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Published byありさ のあき Modified 約 8 年前
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社会システム論 第 1 回 システムとは何か 大野正英 経済学部准教授
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この授業のねらい 現代社会をシステムという視点から捉 える。 社会の複雑さをシステムというツール を用いることによって、理解する。
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さまざまに用いられる システムという言葉 経済システム 政治システム コンピュータシステム 情報システム 金融システム エコシステム(生態 系) 教育システム 免疫システム 予約システム 生産システム 流通システム オンラインシステ ム サッカーのフォー メーション
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システムとは何か 現実の世界におけるさまざまな事象を 認識し、分析するための枠組み 認識 働きかけ
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一般システム理論 ミクロからマクロまで、さまざまなものに共 通する特徴をシステムとして捉えようとする 科学理論 さまざまな学問分野を統合する一般理論を目 指す 生物学者ベルタランフィー 経済学者ボールディング 学際的
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関連する学問領域 物理学 生物学 情報工学 政治学 経済学 法学 経営学・マネジ メント論 心理学 家族 政治学 経済学 法学
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さまざまなシステム 宇宙 地球 生物 人体 コンピュー タ 社会集団 企業 政治 地域社会 家族
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システムの定義 相互に依存し、相互に影響を与 え合う複数の要素から構成され るまとまりのある全体 アリストテレス 「全体はその部分の合計以上のものであ る。」
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部分と全体 複数の要素から構成される それらの要素が互いに連関し、影響を 及ぼしあう 全体として一つのまとまりとなり、あ る目的を実現する
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システム論 従来の科学の方法論である還元主義に 対する新しい見方
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近代科学の特徴としての 還元主義 還元主義とは 複雑なものごとを調べるために、個別の要 素に分解し、部分を調べることによって、 全体がより明確に理解することができると いう考え方 物理学、化学の基本的研究態度 原子>分子>素粒子
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還元主義的思考の落とし穴の 例 例) 医者の発言 「手術は成功しましたが、患者さんは亡 くなりました」 ある分野の専門家の提言 一つの分野としては正論であるが、全 体としては適用できない。 木を見て森を見ず
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構成要素を合計した以上の働きを、全 体のシステムが発揮する。 部分のはたらきからは、予想できない 行動が
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システムの同型性 3つのシステムに例をとる 宇宙 人体 社会
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システムの同型性 それぞれの構成要素からなる 相互の関連性 全体としての機能
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システムの階層構造 システムとサブシステム それぞれのシステムは、それぞれの下 部に属する複数のシステム(サブシス テム)から構成されている。 下部のシステムは、一定の自律性を 持っていると同時に、上位のシステム に支配されるという
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システム構造のイメージ
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サブシステムの 2 面性 サブシステムの自立性 サブシステムは、そのシステムを維持する ため必要なある程度の自律性を持っている。 しかしそれだけで完結するわけではない。 全体システムの支配性 サブシステムは、上位である全体システム に支配を受ける。
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全体と部分のバランス サブシステムは、全体システムとの間 でバランスを保とうとするように常に 調整される。 あるサブシステムから見ると、全体シ ステムは、そのシステムにとっての環 境である。
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システムと環境の相互作用
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環境 あるシステムの外部 ● 環境の変化に対してシステムが適応する ● 環境に対してシステムが働きかける。
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システム的思考 システム論の考え方を用いることに よって、 全体との関係で部分を見る 部分との関係で全体を見る
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