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老年看護(対象論).

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1 老年看護(対象論)

2 加齢に伴う変化 第2章 高齢者への理解を深めるための基礎知識として、加齢にともなう身体的・精神的機能の変化を、成熟という観点から概観する
加齢に伴う変化  第2章 高齢者への理解を深めるための基礎知識として、加齢にともなう身体的・精神的機能の変化を、成熟という観点から概観する そのさい、加齢に伴う個体差の拡大にも常に目を向ける必要がある

3 A 加齢に伴う変化の特徴 生活曲線 恒常性(ホメオスタシス)を維持するために 防衛力、予備力、適応力、回復力が働く 生殖
    防衛力、予備力、適応力、回復力が働く    10 20 30 40  50 60  70  80  90歳 精神活動 生殖 女  男  ①:生~性成熟(成長期)  ②:子孫を盛んに作りこれを育て上げる時期(生殖期)  ③:生殖を終わった後の余生(後生殖期)     図ストラッツ・ワルシン・リヒルウィッツによる生活曲線 個体差が大きくなる  成熟過程としてのエイジングの視点から個々の高齢者の持つ力をとらえ支援の在り方を考える 身体機能は使わないと衰えるから、日々の生活行動を大切にするまた、老人の生きてきた過去を理解し、人生観・価値観を大切にする 生命の尊厳がそこなわれないようにする   身体活動 代謝

4 恒常性維持機能生物としての人は健康を脅かす力から、体を守るために恒常性維持機能を備えている
恒常性ホメオスターシスとは、生物が内部・外部環境の変動に合わせて自己調整し常に体の安定性を保とうとする働きを意味する 恒常性を維持するためには、 予備力:黒球が入ってきても、予備力が十分なので、残された力で体は適応しようとする。 適応力:黒球を小さくしたり自分をその黒球の形に変えたりして、過度のストレスにならないようにする。(例えば、発熱したときに、体の内部の温度を下げようとして汗をかいて温度を下げようとする) 防衛力:黒球(ストレッサー)を追い払おうとする力(神経・内分泌・免疫で支えている) 回復力:黒球によって犯された部分を修復して元に戻そうとする力

5 疾病をめぐる特徴   P20 1.恒常性を維持しにくい 2.症状・経過が典型的ではない 3.合併症をおこしやすく、複数の疾病をもつ 4.慢性的に経過するが病状が急変しやすい 5.脱水・電解質異常をおこしやすい 6.意識障害やせん妄など精神障害をおこしやすい 7.薬物の副作用が出やすい 8.廃用症候群をおこしやすい、老人特有の心理的反応

6 内臓機能の変化 人間は図2-3に示すように器官(内臓や脳を含む)感覚、運動、体力、知力が秩序を持って調和し、連動している有機的統合体である

7 人の体を構成する最小単位は細胞である 加齢に伴う細胞分裂・増殖の低下は、細胞数の減少を招く、各臓器の機能は細胞数の減少を反映し加齢に伴いほぼ垂直に低下する 20歳で100%とした生理機能が臓器により低下の速度は異なること、70歳でも50%以上の予備力があることも読み取れる 生理機能が50%まで落ちたときに、日常生活に影響がでてくる。   〃 30%まで落ちたときに、基本的機能に影響が出てくる。老年看護ではこうした高齢者の持てる力に着目していくことが重要である

8 生理機能は全体的に低下するが、その度合いはそれぞれ違う。最大換気量のように70歳代で40%くらいまで低下するものもあれば、神経伝導速度のように80%まで保てるものもある。P24

9 水との親和性に乏しい脂肪の割合が増加し、水分の貯蔵庫(筋組織)の割合が減少することが対内に水分を貯蔵しにくい

10 ②内因性(いかに環境を改善しても限界がある) ③進行性(若返りはおこらない)
老化の特徴                      ①普遍性(誰にでもおこる) ②内因性(いかに環境を改善しても限界がある) ③進行性(若返りはおこらない) ④有害性(疾病にかかりやすく、回復力が低下するなど個体にとって有害となる) 普遍性の反対が特殊性 プレテスト<問題1> 正解率17%

