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経済班② 石井巴絵・上杉泰樹・澤山友佳・十川優香・村井由恵

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1 経済班② 石井巴絵・上杉泰樹・澤山友佳・十川優香・村井由恵
フェアトレード 経済班② 石井巴絵・上杉泰樹・澤山友佳・十川優香・村井由恵

2 フェアトレードとは? Fair trade=「公平な貿易」(ずばり)
=開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」(Fair Trade Japanによる定義) =対話、透明性、敬意を基盤とし、より公平な条件下で国際貿易を行うことを目指す貿易パートナーシップである。特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、かつ彼らの権利を守ることにより、フェアトレードは持続可能な発展に貢献する。フェアトレード団体は(消費者に支持されることによって)、生産者の支援、啓発活動、および従来の国際貿易のルールと慣行を変える運動に積極的に取り組む事を約束する。 (FLO、WFTO、EFTAの3つの団体からなるネットワークによる定義)

3 そもそも「貿易」とは…(理論) ・・・異なる経済主体間の商品の取引には交換の利益と特化の利益があり、すべての経済主体に利益をもたらす。特化の利益には効率的な分業が必要であるが、その時の判断基準は絶対的な能力の差ではなく、機会費用の概念に基づく相対的な能力の差、すなわち比較優位である。比較優位に基づく分業の利益が存在することが、国際貿易が生じる最も基本的な理由である。 ―『国際経済学をつかむ』(有斐閣)より

4 そもそも「貿易」とは…(理論) ○交換の利益=お互いにとって希少価値の高い商品を交換することにより生じる経済的利益 ○特化の利益=比較優位に基づく分業によって生じる利益 (…各国が自国が得意とする財の生産に特化し、互いに貿易すれば、互いに豊かになれる)

5 →比較優位にしたがって貿易を行えば、理論上は互恵的な貿易が可能!
例)妻:料理1品を作るのにかかる時間―10分・アイロンがけに1着かかる時間―2分   夫:料理1品を作るのにかかる時間―15分・アイロンがけに1着かかる時間―10分 ※絶対優位で考えれば料理、アイロン共に 妻>夫 (→ 夫の居場所がなくなる) 【分業なし】                      【比較優位に沿った分業】 →比較優位にしたがって貿易を行えば、理論上は互恵的な貿易が可能! 料理の品数 アイロンがけをした服の数 3品 15着 2品 3着 合計 5品 18着 料理の品数 アイロンがけをした服の数 2品 20着 4品 0着 合計 6品

6 どうして「不公平な貿易」になってしまったのか
①国際価格協定の崩壊 ※国際価格協定:市場価格があらかじめ決められた配分で輸出量を削減し、価格を下支えするという仕組み (コーヒーの場合、ICA,International Coffee Agreement) →1980年代以降、輸出国と輸入国の多様化により、少数国のリーダーシップにより協定をまとめることが困難に

7 ②コーヒーボードの利益独占 ※1980年代まで多くの生産国が国家機関によってコーヒー豆の流通や輸出を管理していた=コーヒーボード
・独裁政権の資金源・職員の汚職の温床に ・生産者からの買い上げ価格が輸出価格に比べて低く設定され、輸出価格が上昇しても利潤が生産者に還元されない事態に Ex)イギリスの平均的インスタントコーヒー 1kg=26.40$ ⇔農家の収入=0.14$(たった0.53%)

8 従来の貿易とフェアトレードの違い 従来型 フェアトレード ポイント ①従来型では生産者が個々に取引⇔フェアトレードでは組織的に取引
仲買人 輸出業者 輸入業者 加工製造業者 卸問屋 小売店 消費者 従来型 フェアトレード 生産者 生産者組合 輸出業者 輸入業者 加工製造業者 フェアトレー団体 小売店 消費者 ポイント ①従来型では生産者が個々に取引⇔フェアトレードでは組織的に取引 ②フェアトレード:中間業者による搾取を防ぐ体制

9 フェアトレードが必要な理由 ・途上国の人々の自立支援~開発協力活動として …適正な価格での取引・環境対応・中間業者の排除・社会的側面への対応(児童労働など)への対応 ・貿易構造・システムの改革~市場を公正化する運動として …先進国・多国籍企業に有利なシステムからの脱却 ・消費者運動として~国際産直システムと目覚めた市民の活動~ …フェアトレードを通じて市民が社会問題に触れる機会を作る

10 フェアトレードの起源 【説1 アメリカ発祥説】 1946年 アメリカの「テン・サウザンド・ビレッジ」が 開発援助活動の一環として
【説1 アメリカ発祥説】 1946年 アメリカの「テン・サウザンド・ビレッジ」が 開発援助活動の一環として プエルトリコの刺繍製品の輸入を開始 フェアトレードの考え方の正確な起源をたどるのは難しいので、2つの有力な説を紹介します。1つめはアメリカ発祥説です。テンサウザンドビレッジの創始者エドナ・ラス・バイラー氏というひとりの女性企業家がプエルトリコの旅行中にその貧困に直面したことがきっかけでフェアトレード活動を開始したという説です。

11 フェアトレードの起源 【説2 ヨーロッパ発祥説】 第二次世界大戦後 西欧諸国が 戦後復興として 東欧の手工業品を輸入を開始
【説2 ヨーロッパ発祥説】 第二次世界大戦後 西欧諸国が 戦後復興として 東欧の手工業品を輸入を開始 2つ目の説は西欧が発症となった説です。第二次世界戦後の1940年代に、大戦と社会主義で疲弊しきっていた東欧の復興のため、西側の市場に東欧の商品を持ってこようという試みであったという説です。この有力な説2つは同時代にはじまっているため、どちらがフェアトレードの起源とはっきりさせるのは難しいようです。ただ、アメリカのテンサウザンドビレッジは、フェアトレードのパイオニアを標榜してしていまでも輸入販売活動を行っており、アメリカカナダ国内に限定して活動を続けている。

