180 6 336 139 9 294 105 12 253 84 15 217 61 18 185 50 21  115 23 24 67 10  27 26 30 2 33 リスクに晒されていた患者数 イベント 59.5% 83.0% HR (95%CI) 0.49 (0.40, 0.59) Pembro/pem/plat Placebo/pem/plat 12ヵ月時点(%) 63.6% 41.3% 24ヵ月時点(%) 38.4% 13.8% 中央値(95%CI) 17.0ヵ月(15.1, 19.4) 9.0ヵ月(7.6, 10.4) 全患者集団 132 70 122 63 113 47 104 93 83 75 25 11 5 1 47.0% 72.9% 0.47 (0.33~0.69) 71.7% 47.1% 49.6% 21.3% 22.5ヵ月(18.5~NR) 9.9ヵ月(7.4~16.4) TPS≧50% TPS 1~49% イベント 61.7% 81.0% HR (95%CI) 0.59 (0.41~0.86) Pembro/pem/plat Placebo/pem/plat PFS2、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 128 58 3 119 53 6 104 43 9 89 29 12 78 24 15 67 18 56 21  34 8 23 4 27 1 30 2 33 リスクに晒されていた患者数 12ヵ月時点(%) 62.1% 43.1% 24ヵ月時点(%) 35.9% 17.5% 中央値(95%CI) 16.9ヵ月(12.7~20.5) 9.1ヵ月(6.8~13.9) TPS<1% イベント 69.3% 93.7% HR (95%CI) 0.46 (0.33~0.66) Pembro/pem/plat Placebo/pem/plat PFS2、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 127 53 3 113 6 99 42 9 82 31 12 65 23 15 10  18 7 21  22 24 14 27 30 33 リスクに晒されていた患者数 12ヵ月時点(%) 54.2% 36.5% 24ヵ月時点(%) 31.0% 0% 中央値(95%CI) 12.6ヵ月(10.2~15.9) 8.9ヵ月(6.5~10.5) Gadgeel SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9013

9013:KEYNOTE-189試験:転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、 ペムブロリズマブ(pembro)+ペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を行った場合の全生存(OS)および2次治療以降の進行(PFS2)をプラセボ+ 化学療法を行った場合と比較検討(最新データ)-Gadgeel SM, et al 主要な結果(続き) 結論 転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象に、ペメトレキセド+プラチナ製剤+ ペムブロリズマブ併用療法を行ったところ、生存率はペメトレキセド+ プラチナ製剤併用療法を上回るベネフィットが認められ、管理可能な安全性 プロファイルを維持していた 有害事象、n (%) 全原因 免疫介在性/輸注反応 ペムブロリズマブ プラセボ 有害事象 グレード3~5 404 (99.8) 291 (71.9) 200 (99.0) 135 (66.8) 107 (26.4) 44 (10.9) 26 (12.9) 9 (4.5) 死亡に至った有害事象 29 (7.2) 14 (6.9) 2 (0.5) 0 (0) 投与中止に至った有害事象 136 (33.6) 33 (16.3) 34 (8.4) 2 (1.5) Gadgeel SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9013

進行NSCLC 根治治療不能のステージIIIおよびIV 2次治療以降

進行NSCLC患者を対象に、ペムブロリズマブの投与を行った場合の長期有効性 および安全性を検討 LBA9015:ペムブロリズマブの投与を受けた進行NSCLC患者の5年長期全生存率:KEYNOTE-001試験の結果-Garon EB, et al 試験の目的 進行NSCLC患者を対象に、ペムブロリズマブの投与を行った場合の長期有効性 および安全性を検討 ペムブロリズマブ10 mg/kg q3w PD-L1陽性かつ 1種以上の治療歴あり(n=280) 無作為化 3:2 ペムブロリズマブ10 mg/kg q2w PD-L1陰性かつ 1種類以上の治療歴あり(n=43) ペムブロリズマブ10 mg/kg q2w 主要な選択基準 NSCLC(治療歴ありまたはなし) (n=550) PD-L1陽性またはPD-L1陰性かつ 2種類以上の治療歴あり(n=38) ペムブロリズマブ10 mg/kg q3w PD-L1陽性かつ 2種類以上の治療歴あり(n=33) ペムブロリズマブ10 mg/kg q3w PD-L1陽性かつ 1種類以上の治療歴あり(n=55) ペムブロリズマブ2 mg/kg q3w ペムブロリズマブ10 mg/kg q3w PD-L1陽性かつ 治療歴なし(n=101) 無作為化 1:1 ペムブロリズマブ10 mg/kg q2w Garon EB, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr LBA9015