11 B 加齢に伴う身体的・精神的機能の変化 p23 1.呼吸と循環 肺胞の減少・肺の弾力性低下・残気量の増加
息切れ:老化による肺の委縮と弾性収縮力の減少、胸郭の硬化による胸郭運動の低下により肺活量低下・残気量増加し、早く深く深呼吸することで予備力低下を補う 動悸:運動によって必要になった酸素を体内にめぐらせるため、加齢に伴う心臓のポンプ機能の低下や血管弾力性の低下により、機能低下した循環機能の動きを補う  収縮期血圧上昇 や起立性低血圧を起こしやすい 動脈硬化→動脈血管抵抗の増大→心筋線維の増大→心臓の肥大→心臓重量の増加(加齢により重量を増す唯一の臓器) 心係数=心拍出量/体表面積(正常 2.8~4.2ℓ/分/㎡)

12 ・唾液分泌量低下 ・舌運動低下 ・歯の欠損 咀嚼機能低下 栄養問題が起きやすい
2.消化・吸収 ・唾液分泌量低下 ・舌運動低下 ・歯の欠損 咀嚼機能低下 栄養問題が起きやすい 肝臓の解毒作用低下 薬剤の副作用の危険性高い  薬物代謝影響

13 舌筋・咀嚼筋・顔面筋収縮力低下 舌・舌骨・喉頭下垂 嚥下時喉頭挙上不十分 喉頭蓋閉鎖不完全 誤嚥
舌筋・咀嚼筋・顔面筋収縮力低下 舌・舌骨・喉頭下垂 嚥下時喉頭挙上不十分 喉頭蓋閉鎖不完全 誤嚥

14 アウエルバッハ神経叢神経細胞減少      食道蠕動運動低下     食塊食道通貨スピード遅延

15 胃粘膜の委縮 胃液分泌減少 消化不良・胃のもたれ
胃粘膜の委縮 胃液分泌減少 消化不良・胃のもたれ 大腸筋層委縮・粘膜分 泌機能低下       蠕動運動減少 便秘 肝臓の解毒作用低下→薬剤の副作用の危険性高い 薬物代謝影響

16 3.排泄 腎再吸収力の低下 糸球体でのろ過の成分:水、無機イオン、アミノ酸、グルコース
3.排泄 腎再吸収力の低下                糸球体でのろ過の成分:水、無機イオン、アミノ酸、グルコース 糸球体減少腎臓ろ過率75歳は30歳の二分の一であり 薬物体内蓄積しやすい 尿細管での再吸収の成分:糸球体で濾過された濾液(原尿)の99%がナトリウムやグルコースとともに 再吸収される。残りの1%が尿として排泄される。加齢により腎臓の萎縮、濃縮力の低下があり、膀胱は萎縮し容量は減少する、高齢者は膀胱が充満するまで尿意が起こらず尿意を感じたときには我慢することが難しいそのうえ尿道括約筋が弛緩するために尿失禁が起こりやすくなる   そのために水分を控えるようになるため注意が必要

17 脱水・電解質異常をおこしやすい 要因:体内水分量(細胞数の減少) 体液 細胞外液 ( 間質液 ・血漿 )
  体液 細胞外液 ( 間質液 ・血漿 )       細胞内液・・・代謝水(燃焼水)の減少   腎再吸収力の低下   渇水中枢の機能低下(水分摂取量の減少)   予備力の低下により症状が重症化しやすい          (発汗、下痢など) 予備力、適応力、回復力の低下で、ホメオスタシス機構がうまくはたらかない。 細胞内水分の減少、脂肪の構成割合の増加、筋組織の構成割合の減少など

18 形態上の変化 クレアチニンクリアランス(英 Creatinine clearance、CCrと略される)は、血清中のクレアチニンの「クリアランス」(腎臓が身体の老廃物を排泄する能力)を計算し、腎機能を推定する検査である。 クレアチニンは生体物質で、主に筋肉から生成され、腎糸球体でろ過されてたあと、ほとんど再吸収されず、尿へ排泄される。ほぼイヌリンと同じ動態を取るので糸球体濾過量 (GFR) を近似できる。生体物質なので静注と体内再分布を待つ必要がなく、検査が簡便である。厳密には尿細管から分泌されるのでイヌリンとは動態が異なるのだが、クレアチニンクリアランスはイヌリンクリアランスとよく一致し、糸球体濾過量のよい指標である。特に腎機能障害時は尿細管からの分泌が亢進しクレアチニンクリアランスは真のGFRよりも高く出ることが知られている。

