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情報文化 1回目 2017/3/4 1.情報文化の枠組み 情報と文化 情報 文化 情報文化 文化情報 2017/3/4 1.

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1 情報文化 1回目 2017/3/4 1.情報文化の枠組み 情報と文化 情報 文化 情報文化 文化情報 2017/3/4 1

2 文化 culture 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される 行動様式ないし生活様式 (習慣・様式・しきたり・習得された行動)
情報文化 1回目 2017/3/4 文化 culture 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される 行動様式ないし生活様式  (習慣・様式・しきたり・習得された行動) 価値観 精神的活動の成果物 言語・習俗・道徳・宗教・制度など 個別文化は独自の価値を持つ 辞書の情報の定義  情報文化では、辞書の情報の定義の範囲より広い 辞書の文化の定義  情報文化では、辞書の文化の定義の範囲より広い 情報文化における情報と文化の捉え方を次に示す 2017/3/4 2

3 文化の対象範囲 1 【生活/行動様式】 2【価値観】 3【精神的活動の成果物】 芸術・音楽・文学・学問 4【文明】 civilization
情報文化 1回目 2017/3/4 文化の対象範囲 1 【生活/行動様式】 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体(その土地・社会の) 習慣・様式・しきたり・習得された行動 言語・道徳、習俗/慣習、制度/法律、宗教など 2【価値観】 それぞれの人間集団は個別の文化を持ち、個別文化は独自の価値観を持つ。意識・感性・関心・価値観の基盤。 3【精神的活動の成果物】 芸術・音楽・文学・学問 【生活行動様式】 2【信念/態度】 【習慣】(英語) 4【精神的活動の成果物】 文化人類学 社会学 4【文明】 civilization 「人間の技術的・物質的所産」から作られる精神的成果物 2017/3/4 3

4 文化の例 言語 道徳 習俗(風俗/風習/ならわし) 制度
情報文化 1回目 2017/3/4 文化の例 言語 思想・感情・意志などを互いに伝達しあうための社会的に一定した組織をもつ、音声による記号とその体系。あるいは伝達しあう行為。統治手段となる。 道徳 ある社会で人々が善悪・正邪を判断し、正しく行為するための規範の総称。 習俗(風俗/風習/ならわし) ある社会内で習慣となった生活様式。 制度 国家・社会・団体を運営するための法や規則 社会的に公認され定型化されているきまりや慣習。 道徳 ある社会で人々がそれによって善悪・正邪を判断し、正しく行為するための規範の総称。法律と違い外的強制力としてではなく、個々の人の内面的原理として働くものをいい、また宗教と異なって超越者との関係ではなく人間相互の関係を規定するもの。 2017/3/4

5 日本語の文化 日本語の文化 日本語の文化は、英語の習慣に相当することが多い
情報文化 1回目 2017/3/4 日本語の文化 日本語の文化 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。 世の中が開けて生活水準が高まっている状態(注) 学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの 世界大百科事典,goo辞書 日本語の文化は、英語の習慣に相当することが多い 食文化  food culture Food manner Food habit Food custom 情報文化 Information culture Information manner  Information habit  2017/3/4 5

6 英語の文化 Oxford Advanced Learner’s Dictionary
情報文化 1回目 2017/3/4 英語の文化 Oxford Advanced Learner’s Dictionary 生活様式 個別の国やグループの習慣、信仰、芸術、生活様式、組織の様式 the customs and beliefs, art, way of life and social organization of a particular country or group 信念/態度 特定のグループや組織で共有する信念や態度 the beliefs and attitudes that people in a particular group or organization share: アート/音楽/文学 グループとして考えられるアート、音楽、文学 art, music, literature, etc., thought of as a group 2017/3/4