LBA9015:ペムブロリズマブの投与を受けた進行NSCLC患者の5年長期全生存率:KEYNOTE-001試験の結果-Garon EB, et al 主な結果 治療歴なし 治療歴あり 100  全生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 101 5 85 15 67 10  77 56 25 49 30 42 35 38 32 45 50 55 27 6 65 1 70 75 リスクに晒されていた患者数 イベント、n/N (%) mOS、月(95%CI) 5年OS率、%(95%CI) 75/101 22.3 (17.1~32.3) 23.2 (14.2~33.5) イベント、n/N (%) mOS、月(95%CI) 5年OS率、%(95%CI) 375/449 10.5 (8.6~13.2) 15.5 (12.2~19.2) 80 60 全生存率、% 40 20 449 5 306 10  225 15 183 20 150 25 128 30 112 35 92 40 85 45 82 50 74 55 65 60 29 65 11 70 5 75 2 経過期間、月 リスクに晒されていた患者数 イベント、n/N (%) mOS、月(95%CI) 5年OS率、%(95%CI) TPS≧50% 17/27 35.4 (20.3~63.5) 29.6 (7.7~56.1) TPS 1~49% 43/52 19.5 (10.7~26.3) 15.7 (7.3~26.9) イベント、n/N (%) mOS、月(95%CI) 5年OS率、%(95%CI) TPS≧50% 104/138 15.4 (10.6~18.8) 25.0 (18.0~32.5) TPS 1~49% 146/168 8.5 (6.0~12.6) 12.6 (7.9~18.5) TPS<1% 83/90 8.6 (5.5~10.6) 3.5 (0.7~10.0) 全生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 27 52 5 25 42 15 23 30 10  36 24 18 19 16 35 14 13 45 50 12 9 55 11 8 1 2 65 70 75 TPS≧50% TPS 1~49% 全生存率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 138 168 90 5 101 112 58 15 70 61 29 10  83 78 36 56 51 25 52 41 21  30 45 37 16 35 42 28 26 7 39 50 23 55 32 4 6 1 65 3 75 リスクに晒されていた患者数 リスクに晒されていた患者数 TPS≧50% TPS 1~49% TPS<1% Garon EB, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr LBA9015

グレード3~5の免疫介在性有害事象は、甲状腺機能低下症、肺臓炎、 甲状腺機能亢進症、皮膚毒性、大腸炎、副腎機能不全、下垂体炎などであった LBA9015:ペムブロリズマブの投与を受けた進行NSCLC患者の5年長期全生存率:KEYNOTE-001試験の結果-Garon EB, et al 主要な結果(続き) グレード3~5の免疫介在性有害事象は、甲状腺機能低下症、肺臓炎、 甲状腺機能亢進症、皮膚毒性、大腸炎、副腎機能不全、下垂体炎などであった 結論 進行NSCLC患者では、治療歴の有無にかかわらず、ペムブロリズマブの 投与により転帰の改善が持続し、免疫介在性または遅発性の蓄積毒性の徴候は 認められなかった 有害事象、n (%) n=550 治療に関連する有害事象(TRAE) グレード3~5 388 (71) 69 (13) 免疫介在性 92 (17) 21 (4) Garon EB, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr LBA9015

9004:METエクソン14スキッピング(METΔex14)変異を有する進行非小細胞肺癌(NSCLC)におけるCapmatinib(INC280):第II相GEOMETRY mono-1試験の 有効性データ-Wolf J, et al 試験の目的 METΔex14変異を有するステージIIIBまたはIVの進行NSCLC患者を対象に、 選択的MET阻害剤であるcapmatinibを投与した場合の有効性を検討 方法 治療歴あり(n=69)および治療歴なし(n=28)の2コホートを対象に、capmatinib 400 mg、1日2回の投与および評価を行う第II相試験。主要評価項目は全奏効率(ORR)、 副次評価項目は奏効期間(DoR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存(OS) および安全性とした 結果 最も高頻度に発現したグレード3~4の治療に関連する有害事象(TRAE)は、末梢性浮腫 (7.5%)であった 結論 METΔex14変異を有する進行NSCLC患者を対象にcapmatinibを投与したところ、臨床的 に意義のある有効性が認められ、忍容性は全体的に良好であった 治療歴あり(n=69) 治療歴なし(n=28) ORR(BIRCによる判定)、%(95%CI) 40.6 (28.9~53.1) 67.9 (47.6~84.1) DCR(BIRCによる判定)、%(95%CI) 78.3 (66.7~87.3) 96.4 (81.7~99.9) PFS、月(95%CI) 5.42 (4.17~6.97) 9.69 (5.52~13.86) Wolf J, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9004