19 クレアチニン(Cr)とは  筋肉内でクレアチンとクレアチンリン酸から産生され、血中に放出されたあと、腎糸球体で濾過され排泄される。尿細管では再吸収も分泌もほとんどされない。糸球体濾過値と密接な関係があり、食事や尿量の影響を受けにくいので、腎機能障害の指標としてきわめて有用である。

20 腎機能の低下 クレアチニンクリアランス(Ccr)値の低下
クレアチニンクリアランス    腎糸球体の濾過能は腎機能としてきわめて重要であり、糸球体濾過率(GFR)を測定することが必要である。簡便にGFRを知る方法としてクレアチニンクリアランスが利用される。クレアチニンクリアランスは、1日の尿中へのクレアチニンの排泄量を血清クレアチニン濃度で除して求める。体格によって変動があるので、体表面積で補正する。 クレアチニンクリアランス=[尿中クレアチニン濃度(㎎/dl)×尿量(ml/分)÷血清クレアチニン濃度(㎎/dl)]×[1.48(標準体表面積)÷被検者の体表面積(㎡)] 基準値 男性 90~120ml/分/1.48m2         女性 80~110/分/ 1.48m2 膀胱の弾力性低下により残尿が生じる 尿道括約筋弛緩により尿失禁  水分摂取を控えてしまうので要注意 前立腺肥大による尿道圧迫で排尿時間延長

21 4.内分泌 ACTH:副腎皮質刺激ホルモン(副腎皮質ホルモン:①糖代謝の調節②電解質代謝の調節③性ホルモン作用など)
TSH:甲状腺刺激ホルモン(甲状腺ホルモン:全身の組織・細胞を刺激して物質代謝を高め、エネルギーの産生を高める) FSH:卵ぽう刺激ホルモン LH:黄体形成ホルモン T3:トリヨードサイロニン(甲状腺ホルモン) T4:サイロキシン(甲状腺ホルモン) コルチゾール(糖質コルチコイドのひとつ):副腎皮質ホルモン 副腎アンドロゲン:副腎皮質ホルモンで性ホルモン アルドステロン(鉱質コルチコイドの1つ):副腎皮質ホルモン テストステロン:精巣ホルモン(LH(黄体形成ホルモン)によって産生・分泌が促進される)・・・第二次性徴をおこしその機能を維持させる。精子の形成や成熟を促進する。 エストロゲン:卵胞ホルモン:FSH(卵胞刺激ホルモン)によって産生・分泌が促進される)・・・女子の第二次性徴をもたらす。子宮粘膜の増生を促進し、子宮の収縮性を高める。エストロゲンの分泌が低下する閉経後に骨量の減少が著しい  骨粗鬆症になりやすい

22 内分泌ー睡眠の変化 脳の松果体で生産されるメラトニンも加齢に伴い減少する 日内周期に関与することから高齢者の睡眠障害との関連が報告されている
内分泌ー睡眠の変化                      脳の松果体で生産されるメラトニンも加齢に伴い減少する  日内周期に関与することから高齢者の睡眠障害との関連が報告されている 睡眠が浅い。早朝に覚醒。昼に居眠り。寝つきが悪い。夜間覚醒の回数や時間が増える。 REM睡眠の時間が減る。 SW:ベータ波 覚醒 SREM: S1:シータ波 うつらうつら、まどろみ状態 S2:シグマ波 すやすや、浅い眠りの状態 S3:デルタ波(シータ波が少し混じっている)ぐっすり状態 S4:デルタ波(シータ波がほとんど消える)ぐったり状態 睡眠第3段階、第4段階を基礎睡眠といい、本格的な眠りのこと。 深い眠りが少ない(第2段階の睡眠が増える)。REM睡眠も少なくなる(1~2割になる)。覚醒の回数が多い。 →徐々に睡眠に対する満足度が低下し、熟睡へのあこがれが深まってくる。

