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Published byつかさ こやぎ Modified 約 7 年前
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薬物乱用防止 について考えよう 中学校非行防止プログラム 「薬物No!百科」(全国防犯協会連合会・社会安全研究財団)よりイラスト使用
今日はみなさんに薬物乱用が及ぼす悪い影響について考えてもらいました。 これから、それらのことについて確かめていきたいと思います。 「薬物No!百科」(全国防犯協会連合会・社会安全研究財団)よりイラスト使用 「NO DRUGS 2009」(全国防犯協会連合会・社会安全研究財団)より写真使用 「DRUG2009」警察庁薬物銃器対策課より写真使用
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薬物乱用とは 医薬品を医療以外の目的で使用する。 医療目的ではない化学物質を不正に使用する。 1回だけの使用でも「乱用」。
や く ぶ つ ら ん よ う 薬物乱用とは 医薬品を医療以外の目的で使用する。 医療目的ではない化学物質を不正に使用する。 1回だけの使用でも「乱用」。 いりょう はじめに薬物乱用の定義について確認します。 薬物乱用とは、医薬品を医療以外の目的で使用すること、医療目的ではない化学物質を不正に使用することです。1回だけの使用でも「乱用」になります。
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急性中毒 きゅうせい ちゅうどく 薬物を使うとどのようになるでしょうか。
薬物を使うとどのようになるでしょうか。 薬物を初めて使ったときなど、身体がその刺激に過剰反応して、息ができなくなったり、激しいけいれんを起こしたりすることがあります。 薬物によっては、急激に身体に悪影響を及ぼすものがあり、急性中毒で死んでしまうこともあります。 シンナーを大量に吸い込んだ場合には、中枢神経が麻痺して、窒息死することもあります。 覚せい剤を大量に摂取すると、全身けいれんを起こし、意識を失って、脳出血で死亡することもあります。 コカインやヘロインも大量に摂取すると、呼吸困難になり死亡することがあります。
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シンナーなど シンナーは透明の液体で、ペンキやラッカーの薄め液に含まれています。似たような臭いは、マジックや接着剤などどこかでかいだことがあると思います。 シンナーは工場などで使われ、みなさんの生活を便利にするために大切なものですが、これを体に使うと非常に有害です。なぜかというと、私たちの体は、水と脂肪と筋肉や骨でできていますが、シンナーは脂肪や筋肉や骨を溶かしてしまうからです。
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シンナーの脳への影響 正常者の脳 有機溶剤乱用者の脳 のう えいきょう せいじょうしゃ ゆうきようざいらんようしゃ
シンナーを吸い込むと、肺から血液中にとけ込んで全身を回って、脳に達します。脳に達したシンナーは神経を溶かし、脳を縮ませてしまいます。 これはCTという体の断面図の写真を撮る機械で、人間の脳を上から撮った写真です。 左側が正常な人の脳の断面図。右側がシンナー乱用者の脳です。黒いところは脳が縮んでできた隙間です。 脳は一度壊れたら元には戻らないということです。ずっとこの縮んだ脳で生きていかなければならないのです。 せいじょうしゃ ゆうきようざいらんようしゃ 正常者の脳 有機溶剤乱用者の脳
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1回だけの使用でも乱用 「1回くらいなら大丈夫」といった考えは、ゼッタイにダメです。
薬物は、たとえ1回だけの使用でも乱用になり、同時に犯罪になります。 1回の乱用でも、脳に重い障害を残し、被害妄想や幻覚などの精神症状が現れることがあります。こうなると、病院で治療しても完全には治りません。
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幻覚や被害妄想 げんかく ひ が い も う そ う 薬物精神病になると ・壁の染みが人の顔に見える
薬物精神病になると ・壁の染みが人の顔に見える ・いつもみんなが自分を見て悪口を言っている ・だれかが自分を殺しに来る などといった幻覚や妄想が現れたりします。 幻覚や妄想などの精神障害から、凶悪犯罪を引き起こすケースもあります。「自分がねらわれている」といった被害妄想から、周囲の人に無差別に襲いかかったりすることもあります。 また、ミミズが身体中をはっているように見えたり、皮膚の下にミミズがいるように感じる幻覚などもあります。 つめの間にうじむしがわいてくるという幻覚のために、指を切り落としてしまう人もいるそうです。
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薬物常用者による犯罪や事故 や く ぶ つ じ ょ う よ う しゃ はんざい じ こ
じ こ 薬物常用者による犯罪や事故 薬物を乱用すると幻覚や妄想などの精神障害に陥り、殺人、強盗などの凶悪な犯罪や重大な交通事故を引き起こしたりすることがあります。
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薬物常用者による犯罪や事故 や く ぶ つ じょ う よ う しゃ はんざい じ こ 精神障害に陥った薬物常用者による放火もあります。
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薬物についてのまちがい その1 覚せい剤はダイエットに効果がある 別に興味ないから こうか
薬物についてのまちがい その1 こうか 覚せい剤はダイエットに効果がある 別に興味ないから 覚せい剤を乱用すると、一時的に食欲がなくなり、体重増加にストップをかけることがあります。しかし、食事をしなかった分、その反動で食欲が増進するので、肥満の解消にはなりません。 また、覚せい剤を乱用していると、脳や神経、心臓をはじめとする内臓にも障害を起こし、やせ細ってしまい、日常生活も行うことができなくなります。