9005:METエクソン14変異を有するNSCLC患者を対象としたtepotinibの第II相試験 -Paik PK, et al 試験の目的 METエクソン14変異を有するステージIIIBまたはIVの進行NSCLC患者を対象に、 選択的MET阻害剤であるtepotinibを投与した場合の有効性および安全性を検討 方法 METエクソン14スキッピング変異を有する(液体生検または組織生検により検出)NSCLC 患者(n=87)を対象に、tepotinib 500 mg/日 q3wの投与および評価を行う第II相試験。 主要評価項目は全奏効率(ORR)、副次評価項目は奏効期間(DoR)、病勢コントロール 率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存(OS)および安全性とした 結果 最も高頻度に発現したグレード3の治療に関連する有害事象(TRAE)は、末梢性浮腫 (8.0%)であった 結論 METエクソン14変異を有する進行NSCLC患者を対象にtepotinibを投与したところ、 臨床活性が示され、忍容性は全体的に良好であった 液体生検(n=48) 組織生検(n=51) ORR(IRCによる判定)、%(95%CI) 50.0 (35.2~64.8) 45.1 (31.1~59.7) DCR(IRCによる判定)、%(95%CI) 66.7 (51.6~79.6) 72.5 (58.3~84.1) PFS(IRCによる判定)、月(95%CI) 9.5 (6.7~評価不能) 10.8 (6.9~評価不能) Paik PK, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9005

9007:EGFRエクソン20挿入変異を有するNSCLC患者におけるTAK-788の 抗腫瘍活性-Jänne PA, et al 試験の目的 EGFRエクソン20挿入変異を有するNSCLC患者を対象に、EGFR/HER2阻害剤である TAK-788を投与した場合の有効性および安全性を検討 方法 EGFRエクソン20挿入変異を有する進行NSCLC患者(n=22、用量拡大群;n=6、 用量漸増群)を対象に、TAK-788 160 mg/日の投与および評価を行う第I/II相試験。 主要評価項目は全奏効率(ORR)、副次評価項目は安全性とした 主な結果 最も高頻度に発現したグレード3以上の治療に関連する有害事象(TRAE)は下痢 (18%)であった 結論 EGFRエクソン20挿入変異を有する進行NSCLC患者を対象にTAK-788を投与したところ、 臨床活性が示され、管理可能な安全性プロファイルが得られた 全患者 (n=28) CNS転移あり(n=12) CNS転移なし(n=16) ORR、% (95%CI) 43 (24~63) 25 (5~57) 56 (30~80) DCR、% (95% CI) 86 (67~96) 67 (35~90) 100 (79~100) PFS、月(95%CI) 7.3 (4.4~到達せず) 3.7 (1.8~到達せず) 8.1 (5.6~到達せず) Jänne PA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9007

RET融合遺伝子陽性NSCLC患者を対象に、選択的RET阻害剤であるBLU-667を 投与した場合の有効性および安全性を検討 方法 9008:RET融合遺伝子陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者における、極めて強力な選択的RET阻害剤であるBLU-667の臨床活性および忍容性-Gainor JF, et al 試験の目的 RET融合遺伝子陽性NSCLC患者を対象に、選択的RET阻害剤であるBLU-667を 投与した場合の有効性および安全性を検討 方法 RET融合遺伝子変異を有するNSCLC患者を対象に、プラチナ製剤による 治療歴の有無による2つのコホートに分け、BLU-667 400 mg/日の投与および 評価を行う第I/II相試験。主要評価項目は全奏効率(ORR)および安全性とした 主な結果 最も高頻度に発現したグレード3以上の治療に関連する有害事象(TRAE)は、 好中球減少症(13%)、高血圧(10%)などであった 結論 RET融合遺伝子変異を有する進行NSCLC患者を対象にBLU-667を投与した ところ、臨床活性が示され、忍容性は全体的に良好であった 全例 (n=48) プラチナ製剤投与歴(n=35) ORR、% (95%CI) 58 (43~72) 60 (42~76) DCR、% (95% CI) 96 (86~99) 100 (90~100) Gainor JF, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9008

EGFR-TKI耐性EGFR変異NSCLC患者を対象に、HER3標的ADCであるU3-1402 を投与した場合の有効性および安全性を検討 9010:U3-1402の安全性および予備的な抗腫瘍活性:EGFR-TKI耐性EGFR変異を 有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者における、HER3標的抗体薬物複合体(ADC) -Jänne PA, et al 試験の目的 EGFR-TKI耐性EGFR変異NSCLC患者を対象に、HER3標的ADCであるU3-1402 を投与した場合の有効性および安全性を検討 主要な選択基準 転移性または切除不能NSCLC EGFR変異、T790M陰性 エルロチニブ、ゲフィチニブまたはアファチニブ投与後に疾患進行、またはオシメルチニブ投与中の疾患進行 (n=23) 用量漸増 U3-1402 IV q3w 3.2 mg/kg (n=4) 4.8 mg.kg (n=8) 5.6 mg/kg (n=6) 6.4 mg/kg (n=5) 主要評価項目 安全性 副次評価項目 抗腫瘍活性 Jänne PA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9010

