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Published byみずき うみのなか Modified 約 7 年前
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12性感染症・エイズの予防 性行為によって感染する病気を,性感染症といい,こんにちでは誰にとっても身近な問題になっています。
性行為によって感染する病気を,性感染症といい,こんにちでは誰にとっても身近な問題になっています。 なかでも,エイズは健康への影響が大きく,予防が何よりも重要です。 性感染症に感染しないためには,どのようなことに注意すればよいのでしょう。
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①性感染症(=STD) 精液や膣分泌液に含まれた病原体が粘膜から侵入し起こる 性感染症・エイズが、若者で増えている
1 性感染症・エイズが、若者で増えている ①性感染症(=STD) (Sexually Transmitted Disease) 精液や膣分泌液に含まれた病原体が粘膜から侵入し起こる 近年,若者の性行動の活発化・無防備化が進むにつれ,10歳代,20歳代の若い人の性感染症が急増しています。 性感染症とは,性行為を通じて感染する病気のことです。英語の表記である「Sexually Transmitted Disease」の頭文字をとって「STD」ともいいます。最近では「Sexually Transmitted Infection」を略してSTIといわれることもあります。 感染は,多くの場合,感染者の性器からの分泌液に含まれた病原体が,性行為の際に相手の粘膜に触れることによって起こります。たった1回の性行為で感染してしまうこともあります。さらに感染しても無症状のこともあるため,感染した本人も気付かないことがあります。
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日本で一番感染症が多いのが クラミジア感染症 感染している人は100万人いてると言われている
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図2.クラミジア感染者の動向
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◎感染した時→早く治療を受けよう 泌 尿 器 科 婦 人 科 男 性 女 性 ◎パ-トナ-とともにが原則 ◎再発防止のため医師の指示を守り、
◎再発防止のため医師の指示を守り、 完全に治す 性感染症の多くは,治療を受ければ完治します。しかし放置すると不妊症になったり,子宮外妊娠を起こしたり,妊娠しても胎児に感染したりすることがありますので注意が必要です。 何よりも大切なのは予防することですが,疑わしい場合には,男性は泌尿器科,女性は婦人科(産婦人科も含む)を受診し,性感染症と診断された場合には,パートナーも感染している可能性が高いので,必ず一緒に治療を受けることが大切です。
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後天性免疫不全症候群 エイズ(AIDS) 遺伝によるものではなく、 生まれてから獲得する事 後天性(Acquired) →
遺伝によるものではなく、 生まれてから獲得する事 後天性(Acquired) → 体の防衛機構、病気に 対する抵抗力 免 疫(I mmune) → 不 全(Deficiency) 不十分になる、働かなく なる → 症候群(Syndrome) → さまざまな病気
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H I V エイズの原因 ヒ ト(H uman) 免疫不全( I mmunodeficiency) ウイルス (V irus)
ヒ ト(H uman) 免疫不全( I mmunodeficiency) また,エイズを引き起こす病原体は,私たち人間の免疫のしくみを破壊することから,HIV,ヒト免疫不全ウイルスと名づけられました。 ウイルス (V irus)
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エイズ患者(報告件数)の推移 1981年にアメリカで発見→全世界に拡大
エイズ患者(報告件数)の推移 1981年にアメリカで発見→全世界に拡大 エイズは,若い人に増えている性感染症の一つであり,性感染症の中でも特に健康への影響が大きい病気です。 最初にエイズ患者が報告されたのは1981年のことで,アメリカ合衆国カリフォルニア州です。以来,エイズは世界中に広がり,こんにちも感染者,患者の数は増え続けています。
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H I V感染拡大状況2012年 世界のHIV患者数推計(2007年末現在) HIV感染者数 3,530万人
