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2010年度版 卒業論文・修士論文の 書き方 2010年6月29日 情報理工学科 後藤滋樹研究室
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より詳しく調べるには 参考文献: 木下是雄「理科系の作文技術」 中公新書 624 (現在でも生協書籍部で平積み)
このプレゼンテーションは上記の 木下先生の著書に後藤の経験を 加味したもの
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2002年10月発行 野口悠紀雄 「超」文章法は 木下「理科系の作文技術」を絶賛
「野口悠紀雄の本棚」の読者人気投票では、あらゆるジャンルの本の中で、 つねに一、二位。 必読、読めば文章の書き方が変わる 日本語で書かれた文章読本の中で最も有益であることは、間違いない。
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(野口) メッセージこそが重要だ 読者にどうしても伝えたい内容 ひとことで言えるか 書きたくてたまらないか 盗まれたら怒り狂うか?
見たまま感じたままでは駄目 ピントを合わせる
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メッセージ(2) 広いと浅くなる 適切なメッセージには発展性がある 対象が同じでも切り口は違う 真似してよいか? 嘘でもよいか?
小説にメッセージがあるか 理科系の文章の場合 → 木下是雄
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目標規定文(thesis) 主題に関してあることを主張し、または 否定しようとする意志を明示した文。
例1:このレポートでは、ランダムな変動を考慮に入れても、1970年代に入ってからは春のくるのがおくれ、また春が寒くなりつつあることを示す。 例2:この報告は、「いま最も有望なあき缶利用法は、あき缶を、銅鉱山でバクテリア・リーチングによって鉱水から銅を回収する際に必要な鉄スクラップとして使うことだ」と主張するために書く。
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目標規定文(2) 執筆の途中で材料の取捨選択に迷ったときにも判断を助けてくれる。
結論まで考えぬく前に報告や論文を書きはじめ、書きながら思い迷われたのでは、読まされるほうも右往左往せざるをえない。(遠足の作文ではない) 目標規定文の修正はあり得る。最初に書く目標規定文は一応の目標。
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材料集め 思いつくままのメモ ブレインストーミング、「水平思考」、KJ法
定石 (a) なにが問題なのか明確にする (b) 確実に分かっている点を明らかにする (c) 調べる必要があるのはどのような点か 本文よりも前に図や表を準備する
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論文の構成 表題は内容を的確に表す具体的なものでなければならない。 起承転結(漢詩・絶句) 序文・本論・結論
重点先行主義(尻切れとんぼ) トピックセンテンス(パラグラフ)
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レゲットの樹 逆茂木(さかもぎ) 直流電気抵抗の消失をはじめとする特異な性質を示す超伝導状態は、いろいろな運動量をもって勝手な運動をしている超伝導電子が、ある臨界温度Tで、そのほとんどがある特定の運動量pをもった1つの量子状態におちこむことによって実現する。
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書き直し版 超伝導状態は、直流電気抵抗がなくなるほか、いろいろと特異な性質が現れる。超伝導は、特定の物質が固有の臨界温度T以下に冷却されたときに起こる:それまで勝手な熱運動をしていた伝導電子が、ほとんどすべて、特定の運動量pをもつ一つの量子状態におちこんで超伝導がはじまる。
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はっきり言い切る姿勢 明言を避ける傾向× …であろう。…と言って良いのではないかと思われる。…と見てよい。
ハッキリ言い切る 論文は明快を旨とすべし、 過度の丁寧表現は理解を妨げる。
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日本人の完璧主義に注意する 例題: これを実現するのにA,B,C等の方法がある。 これを実現するのにA,B,Cの方法がある。
「等」を入れると著者としては、安心感がある しかし読者からみると「A,B,C以外のもの」が気になる。 → 情報が隠れているのが不安
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文は短く 文は短く:目標50字/文 格の正しい文:主語が曖昧ではダメ (参考)英語では一人称Weを使う。
まぎれのない文を 例:黒い目のきれいな女の子
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参考文献 参考文献の意味 引用の明記(盗作ではない!) 該分野の知識があることを暗に示す 文献の数=目標14編
文献の書き方 著者「題名」出版社 発行年. 著者,題名,雑誌名,巻号,ページ,年.
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細かい注意 英語の文中における括弧とスペース IP (Internet Protocol) 日本語の文中における括弧とスペース 括弧(括弧)
図、表に使用する文字の大きさ 本文のフォントとサイズを揃える
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細かい注意(その2) 常用漢字表・送り仮名について 術語の原則
用字・用語表 過度に漢字を使わない その一方で「ひらかな」が多いと子供の文章のようになる
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付録:英語の読解力を上げる 読む速度を向上させる鍵はヒアリング
耳で聴くときには、後戻りできない 読む速度が遅いのは、後戻りするから 例題: Internet2 is a consortium being led by 202 universities working in partnership with industry and government to develop and deploy advanced network applications and technologies, accelerating the creation of tomorrow's Internet. CNNを聴く(聞き流す)ようにして慣れる
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