12 発祥以降の流れ 1960s~80s 特にヨーロッパでフェアトレードの考え方が広まる→EFTA(European Fair Trade Association)などの同盟 1997年:FLO(国際フェアトレードラベル機構)の設立 ○現在の代表的なFT推進団体 FLO- Fairtrade Labelling Organizations International IFAT-International Fair Trade Association NEWS! – Network of European Worldshops EFTA- European Fair Trade Association →4団体のネットワーク(FINE)も存在(1998年~) 発祥してからの流れとしては、1960年代から80年代にかけて特にヨーロッパでフェアトレードの考え方が広まり、多数のフェアトレード団体が設立され、1987年には11の輸入業者からなる「ヨーロッパフェアトレード協会(通称EFTA)が成立さらに97年にはFLOインターナショナルが設立され、日本を含む15カ国のフェアトレードネットワークが整備された。 当初フェアトレードの考え方は一部の理解ある消費者だけのものだったが、それをより一般的なマーケットでも展開したいという生産者の声に応えてフェアトレードラベルが考案された。

13 フェアトレード認証ラベルの導入 1997年FLOの設立(→FLO-CERT) …21か国20のラベル認証機関*
&3団体の生産者ネットワーク組織 ★消費者層の拡大が目的 フェアトレードの考え方の変化 一部の理解ある消費者のもの →より一般的なマーケットでの   適正価格での販売 国際フェアトレード基準 経済的 基準 社会的 基準 環境的 基準

14 フェアトレード認証ラベルの導入 認証ラベルの特徴 ①生産コストを賄い、持続可能な生産と生活を支えるための 「フェアトレード最低価格」
②生産地域の社会発展のための資金 「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」 を生産者に保証している点 ※フェアトレード最低価格とプレミアムは、産品ごと、生産地域ごとに設定

15 ※国際市場価格がFT価格を上回った場合は、それに連動してFT価格も上昇
コーヒーを例に ex)ウォッシュドアラビカのフェアトレード最低価格は1ポンド(約454g)当たり1.25US$、有機認証のコーヒーであればさらに0.20米ドルの上乗せが保証されている。 アラビカコーヒーの国際市場価格の推移 FT最低価格 ※国際市場価格がFT価格を上回った場合は、それに連動してFT価格も上昇

16 フェアトレード対象商品(食品) 産品名 分類される代表的な製品 コーヒー 焙煎豆 生鮮果物
バナナ、りんご、アボカド、ココナッツ、レモン、オレンジ、ワイングレープ カカオ チョコレート スパイス・ハーブ スパイス: バニラ、クミン、コショウ、ショウガ、シナモンなどハーブ・ハーブティー:ルイボス、ハイビスカス、カモミールなど 蜂蜜 ナッツ カシューナッツ、胡桃、アーモンド、マカデミアンナッツ オイルシード・油性果実 ごま、オリーブ、大豆など 加工果物・野菜 ドライフルーツ、フルーツジュース、ドライ野菜 サトウキビ糖 砂糖 紅茶、緑茶など(※ルイボスティーは、ハーブに分類) 野菜(豆類・じゃがいも等を含む) ピーマン、メロン、ジャガイモ、ひよこ豆、レンズ豆など 穀類 米、キヌアなど

17 フェアトレード対象商品(食品以外) 産品名 分類される代表的な製品 繊維 コットン 花 バラ、カーネーションなど スポーツボール
サッカーボール、フットサルボールなど 木材 家具、床材など

18 フェアトレード市場の推移@海外 2005年 世界のフェアトレード市場規模が1600億円超に →欧州がシェア60~70%を占める 2001年
変化(%) 輸入団体数 97 200 106 全ワールドショップ 総小売売上額 92.000 30 全フェアトレード商品 (1000億円) 154 2005年 世界のフェアトレード市場規模が1600億円超に →欧州がシェア60~70%を占める ※単位:1000€(ユーロ)

19 フェアトレード市場の推移@日本 ・2005年時点で、世界のフェアトレード製品におけるシェアは3.3%(欧州:60%)
2004年 2005年 2006年 2007年(見込み) 8団体合計(推計) 39.0 41.0 47.0 55.0 全国規模(推計) 50.0 53.0 61.0 71.0 2005年 世界のフェアトレード市場規模が1600億円超に ※単位:億円 ・2005年時点で、世界のフェアトレード製品におけるシェアは3.3%(欧州:60%) ・フェアトレードの認知:2.9%(インターネット調査) ・商品の品質・高価格から消費者に避けられてきた →・王手スーパーマーケットのフェアトレード商品の販売(高品質)   ・セミナーを通じた周知への努力

20 【コラム】フェアトレードに対する意識の違い
【日本】 FT商品の多くが食品 「高くても買う」が20パーセント弱 背景… 食料輸入大国だから 品質へのこだわりの強さ(?) フェアトレードに対する認知の薄さ 【欧米】 FT商品の多くが工芸品 「高くても買う」が92%@イギリス 植民地支配下でのプランテーションが今の貿易構造を生み出したという意識 →食品には手を出しにくい?

21 参考URL 長坂寿久『日本のフェアトレード―世界を変える希望の貿易』(明石書店)
渡辺龍也『フェアトレード学―私たちが作る新経済秩序―』(新評論) Oxfam International 『コーヒー危機ー作られる貧困』(筑波書房) Monitoring the Scope and Benefits of Fairtrade - fourth edition – 2012 「フェアトレードとは」 「フェアトレードの歴史と動き」 「フェアトレード運動60年の歴史」 テンサウザンドビレッジHP 


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