9010:U3-1402の安全性および予備的な抗腫瘍活性:EGFR-TKI耐性EGFR変異を 有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者における、HER3標的抗体薬物複合体(ADC) -Jänne PA, et al 主な結果 抗腫瘍活性(n=16) 40 20 –40 –20 –60 –80 3.2 mg/kg 4.8 mg/kg 6.4 mg/kg 部分奏効の確定 最良変化(%) PR PR PR PR PR –100 EGFR活性化変異a L858R Ex19del NE T790M EGFR活性化変異b NE C797S 増幅b NE CDK4 HER2 NE 遺伝子変異解析について評価不能 遺伝子変異未検出 a各実施医療機関での検査(治験責任医師報告);bOncomine Comprehensive Assayを用いたFFPE腫瘍組織検体の中央評価 Jänne PA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9010

グレード3以上のTEAEは、悪心、血小板数減少、および低カリウム血症などで あった 9010:U3-1402の安全性および予備的な抗腫瘍活性:EGFR-TKI耐性EGFR変異を 有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者における、HER3標的抗体薬物複合体(ADC) -Jänne PA, et al 主要な結果(続き) グレード3以上のTEAEは、悪心、血小板数減少、および低カリウム血症などで あった 結論 EGFR変異を有するTKI耐性NSCLC患者では、U3-1402の抗腫瘍活性が示され、 管理可能な安全性プロファイルが得られた 治療下で発現した有害事象(TEAE)、n (%) 用量漸増(n=23) 全て 因果関係あり 23 (100) 22 (95.7) 重篤なTEAE 6 (26.1) 3 (13.0) 投与中止に至った 1 (4.3) 用量減量に至った 7 (30.4) 投与中断に至った Jänne PA, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9010

9014:ステージIVの扁平上皮細胞肺癌を有し、マッチするバイオマーカーがない、治療歴がある患者を対象に、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法とニボルマブ単剤療法について検討した第III相無作為化試験(Lung-MAPサブスタディS1400I、NCT02785952)-Bazhenova L, et al 試験の目的 治療歴を有するステージIVの扁平上皮細胞肺癌で、免疫療法歴のない患者を 対象に、ニボルマブ±イピリムマブを投与した場合の有効性および安全性を検討 主要な選択基準 ステージIVまたは再発扁平上皮細胞肺癌 PD-L1発現状況は問わず 免疫療法歴なし 1種類以上の全身療法の治療歴 ECOG PSスコアが0~1 (n=275) ニボルマブ3 mg/kg q2w + イピリムマブ1 mg/kg q6w (n=138) 進行(PD)/ 毒性/その他 層別 性別 過去の治療数(1 vs. ≧2) 無作為化 1:1 ニボルマブ3mg/kg q2w (n=137) 進行(PD)/ 毒性/その他 主要評価項目 全生存(OS) 副次評価項目 無増悪生存(PFS)、奏効率、安全性 Bazhenova L, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9014

9014:ステージIVの扁平上皮細胞肺癌を有し、マッチするバイオマーカーがない、治療歴がある患者を対象に、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法とニボルマブ単剤療法について検討した第III相無作為化試験(Lung-MAPサブスタディS1400I、NCT02785952)-Bazhenova L, et al 主な結果 全生存率(OS) 無増悪生存率(PFS) N イベント 中央値、月 95% CI Nivo 127 87 11.0 (8.2~13.5) Nivo + ipi 125 81 10.0 (8.0~12.8) N イベント 中央値、月 95% CI Nivo 127 112 2.9 (1.8~3.9) Nivo + ipi 125 108 3.8 (2.3~4.2) 全生存率、% 登録後の経過期間(月) 100  80 60 40 20 127 125 5 92 10  59 52 15 38 37 21  23 25 6 8 30 1 35 Nivo Nivo + ipi HR 0.97 (95%CI 0.71~1.31), p=0.82 12ヵ月時点のOS 44.4% 44.1% 24ヵ月時点のOS 20.1% 27.6% HR 0.84 (95%CI 0.64~1.09), p=0.19 無増悪生存率、% 登録後の経過期間(月) 100  80 60 40 20 127 125 5 39 44 10  15 21  7 16 4 25 3 30 35 Nivo Nivo + ipi 12ヵ月時点のPFS 18.6% 10.6% 24ヵ月時点のPFS 8.2% 5.9% リスクに晒されていた患者数 リスクに晒されていた患者数 Bazhenova L, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9014

9014:ステージIVの扁平上皮細胞肺癌を有し、マッチするバイオマーカーがない、治療歴がある患者を対象に、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法とニボルマブ単剤療法について検討した第III相無作為化試験(Lung-MAPサブスタディS1400I、NCT02785952)-Bazhenova L, et al 主要な結果(続き) 結論 治療歴を有する扁平上皮細胞肺癌の患者を対象にニボルマブ+イピリムマブを 併用投与したところ、転帰に追加的な改善はみられず、蓄積毒性はニボルマブ 単剤療法群と比較して高くなった 有害事象、n (%) ニボルマブ+イピリムマブ (n=124) ニボルマブ (n=123) 治療に関連する有害事象(TRAE) 全て グレード3~5 死亡に至った 投与中止に至った 109 (88) 48 (39) 5 (4) 29 (23) 111 (90) 38 (31) 1 (0.8) 18 (15) 免疫介在性 80 (65) 25 (20) 70 (57) 13 (11) 用量調整 66 67 Bazhenova L, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 9014

