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あげおの星 ご自由にお取り下さい 催し案内 1月~3月のイベント予定 上尾天文台のご案内 宇宙の始まりから
上尾市自然学習館 上尾天文台 2015年1月1日発行 No.56 宇宙には果てがあるのか、始まりがあって、終わりがあるのか、みんな考えたことがあるはずだ。 宇宙の年齢を「年」というような単位で測ってよいものだろうか。とにかく、 宇宙の始まりは138億年前のビッグバンだった。その後ずっと、光よりも速く膨張している。光よりも速いとは驚きだ。宇宙には果てはありそうだ。 催し案内 電話: FAX: 夜間天体観望会 太陽の観察・天文相談 上尾市大字畔吉178 毎週 土曜日 夜 :00 ~ 21:00 (6~8月は19:30~21:30) (雨曇天時は中止、当日17時の天候にて判定) 毎週土・日曜日 13:00 ~ 16:45 (太陽観測は日没で終了) 光が届き観測できる限界のところが見かけの果てだ。だが、その外側にも宇宙は広がっていて、しかも光より速く拡大しているのだ。最近の研究では、未来の宇宙は更に速度を上げて膨張していくようだ。 これって「果てがない」というのではないか?そして、宇宙の最後は膨張の限度が来て破裂するのだろうか、それとも、果てしなく拡大し続け薄くなっていき、「何もなく」なってしまうのだろうか。そうではなく、解明されていない再生のメカニズムがあるだろうか。観測技術の進歩で宇宙の果てにあるように見える銀河の画像を見て想像を羽ばたかせてみよう。 干支(えと)や十二支(じゅうにし)はどこからきたの? 今年の干支(えと)は、ひつじ年です・・・と年ごとに順に動物の名前を付けて呼ぶ習慣。じつはこの起源は古く、紀元前15世紀頃、古代中国の「殷(いん)」の時代に出来上がったものらしい。干支とは、動物の名前のみではなく、十干(じっかん) と 十二支(じゅうにし) をあわせて干支と読み、本来は干支とはこの組み合わせのことをさすのだ。 まず、十干 とは、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き) の10の符号で、その後、五行説と兄(陽)と弟(陰)が与えられた。 次に、十二支だが、子(し:ねずみ)・丑(ちゅう:うし)・寅(いん:とら)・卯(ぼう:うさぎ)・辰(しん:たつ)・巳(し:み)・午(ご:うま)・未(び:ひつじ)・申(しん:さる)・酉(ゆう:とり)・戌(じゅつ:いぬ)・亥(がい:いのしし)。 これもはじめは12個の記号でしかなかったらしい。それが、だれにも覚えやすいように動物の名前を与えるようになっていったとされる。 この2つの干支の組み合わせを使って年をかぞえると、60年目で元に戻るため、「還暦(かんれき)」という。そして、時や方位をあらわすことにも使われた十二支は、現在にもその名残(なごり)が引き継がれている。 *午前(ごぜん)午後(ごご) : これは午(うま)の刻(こく)(南中(なんちゅう)の前と後をあらわす。 *子午線(しごせん) : 十二支の方位(ほうい)、子(ね)(北) と 午(うま)(南) を結ぶ線 M51 子持ち銀河 上尾天文台撮影 1月~3月のイベント予定 ★1月25日(日) 午後2時~3時30分 「旧暦カレンダーを作ろう」 ★2月15日(日) 午後3時~4時30分 「宇宙の果てと始まり」 ★3月15日(日) 午後2時~4時「笛を楽しく作りながら音が出る仕組みを学ぼう」 上尾天文台のご案内 催し案内は表紙にもあります 十二支の文字の起源 子・・・北斗七星が夕方、地平線から出かかっている形。横の線が地平線をあらわす。(1月) 丑・・・草木の芽の出るころ、もとのこの字は芽のかたちの文字。 (2月) 寅・・・発芽し芽の出た植物が、地中に根を張っているかたちをあらわす。(3月) 卯・・・もとの文字は四をあらわす4本の棒だった。 (4月) 辰・・・さそり座のアンタレスが真南に見える月、古い文字は星のかたちをあらわしていた。(5月) 巳・・・へびが出てくる頃、もとはへびのかたちを書いた。 (6月) 午・・・もとは太陽を表す円を2つ重ねて書き、太陽が2つあるくらい暑いという意味。(7月) 未・・・この文字は少し斜めになっていて、しっかり根の張った稲穂をあらわしていた。 (8月) 申・・・実った柿の実の形から変化したもの。 (9月) 酉・・・新米で酒を造る収穫の月、この文字の古い字は酒壺の形をあらわしていた。 (10月) 戌・・・冬の燃料の準備をするための、斧(おの)を二つ組み合わせた形から変化した。 (11月) 亥・・・切り倒した木の株と根っこの姿をあらわした文字。(12月) 天文台の主な設備 カセグレン式 40cm 反射望遠鏡 1基 クーデ式 15cm 屈折望遠鏡 (車椅子対応) 1基 12.8cm フローライト屈折望遠鏡 3基 Hαフィルター付 屈折太陽望遠鏡 1基 貸し出し用望遠鏡 6基 上尾市・丸山公園の自然学習館にある市立天文台です。クーデ式15cm屈折望遠鏡は、車椅子に座ったまま天体を観測できます。天文台には車いす対応のトイレも完備されています。 上尾駅西口より循環バス「ぐるっとくん」平方循環で自然学習館下車(本数が少なく最終が早いので注意してください)。駐車場あり(午後9時閉鎖)。 参考文献:「暦のからくり」