7 文化のとらえかた 文化人類学からみた文化(生活/行動様式) 社会学からみた現代における文化
情報文化 1回目 文化のとらえかた 2017/3/4 文化人類学からみた文化(生活/行動様式) 文化または文明とは,知識,信仰,芸術,道徳,法律,慣習その他,社会の成員としての人間によって獲得されたあらゆる能力や慣習の複合総体である (E.B.タイラー,原始文化,1871) 社会学からみた現代における文化 文化とは何かと問うことよりも,文化は社会のなかでいかなる作用や機能を果たしているかが問題とされる。 現代の機能合理性的な価値を前提とした社会における文化は,社会構造から乖離 (かいり) してきていること。 地域社会の変容とインターネットコミュニティ 適応体系としての文化 人間は一個の動物であり,その生存のためには,周囲の環境との適応関係を維持していかなければならない。人間は主として文化を媒介としてこの適応をとげてゆくものであるが,そのプロセスの方向は,生物の適応を支配する自然選択の法則によって規制される , B.J.Meggers 観念体系としての文化 人々の知覚,信念,評価,行動に関する一連の規準である。言い換えると,文化は、物的現象,事物,できごと,行動,感情を知覚し,秩序づける固有の体系である。 象徴体系としての文化 文化は象徴と意味の体系であると定義する。文化はカテゴリーあるいは単位から,また行動についての規則からなりたっている。シュナイダー 人間はみずから紡ぎ出した網の目に支えられた動物であり,文化とはその網の目にほかならない。したがってその分析は法則性を求める科学ではなく,意味をさぐる解釈学である。ギアツ 2017/3/4 7

8 情報 information 情報行動から得られるもの 習慣、事実、経験から習得する コミュニケーション 情報の持つ意味 情報技術の扱う対象
情報文化 1回目 2017/3/4 情報 information 情報行動から得られるもの 習慣、事実、経験から習得する 知識/認識 コミュニケーション 情報の持つ意味 知らせること ニュース、報道、話など告げられること マスメディア 情報技術の扱う対象 インターネット,Web コンピュータに蓄積し検索できるデータ   通信によって伝達される内容 辞書の情報の定義  情報文化では、辞書の情報の定義の範囲より広い 辞書の文化の定義  情報文化では、辞書の文化の定義の範囲より広い 情報文化における情報と文化の捉え方を次に示す 2017/3/4 8

9 情報の語源 英語のインフォメーション(Information)が語源
情報論1 A言葉としての情報 2008/9/30 情報の語源 英語のインフォメーション(Information)が語源 Informationの語源はラテン語のインフォマーレInformare (形づくる,形式)から派生した名詞形(対格) Infomare(動詞)→informatio(名詞)→informationem 14世紀後期 (ルネサンス, 室町) もともと「形の定かでないものや形になる以前の状態のものに形を(対格)与える」ことを意味する 情報とは、知識や認識そのものをいうのではなく、それに形を与える材料や素材を意味する 日本科学技術情報センター、1995 情報社会

10 日本語にない informationの意味
訴訟、告訴状 リテラシー 日本語:Literacy能力、読み書きの能力 英語:literate(形容詞/名詞) 読み書きのできる状態(人) 2017/3/4

11 情報の対象範囲 1【情報行動に関する】 習慣/事実/経験から習得する知識・認識 コミュニケーション 3【情報技術の扱う対象】
情報文化 1回目 2017/3/4 情報の対象範囲 1【情報行動に関する】 習慣/事実/経験から習得する知識・認識 コミュニケーション  3【情報技術の扱う対象】 コンピュータに蓄積し検索できるデータ   通信により伝達される内容 2【情報の持つ意味】 知らせること ニュース、報道、話など告げられること, 知らせ マスメディア 4 形を与えるもの 2017/3/4 11