23 不眠のタイプ 入眠障害:夜間なかなか眠りにつけず、寝つくのに 普通より2時間以上かかる。 熟眠障害:朝起きた時に、ぐっすり眠った感じがしな
  入眠障害:夜間なかなか眠りにつけず、寝つくのに                普通より2時間以上かかる。   熟眠障害:朝起きた時に、ぐっすり眠った感じがしな            い。   中途覚醒:寝ついても夜中に目がさめやすく、2回          以上の覚醒がある。   早期覚醒:朝、普段よりも2時間以上早く目がさめる。

24 70歳以上の在宅男性の場合、約半数が不眠を訴えている。これは同年代の女性が家事や孫の世話など体を動かすことが多いためだとされている。

25 運動・体力の変化 P26~28 1.運動するための体力 ①体格・姿勢 2.健康に生活するための体力 免疫力 ②神経伝達速度 ③筋力
 ①体格・姿勢  ②神経伝達速度  ③筋力  ④平衡性(バランス)  ⑤持久力(スタミナ)  ⑥柔軟性  ⑦全身協調性 2.健康に生活するための体力   免疫力 運動するための体力とは運動に必要な身体能力のことである タイプⅡ繊維  筋力低下の予防・回復可能  タイプⅠ繊維は持久力トレーニング効果  関節緩衝作用低下 骨量減少が骨折・転倒しやすい   感覚神経・運動神経伝達速度の遅延(時間の制約なければ正確さは増す) 温冷感覚の閾値上昇   反射知覚神経:動作が鈍い・時間がかかる  バランス感覚が不安定 接触感が低下し、危険物にぶつかる 転倒しやすい、傷を作っても痛みを強く感じない  ものの形を認識しにくい 末梢自己受容対機能低下+小脳神経細胞減少=平衡感覚機能低下=重力動揺増加 防衛体力の変化

26 運動・体力の変化 握力の低下について 握力は体力測定項目の中では一番高齢になるまで低下しにくい。(プレテスト<問題8>の1は間違い)
運動・体力の変化                          握力の低下について 握力は体力測定項目の中では一番高齢になるまで低下しにくい。(プレテスト<問題8>の1は間違い) 体温調節機構障害、皮下脂肪喪失、寒冷刺激に対する知覚・熱産生低下・発汗腺密度低下→適応力低下→低体温、高体温 タイプⅡ線維筋力低下の予防・回復可能 タイプⅠ線維は持久力トレーニング効果 関節緩衝作用低下   骨量減少 →骨折・転倒  感覚神経・運動神経伝達速度の遅延  温冷感覚の閾値上昇 反射知覚神経・動作が鈍い・時間がかかる  バランス感覚が不安定 接触感が低下し危険物にぶつかる 転倒しやすい、傷を作っても痛みを強く感じない 物の形を認識しにくい

27 感覚・知覚の変化 P28~30 1.視覚 ①視力 ②視野 ③順応性 ④色覚視力 老視は水晶体のレンズとしての調整力の低下(水晶体の弾性
 ①視力 ②視野 ③順応性 ④色覚視力 老視は水晶体のレンズとしての調整力の低下(水晶体の弾性 の減弱や毛様体筋の委縮)また、動体視力も低下視野は狭くな るし明暗の変化に慣れるのに時間がかかるようになる。 加齢 に伴い色覚が低下する網膜から視聴中枢への資格伝達経路 機能低下→視覚内の感度低下→視野が狭くなる 明暗順応性低下 ・色覚低下(青錐体細胞の感度低下)⇒黄色 は白味、紺と黒の区別付きにくい *赤や橙の暖色系はOK

28 聴覚 加齢に伴う聴力の低下は、(1,500~4,000Hz周辺)より始まる 難聴 伝音性難聴と感音性難聴(老人性難聴) 会話の識別力
加齢に伴う聴力の低下は、(1,500~4,000Hz周辺)より始まる  難聴      伝音性難聴と感音性難聴(老人性難聴) 会話の識別力 高次聴覚中枢における情報処理能力の低下→会話速度と理解力の誤差、会話識別力低下 補聴器には小さい音で話す

