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8・日本を再認識してみる 2009.06.04. 関東学院・文化人類学(民族誌).

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1 8・日本を再認識してみる  関東学院・文化人類学(民族誌)

2 日本をめぐる一般的な誤解 日本は「単一民族国家」である 島国だから(ほぼ)ひとつの民族で、外からの攻撃から 守られ平和だった
8・日本を再認識してみる 日本をめぐる一般的な誤解 日本は「単一民族国家」である 先住民族の代表であるアイヌ、少数民族の代表である在日韓国・ 朝鮮人など複数のエスニック・マイノリティが暮らしている 島国だから(ほぼ)ひとつの民族で、外からの攻撃から 守られ平和だった イギリス、ニュージーランド、フィリピンなどがそうであるとは 言えない 日本は「小さな島国」である 世界の235国・地域の面積で大きい方から   番目 日本は「周囲から切り離された島国」である 見慣れた地図の向きを変えてみる cf. Asia Map 見慣れた地図では韓半島などが省略されるからそのように感じる

3 Japanese Ethnic Minorities (1) アイヌ/沖縄
8・日本を再認識してみる Japanese Ethnic Minorities (1) アイヌ/沖縄 自己申告に基づく北海道内のアイヌの人口(2006年・北 海道の調査)は23,782人 この調査において、「アイヌ」とは、「地域社会でアイヌの血を 受け継いでいると思われる方、また、婚姻・養子縁組等によりそ れらの方と同一の生計を営んでいる方」とした(各市町村が把握 することのできた人口)。ただし、アイヌの血を受け継いでいる と思われる方であっても、アイヌであることを否定している場合 は調査の対象とはしていない。また、全国データも存在しない。 2005年国勢調査による沖縄県民は1,361,594人

4 Japanese Ethnic Minorities (2) 外国人
8・日本を再認識してみる Japanese Ethnic Minorities (2) 外国人 外国人登録者数(法務省統計資料より) 2,152,973人(全体の1.69%)(2007年末) 中国(台湾・香港を含む)が606,889人、次いで韓国・朝鮮が 593,489人、以下ブラジル、フィリピン、ペルー、アメリカ…… 外国人入国者(短期)(法務省統計資料より) 9,152,186人(2007年1~12月) 不法残留者(法務省統計資料より) 149,785人(2008年1月1日現在) 常時200万人台(全人口1億2700万人の約2%)の外国 人が居住・滞留していると考えられる

5 Japanese Ethnic Minorities (3) 帰化・国際結婚
8・日本を再認識してみる Japanese Ethnic Minorities (3) 帰化・国際結婚 日本への帰化許可者(法務省統計資料より) 13,218人(2008年1~12月) うち韓国・朝鮮人7,412人、中国人4,322人 帰化不許可は269人 日本の国籍離脱者・国籍喪失者(法務省統計資料より) 離脱者=179人(2008年1~12月) 喪失者=619人(2008年1~12月) 国籍を得れば日本人? 国籍を失えば非・日本人? 国際結婚(夫又は妻が外国人、厚労省統計資料より) 40,272組(=全体の5.6%、2007年1~12月) 両方とも日本人は679,550組(2007年1~12月) これらのカップルから生まれてくる子どもは?

6 Japanese Ethnic Minorities (4) 宗教?
8・日本を再認識してみる Japanese Ethnic Minorities (4) 宗教? 2002年のプロテスタント人口542,057人 2007年のカトリック人口439,360人(全人口の0.35%) 2006年? の創価学会世帯数827万世帯(国内) info/information/outline.html

7 8・日本を再認識してみる 「日本人」とはいつを基点にするか 日本列島にモンゴロイドが到達する以前(日本列島にヒ トがまだ渡ってくる前)=3万年前を基点にすれば、全 員が「渡来人」=100%がエスニック・マイノリティ 現状の「日本人」に最も近い定義は、明治維新直後の 1872年壬申戸籍に登録された者の末裔、つまり、1872 年が基点 わたしたちの多くが「日本国籍」のパスポートをもらえ、自分が 「日本人である」と特に疑問もなく思っていられる根拠はここに ある これよりあとに「入ってきた」ひとたちが、わたしたち の感覚では「外国人」あるいは「他民族」ということに なる

8 日本の勢力圏拡大と国家形成 (1) 1869年 北海道を領有……北海道アイヌ 1871年 琉球(沖縄)を領有……琉球エスニック・グ ループ
8・日本を再認識してみる 日本の勢力圏拡大と国家形成 (1) 1869年 北海道を領有……北海道アイヌ cf. 榎本武揚「北海道共和国」(1868年10月~1869年5月) 1871年 琉球(沖縄)を領有……琉球エスニック・グ ループ このことが、それまで既に多様であった旧幕藩体制域の 間の差異よりも、ずっと大きな差異を国家体制内に組み 込む嚆矢となった 以後、日本は多民族帝国への道を進み始める