合計3,320万人(3,060~3,610万人) 世界のHIV患者数推計(2007年末現在) H I V感染拡大状況2012年 HIV感染者数 3,530万人 2012年中の新規HIV感染者数 230万人 2012年中のAIDSの死亡者数 2007年現在,世界でHIVに感染している人はおよそ3,320万人で,2007年に新たに感染した人はおよそ250万人,2007年にAIDSで死亡した人はおよそ210万人と推計されています。 地域別に見ると,サハラ以南アフリカが2,000万人以上と非常に多く,ついで,南・東南アジア,ラテンアメリカ,東ヨーロッパ・中央アジアも多くなっています。 210万人
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免疫機能とは・・・ 体内に侵入した病原菌やウィルスなどの外敵と戦う力
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免疫の しくみ 抗体を作り出す 抗体 どんな病原体 かを知らせる 病原体 B細胞 抗体を 作らせる
抗体を 作らせる 抗体のついた病原体をマクロファージが食べてしまう 抗体 出撃命令 ヘルパー T細胞 病原体の侵入 マクロ ファージ どんな病原体 かを知らせる 攻撃命令 をだす HIVに感染すると,免疫の働きが壊され,体の抵抗力が著しく低下するために,さまざまな感染症やがんにかかってしまいます。 免疫とは,私たちの体自身が,異物や病原体から自らを守るしくみです。 具体的には,病原体が生体に侵入すると,ヘルパーT4リンパ球に認識されます。このT4リンパ球は免疫系の司令官なので,Tリンパ球とBリンパ球によって,病原体を攻撃します。 HIVに感染すると,ウイルスはT4リンパ球に寄生し,性質を変えてしまったり,破壊したりします。その結果,免疫の働きが壊されてしまうのです。 そうすると,HIVに感染した人は,さまざまな感染症やがんにかかることになります。こうした病気を発症したときに,エイズと診断されます。 細胞性免疫というしくみ キラー T細胞 感染 細胞 インターフェロンなどのいろいろな物質を出して攻撃する
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エイズは・・・ HIVが体内に侵入すると、白血球の中のヘルパーT細胞と言う免疫機能の中枢細胞を破壊してしまう。そのため、HIV感染者は段々と免疫力が低下していく。 免疫力が低下すると、健康なときには問題にならないような病原菌にも感染、発症してしまい、日和見感染症を起こす
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潜伏期間 HIV AIDS 感 染 発 症 この間に感染者自身も気付かずに広めてしまうことも・・・ (10年以上の場合)
○一部の人ははじめにインフルエンザに似た症状 ○大多数の人は無症状 AIDS 感 染 発 症 HIVに感染しても,早期に治療を開始することで発症を抑えたり,遅らせたりすることは可能です。また,発症しても,多くの症状を治す治療の可能性も出てきています。 しかし,HIVを根絶する治療薬はまだありませんから,生命がおびやかされることにもなるのです。 また,HIVに感染してからエイズを発症するまでの間は,一部の人にははじめにインフルエンザにかかったような症状が出ることもありますが,ほとんどの人は何の症状もないままに何年かが経過してしまいます。 このため,本人が感染に気づかないまま性行為を行い,ほかの人に感染させてしまうことも少なくありません。このことも感染が広まる大きな原因です。 この間に感染者自身も気付かずに広めてしまうことも・・・
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No1 感染経路 は 3つ だけ!? 17
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②血 液・・感染者からの輸血、注射 の回し打ち
HIVの性質と感染経路 ・傷口や粘膜から侵入 ・健康な皮膚からは侵入しない ・HIVは空気、熱、水に弱い 日常の生活では感染しない 感染経路 ①性 行 為・・精液、腟内分泌液 ②血 液・・感染者からの輸血、注射 の回し打ち HIVは,感染している人の血液・精液・腟分泌液に多く含まれていて,それが傷口や粘膜から体の中に入り込み,血管の中にもぐりこむことによってしか感染しません。 ですから,感染経路としては,性行為,血液,母子感染という3つに限定されます。 したがって,一般的に感染の可能性があるのは性行為であり,HIVを防ぐには,HIVに感染している人との性行為を避ければよいということになります。ただ,その人が感染しているかどうかは外見からはわかりませんから,相手が感染していないことが確実でない限り,性行為をしないか,コンドームを使うしか,HIV感染を防ぐてだてはありません。 ③母子感染・・胎盤や羊水から、出産時
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性感染症・エイズは予防できる 2 性感染症を防ぐポイント 病原体を粘膜に触れさせないこと ⇒コンドームが有効 不特定多数と性行為をしない