12 情報文化 情報技術が文化にどのような影響を与えているか
情報文化 6回目 グローバル化の概念 2017/3/4 情報文化 情報技術が文化にどのような影響を与えているか 社会(文化) グローバル化 ・文化の画一化 ・機能社会 ・社会の分断 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 個人 視点1 情報技術による行動様式の変化 視点3 情報行動とアイデンティティ 人間の情報行動  –コミュニケーション  –情報伝達・メディア -意志・判断 地域化 ・地域の価値観(言語、道徳、宗教、制度) ・社会の行動様式・生活様式(言語、道徳、宗教、制度、習慣、様式、しきたり) ・個人の意識・感性・関心・価値観 文化は人が構成する地域や地域・社会の中で共有・伝達されるもの (視点1:情報技術により新しい行動様式や生活様式が生まれている) 機能合理性的な価値を前提とした社会における文化は、従来の社会構造とかい離している (視点2:情報技術によりグローバル化が進展し社会の分断と文化の画一化が生じている) 情報行動により人が情報を作り活用するが、情報技術の発展がその価値を増大させてきた  視点3 社会の分断と文化の画一化を伴うグローバル社会では自己の確認が必要となる 個人の生活   –多量の情報流通 2017/3/4

13 視点1情報技術による行動様式の変化 1~5回 情報技術の進展により新たに作られる社会様式/行動様式と,その様式に向き合う人の態度
情報文化 1回目 2017/3/4 視点1情報技術による行動様式の変化 1~5回 情報技術の進展により新たに作られる社会様式/行動様式と,その様式に向き合う人の態度 情報技術/情報通信技術 IT/ICT(Information and Communication Technology) コンピュータ、インターネット、携帯電話 情報の価値と影響力 情報は人間とともに存在してきた 情報技術の発展により情報の価値が飛躍的に増大 情報通信技術が社会や人に大きな変化を与える 新しい行動様式・生活様式の誕生 利便性・効率化などの様式 視点1  情報技術の社会や個人への影響 情報技術による社会様式や生活様式の変化 視点2 グローバル化と分断 情報社会のグローバル化 視点3  情報社会と個人 社会の変容に向き合う個人の態度 視点1  情報技術の社会/個人への影響 視点1  情報技術の社会様式/生活様式への影響 2017/3/4 13

14 具体事例 書類 音声通話 Webサイトの閲覧 買い物 通信 連絡 手書きからワープロへ 固定電話から携帯電話へ
情報文化 1回目 2017/3/4 具体事例 書類     手書きからワープロへ 音声通話 固定電話から携帯電話へ Webサイトの閲覧 パソコンから携帯そしてスマートフォンへ 買い物  小売店からネットショッピングへ 通信 メール(郵便)からe-メールへ 連絡 電話からメールへ 2017/3/4

15 視点1 新しい行動様式/生活様式 利便性の追求 11.思考・情報の断片化 効率化の追求 12. ランキング情報の利用 13. 膨大な情報利用
 視点1 新しい行動様式/生活様式 利便性の追求 効率化の追求 時空間の拡大 容易な情報発信 膨大な情報利用 人間関係の希薄化 脳機能の拡大 選択行動 生涯学習 考える時間の増加 11.思考・情報の断片化 12. ランキング情報の利用 13. 膨大な情報利用 14. 外付け脳 15. 遠隔双方向コミュニケーション 16. 知識基盤社会 17. メディアの多様化 18. 情報共有/集合知 19. 監視社会 20. 管理社会(IDカード) 21. 電子政府 2017/3/4

16 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 6-10回
情報文化 1回目 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 6-10回 2017/3/4 機能社会の進展 地域コミュニティーの衰退と機能社会の増大 インターネットコミュニティの出現 グローバル化の実現 経済・政治・文化のグローバル化の進展 情報技術の発展と組織・企業活動の変化 グローバル化と地域/社会の分断 分断と地域化の進行 文化(地域の社会様式や地域の価値観)への影響 視点1  情報技術の社会や個人への影響 情報技術による社会様式や生活様式の変化 視点2 グローバル化と分断 情報社会のグローバル化 視点3  情報社会と個人 社会の変容に向き合う個人の態度 2017/3/4 16