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天文トピックス 冬の星空めぐり 上尾天文台まつりが開催されました! ダイヤモンドは隕石落下でもできていた! 北 東 西 南 【オリオン座】
北 冬の星空めぐり 【オリオン座】 明るい星が多く冬の星空の主役だ。左上の赤く輝く恒星は赤色巨星のペテルギウスで、巨大な恒星の終末期を迎え、不安定に変光していて、近い将来に超新星爆発を起こすと考えられている。 天文トピックス 2月7日 かに座としし座の間で木星が衝。 今年の木星は1月から8月まで楽しめる。 衛星の相互食も見られるが、特に2月11日、2月16日は見やすい 3月20日 北大西洋~北極海で皆既日食、日本では見らない。 上尾天文台まつりが開催されました! (平成26年11月15日開催の様子) オリオン座の中心の三ツ星 のすぐ下には有名なオリオン大星雲M42がある。この星雲は比較的明るく、双眼鏡でも見ることができる。そしてこの領域は、今まさに星が誕生している現場なのだ。 東 西 2015年 2月15日 夜8時頃の空 (月は表示していません) 出典:Stellarium 【おおいぬ座】 オリオンに続いて上がってくる青白い星はおおいぬ座のα星シリウスで、8.3光年という近さもあって、全天で最も明るく見える恒星だ。 南 【木星】 東天では久しぶりに最大の惑星、木星が上がってくる。どっしりとした輝きはジュピターの名にふさわしい。実際、この惑星は太陽から受けるエネルギーの2倍ほど大きな熱輻射量があるが、その源は重力エネルギーと考えられている。これから5月くらいまで夜半に見えるので、40cm望遠鏡で楽しめる。表面の模様の変化や、4つのガリレオ衛星の公転する様子を見るのも面白い。 また、この恒星はシリウスBという白色矮星との連星系だが、光度差が大きく、小型望遠鏡で分離して見ることはむずかしい。 ダイヤモンドは隕石落下でもできていた! 【冬の大三角・ダイヤモンド】 シリウスと、ペテルギウス、左側にあるこいぬ座のプロキオンで、冬の大三角ができるので探してみよう。さらにシリウス、プロキオン、ふたご座のボルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲルで冬のダイヤモンドを形作る。 【北天】 北天ではアルファベッドのWの形をしたカシオペア座が目につくが、この星座は北極星を挟んで、北斗七星とちょうど反対側にあるので、他の星座を見つけるのに良い指針になる。すぐ上のペルセウス座には有名な二重星団h・x(エイッチ・カイ)がある。満月くらいの大きさの散開星団が二つ並んでいて、双眼鏡でも楽しめる。 ダイヤモンドはどのようにできたのか?現在有力な説の一つが、プレートの衝突などによる造山運動でできたといわれています。もう一つ、それが隕石の落下によるダイヤモンドの生成です。アメリカのバリンジャー・クレーターは衝突した隕石によって形成されたクレーターで、直径約1.2 ~1.5キロメートル、深さ約170メートルあり、その中心付近からはダイヤモンドがとれたのです。最近ではシベリアにある世界で四番目に大きいクレーターには、世界市場に約3000年間にわたって供給できるほどの衝突ダイヤモンドがあることが分かってきたそうです。 ダイヤモンドの成分は炭素です、現在では炭素をいろいろな方法で超高温・超高圧にして人工ダイヤモンドが造られて利用されていますが、天然ダイヤモンドとは差があるようです。 隕石の衝突のエネルギーが炭素の塊をダイヤモンドに変えているのです。日本にはダイヤモンドが産出しないのは単純に隕石が落下する確率が低いから出ない、とも考えられますね。いつの日か、隕石ハンターと称しながらダイヤモンドを拾う日が私にやってくると、その日を楽しみにしています。 【しし座・M51】 2月半ばになるとしし座の全体が見えてくる。クエッションマークを左右逆にしたような形をしているので探しやすい。 3月になるとりょうけん座にある系外銀河M51が上がってくる。この銀河は真正面から見えて子持ち銀河の別名どおり、渦巻きの腕に別の小さな銀河がくっついているようなかっこうをしている。またこの系外銀河は初めて望遠鏡で銀河の渦巻き構造を確認したことでも知られている。
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