他の悪性腫瘍 SCLC、中皮腫および胸腺上皮性腫瘍

Lurbinectedin 3.2 mg/m2 IV D1 q3w 8506:小細胞肺癌(SCLC)患者の2次治療におけるlurbinectedinの有効性および 安全性プロファイル:第II相単剤試験の結果-Paz-Ares LG, et al 試験の目的 SCLC患者を対象に、2次治療としてlurbinectedinを投与した場合の有効性 および安全性を検討 主要な選択基準 バスケット試験のSCLCコホート 化学療法の1次治療歴あり 免疫療法歴は許容 ECOG PSスコアが0~2 (n=105) Lurbinectedin 3.2 mg/m2 IV D1 q3w 主要評価項目 全奏効率(ORR)(RECIST v1.1に基づく) 副次評価項目 無増悪生存(PFS)、全生存(OS)、安全性 Paz-Ares LG, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8506

8506:小細胞肺癌(SCLC)患者の2次治療におけるlurbinectedinの有効性および 安全性プロファイル:第II相単剤試験の結果-Paz-Ares LG, et al 主な結果 全体 (n=105) 抵抗性 CTFI 90日未満 (n=45) 感受性 CTFI 90日以上 (n=60) ORR、% (95%CI) 35.2 (26.2~45.2) 22.2 (11.2~37.1) 45.0 (32.1~58.4) 最良総合効果(BOR)、n (%) 部分奏効(PR、確定) 安定(SD) 進行(PD) 評価不能(NE) 37 (35.2) 35 (33.3) 28 (26.7) 5 (4.8) 10 (22.2) 13 (28.9) 18 (40.0) 4 (8.9) 27 (45.0) 22 (36.7) 10 (16.7) 1 (1.7) 病勢コントロール率(DCR)、 % (95% CI) 68.6 (58.8~77.3) 51.1 (35.8~66.3) 81.7 (69.6~90.5) Paz-Ares LG, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8506

8506:小細胞肺癌(SCLC)患者の2次治療におけるlurbinectedinの有効性および 安全性プロファイル:第II相単剤試験の結果-Paz-Ares LG, et al 経過期間、月 累積確率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 105 3 52 6 28 9 7 12 5 15 2 18 1 リスクに晒されていた患者数 21  合計(n=105、C=14) 打ち切り(C) 主要な結果(続き) 無増悪生存率 経過期間、月 累積確率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 45 60 3 17 35 6 7 21  9 2 5 12 1 4 15 18 リスクに晒されていた患者数 CTFI 90日未満(n=45、C=4) CTFI 90日以上(n=60、C=10) 打ち切り(C) CTFI 90日未満 CTFI 90日以上 n mPFS、月 (95%CI) 6ヵ月PFS率、 %(95%CI) 全体 105 3.9 (2.6~4.6) 33.6 (24.0~43.1) n mPFS、月 (95%CI) 6ヵ月PFS率、 %(95%CI) 全体 105 3.9 (2.6~4.6) 33.6 (24.0~43.1) 抵抗性 CTFI 90日未満 45 2.6 (1.3~3.9) 18.8 (6.8~30.9) 感受性 CTFI 90日以上 60 4.6 (3.0~6.5) 44.6 (31.2~57.9) Paz-Ares LG, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8506

8506:小細胞肺癌(SCLC)患者の2次治療におけるlurbinectedinの有効性および 安全性プロファイル:第II相単剤試験の結果-Paz-Ares LG, et al 経過期間、月 累積確率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 105 3 83 6 55 9 33 12 22 15 16 18 7 リスクに晒されていた患者数 21  5 24 4 27 1 30 36 合計(n=105、C=39) 打ち切り(C) 経過期間、月 累積確率 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 45 60 3 30 53 6 17 38 9 7 26 12 5 15 1 18 リスクに晒されていた患者数 21  4 24 27 33 36 主要な結果(続き) 全生存 CTFI 90日未満(n=45、C=8) CTFI 90日以上(n=60、C=31) 打ち切り(C) CTFI 90日未満 CTFI 90日以上 n mOS、月 (95%CI) 12ヵ月時点のOS率、 %(95%CI) 全体 105 9.3 (6.3~11.8) 34.2 (23.2~45.1) n mOS、月 (95%CI) 12ヵ月時点のOS率、 %(95%CI) 全体 105 9.3 (6.3~11.8) 34.2 (23.2~45.1) 抵抗性 CTFI 90日未満 45 5.0 (4.1~6.3) 15.9 (3.6~28.2) 感受性 CTFI 90日以上 60 11.9 (9.7~16.2) 48.3 (32.5~64.1) Paz-Ares LG, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8506