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薬物についてのまちがい その2 覚せい剤は頭が冴え、勉強がはかどる おれ、そういうのやらないから さ
薬物についてのまちがい その2 さ 覚せい剤は頭が冴え、勉強がはかどる おれ、そういうのやらないから 覚せい剤は脳を刺激して興奮させる働きがあるので、頭が冴え、集中力が増したような錯覚に陥ります。しかし、神経が興奮して「頭が冴えている」「眠気がなくなる」状態に陥っているだけなので、薬物の効き目が切れると、それまで寝なかったり、食事をしなかった分、反動で、ものすごく疲れたような状態、体の力がすっかり抜けたような状態になります。
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薬物についてのまちがい その3 1回くらいならすぐ止められる や 「1回くらいならすぐ止められる」といった考えはゼッタイにダメです。
薬物についてのまちがい その3 や 1回くらいならすぐ止められる 「1回くらいならすぐ止められる」といった考えはゼッタイにダメです。 一度薬物を乱用すると、薬物の効き目が切れたときに、ものすごく疲れたような状態になります。そんな状態になると、思い通りにならないことにイライラしてきて、また、薬物を乱用したいという気持がどんどん大きくなっていきます。 1回の乱用でも、薬物のとりこになってしまい、自分の意志では止めることができなくなります。
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使ってはいけない、危険な薬物 覚せい剤 覚せい剤は、若者の間で「エス」とか「スピード」などと呼ばれています。名前を変えても覚せい剤であることに変わりはないので、だまされないように注意する必要があります。
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使ってはいけない、危険な薬物 大 麻 麻の葉っぱ 乾燥大麻
使ってはいけない、危険な薬物 大 麻 最近、インターネット等で種子を購入して、大麻を栽培し、逮捕されるという事件が相次いでいます。 身体的な影響としては、吐き気、めまい、平衡感覚の障害が現れるほか、不妊、流産、胎児の死亡を起こしたりすることがあります。 大麻は、「ハッパ」や「チョコ」と呼ばれることがあります。 麻の葉っぱ 乾燥大麻
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使ってはいけない、危険な薬物 MDMA MDMAは、カラフルな彩りで、円形、ハート型、三角形などをした錠剤に文字やキャラクターが入っていたり、とても麻薬とは思えない色や形をしています。 若者の間では「エクスタシー」とか「バツ」「タマ」などと呼ばれたりしています。 名前を変えても麻薬であることに変わりはないので、だまされないように気をつける必要があります。
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使ってはいけない、危険な薬物 違法ドラッグ
使ってはいけない、危険な薬物 違法ドラッグ いほう 「合法ドラッグ」とか「脱法ドラッグ」と呼ばれることがあります。 法律の規制が及ばないかのように、「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」等と偽って販売される薬物で、薬事法等で規制されています。
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薬物を持っているだけで犯罪者になる ・覚せい剤・ヘロイン・・・10年以下の懲役 ・MDMA、コカイン、あへん・・・7年以下の懲役
ちょうえき ・覚せい剤・ヘロイン・・・10年以下の懲役 ・MDMA、コカイン、あへん・・・7年以下の懲役 ・大麻・・・・・・5年以下の懲役 使った人の健康に大きな被害を与えるドラッグは、持っていることも、誰かに渡すことも、法律で規制されています。とても厳しく取り締まられています。 覚せい剤・ヘロイン・・・10年以下の懲役 MDMA、コカイン、あへん・・・7年以下の懲役 大麻・・・・・・・・・・5年以下の懲役 そのほか、インターネット上で、「合法」「法律に違反しない」などと偽って販売されている危険な薬もあります。しかし、そういう薬の成分は麻薬や覚せい剤などと、とてもよく似ていて、別の法律で規制されています。 乱用だけでなく、誰かに渡したり、所持することも違法です。
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千葉県警察資料より このグラフは、覚せい剤で逮捕された361人の少年のアンケート調査の結果です。
このグラフは、覚せい剤で逮捕された361人の少年のアンケート調査の結果です。 どうして覚せい剤を使うようになったかを尋ねたところ、 「誘われて」が128人と一番多くなっています。 2番目は「一度やってみたかった」という好奇心からです。 千葉県警察資料より
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千葉県警察資料より 次に覚せい剤をどこで覚えたか尋ねたところ、「友人に誘われて」が155人で最も多くなっています。
次に覚せい剤をどこで覚えたか尋ねたところ、「友人に誘われて」が155人で最も多くなっています。 2番目は「先輩に誘われて」が98人となっています。 覚せい剤をはじめるきっかけは、「友人に誘われて」「先輩に誘われて」がほとんどです。 「友人」や「先輩」からの誘いを、なぜ断れないのでしょうか。 (何人かに理由を聞いてみる) 薬物乱用防止にとって、最も大切なことは、友達や先輩から誘われたときに、断ることができるかどうかが大きな課題です。 そこで、これから「薬物乱用の誘いを断る方法」について考えていきます。 千葉県警察資料より
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