17 機能合理性的な価値を前提とした社会における文化
情報文化 1回目 2017/3/4 機能合理性的な価値を前提とした社会における文化 インターネットコミュニティ 情報技術の進展により登場したインターネットコミュニティにおける新しい行動様式  5-6回 グローバル社会における文化 7-10回 情報技術が実現したグローバル社会における文化の画一化・均質化・平準化 情報伝達言語としての英語の存在感の増大と、英語の文化への影響 社会構造と文化のかい離 2017/3/4 17

18 視点3 情報行動とアイデンティティ 11-15回 自己のアイデンティティの確認 情報行動の重要性の理解
情報文化 1回目 2017/3/4 視点3 情報行動とアイデンティティ 11-15回 自己のアイデンティティの確認 個人アイデンティティと社会アイデンティティ 多文化の尊重 地域(日本社会)の理解 情報行動の重要性の理解 ルールの順守(内部統制) 倫理に外れない行動(コンプライアンス) 知識ベース社会の認識 視点1  情報技術の社会や個人への影響 情報技術による社会様式や生活様式の変化 視点2 グローバル化と分断 情報社会のグローバル化 視点3  情報社会と個人 社会の変容に向き合う個人の態度 2017/3/4 18

19 講義の目的(再確認) 視点1情報技術による行動様式の変化 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 視点3 情報行動とアイデンティティ
情報文化 1回目 2017/3/4 講義の目的(再確認) 視点1情報技術による行動様式の変化 コンピュータを中心とした情報通信技術の発展が、社会様式や生活様式に大きな変化を与えている。 目的:情報技術が実現した新しい行動様式は利便性を優先している。価値の創造や自己実現に結びつけるための態度について考察する。 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 情報技術がインターネットコミュニティやグローバル化を実現し、その結果として民族、国民、社会、組織の様式に対し影響を与えている。 目的:地域社会構造の変化を認識し、文化の均質化と社会の分断が進行している現状を把握する。 視点3 情報行動とアイデンティティ 目的:個人が情報化とグローバル化に対応するためには、ルールを尊重した情報行動と自己のアイデンティティの確認が重要であることを理解する 視点1  情報技術の社会や個人への影響 情報技術による社会様式や生活様式の変化 視点2 グローバル化と分断 情報社会のグローバル化 視点3  情報社会と個人 社会の変容に向き合う個人の態度 2017/3/4 19

20 <成績評価法> 学期末に行う筆記試験で評価する。 学期末に行う筆記試験は、3分野から1問づつ、計3問出題する。
情報文化 1回目 <成績評価法> 2017/3/4 学期末に行う筆記試験で評価する。 学期末に行う筆記試験は、3分野から1問づつ、計3問出題する。 視点1情報技術による行動様式の変化 30% 視点2:コミュニティの変化とグローバル化 視点3 情報行動とアイデンティティ 40% 1/3以上欠席した場合評価の対象としない 配布資料 前年度文も全てUPしています。予習に使用してください。 視点1 情報技術の社会や個人への影響 コンピュータを中心とした情報通信技術の発展が、社会様式や生活様式に大きな変化を与えている 視点2 グローバル化と分断 情報技術がグローバル化を推進し、その結果として情報社会が民族、国民、社会、組織の様式に対し影響を与え、変革を要請している 視点3 情報社会と個人 社会の変容は、社会や地域に根ざした異文化の尊重と、自己のアイデンティティの確認を個人に迫っている 2017/3/4 20

21 演習問題 英語の文化の意味に含まれないものを選択せよ。 日本語の文化の意味に含まれないものを選択せよ。 ①個別の国の習慣
情報文化 1回目 2017/3/4 演習問題 英語の文化の意味に含まれないものを選択せよ。 日本語の文化の意味に含まれないものを選択せよ。 ①個別の国の習慣 ②個別の国の生活様式, ③世の中が開けて生活水準が高まっている状態 ④特定の組織で共有する信念 ⑤特定の地域の音楽 事実、 経験から習得する知識 知らせること 通信によって蓄積し検索できるデータ   伝達される内容 コンピュータの出力 2017/3/4 21


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