9 日本の勢力圏拡大と国家形成 (2) 1875年 千島列島を領有・樺太を放棄
8・日本を再認識してみる 日本の勢力圏拡大と国家形成 (2) 1875年 千島列島を領有・樺太を放棄 cf. 千島アイヌ……近世には北千島・中部千島・南千島の3集団か らなり、カムチャツカ半島の住民との交易が15~16世紀頃には始 まっており、また千島産のラッコ皮や鷲羽などが日本にもたらさ れていた。近世後期、中部千島以北はロシア、南千島は日本側の 勢力下にあったが、1875年樺太・千島交換条約によりすべて日本 の統治下におかれた。ロシア化されていたシュムシュ(占守)島 やポロムシル(幌筵)島の北・中部千島アイヌ97人は、1884年 シコタン(色丹)島に移住させられたが、環境が合わず5年の内 に半数が死亡、さらに第二次大戦時のソヴィエト侵攻により色丹 島から根室に強制引き揚げを余儀なくされた。 cf. 樺太アイヌ……樺太のアイヌは3年後に日露いずれかの国籍を 選ぶことになっていたが、1875年10月、日本は樺太アイヌ841 人を北海道に強制移住させた

10 日本の勢力圏拡大と国家形成 (3) 1875年 小笠原列島を再領有(以前は1861-1863 年)……アメリカ系・イギリス系
8・日本を再認識してみる 日本の勢力圏拡大と国家形成 (3) 1875年 小笠原列島を再領有(以前は 年)……アメリカ系・イギリス系 1895年 台湾を領有……台湾漢人および台湾原住民 1905年 南樺太を領有……ウィルタ(オロッコ)・ニ ヴフ(ギリヤーク)・サハリン=樺太アイヌ 1910年 大韓帝国を併合……韓民族/朝鮮民族 1914/22年 南洋群島(ミクロネシア)……チャモロ (スペイン系)とカナカ(それ以外) 1931年 満洲国

11 日本の勢力圏拡大と国家形成 (4) 1941年 香港占領
8・日本を再認識してみる 日本の勢力圏拡大と国家形成 (4) 1941年 香港占領 1942年 シンガポール (英領)、インドネシア (蘭領)、ビルマ(英 領)、フィリピン(米 領)、ニューギニア(豪 領)、ソロモン諸島(英 領)、ギルバート・エリ ス諸島(英領)、ナウル (国連委任統治領)、ア リューシャン列島(米 領)を相次いで占領

12 敗戦による領土(とその住民)の喪失(1) 沖縄は米軍政下へ(1950年民政移行・1972年5月15日 「復帰」) 千島列島はソヴィエトへ返還
8・日本を再認識してみる 敗戦による領土(とその住民)の喪失(1) 沖縄は米軍政下へ(1950年民政移行・1972年5月15日 「復帰」) 千島列島はソヴィエトへ返還 小笠原は米軍占領下へ(旧島民は戦時中に強制引揚済 ~1946年欧米系住民「帰島」・1968年6月26日「返 還」) 台湾は中華民国へ返還 南樺太はソヴィエトへ返還 朝鮮は米ソ両軍政下へ(1945年12月米英ソ3国の信託 統治下へ、1948年8月大韓民国・1948年9月朝鮮民主 主義人民共和国が相次いで成立、南北分断へ~1950年 朝鮮戦争)

13 8・日本を再認識してみる 敗戦による領土(とその住民)の喪失(2) 南洋群島は米軍占領下へ(1947年国連信託統治下へ、 以後ミクロネシア連邦設立をめざすが、マリアナ諸島 はアメリカ自治領・マーシャル諸島は1979年自治政府 ~1986年独立、ベラウ(パラオ)は1994年独立、残 るヤップ・チュウック(トラック)・ポーンペイ(ポ ナペ)・コシャエでミクロネシア連邦が1986年独立) 満洲国は崩壊、中華民国~中華人民共和国へ 香港はイギリスへ返還 シンガポールはイギリスへ返還、1963年マレーシア連 邦の1州として独立、さらに1965年マレーシア連邦か ら追放され1国として独立 インドネシアは直後にオランダからの独立戦争に入り 1949年独立

14 敗戦による領土(とその住民)の喪失(3) ビルマはイギリスへ返還、1948年独立 フィリピンはアメリカへ返還、1946年独立
8・日本を再認識してみる 敗戦による領土(とその住民)の喪失(3) ビルマはイギリスへ返還、1948年独立 フィリピンはアメリカへ返還、1946年独立 ニューギニア(東部)はオーストラリアに返還、1975 年パプアニューギニアとして独立 ソロモン諸島はイギリスに返還、1978年独立 ギルバート・エリス諸島はイギリスに返還、1978年エ リス諸島がツヴァル、1979年ギルバート諸島がキリバ スとして独立 ナウルは国連信託統治領、1968年独立 アリューシャン列島はアメリカに返還

15 なぜ「単一民族国家」のように思うのか 以上の膨張過程を通じて、日本は戦前において「多民族 帝国」化した
8・日本を再認識してみる なぜ「単一民族国家」のように思うのか 以上の膨張過程を通じて、日本は戦前において「多民族 帝国」化した 敗戦により、海外領土とともに「他民族も全て喪失し た」と考えられた 実際にはそれは間違いで、それは戦後朝鮮人(朝鮮人・韓国 人)・台湾人の扱いをめぐってみられた「不作為」に明らか 結果として、さしひき「もともとの大和民族」だけが 残ったという「単一民族幻想」が、戦後になって作られ た


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