有効性については、現在進行中の前向き無作為化試験にて確認中である Lurbinectedinは、この患者集団における新たな2次治療である 8506:小細胞肺癌(SCLC)患者の2次治療におけるlurbinectedinの有効性および 安全性プロファイル:第II相単剤試験の結果-Paz-Ares LG, et al 主要な結果(続き) 結論 SCLC患者を対象に、2次治療としてlurbinectedinの投与を行ったところ、 感受性および抵抗性疾患群と同様に、全患者集団で抗腫瘍活性が示され、 管理可能な安全性プロファイルが得られた 有効性については、現在進行中の前向き無作為化試験にて確認中である Lurbinectedinは、この患者集団における新たな2次治療である 有害事象、n (%) 全て グレード3以上 89 (84.8) 36 (34.3) 重篤な有害事象(SAE) 11 (10.5) 投与中止に至った 2 (1.9) 投与延期に至った 21(22.1) 用量減量に至った 25 (26.3) G-CSF 23 (21.9) 輸血(赤血球および/または血小板) 10 (9.5) Paz-Ares LG, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8506

8513:再発小細胞肺癌を対象にカルフィルゾミブおよびイリノテカンの検討を 行った第II相試験(NCT01941316)-Arnold SM, et al 試験の目的 過去のプラチナ製剤ベースの治療後に進行が認められたSCLC患者を対象に、 カルフィルゾミブ(プロテアソーム阻害剤)+イリノテカン (トポイソメラーゼ1阻害剤)を投与した場合の有効性および安全性を検討 主要な選択基準 再発または転移性SCLC プラチナ製剤ベースレジメンを1種類受けた後に進行 Zubrod PS 0~2 (n=105) カルフィルゾミブ* 20/36 mg/m2 IV D1、2、8、9、15、16 q4w+ イリノテカン 125 mg/m2 IV D1、8、15 q4w (n=62) 層別 プラチナ製剤ベースの治療への反応: 感受性(化学療法後90日超に進行) vs. 抵抗性(化学療法後30~90日で進行) 主要評価項目 6ヵ月時点のOS 副次評価項目 奏効率、無増悪生存率(PFS)、安全性 *用量は、サイクル1の1日目および2日目で20 mg/m2、以降の全投与日で36 mg/m2 Arnold SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8513

8513:再発小細胞肺癌を対象にカルフィルゾミブおよびイリノテカンの検討を 行った第II相試験(NCT01941316)-Arnold SM, et al 主な結果 生存率、% 登録時からの経過期間(月) 100  80 60 40 20 6 12 18 24 全生存率(層別) 無増悪生存率(層別) イベント/N 中央値、月 6ヵ月時点の推定、% 感受性 31/37 6.9 (4.4~12.3) 59 (43~75) 抵抗性 20/25 6.8 (5.2~11) 54 (34~74) イベント/N 中央値、月 6ヵ月時点の推定、% 感受性 36/37 3.6 (2.6~5.1) 32 (17~47) 抵抗性 24/25 3.3 (1.8~3.6) 12 (0~25) 無増悪生存率、% 登録時からの経過期間(月) 100  80 60 40 20 6 12 18 24 Arnold SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8513

8513:再発小細胞肺癌を対象にカルフィルゾミブおよびイリノテカンの検討を 行った第II相試験(NCT01941316)-Arnold SM, et al 主要な結果(続き) 結論 再発SCLC患者を対象にカルフィルゾミブ+イリノテカンを投与したところ、 忍容性は良好であり、免疫療法中に進行した患者、または免疫療法不適格な 患者に対する有効性について興味深いデータが得られたが、この結果について は大規模な前向き試験での確認が必要である 奏効、 n (%) 感受性 (n=37) 抵抗性 (n=25) 全体 (n=62) 完全奏効(CR) 1(2.7) 1 (1.6) 部分奏効(PR) 7 (18.9) 3 (12.0) 10 (16.1) 安定(SD) 17 (45.9) 11 (44.0) 28 (45.2) 病勢コントロール率(DCR) 25 (67.6) 14 (56.0) 39 (62.9) 進行(PD) 8 (21.6) 8 (32.0) 16 (25.8) 該当なし 2 (5.4) 5 (8.1) 早期死亡 0 (0) 2 (3.2) 患者の10%以上に発現した有害事象、n(%) グレード3 グレード4 下痢 14 (22.6) 2 (3.2) ↓ 好中球数 9 (14.5) 4 (6.5) ↓ リンパ球数 7 (11.3) ↓ 血小板数 0 (0) 脱水 1 (1.6) 貧血 Arnold SM, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8513

