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Published byみさえ あくや Modified 約 8 年前
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統計学勉強会 ~カイ二乗検定~ 地理生態学研究室 3 年 髙田裕之
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カイ二乗検定とは 期待値・理論値が存在するときに用いる。 一般的にはピアソンのカイ二乗検定のことを指す。 ノンパラメトリックな検定である。 適合度検定と独立性検定がある。
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適合度検定の例 東邦大学の学生の男女比は [1:1] と言えるか。 独立性検定の例 東邦大学の理学部と薬学部で男女比に差があると 言 えるか。
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カイ二乗値 観測値と期待値の差の 2 乗を期待値で割った値の総 和。 χ2 =χ2 = Σ n i=1 (Oi-Ei)2(Oi-Ei)2 EiEi O :観測値 E :期待値 期待値と観測値の差が小さいほど 0 に近付く。 期待値と観測値の差が大きいほど大きくなる。
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カイ二乗分布 カイ二乗値をプロットした曲線。 自由度により異なる。 自由度 =1 自由度 =3 自由度 =8 20151050 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8
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カイ二乗分布のイメージ(自由度 1 の場 合) 赤と白のボールが 100 個ずつ入った箱から、無作為に 10 個 のボールを取ると、赤と白が 5 個ずつとなる確率が最も大き く、 10 個 0 個に近付くに従って確率は小さくなる。 この確率の分布したものが自由度 1 の時のカイ二乗分布であ る。 >
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自由度 1 の時のカイ二乗分布 95 % 3.84 8642010 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
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カイ二乗分布のイメージ(自由度 5 の場 合) サイコロを 120 回振って、出た目の数を記録する。すると、 全てが 20 回ずつとなる確率は 0 に近く、ある程度バラつく 確率が最も大きい。さらにバラつく確率は小さくなってい く。 ^ ^ ^ 11.07 95 % 0.00 0.10 0.05 0.15 15105020
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0.95 の時のカイ二乗値表 自由度 12345678910 χ2 χ2 3.845.997.829.49 11.0 7 12.5 9 14.0 7 15.5 1 16.9 2 18.3 1 自由度 152025304050607080100 χ2 χ2 25.0 0 31.4 1 37.6 5 43.7 7 55.7 6 67.5 0 79.0 8 90.5 3 101. 9 124. 3 この値よりカイ二乗値が大きければ、帰無仮説を棄却する。 この値よりカイ二乗値が小さければ、帰無仮説を採用する。
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例題① 現在東邦大学理学部では、男子 1500 名、女子 900 名が在籍 している。また、地理生態学研究室では、男子 13 名、女子 7 名が在籍している。これは、理学部の男女比と同じだと言 えるか。 地理生態学研究室の男女の人数の期待値は 男: 女 : カイ二乗値は 今回の自由度は 1 。また 1.07 は 3.84 より小さいため帰無仮説を採用する。 したがって、理学部と地理生態学研究室の男女比は同じだと言える。 20× = 12.5 1500 1500 + 900 20× = 7.5 900 1500 + 900 (13 - 12.5) (7 - 7.5) 12.5 7.5 + = 1.07
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> geoeco <-c(13,7) > pn <-c(1500,900)/(1500+900) > chisq.test(x=geoeco, p=pn) Chi-squared test for given probabilities data: geoeco X-squared = 0.0533, df = 1, p-value = 0.8174 R でやってみる P 値> 0.05 であるから、帰無仮説は棄却できない。 よって、理学部と地理生態学研究室の男女比は同じ。
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例題② ある年の生物学科の学生の進路を示した。 男女で、就職・進学・教職の割合に差はあるか。 就職進学教職 男子 38247 女子 32118
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就職進学教職合計 男子 3824770 女子 3211850 合計 703515120 就職進学教職合計 男子??? 70 女子??? 50 合計 703525120 就職進学教職合計 男子 4120970 女子 2915650 合計 703515120 合計の比から期待値を算出する。
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カイ二乗値を算出する。 (38 - 41) 2 (24 - 20) 2 (7 - 9) 2 (32 - 29) 2 (11 - 15) 2 (8 - 6) 2 41 20 9 29 15 6 + + + + + = 3.51 正確には 2.82 今回の自由度は 2×1 で 2 。カイ二乗値 3.51 は 5.99 より小さいため帰 無仮説を採用する。 したがって、男女で進路の比に差はないと言える。
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> shinro <-matrix(c(38,24,7,32,11,8),ncol=3,byrow=T) > rownames(shinro) <-c("men","women") > colnames(shinro) <-c("syusyoku","shingaku","kyosyoku") > shinro syusyoku shingaku kyosyoku men 38 24 7 women 32 11 8 > chisq.test(shinro) Pearson's Chi-squared test data: shinro X-squared = 2.7719, df = 2, p-value = 0.2501 R でやってみる P 値> 0.05 であるから、帰無仮説は棄却できない。 よって、男女で進路の比に差はない。
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