29 <問題23>の88歳の男性はオージオグラムで55dbなので、この分類でいうと中等度難聴。

30 ・味覚 味覚機能の衰え、塩味わかりにくい、甘味は人 によって違いがある・うま味低下しにくい ・嗅覚 嗅覚低下 ・皮膚感覚 皮膚感覚低下・乾燥カサカサ、かゆみ・傷つき やすい
・味覚  加齢に伴い唾液量の低下や義歯装着などの変化疾患・喫煙などの影響を受ける

31 心理・精神的機能の変化  P31 ~33 1.情緒的変化 2.人格の変化 3.記憶の変化 4.知恵(英知:ウィズダム) 創造性(クリエイティビティー) 記憶障害:記銘力・想起(再生)力障害

32 結晶性知能と流動性知能 結晶性知能 ・一般的常識や判断力、理解力等のような過去 に学んだ知識や経験を基にして日常生活状況
  ・一般的常識や判断力、理解力等のような過去    に学んだ知識や経験を基にして日常生活状況    に対処する能力。いわば蓄積された能力。   ・言葉を媒介とする知能 。長期記憶で読解力は落     ちない 流動性知能   ・新しいものを学習したりして新しい行動様式を    身につける能力。短期記憶   ・空間認知や画像パターン知能 。 結晶性高ければ流動性能力の低下が少ない

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34 物忘れの違い P33 認知症による物忘れ 加齢による物忘れ 病識 物忘れの自覚がある 進行 物忘れの自覚がない 半年~1年単位での変化なし
 加齢による物忘れ 病識  物忘れの自覚がある 進行 物忘れの自覚がない  半年~1年単位での変化なし 記憶障害 経験自体を忘れる       (食べたことを忘れる)  経験の一部を忘れる       (食べた物を忘れる) 精神症状や          行動障害 物取られ妄想など、精神障害や行動障害を伴うことが多い  他の精神症状や行動障害を   伴わない 他の症状 物忘れ以外にも、時間や判断がふたしかとなる  物忘れ以外の病状はない

35 ライチャード (老年期定年後の5つの人格症状)
①円熟型:受容、建設的、積極的社会活動 ②依存型:依存的欲求充足の満足、受動的 消極的ながら新環境適応 ③防衛型:老い否定的、積極的活動維持 ④自責型:うつになりやすい ⑤憤怒型:他者のせい、周囲とのトラブル ライチャードによると、老人には5つのパターンがある。  ①円熟型―半生の成功や失敗のすべてをあるがままに受け入れて、老後をより積極的に 自立しようとするタイプ。  ②悠々自適型―①と同様に半生を受け入れ、後生を安楽に過ごし、他人に迷惑をかけな い程度にこれまで働いてきた分を社会に依存しようとするタイプ。  ③実盛型―老化した事実を認めず、服装、ライフスタイル、行動などできるだけ若く見 せ、老後の生き甲斐に没頭するタイプ。  ⑥憤慨型―自分が老いた事実を認めないことは③型と同じであるが、半生の生活に不満 を持ち、人生の目的を達成できなかったことを他人のせいにして憤慨するタイプ。  ⑤自己嫌悪型―自らを人生の敗北者と見なし、敗北の原因を自責して孤立化していくタ イプ。  日本の老人は②型が最も多く、働き蟻の習性が老いても抜けきれず、③型がこれに次ぐ。  言うまでもなく理想タイプは①型であろう。老人が現役を退いても、家庭の中で依然として家長的な位置を占め、家族から尊敬され るためには、  ①仕事を持っている。  ②財産、収入が多い。  ③主導権を握っている。  ④健康である。  ⑤配偶者がある。  ⑥精神能力が高い。  ⑦社会的活動をしている。  などの条件を充足している場合であると言う。  特に②、⑥を兼備していれば、他の条件を欠くか、あるいは完全に充足していなくとも 家族の尊敬を維持できる。歳は取っても卵を産む鶏は尊重される理である。


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