8514:再発小細胞肺癌患者を対象に、AZD1775、AZD2014、AZD2811単剤療法について検討した、バイオマーカーに基づく第II相アンブレラ試験-Park S, et al 試験の目的 韓国の小細胞肺癌を対象としたアンブレラ試験(SUKSES試験)において、再発SCLC 患者を対象に、adavosertib(WEE1阻害剤)、AZD2811(オーロラキナーゼB阻害剤)、 およびvistusertib(mTOR1/2阻害剤)を投与した場合の有効性および安全性を検討 SUKSES-C MYCファミリー増幅、またはCDKN2AおよびTP53の共変異 Adavosertib 175 mg bid D1~3、D8~10、 q3w (n=7) 進行(PD) 主要な選択基準 抵抗性SCLC プラチナ製剤ベースの化学療法の失敗歴 ECOG PSスコアが0~2 (n=449) SUKSES-D RICOTR増幅 vistusertib 50 mg bid (n=4) 進行(PD) SUKSES-N1 バイオマーカー未選択 Adavosertib 175 mg bid D1~3、D8~10、 q3w (n=24) 進行(PD) SUKSES-N3 バイオマーカー未選択 AZD2811NP IV D1、4、 q4w (n=15) 進行(PD) 主要評価項目 全奏効率(ORR) 副次評価項目 全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、安全性 Park S, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8514

8514:再発小細胞肺癌患者を対象に、AZD1775、AZD2014、AZD2811単剤療法について検討した、バイオマーカーに基づく第II相アンブレラ試験-Park S, et al 主な結果 Adavosertib vistusertib AZD2811NP SUKSES-C (n=7) SUKSES-N1 (n=24) SUKSES-D (n=4) SUKSES-N3 (n=15) ORR、% 最良総合効果(BOR)、n (%) 安定(SD) 進行(PD) 評価不能(NE) 3 (42.9) 4 (57.1) 0 (0) 6(25.0) 17 (70.8) 1 (4.2) 2 (50.0) 5 (33.3) 7 (46.7) 3 (20.0) 病勢コントロール率(DCR)、n (%) 6 (25.0) 中止、n (%) 治験責任医師の判断 同意撤回 有害事象 6(85.7) 1 (14.3) 19(79.2) 3 (12.5) 13 (86.6) 1 (6.7) PFS、月(95%CI) 1.3 (0.9~NA) 1.2 (1.1~1.4) 1.2 (1.0~NA) 1.6 (0.9~1.7) OS、月(95%CI) 7.8 (2.5~12.5) 7.7 (3.5~11.0) 11.0 (4.5~NA) 5.3 (1.0~7.2) Park S, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8514

8514:再発小細胞肺癌患者を対象に、AZD1775、AZD2014、AZD2811単剤療法について検討した、バイオマーカーに基づく第II相アンブレラ試験-Park S, et al 主要な結果(続き) 結論 再発SCLC患者を対象に、vistusertibを投与したところ、臨床有効性は限定的で 忍容性は不良であったが、adavosertibおよびAZD2811NPの投与ではいくらか の臨床活性が示され、管理可能な安全性プロファイルが得られた グレード3以上の有害事象、n (%) Adavosertib SUKSES-C & N1 (n=31) vistusertib SUKSES-D (n=4) AZD2811NP SUKSES-N3 (n=15) 有害事象 下痢 1 (3.2) 蕁麻疹 全身の脱力 高血糖 2 (50.0) 1 (25.0) 疲労 食欲不振 好中球減少症 好中球減少性発熱 敗血症性ショック 9 (60.0) 1 (6.7) 6 (40.0) Park S, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8514

+SBRT(腫瘍部位を1つ選択 9 Gy x3分割) 8515:再発小細胞肺癌(SCLC)患者を対象に、tremelimumab+デュルバルマブ 併用療法(放射療法併用あり/なし)の検討を行った第II相無作為化試験 -Owonikoko TK, et al 試験の目的 再発SCLC患者を対象に、免疫チェックポイント阻害薬の併用±放射線療法を 行った場合の有効性および安全性を検討 デュルバルマブ1500 mg +tremelimumab 75 mg IV q4w (n=8) 進行(PD)/ 最長 2年間 主要な選択基準 再発SCLC 2次治療以降 (n=17) 無作為化 1:1 デュルバルマブ1500 mg +tremelimumab 75 mg IV q4w +SBRT(腫瘍部位を1つ選択 9 Gy x3分割) (n=7) 進行(PD)/ 最長 2年間 評価項目 無増悪生存(PFS)、全生存(OS)、安全性 Owonikoko TK, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8515

