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金融市場 国際班
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全体の前提 「ゼロ成長から自律的成長へ向けて、有 効活用されていない資金を見る」
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定義 需給ギャップ (GDP ギャップ) 潜在成長率 経常収支 資本収支 ↓
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概略(詳細)
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概略
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為替レート <為替レートの決定要因> ・長期 購買力平価 ・中期 マンデル・フレミングモデル
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長期 購買力平価 国際的な一物一価の法則 購買力平価=日本の物価(円)/アメリ カの物価(ドル)
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円 / ドルレートと購買力平価
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中期 e = e* +( 1 / θ ) [ ( i* - Π* )-( i - Π ) - β] e* : ETRD = PPP θ : PPP との乖離を埋める調整速度 Π :予想(期待)インフレ率 *外国の実質金利高は円安要因
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経常収支 経常収支黒字=スラックス 内需が少なく、 国内の供給を支えきれない → 外需を求める
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超短期(経常収支) J カーブ効果 円安 → 経常収支黒字減少 円高 → 経常収支黒字増加
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短期・中期 (経常収支) 経常収支 ( NX ) は実質為替レート(eP * /P) と内外の需要 ( Y, Y * )によって決まる NX=X(eP * /P,Y * ) (+) (+) -(eP * /P)M(eP * /P,Y) (-)(+) NX=NX(eP * /P,Y,Y * ) (+)(-)(+) ( X: 輸出, M: 輸入)
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日本の経済状況と経常収支 デフレ → 実質為替レート円安化 → 経常収支黒字化 内需低迷 → 輸入減少 → 経常収支黒字化 IT バブル崩壊・外需低迷 → 輸出減少 → 経常収支赤字化
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構造的な経常収支黒字減少 国際競争力の低下・産業空洞化 → 海外生産・海外から輸入 → 経常収支赤字化
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データ(経常収支と内需) 内需低迷 → 経常収支黒字化
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データ(経常収支と為替レート) 円安 → 経常収支黒字化
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為替レートの変動と経常収支 1 NX=NX(eP * /P,Y,Y * ) (+)(-)(+) NX ↓ ← 円高 ↓ NX ↑ ← 円安 ↑ NX:経常収支, eP * /P:実質為替レート Y:内需, Y * :外需
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為替レートの変動と経常収支 2 1.輸出・輸入業種別格差の拡大 円安化した場合 ◎自動車、精密機械 ○ 半導体、家電、工作機械、造船、医薬 △電力、鉄鋼、化学 × 石油、紙・パルプ、住宅、食品、旅行、 百貨店、外食、アパレル
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為替レートの変動と経常収支 3 2.輸入代金が変動し、円安でも経常収支黒字 は増加しにくい ( NX:経常収支, eP * /P:実質為替レート Y:内需, Y * :外需, X: 輸出, M: 輸入) NX=X(eP * /P,Y * ) (+) (+) -(eP * /P)M(eP * /P,Y) (-)(+) NX↓← 円安時 ↑
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為替レートの変動と経常収支 4 3.円安 → 輸入インフレ デフレ払拭の期待あり 総供給が減少(サプライショック) → 物価上昇+生産減少 スタグフレーションの懸念あり
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長期(経常収支) 経常収支は内需と供給によって決まる NX=(S-I)+(T-G) (NX :経常収支, S: 貯蓄, I :投資, T: 課税, G: 政府支出 ) 貯蓄超過経済の日本は経常収支が黒字 ライフサイクル仮説:少子・高齢化 → 低貯蓄率化 → 経常収支赤字化
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経常収支の論争 エコノミストの中には、経常収支黒字 が3年から7年程でなくなると予想し ている人もいる。 しかし、長期的に見れば貯蓄超過であ る限り経常収支黒字は続くため、当面 経常収支黒字がなくなる可能性は低い と思われる。
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金利
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資本係数 1単位の産出量を生産するのに必要とさ れる、最小資本投入量 資本係数 = 粗資本ストック/実質 GDP の比率
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資本係数 (出所:「日本経済の罠」)
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背景 設備投資の GDP 比率( 1980 〜 2001 年)
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資本係数 上昇トレンド 投資の生産効果が急激に小さくなってい る ↓ 日本では投資をしない
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資本収支 資本収支赤字=スラックス 資本収支赤字であると外国に資本が 流出している CA =CA (r, r*, e ) (+) (-) (-) CA= 資本収支 r= 日本の利子率 r * = 海外の利子率
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・ 金利 利子率=収益性 利子率が高い国へ資本が移動する 日本は現在他国と比べて低い=資本流出 ・ 為替 為替=収益性 円安=資産減価=資本流出
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資本収支赤字=資本の流出 ↓ 日本企業の設備投資に 資金が回らない ↓ 投資減少
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全産業の設備投資 棒グラフ ・・・合計 投資額 折れ線グラフ ・・・前年比 投資額 投資は減少傾向
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経常収支黒字 ↓ 輸出・大 輸入・小 ↓ 外需・大 内需・小 ↓ 企業の投資=減少
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概略まとめ
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結論 経常収支黒字 + 資本収支赤字 ↓ 資金流失=国内投資減少 ↓ 需給ギャップ拡大 (GDP ギャップ ) 潜在成長率の低下
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参考文献 国際金融入門(岩田規久男、岩波新書) マクロ経済学(吉川洋、岩波書店) 入門マクロ経済学(中谷巌、日本評論社) 日本経済の罠(小林慶一郎・加藤創太、日本経済新 聞社) マンキュー経済学マクロ編( N ・グレゴリ − ・マン キュー) ゼミナール経済学入門(福岡正夫) バイブル経済原論(早稲田公務員セミナー) 日本経済新聞 ゼロ金利と日本経済(深尾光洋、吉川洋) デフレの経済学(岩田規久男)
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データの出所 内閣府経済社会総合研究所 日経マクロデータ 外務省 総務省 日本銀行
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