性感染症を防ぐポイント 病原体を粘膜に触れさせないこと ⇒コンドームが有効 不特定多数と性行為をしない 性感染症を防ぐためのポイントは,病原体を粘膜に触れさせないことです。コンドームの使用は,感染を防ぐための有効な手段です。 コンドームは,正しく使用すれば病原体が粘膜に触れないようにするためのバリアの役割を果たしてくれます。 したがって,バリアの意味を失わないよう,勃起したらすぐにつけ,射精したら精液がこぼれないようにするといった注意が必要です。 性感染症は,感染しているかどうか外見からではわかりません。特にHIV感染者は,HIV抗体検査をしないかぎりわかりません。そのため,性感染症を防ぐためにはHIV感染と同様,相手が感染していないことが確実でないかぎり,性行為をしないか,コンドームを正しく使用することでしか防ぐことはできません。 コンドームを使わずに性行為をしたことがあるなど,性感染症・HIVに感染の機会があった場合には,自分の治療を早期に始め,パートナーへの感染を防ぐためにも,HIV抗体検査を受ける必要があります。
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性感染症・エイズは予防できる 2 性感染症を防ぐポイント 病原体を粘膜に触れさせないこと ⇒コンドームが有効 不特定多数と性行為をしない
性感染症を防ぐポイント 病原体を粘膜に触れさせないこと ⇒コンドームが有効 不特定多数と性行為をしない エイズを防ぐポイント 外見ではわからない ⇒HIV抗体検査が有効 性感染症を防ぐためのポイントは,病原体を粘膜に触れさせないことです。コンドームの使用は,感染を防ぐための有効な手段です。 コンドームは,正しく使用すれば病原体が粘膜に触れないようにするためのバリアの役割を果たしてくれます。 したがって,バリアの意味を失わないよう,勃起したらすぐにつけ,射精したら精液がこぼれないようにするといった注意が必要です。 性感染症は,感染しているかどうか外見からではわかりません。特にHIV感染者は,HIV抗体検査をしないかぎりわかりません。そのため,性感染症を防ぐためにはHIV感染と同様,相手が感染していないことが確実でないかぎり,性行為をしないか,コンドームを正しく使用することでしか防ぐことはできません。 コンドームを使わずに性行為をしたことがあるなど,性感染症・HIVに感染の機会があった場合には,自分の治療を早期に始め,パートナーへの感染を防ぐためにも,HIV抗体検査を受ける必要があります。
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HIV感染の有無を知るには ② 社会の対策 国 →発生状況を調査、公表し対策を 立てる 保健所→HIV抗体検査、エイズに関する
2 性感染症・エイズは予防できる ウインドウ・ピリオド ② 社会の対策 国 →発生状況を調査、公表し対策を 立てる 保健所→HIV抗体検査、エイズに関する 相談を無料かつ匿名でおこなって いる HIV感染の有無を知るには 採血 5~10cc スクリーニング検査 結果通知 確認検査 陰性 1~2週間後 受付は匿名で可 受付 事前説明・相談 陽性 カウンセリング 病院紹介・ 陽性の意味を説明 今後の生活、二次感染の防止についてアドバイス 保健所でのエイズ検査の流れ(2段階検査) 相談・アドバイス 心配なことがあった日 性的接触 血液による 汚 染 8週間未満 検査を受けても正確に判定できないことがある 8~12週間以上 検査を受ければ、 正確に判定できる 国では,感染症の発生状況を把握し,その状況にもとづいた対策を立てるために,性感染症がいつ,どのように発生しているかを調査し,公表しています。 特にエイズについては,各都道府県で拠点病院を決め,より専門的で高度な治療を行っています。また,全国の保健所では,HIV抗体検査とエイズに関する相談を無料で行っています。 HIVに感染したか否かは,血液中の抗体の有無によって調べることができます。抗体は,感染してから8週間ほどは生まれません。これをウインドーピリオドといい,この時期に検査を受けても正確な感染の有無はわかりません。 正確な結果を知るには,心配なことのあった日から8週間後以降に検査を受けるようにします。
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私たち一人ひとりが できることから実行し 性感染症がまん延 しないようにする
私たち一人ひとりが できることから実行し 性感染症がまん延 しないようにする エイズをはじめとする性感染症は,適切な予防法をとることで,確実に防ぐことのできる病気です。とはいっても,社会の多数がリスクの高い性行動をとっている限り,性感染症のまん延は遠い話ではありません。 自分が生きていく社会を健康的なものにするために,私たち一人ひとりができることから実行し,性感染症がまん延しないように抑えこんでいくことが大切なのです。
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HIV感染者との付き合い方
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