8515:再発小細胞肺癌(SCLC)患者を対象に、tremelimumab+デュルバルマブ 併用療法(放射療法併用あり/なし)の検討を行った第II相無作為化試験 -Owonikoko TK, et al 主な結果 無増悪生存率(PFS) 全生存率(OS) 生存率 1.0 0.8 0.6 0.2 1 2 3 4 5 経過期間、年 0.4 D/T D/T + SBRT 打ち切り時点 ログランク検定 においてp=0.1218 生存率 1.0 0.8 0.6 0.2 5 10  15 20 全生存(OS) 0.4 D/T D/T + SBRT ログランク検定 においてp=0.5068 投与群 PFS中央値、 月(95%CI) 12ヵ月時点での 生存率、% D/T 2.1 (0.8~3.2) D/T + SBRT 3.3 (0.9~4.9) 投与群 OS中央値、 月(95%CI) 12ヵ月時点での 生存率、% D/T 2.6 (0.8~12.4) 29.2 (4.2~61.9) D/T + SBRT 5.7 (1.6~14.5) 28.6 (4.1~61.2) Owonikoko TK, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8515

デュルバルマブ+tremelimumab (n=8) デュルバルマブ+tremelimumab+SBRT(n=7) 8515:再発小細胞肺癌(SCLC)患者を対象に、tremelimumab+デュルバルマブ 併用療法(放射療法併用あり/なし)の検討を行った第II相無作為化試験 -Owonikoko TK, et al 主要な結果(続き) 結論 再発SCLC患者を対象に、デュルバルマブ+tremelimumab±SBRT併用療法を 行ったところ、事前に規定した主要評価項目を満たさなかったが、生存率に ついては、SBRT追加群で数値的な改善が認められた グレード3以上の有害事象、n デュルバルマブ+tremelimumab (n=8) デュルバルマブ+tremelimumab+SBRT(n=7) 血球減少症 呼吸困難 内分泌障害 4 1 3 疼痛 下痢 Owonikoko TK, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8515

コホート1 Rova-T 0.3 mg/kg IV D1 q6w 2サイクル+ ニボルマブ 360 mg q3w 2サイクル (4週時以降) 8516:2次治療以降の進展期(ED)のSCLC患者を対象に、ニボルマブ(Nivo)± イピリムマブ(Ipi)併用療法下でRova-Tの投与を検討した第I/II相試験 -Malhotra J, et al 試験の目的 SCLC患者を対象に、ニボルマブ±イピリムマブ併用療法下で、rovalpituzumab tesirine(Rova-T)の投与を行った場合の有効性および安全性を検討 コホート1 Rova-T 0.3 mg/kg IV D1 q6w 2サイクル+ ニボルマブ 360 mg q3w 2サイクル (4週時以降) (n=30) 主要な選択基準 進展期のSCLC DLL3発現 プラチナ製剤ベースレジメンを含む1次治療後の進行 免疫療法歴なし ECOG PSスコアが0~1 (n=42) ニボルマブ480 mg q4w 進行(PD) コホート2 Rova-T 0.3 mg/kg IV D1 q6w 2サイクル+ ニボルマブ1 mg/kg+イピリムマブ1 mg/kg 4サイクル(4週時以降) (n=12) 主要評価項目 安全性 副次評価項目 抗腫瘍活性(RECIST v1.1に基づく) Malhotra J, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8516

8516:2次治療以降の進展期(ED)のSCLC患者を対象に、ニボルマブ(Nivo)± イピリムマブ(Ipi)併用療法下でRova-Tの投与を検討した第I/II相試験 -Malhotra J, et al 主な結果 コホート1のPFS コホート1のOS 確率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 5 10  15 DLL3高発現 DLL3陽性 全投与患者 確率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 5 10  15 DLL3高発現 DLL3陽性 全投与患者 コホート2のPFS コホート2のOS 確率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 5 10  15 DLL3高発現 DLL3陽性 全投与患者 確率、% 経過期間、月 100  80 60 40 20 5 10  15 DLL3高発現 DLL3陽性 全投与患者 Malhotra J, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8516

8516:2次治療以降の進展期(ED)のSCLC患者を対象に、ニボルマブ(Nivo)± イピリムマブ(Ipi)併用療法下でRova-Tの投与を検討した第I/II相試験 -Malhotra J, et al 主要な結果(続き) 結論 進展期のSCLC患者を対象に、2次治療以降にRova-T+ニボルマブ± イピリムマブ併用療法を行ったところ、活性シグナルが示されたが、 この投与レジメンには忍容性がなく、用量/投与スケジュールのさらなる 最適化が必要である 患者の5%以上に発現したグレード3~5の 治療に関連する有害事象(TRAE)、n (%) コホート1 (n=30) コホート2 (n=12) 全体 (n=42) 血小板減少症 2 (7) 3 (25) 5 (12) 貧血 3 (10) 1 (8) 4 (10) 疲労 2 (17) 肺臓炎 心嚢液貯留 胸水 0 (0) 3 (7) 脱水 1 (3) Malhotra J, et al. J Clin Oncol 2019;37(suppl):Abstr 8516